2016年09月26日

週刊少年ジャンプ2016年43号 【TVアニメ新シリーズ放送決定 銀魂 表紙&巻頭カラー<金未来杯『竹取憑き物語』>掲載号】 感想<前編>

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 今週号はこち亀のないジャンプという、この 40 年間経験してこなかった初めての週刊少年ジャンプなんですよねー。
 いったい私たちはあたらしい時代のジャンプをどんなふうに読んでどんな風に感じるのか。
 ちょっとドキドキしながらページをめくっていきますよ。





 前半の感想は、

・銀魂
・ヒロアカ
・ワンピ
・ブラクロ
・食戟のソーマ
・ハイキュー
・【金未来杯】竹取憑き物語

 の 7 本でお送りいたします。



【巻頭カラー】 銀魂

 銀魂最終章もバトルパートにいよいよ突入し、さらにここでテレビアニメも新シリーズ放送決定。
 そんな表紙&巻頭カラーのタイミングで、なんと真選組が帰ってきましたか!
 いやー、やっぱり真選組がいると作品が締まるっていうか、華やかさがパッと増す感じがいたします。
 銀さんも、頼れる仲間の参戦に勇気百倍っていうよりは、張り合う相手の登場に元気百倍って感じじゃないですかねー(笑)。
 そしてまた、この真選組のメンバーそれぞれに最終章でどんな活躍の場面が用意されているのか、そのあたりもとっても楽しみです。



僕のヒーローアカデミア

 うおおおお、かっちゃん、気づいてたのか!
 以前デクがちょこっとだけヒントみたいなことを言っちゃったことから推理したってことなんですかねー。
 完全にデクとオールマイトの秘密に気づいているのかまではわかりませんが、意外と頭のいいかっちゃんのこと、おおまかなスジはわかっちゃってるのかもしれません。
 一瞬、デクをついに認めたのかと思わせておいてのこの突き飛ばし。
 やー、なかなかショッキングでありました。
 この「理解」が、かっちゃんをどう動かしてゆくのか。
 そしてまた、かっちゃんとデクの関係性をどう変えてゆくのか。
 なかなかに興味深いところであります。

 そして意外や意外!
 青山君が大活躍!!
 最初は自己犠牲の精神発揮しちゃったところも意外すぎたしかっこよかったけど、その自己犠牲の一手が雄英メンバー全員の大勝利を呼び込んだというのがなんだか象徴的で素敵ですねー。



ONE PIECE

 別エントリーにて。



ブラック・クローバー

 先週は金色の夜明け団団長ヴァンジャンスの正体やいかにっていうヒキだったわけですが、いやー、なかなかにすごい真相でしたねー。
 傷のある顔っていうか、顔がもう傷っていうか。
 顔の上半分、マスクで隠れてた部分はほとんど皮がない?焼けただれたような状態のようではないですか。
 生まれながらにこうだったということですから厳密には傷ではないんでしょうけれど、にしても一体どういう原因でこんなふうになってしまったんでしょうねー。

 ともあれこれで疑いの晴れたヴァンジャンス団長ですが、しかしやっぱりヤミ団長の直感が気になります。
 体格、声色だけじゃなく、“気”の感じが“同じ”とまで言ってるんですよねー。
 ヴァンジャンス団長は貴族のご落胤ということですから、リヒトは実は腹違いの兄弟だったとか、いっそ生き別れの双子だったとか、そういうこともあるかもしれないなと。
 顔の傷も、だとするとリヒトが原因だったりするのかもしれませんねー。

 一大決心って感じでヴァンジャンスに迫ったヤミ団長でしたが、結果はハズレくじだったようでいて、意外と真相に迫るでっかい手がかりをつかんだのかも?なんて思いました。



食戟のソーマ

 葉山のセントラル入りは、汐見ゼミを守るためだったことが判明。
 まぁそういうことだろうなとは思っていたわけですが、それにしてもやっぱりそれでは汐見ゼミを守ったことにはならないよなーとも思うんですよねー。
 ゼミの形は残っても、セントラルの内側じゃセントラルの意向に沿ったことしか研究できないでしょうからね。それじゃあ研究室としては死んだも同然なんじゃないかと思いますわ。
 やっぱりここは、創真が薊政権をぶっつぶすしかないと思いますわなー。

 それにしても創真、この話を聞いて薊許せん!ってなったり葉山に同情したり、そういう風に感情が動くんではなくって「てめー俺との勝負に邪念を持ち込むんじゃねー!」となっちゃったのは予想外でありました(笑)。
 いやー、どこまでも料理に純粋か。
 やっぱりコイツは見ているものの次元が違うぜって思わせてくれる一場面でありました。



ハイキュー!!

 影山と西谷さんがめずらしく衝突しそうになったわけですが、どうやら原因は影山の謎のピリピリにあったようですねー。
 伊達工の鉄壁が相当にプレッシャーになっているのか、それとも例の「おりこうさん問題」がやっぱり響いているのか。
 あるいはその両方が影山に知らず知らず焦りとか苛立ちを呼び起こしているのかもですねー。

 しかしそんな影山を見守りながら、わかっているぞって感じの烏養コーチの様子もなかなか気になります。
 どうやら烏養コーチには影山のかかえたものの原因も、突破口も、すべてわかっているようなんですがねー。
 いったいここからなにを見出そうとしているのか。
 うーん、予想外な事態にハラハラさせられつつも、なかなかに先の気になる展開です。

 とりあえず、不安そうなやっちゃんをはやく安心させてあげたい!(笑)



金未来杯エントリーNo.4 竹取憑き物語

 松田知隆先生描く竹取物語をモチーフとしたボーイ・ミーツ・ガール的現代 SF バトル。
 作者名が男性の名前になっていますが、これは女性作家さんなんでしょうねー。
 絵柄が完全に少女漫画というか、場所によってはかなり耽美な色香さえ感じさせる、やや大人向け女性誌的絵柄。
 指の細長さと繊細さがいかにも女性作家さんだなと思えます(違ってたらスイマセン)。
 他紙だったらともかく、週刊少年ジャンプで見るとこの絵柄はなかなかに強烈なインパクトでありました。
 でも、それでいてストーリーはちゃんと少年漫画してるんですよねー。

 物語の大筋はブリーチタイプ。
 異世界からやってきた正体不明の少女が少年に力を与え、少年は少女を守るためにその力をふるって悪を成敗する。
 かなり王道と言っていいシナリオだったわけですが、それでも凡庸な印象を与えなかったのはこの少女“まなこ”の過去エピソードの強烈さがあるからではないでしょうか。

 いやー、家族一族郎党皆殺し、生まれてからずっと監禁され続けて奴隷として育ち、実験という名の虐待を受け続け、食べるものは虫の沸くようなおぞましいものばかりとか。
 さらにはその環境から逃げるために一度転生した……つまりは一回死んでいるってことですもんね〜。
 かつてここまで残酷な運命を背負ったヒロインがジャンプ史上いたであろうかってな具合です。
 こりゃもうこの子を守るために奮い立たなきゃ、ジャンプヒーローの資格なし!ってな感じですよ。
 いやー、わたくし実はこのあたりを読むまでこの作品をギャグとして読んでいいのか、マジメに読んでいいのか今一つつかめないで読んでいたのですが、このエピソードのおかげで一気に主人公に肩入れしたくなりました。
 覚醒した主人公が敵をぶったおした瞬間の爽快感、ちょっとたまらんものがありましたわー。

 そしてそんな主人公も悲しい過去と孤独を抱えていて、ヒロインはそんな主人公を癒したいと思っているし、いざとなれば自分を犠牲にして主人公を守ろうともする。
 パーツの欠けたもの同士が寄り添い合うように助け合うストーリーというのがなかなかに素敵な物語で、読後感はかなり良いものがありました。

 しかしこの作品は、なにはともあれ絵のインパクトがとてつもない。
 少年誌であまり見慣れない強烈に濃い絵柄だけに、それがバーンと出るだけでシリアスなドラマでも強烈にシュールな笑いにできてしまっているんですねー。
 いや、実際松田先生はいたって真面目にシリアスに描いていらっしゃるのかもしれないので、だとしたらとても失礼な話になってしまうかもしれないんですが。
 でも、私はこの漫画でとにかくいっぱい笑わせてもらっちゃいました。

 冒頭からして可笑しくてしょうがない。
 まず脈絡もなくすごい耽美な顔になって「お前も一人ぼっちか……」なんて。
 そんなのもうギャグマンガで出てくる不良しか言わないじゃないですか(笑)。
 しかも「くそっ 雨がしたたってたまんねー」とか言って涙を胡麻化しちゃったりね!
 いやー、こんだけベタなのは、もしかしたらわたくし初めて見ましたよ(笑)。

 で、ここは意図的に笑いを取りに来たんだろうなとまだ確信の持てる部分なんですが、ここからあとが本気なのか偶然の天然なのか。
 「キッチリ家族のとこに帰してやるよ」と、なぜか唐突に美少年化してフワーッとした絵になってみたり。
 これ以上こいつの涙なんて……のシーンでさらに美少年&美少女化してキスシーンまがいの雰囲気になってみたり。
 ふだんは一応少年漫画的世界観で物語が進んでいたのが、唐突に少女漫画ワールドが発動しちゃう面白さ。
 イケメン顔になるだけで面白いんですもの。ある意味すごいひきょうですわー。
 やってることは真面目だし、ロマンチックなのかもしれないのに、でもとにかく何かどこかがズレている感じにブハッと笑わされてしまう。
 いや、もちろん真面目なドラマなことはわかるしそれもちゃんと王道的に楽しんではいるんですが、でもどこかで面白!と不意打ちに笑わされてしまう。
 ちょっと理解の範疇を超越気味の面白さが連発なんですねー。
 シリアスな笑いというものの、まったく新しい形を見せつけられた気分です。

 ただ作品のつくりはだいぶ粗削り。
 冒頭、一人暮らしの男子学生が拾った赤ん坊を迷うことなく自宅に連れて帰ったり、記憶喪失の少女を警察にも医者にも連れて行かなかったり。
 話の大筋を変えずとも、こういうところはもうちょっと自然なやり方はあっただろうなと思うところはあります(ヒロインが調べられるのをもっと嫌がってたら診察させない説得力があったかも?前世が前世ですからね)。

 また最初の夜が明けてカップ麺を食べたらソッコーでまた夜が来てしまったのは単純に構成ミスでしょう。
 限られたページ数の中に物語上必須のイベントをギュウギュウに詰め込んで行ったことで起きてしまったことだと思うのでご愛敬の部類だとは思いますが、こういうことは担当さんがネームの段階で気づいてあげないとですよね(笑)。

 ラストではついに封印されていた剣が解放されて悪人をバッサリやったわけですが、この剣の力がいまひとつわからなかったのももったいない。
 まぁこの剣は物語を動かすためのキーアイテムにすぎないわけですからこれでもいいのかもしれませんが、やはりバトルモノである以上は勝敗を左右した剣の力もハッキリ描いてほしかった。
 少年漫画のバトルものの魅力は、武器とか必殺技とか、強さの秘密っていう要素がかなり大きなところを占めていると思いますからねー。
 そういうところも大事にしていって欲しいと思います。

 また、そのせっかくの剣を使ってバッサリやったというのに、悪人が生きてたというのも見方によってはマイナス要素。
 あれ、結局その剣たいしたことないじゃーんという印象にもなっていたかと思います。
 倒すならキッチリ倒す。
 生き残るならなぜ生き残るのかの理由をちゃんと説明する。
 そういうところもしっかりとしたほうがよいと思います。

 それと、剣が解放された理由についても、雰囲気ではなんとなく想像がつきはするのですが、そういうところをしっかり明文化しておいた方がよかったところではあるだろうなーと思いますね。
 そこにこそヒロインの父親である王様が、死の間際に娘に託した想いみたいなものがあるとも思いますしねー。

 総じて、中盤の物語がなかなかよくできていたものの、序盤と終盤が少々粗削り&説明不足。
 原因としては物語の詰め込みすぎがあるんじゃないかと思うのですが、もうすこし全体のエピソードを取捨選択、整理してみたほうがよいかもしれませんね。

 ほかにも細かいところでは、十数年監禁&拷問生活だったわりには健全で活発な女の子に育ったね〜とか、なんで夏目漱石を知ってるのよ〜とか、ツッコミたいところはいろいろと。
 しかしそういった細かい問題があまり気にならないくらいに、なんだか妙な迫力と魅力を感じる作品でありました。
 この先生はまだまだいろいろと粗っぽいとは思いますが、このまま何年か修行を重ねて経験を積めば、これまでにない怪物か奇才が生まれちゃうかもしれないぞと、私はそんな風に期待しちゃいますねー。
 そういう才能の爆発力の片鱗を感じます。
 正統派の完成度ではないかもしれないし、多数派の人には受けない絵柄かもしれませんが(お耽美&睫毛バチバチ筋肉とか、かなり人を選びそうですものねw)他の人には絶対出せないものがこの先生にはあるかもしれないぞと、そんな予感がいたします。



 といったところで前編の感想はここまで。
 続きは後編にて。



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