2016年09月07日

週刊少年ジャンプ2016年40号 感想<後編>

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 ではでは後半でーす。

■前編の感想はこちら





 後編の感想は、

・斉木楠雄のΨ難
・こち亀
・ラブラッシュ!
・ワートリ
・約束のネバーランド
・ゆらぎ荘
・鬼滅の刃
・火ノ丸相撲
・背すじをピンと
・左門くんはサモナー
・トリコ
・たくバツ

 の 12 本でお送りいたします。



斉木楠雄のΨ難

 これまたメンドクサイ転校生がやってきたなー(笑)。
 紙面がセリフで真っ黒状態なんですが、でも読んでみると意外とその長セリフのメンドクサさが楽しかったりするからちょっと不思議。
 これ、ただでさえ早口処理のアニメで、さらに超速早口で処理されるんでしょうね(笑)。

 しかしこのメンドクサ系転校生が、まさか斉木楠雄の正体に最も迫ってくる非能力者となろうとは。
 これまでも斉木の正体がバレそうになることは多々ありましたが、なんだかんだでみんなオバカだから大丈夫だったりするわけですよね。
 そこが今回は全然違うというのが面白い。
 この名探偵明智君が、いったいどこまで斉木楠雄に迫れるのか。
 斉木はそれにどう対応していくのか。
 これまでにない対決が見られそうです。

 夜神ライトの学校に L が転校してきちゃった的にも感じられてちょっとこれはワクワクしますわ。



こちら葛飾区亀有公園前派出所

 連載 40 周年&単行本 200 巻を区切りに、ついに連載終了を発表したこち亀。
 今までそれがあることが当然だと思っていたものがなくなるって知った瞬間の衝撃ってのは、ちょっと例える言葉が見つかりませんわー。
 いったいこち亀のないジャンプを、私たちはどんな風に読むことになるんでしょう。
 想像もつきません。

 9 月 17 日発売号で終了らしいので、こち亀が読めるのも今回を入れてあと 3 回。
 秋本先生の発表によると、どうもこれで完全終了というわけではなくて、今後もときどき、何かの折々にこち亀を描いてゆかれるようですが、連載としてのこち亀はもう読めないわけで。
 そう考えると、今週の話にしても今まで「そこにあるのが当たり前のもの」として読んでいたのとは、ちょっと違った趣で感じられてしまいますわ〜。
 部長に強引に仕事をやらされる両さんが見られるのもこれで最後かなーとか、両さんが身体能力にモノを言わせて一攫千金狙うのもこれで最後かな〜とか。
 あと、部長の「両津のバカはどこだー!」ですね(笑)。
 この部長のコスプレ総集編とか、最後の企画でやってくれたら嬉しいなぁ〜(笑)。

 ともあれ今週の両さん、阿修羅像の代わりに萌え女子プラモとか。
 なんか適当な阿修羅像に金メッキでもしとけばダマせる可能性がゼロコンマあったかもしれないのに(みんな専門家だからムリでしょうけどw)、いっそ清々しいほどのヤケッパチですわ(笑)。



ラブラッシュ!

 恥ずかしがり屋のサキュバスとは!
 なかなかツボを心得てますねー(笑)。
 あわあわ慌てふためくサキュバスのエリスちゃんがなかなか可愛らしいしういうしい。
 「遠くない?」のところとか、めっちゃ笑ってしまいました(笑)。
 せっかくの淫魔フォームも自分では凄い嫌がってるというのがまたいいですねー。
 思わずちょっといじめたくなる?そんな強敵ヒロインの登場です(笑)。

 しかし、キスすらダメなのかー。
 第二話にして告白と言う大偉業をなしとげたラブラッシュですが、これは最終回にヒロインとキスをしてハッピーエンドっていう形かもしれませんね。
 告白からキスまでの旅路を描く作品ということなのかも。



ワールドトリガー

 さすがに王子隊長にはかなわなかったかー。
 でもしょうがない、これで修が王子隊長を抑えられちゃったら、逆にこれまでの苦労とか積み重ねてきたものはなんだったの?ってことになりますから。
 そうそう都合よく強くなんてなれないからこその、スパイダーとかのアレコレだったわけですからね。

 しかし、那須さんには爆殺され、東さんには壁抜き胴体粉砕、カトリーヌには首チョンパされて、今度は王子隊長にノド輪からグッサリって。
 修は各チームの隊長たちに、色んな殺され方をコンプリートしていきそうな勢いですわ(笑)。

 そしてここからの千佳ちゃんが凄かった。
 追いつきそうな王子隊長に、まさかの生ハウンド!

「撃てないね(ブラフだ)」

 と王子隊長の余裕顔が、千佳ちゃん一斉射撃の瞬間サッと青ざめたのがチョー気持ちよかった(笑)。
 つーかこの千佳ちゃんの絵、ものすごい威圧感ですね!
 ヒロインっていうより、もはや魔王の迫力(笑)。
 パッと広がる無数の巨大ハウンドの閃光で、逆光になった千佳ちゃんの影が地面にさして、それがなんとも強者感を引き立てます。

 いやー、ここでまさか千佳ちゃんがブラフからの煙幕を使うとは。
 これ、修が驚いてたってことは、打ち合わせナシの千佳ちゃんの判断ってことでしょう(てことは先週の千佳ぴょんも?)。
 よくやったわー千佳ちゃん。
 まじでグッジョブです!
 守られるだけの女子じゃない、まじめにやるだけの女子じゃない。
 千佳ちゃんが自分で考え、自分で工夫する。撃てないと見抜かれ始めていることすらも利用する。
 そういう千佳ちゃんの積極的な姿勢が見えてきたことがとっても嬉しいですわ。
 ユズルくんや出穂ちゃんと相談してた時に「こういうの楽しいなって思って」とか言っていたあたりが、このへんに繋がってきているのかもしれませんねー。

 かくしてついに玉狛第二の得意陣形、ワイヤー地帯が完成。
 修は残念ながら落とされましたが、本来自分が落ちてもワイヤーが残ってエースを何度でも援護できることこそが木虎の教えてくれたスパイダーの強みだったわけですし。
 ここからが玉狛の本領発揮ってところでしょう。

 逆に言えば、王子隊長はこの陣形を発動させないために修を追って来たわけですが、残念ながら一歩及ばずだったわけですねー。
 しかし、解説の言ってるようにここからの戦局を握っているのもまだまだ王子隊長。
 次はどこに攻めかかってくるのか、このへんを予想したりして来週まで楽しめそうです(笑)。

 それにしても、遊真の背後から千佳ちゃん砲の場面(遊真ノーアイコンタクト)とか、飛び降りながらオッキーの狙撃をたやすくガードする千佳ちゃんとか、地味ながらちょっとかっこいい場面がちょいちょいさしはさまれますなー。

 あと、修がベイルアウトしたあとでも「メガネがムダ死ににならずにすんだな」とか「めっちゃワイヤー張ってるやん」「メガネ頑張ってますねー」「たぶんもう死んだけど」とか、ちょいちょい修上げが入ってくれるのがなんとも嬉しい(笑)。
 立ち上がりから追いかけまわされまくった修ですが、ほんとによく凌ぎつつ働きましたよ。

 さあしかし、いよいよ ROUND6 も最終局面。
 ここから試合はどう決着を見せますでしょうか。
 今回のエピソードでは、玉狛第二の弱点が明示されたことでヒュースの必要性がしっかり表された形にもなっているんですよね〜。
 なのでこの流れをまっすぐゆくならば、「ヒュースがいれば勝てた惜しいライン」というのが、玉狛第二にはピッタリのラインなのかもしれません。
 実際、3人も残している生駒隊はちょっとさすがに倒しきれる気がしませんし。

 遊真は水上隊員あたりを倒して、王子隊長はオッキーあたりを刈り取ってから離れたところで自主ベイルアウト。千佳ちゃんもギリギリまで粘ってから自主ベイルアウト。
 生駒隊は、おそらく遊真を倒して 1 点&生存点 2 点。
 玉狛第二 3 点、生駒隊 3 点、王子隊 3 点の、綺麗な引き分けというのがありそうなところなのではないでしょうか。

 あと、葦原先生最近休んでないですけど大丈夫ですかねー。
 ちょっと心配になってきちゃいました。
 次週決着がついたところで一回休みって感じになるのかもしれませんね。
 うん、そろそろその方がいいと思うなー。



約束のネバーランド

 うおー、ママ、なかなかヤルじゃないですか!
 宣戦布告し、警戒させ、動きを消極的にさせといて、その実際は援軍を待っていた!
 これならとっとと策略を使ってママをどこかの部屋に閉じ込めるとかしていればよかったのかもしれませんが、こうなってはもうそれも無理そう。
 いやー、このママのキレモノっぷり、どんどん恐ろしくなってきましたわー。

 そしてまた、この援軍でやってきたシスター・クローネのなんとも強そうなこと(笑)。
 絶対格闘技とかやってますよね!
 これで子供たちには肉弾戦での勝ち目がなくなったわけですねー。
 さー、これはどうなりますか。
 なんだかどんどん事態が悪化しているような気がしますよ。
 いったいどうやって脱出を成功させたものなんだか。

 世間的にはこの作品、なかなか脱出しなくて打ち合わせばかりで展開が遅いとか言われているところもあるようですが、私はかなり楽しんでますよ〜。
 表立っては波風を立てない偽りの平穏の裏で、静かに戦わせる命がけの知略劇。
 毎回なんらかの驚きが待っていますし、とてもスリリングで毎週次回が楽しみです。



ゆらぎ荘の幽奈さん

 地縛霊の恋人たちを気遣う幽奈さんの言葉に、ふと幽奈さん自身の思いを感じ取った冬空コガラシ。
 まさかここから本編の幽奈さんエピソードに踏み込んでゆくことになるとは。なかなかに驚きました。

 しかし、すごいいい話をしているのはわかるんですが、なんか今週はどうしても幽奈さんのパンツに目が吸い寄せらてしまったなー(笑)。



鬼滅の刃

 善逸、やっぱり禰豆子に惚れちゃったんだ(笑)。
 おずおずと禰豆子に花をさしだす善逸がなんとも可愛らしい。
 なんなのこのちっちゃい手は(笑)。

 とにかく何にも知らない割になんにでも疑問を持ちまくる伊之助と、その質問攻めから逃げだす炭治郎とか、めっちゃいい顔で泣き言を言いだす善逸とか、今週も三人組のドタバタ漫才がとっても面白微笑ましい。
 こういう楽しいチームができると、連載も安定してくるかも〜?って思いますわー。

 そして事態はコミカルなパートから打って変わって、一気に怪奇殺戮ゾーンへ。
 人が空を飛んで森に引っ張り込まれたところで、一発で空気が引き締まりましたねー。
 いい緊張感です。
 
 現れた敵は、蜘蛛のように糸を使って人を操る鬼女。
 これまた不気味ながらもセクシーな鬼ですねー。
 いかにもこれまでの鬼とは別格といったオーラがあって、ついに十二鬼月の登場かとゾクリとさせられました。
 さー、面白い戦いが始まりそうです。
 三人組のコンビネーション(?)にも期待です。



火ノ丸相撲

 天王寺対久世の頂上決戦。
 久世草介が驚きの光のモード・静謐の相を出せば、天王寺はこれが火ノ丸たちと同じ修羅の相なのか!?と目を疑いたくなるような暗黒の修羅の相をさらけ出す。
 いやー、なんかもうとんでもないことになってきちゃいましたね!
 相撲を表現するにあたって、火ノ丸相撲という漫画はとてつもないところに踏み込んできたなという感触です。



背すじをピンと

 咲本ペアへの劣等感とかいろんなものがリオ先輩を弱気にしてたわけですが、ここで秋子先輩から最高のプレゼントが送られましたねー!
 実はダンスを始められたのはリオ先輩のおかげだったと。
 リオ先輩のようになりたいからダンスを始めたんだと。
 わたりさんもひらりんもそう。
 思い返せば、第一話の巻頭カラーでめっちゃ魅力的に登場して、読者を一気にダンスの世界に引きずり込んでくれたのもリオ先輩の艶やかなお姿だったわけですしねー。
 自分はどうしても人の目を引けないとか、いろんなことに悩んでいたリオ先輩にとっては、これは最高の贈り物だったのではないでしょうか。
 リオ先輩はまだやっぱりこの試合が最後の試合だと思っているようですが、どうにかここでエンジン再点火してほしいものですわ。



左門くんはサモナー

 ネビロス閣下とルキフグス宰相の顔芸、すばらしすぎか(笑)。
 この顔芸のためにこの二話分の前フリがあったと言っても過言ではないのかもしれませんなー。

 また左門くんが珍しく主人公らしくかっこよく活躍したのも今週のみどころ。
 金庫を開けるんじゃなくて、金庫ごと消滅させてしまえばいいっていうスケールを転換した発想はなかなか痛快でありました。

 フルーレティに

「けど僕は

 身勝手な(そういう)人間の味方なんでね」


 とタンカを切った左門くんもめっちゃカッコよかったですしねー。
 先週、左門くんに電話した時のてっしーの悟ったような表情は、こういう左門くんをちゃんと分かってのものだったんでしょうね〜。
 
 そのほか、ツボに刺さったセリフ。

・「召喚が得意なハンガー」
・「最近アイドル狂いになったバイト少将」
・「何言ってんだこの賢いバカ」
・「パクリではありませんし実況は古館伊知郎でお送りします」
・「ヒロアカの入試で出たヤツだろ」
・「うわ出た草食チャラ男」


 随所にキレのあるいいセリフがならぶ、あいかわらずの左門くんでありました。

 あと、スクリーンに左門くんが出てきた瞬間のてっしーの表情、眼福でありましたねー!
 すばらしい!



トリコ

 三虎、愛(マザコン)に生き、愛(マザコン)に死す!
 いや、死んでないけど!(笑)
 三虎のカケラも迷いのないマザコンっぷり、じつに素晴らしかったです。
 フルコースがぜんっぶフローゼとの思い出って。
 ぜんぜん迷いのない、むしろ誇らしそうですらある堂々たる打ち明けっぷり。
 ここまでゆくとマザコンも素直にカッコイイんだな!!



たくあんとバツ

 うわー、死んだかーちゃんの思い出の話とか、ちょっとこれはツラすぎるわー。
 崩壊の当日、まだ平穏だったころの家族の一場面。
 お母さんがかわいい上になんだかすごくいい人そうで、あんまりにも今週はツラかったですわ。

 それでも、ケーキ見た瞬間の顔とか笑っちゃったんですけどね(笑)。
 なんですかこの顔。
 一瞬ホラーかと思っちゃった(笑)。



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