2016年06月29日

週刊少年ジャンプ2016年30号 感想<後編>

hunter33.jpg

 てなわけで後編です。

■前編の感想はこちら





 後編の感想は、

・H×H
・たくバツ
・鬼滅の刃
・トリコ
・ワートリ
・背すじをピンと
・ニセコイ

 の 7 本でお送りいたします。



HUNTER×HUNTER

 暗黒大陸でっかっ!
 ふつうに人類領域の五大陸全部を集めたくらいのデカさじゃないですか!
 これなら新規開拓地に十分すぎもいいところ。
 つーか、手前の小島ランクでこれなら、本番の暗黒大陸ってどんだけのスケールなのよっていう、想像絶しっぷりがうかがわれるっていうものです。

 あと、トリコのほうもそうですが、こうやって地球と同じ大陸パーツが使われていることで、その外の未知の世界の馬鹿デカさがよく伝わってくるんですが、富樫先生は最初からそういうことを計算に入れて考えてたのかなー。
 普通に計算してそうで怖いわー。

 そして不意打ちのウド鈴木死体登場には笑うしかなかった(笑)。
 いったいどういうサービスですか(笑)。

 かくしてさっそく事件発生で風雲急を告げるクラピカサイド。
 念能力をまったく知らない感じなのは王族の元からの護衛たちで、シラを切ってたのはパリストン経由で入ってきた協会のハンターたちってことですかね。
 パリストンとしては王族の継承戦は関係なくて(知らなくて)、暗黒大陸上陸後におっぱじめるなんらかの勝負こそが本番ということで、このハンターたちにもそっちのことしか伝えてないってことなんですかね。
 どうも情報と思惑がいろいろと錯綜していて混乱します(笑)。

 またここで意外な人物たちがクローズアップ。
 カチョウとフウゲツのコンビは、なかなか気になる感じの王子たちですねー。
 センリツが読み取った「自分を偽っている…!?」がどういう意味なのか、これはちょっと気になっちゃう。
 カチョウは横暴なセリフとは似合わず、実はかなり繊細な人物だったりするんでしょうか。
 フウゲツを生かすために自分は犠牲になるつもりだったりとかすると、熱い展開になるかもしれませんねー。

 そしてカメラがクラピカサイドにもどると、いきなりヤバそうな展開に。
 死屍累々って感じですが、全員血を抜かれて死んでいる様子なんですよね。
 同一の犯人によるものっぽいです。
 さー、いきなりオイト派、大ピンチ。
 弱い王子が最初に手っ取り早く狙われちゃったってことなんでしょうか。
 あるいは、実はこれ、この赤ちゃんの念能力が発現したものだったりするのかもしれないですしねー。
 さー、どうなりますか。
 旅は長そうなのに、出航早々緊迫過ぎる状況です(笑)。



たくあんとバツ

 牛娘って言ったら普通は巨乳をプッシュしてくるもんだと思っている読者の凝り固まった固定観念をパッカーンと叩き割る、これでもかと言う白フン押し!
 今週の話、尻のうつってないページがほぼないんですよね!(笑)
 いやー、井谷先生、まったくブレません。
 尻へのこだわり、マジでハンパない!(笑)



鬼滅の刃

 肉片になり果てても毬で遊ぼうとする鬼に毬を置いてあげる炭治郎。
 や〜、この漫画のこういう優しさと切なさ、私は好きだなぁ。

 そして炭治郎の手をぎゅっと握った禰豆子ちゃんのこの表情!
 すばらしい!
 ハッとさせられるものがありましたわー。
 炭治郎と絶対に離れないという強い意志と、なにやら深い想いのようなものまでが伝わってくるこの瞳。
 いやー、いいではないですかー。
 禰豆子ちゃんって、こうなって以来ずっと幼児退行したような、ずっと半分眠っているかのような印象が強かったのですが、実は心の奥底ではちゃんっと本当の禰豆子ちゃんの心が生きているのかもですね。

 あと、愈史郎の顔芸は今週も安定の面白さ(笑)。
 禰豆子ちゃんが珠世さんに抱きついた瞬間とか、思わず吹き出しちゃいましたわ。
 しかし、そうやってせっかく愛着がわいてきたところでお別れってのは、なんとも寂しいものだなぁ。



トリコ

 まさに怪獣大戦争!
 八王たちまでがやってきちゃって、もう大変なことになってきちゃいましたねー。
 オールスター、お祭り騒ぎもいいところです。
 あのアカシアですらてこずりまくって翻弄されている感じなのがすごい。
 まさに頂上決戦ですわー。
 さー、これだけスターがそろった戦場で、次はどう事態が動くんでしょうか。
 あからさまに言えば、誰から脱落していくのか、その順番が気になるところです。



ワールドトリガー

 ワートリ名物会議戦。
 いやー、やっぱり今回も面白かった!
 修ってば、やっぱり策士ですね〜!
 林藤さんと示し合わせて、わざと林藤さんに反対意見を言ってもらって話題をそこに集中させ、修が用意周到にしいておいた包囲網に誘い込むと。
 まさにこれまで修がランク戦でしてきた「釣り戦法」そのままって感じなんですよね。
 ああ、やっぱり修はこう戦うんだなーって、ニヤニヤしてしまいましたわ(笑)。
 戦場でも、会議室でも、修はちゃ〜んと修なんですね〜。

 そしてボーダーにとっての利点の説明も実に論理的。
 ヒュースの利点は航路案内人。
 たしかに、未知の世界の旅なのに、そこに詳しい案内人もなしではあまりにも危険ですからね。
 地勢や生態系の危険。天候や病気の危険。
 文化の違いが行き違いを生んで、要らぬ争いのもとになる危険だってあるでしょう。
 相手世界の政治情勢や習慣、内部事情をちょっとでも知れていれば、交渉の成功率はグンと上がることは想像にかたくありません。
 むしろ何も知らないでその国に飛び込んでいくことを何度も何度も繰り返し、アフトクラトルまでたどりつかなければいけないっていうのは、とてつもない大冒険であることが想像されますものねー。
 おそろしすぎるギャンブルですよ。

 また、そういう航路上の案内をしている間、ヒュースは協力的にならざるを得ないのだという、まるで数学の証明でも見せられているようなわかりやすさも素晴らしい。
 いやー、なんかもう感心しちゃって、ホエ〜!とか、ホワ〜!とか、変な声が出ちゃいそうでしたわ(笑)。
 信頼とか、友情とか、そういう心の話ではなく、あくまで論理性なんですねー。
 やー、ほんっとやっぱりこういうところが「ワートリ」だわーと、このへん感心しきりでありました。

 そして今週はやっぱり、修の堂々たるプレゼンっぷり! ここがすごかったですね!
 大人の幹部たちを相手に堂々とふるまい、根回しも忘れず、しっかり戦略を仕込み、そして勝ち筋もギャンブル的にではなく、あくまで論理的に、話題を集中してプレゼン相手にわかりやすく。
 これだけのプレゼンをできる中学生が、他にいったいどこにいますかね!(笑)
 つーか、社会人でだって優良物件すぎますよ!
 いやー、修、記者会見のときとか、前から思ってましたが、将来がマジで楽しみですわ。

 今週はまた、幹部の人たちの中でも、修に味方をしてくれている様子の人たちの動きも面白かったですねー。
 忍田本部長はあからさまに玉狛びいきなんですが、林藤さんの話は完全に予想を裏切ってたみたいですね(笑)。
 助け船のつもりで林藤さんに話を振ったら、ぜんっぜん予想と正反対のことを言われて慌てちゃった感じ。
 このへん忍田さんが可愛くも見えてきちゃいましたわ(笑)。

 唐沢さんは最初

「でもそれはきみたちの利得だ

 我々の利得じゃない

 今は 彼の加入がボーダーにとって

 どう得になるのか……という話をしている」


 と、教えさとしているような口調なんですが、実はこれ、「どう損になるのか」の話を抑え込む働きにもなっているんじゃないですかねー。
 さりげなーく修を援護してくれてるように思えるんですよ。
 やー、だとしたら唐沢さん、さすがラグビーやってただけはある(笑)。
 こちらも老獪な策士ですわー。

 さてさて、そんなわけでまずは修の先制攻撃が決まった感じで、幹部 5 人中 3 人までもが賛成してくれました。
 あと残るは城戸派の 3 人を残すのみとなったわけですが、さー、城戸司令、どう出ますかねー。
 そうそう簡単には落ちてくれないんでしょうねー。
 おそらくは、ヒュースがアフトクラトルに到着してからの危険性について、厳しくツッコんできたりするんじゃないでしょうか。

 実際、これまでの話を総合すると、ヒュースはアフトクラトルについたらソッコーで遠征艇を抜け出し、エリン家に走ってっちゃいそうですもんね。
 唐沢さんはそういうリスクを差し引いても案内役は欲しいという判断のようですが、さーて、城戸司令はどう見ますでしょうか。

 でも、そういうところを城戸司令がツッコんだとしても、そこもまた修の釣りっぽいんですよねー。
 今週の話の〆の直前、修がしつこいくらい「アフトクラトルに着いてから」とか「アフトクラトルに着くまで」って強調してるんですよね。
 いかにも次の話題をそこに引き込もうとしている「釣り」のニオイがいたします(笑)。
 うーん修、もう一発なにかを隠しているんじゃないのかなー。
 次週、城戸司令の切り込みと、修の「仕掛け」に期待です!



背すじをピンと

 おー! リオ先輩がヤル気になった!
 まだコンビ解消を撤回する気になったわけではないようですが、とりあえずいい傾向ですね〜。
 最後まで勝負をあきらめてない、むしろ勝つつもり満々の土井垣部長のためにも、そして、これまで四歳からずっとダンスをやってきた二人の歩みそのもののためにも、最後はどうしても勝ちたい!と。
 やー、燃え上がってくれましたか。
 これは応援したくなります。
 どうあっても勝ってほしいですねー。
 そしてまた、リオ先輩もダンスへの情熱もふたたび燃え上がらせてくれて、コンビ継続!ってことになってほしいって思いますわ。

 しかしリオ先輩、「こんな風にはなれない」と永島沙羅さんとか秋子さんのことをずっと意識しているようですが、そういう喧嘩するタイプばかりが主張できる女性ダンサーなんですかねー。
 そうではない、リオ先輩ならではのダンスのありかた、みたいなものが、きっとどこかにあるんじゃないでしょうか。
 たとえば金龍院コンビとか、喧嘩とかしているのはあんまり想像できないですからね(笑)。
 主張激しくリーダーにぶつかっていくタイプばかりが、いい女性ダンサーとは限らないんじゃないでしょうか。



ニセコイ

 クロード、まだ気づいてなかったのかよー!(笑)
 そしてこれまで頑なに楽を認めなかった理由がまさか鶫と千棘を結婚させようとしていたためだったとは。
 これまでのシリアスバトルモードが一気にドッテーン♪とオチがついた感じでゲラゲラ笑ってしまいましたわ。
 いやー、このホッとさせられた感じ、いいですねー。
 ひとりシリアスだったクロードも、やっぱりニセコイ世界の笑える住人だったんだーと一安心させられましたわ。

 そして後半は、まさかのるりちゃん大告白!
 おー!ついにあの、いつでも余裕しゃくしゃく顔の舞子に、汗ダラダラのテンパり顔をさせるという、大金星をやってのけてくれました!
 いやー、よくやった、るりちゃん!
 めっちゃ痛快でしたわー(笑)。
 末永くお幸せに!



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posted by BOSS at 22:34| Comment(2) | TrackBack(0) | ジャンプ感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
たくあん
ゆらぎ荘と違ってこっちは尻メインっぽいですね
ふんどし、悪くない(笑)

ワートリ
改めて三雲の口の上手さというか交渉術はさすがだなと
もしかして遠征メンバーも戦力としてではなく
交渉人として選ばれそうな気がします
Posted by しげっち at 2016年07月01日 06:30
>しげっちさん

 今回ふんどしの良さをプレゼンされたような気分です(笑)。

 修はそのうち唐沢さんの下について外部営業部長の道もあるかもしれませんしね(笑)。
 交渉役、すごく合ってると思いますよー。
 遠征隊員としても、そういう隊員は貴重なんじゃないかなぁ。
Posted by BOSS at 2016年07月06日 22:14
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