2016年06月07日

ジャンプ感想別室 ONE PIECE(ワンピース) 第828話 1と2"

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 週刊少年ジャンプ 2016 年 27 号掲載分の感想です。

■ジャンプ本誌の感想はこちら→前編

【コミック派ネタバレ注意!】





 あれ、扉絵シリーズがカババッカから魚人島になってる。
 先週のカマバッカはどういう意味だったんだろう。
 カマバッカは外世界には興味ないよってことだったのかな〜。



【感想小タイトル】
■まさにビッグ・マム!
■プリンちゃんはいい子
■ホールケーキアイランドへ


■まさにビッグ・マム!

 お、プリンの口からローラらしき「姉」の話が出てきました。
 自由な恋愛を求めて求婚の旅へ飛び出したってことですから、これはまずローラで確定と見てよさそうですね。
 ああでも、飛び出したってことは、ビッグ・マムからしたら勘当扱いになってるのかなー。
 都合よく今回ローラが来てくれたとしても、簡単にはビッグ・マムとの仲裁役は頼めないかもしれませんね。

 そして、この話でナミはピンと来てくれた様子。
 さすがのカンの良さですな、ナミは。
 たしかナミはローラから「母親」のビブルカードを預かってたはずですから、今回の旅路でそれが大いに役立つことになりそうです。

 驚いたのは、ビッグ・マムがマジでビッグ・マムだったってことですね。
 娘が 39 人に息子が 46 人。あわせて 85 人って!
 どんだけ腹を痛めて産んでるんですか!
 毎年一人ずつ産んでも 85 年かかりますから、おそらく何度も双子三つ子四つ子五つ子って、バンバン産んでるんでしょうねー。
 やー、とてつもない。
 タフなおっかさんだ。

 あと、ドフラミンゴの幻想のような“ファミリー”の直後に、本当に血のつながった家族が描かれるのは、なにかの対比が隠されてたりするのかなーとフと思いました。



■プリンちゃんはいい子

 サンジのことを好きになってくれたプリンちゃん。
 そのことに素直に嬉しくなっちゃう麦わら一味ですが、その気持ち、なんだかわかるな〜。
 身内が「いい人」って言われて好きになってもらえるのって、自分のことのように嬉しくなっちゃいますわな。
 そして、そんなプリンちゃんもとってもいい子だわ。

 しかしそんなプリンちゃんを、まさかフってたサンジが驚きでした!
 すッげー!
 サンジでも、そこは曲げないんですね!
 絶対恋に落ちただろうに、女性よりも、一味を選ぶのかと!!
 これは驚愕でした。

 てっきり恋か仲間か、どちらを選ぶのか、もしくはどちらも取る道があるのか、すっごい悩んでいる真っ最中くらいなものだろうとばかり思ってましたわ。
 サンジ、舐めてたぜー!
 ここはマジでちょっと惚れ直しましたよー。

 そして、そんなサンジの言葉を聞き、身を引く決意をしてくれたプリンちゃんも本当に素敵。
 素敵な殿方に心惹かれつつも、殿方が苦しむ姿は見たくない。
 そんな人と無理矢理一緒になっても、お互い一生苦しむだけ。
 だから、自分は苦しいけれども身を引こうって。

 これまで母親の言いつけに従って、いつか好まぬ人と結婚することとなるさだめも覚悟してきたプリンちゃん。
 でも、そんなプリンちゃんの目の前に現れたのは、たぶんプリンちゃんが夢に見ていたような白馬の王子さまのような素敵なサンジだったってことなんでしょうね〜。
 きっとプリンちゃんにしてみれば、夢のような心地だったと思いますよ。
 諦めていた夢がかなう、二度とない最高の奇跡が降って訪れたような心地だったことでしょう。
 どんなにか喜んだことでしょうね、この子は。
 でも、そんな二度とないような素敵な奇跡でも、相手を思って諦められる。

「――ちょっと残念だけど

 次に現れる私の結婚相手は……

 もっと素敵な人かもしれないv」


 って!
 ケロッと言ってのけるポジティブさに聞こえますが、でも、そんな奇跡が二度もあるなんて、普通思えないじゃないですか!
 心からそんなにポジティブになれているとは、私にはちょっと想像できませんでした。
 きっと、ルフィたちに心配させまいという、この子のやさしい演技なんじゃないでしょうか。
 やー、マジでいい子だ、この子は!! 
 この子は、絶対幸せにしてやりたいなー!
 いっそビッグ・マムから連れ去りでもして、サンジと添い遂げさせてやりたいって思っちゃいましたわ!



■ホールケーキアイランドへ

 そんなわけでルフィたちはプリンちゃんの協力も得てホールケーキアイランドへ。
 ここでペコムズが謎のメッセージを残して失踪しちゃいましたが、いったいどういうことなんでしょうね?
 わざわざトイレの床なんて場所に、字を彫ってメッセージを残しているのが気にかかります。
 なにかそうでもなければメッセージも残せない、差し迫った状況があったってことなんでしょうか。


 場面変わって、新世界はブロックコリー島という、いかにもブロッコリーみたいな木がいっぱい生えた島。
 2 年続いていた戦争をジェルマ 66 がたったの 4 時間で終わらせたということのようですが、この戦争の本来の当事者たちの描写がちょっと気になりました。
 ジェルマ 66 に最後に殺された男性は、妻や子供たちをジェルマに殺されたと言う、いかにもいい人といった印象の人物。
 では、もう一方の戦争当事者が悪役っぽいのかというとそうでもない。
 ジェルマを雇ったほうも、どちらかと言うと善良な人々っていう雰囲気に見えるんですよね〜。

 そして、戦争が決着した場所はガンガンに燃えている王宮跡地って感じの廃墟で、歓喜にわく勝者側がいるのが、いかにも貧しい人々の家がならぶ地区だったり。
 ここだけを見ると、貧しい市民を虐げていた王宮との戦いがあったのかと想像させられました。
 でも最後に殺された男性はそういう権力にあぐらをかくようなタイプにも見えないんですよねー。
 実直な隊長タイプって感じに見えました。
 はたして、どういう理由があってこのふたつの勢力は争い合っていたんでしょうか。
 そして、この決着は正しい形だったんでしょうかねー。

「……国は救われた

 我々は悪魔の手を借りたのか……?

 いや違う…

 神の手だ!!」


 と、まるで自分に言い聞かせるような一人の男性の言葉。
 それは本当に、神の手だったんでしょうかね?
 サンジが家を捨てて飛び出してきたからには、よっぽど飛び出したくなる何かの理由があったんだろうと思うのですが。
 ジェルマ 66 は、まだちょっといい奴らとも悪い奴らとも、測りかねるところがあるような、不思議なバランスで描かれた戦争描写だなーと思いました。



■ジャンプ本誌の感想はこちら→前編



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posted by BOSS at 21:28| Comment(3) | TrackBack(0) | ジャンプ感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
プリンいい娘だとは思うんですが
サンジとの会話のシーンでサンジが黒塗りだったり、プリンがあげている印象が伝聞っぽいものだったり(目がハートは手配書からでもわかるし黒足のくだりもなんか又聞きっぽい)と、
なんか不安感があるんですよね

たぶん順調に行き過ぎてる故のものかもしれませんがw
(なんとなく空島のコニスみたいにいい人過ぎて裏があるのでは・・・?と思ってしまいます)
Posted by P at 2016年06月07日 22:21
プリンちゃんが会ったのってホントにサンジなのかな?
回想シーンもシルエットだし「足が黒いらしいけど」というセリフも引っかかる
「次に現れる素敵な人」こそ本物のサンジだったりして

あと改めて気づいたのが
今回のサンジ奪還チーム、普通の人間ってナミだけなんですよね
ゴム人間・ミンク族二人・トナカイ人間に骨(笑)
万国(トットランド)はあらゆる人種が集う国って謳ってますけど
逆にいうと普通の人間はいないのでは?
ローラの件もふくめて、今回のキーマンはナミになるのかな?
Posted by しげっち at 2016年06月08日 03:29
>Pさん

 おー、プリンが実はサンジにまだ会ってなくって嘘をついている説ですか!?
 その考えはまったくなかったなー。
 たしかにそう言われてみれば回想のサンジの顔が黒塗りになっている。
 単にプリンからの伝聞で聞いているのをルフィたちが想像して脳内再現しているようなシーンなので、意外すぎることを言っているサンジの顔が想像できないっていう表現だと私はとらえていましたが、なるほどそういう可能性もあるのかなー?

 だとしたら、なぜそんな嘘をプリンちゃんはつくのか。
 考えられるのは、ビッグ・マム首謀説ですかねー。
 ルフィたち一行の到着をあらかじめ知っていたビッグ・マムが、なんらかのこみいった策謀にルフィたちを利用するため、ルフィたちをおびき寄せる作戦としてそういう嘘をプリンにつかせたってところでしょうか。
 もしルフィたちを倒したいだけだったら、ここまでこみいったことはしないでも、普通に大戦力で踏みつぶしてしまえばいいだけのことですからねー。
 もしもビッグ・マムの策謀なのだとしたら、そこにはなかなか複雑な事情とかがありそうです。

 あとは、そういう策謀をしそうな勢力があるとしたらジェルマ66とか、カポネたちくらいでしょうかねー。
 ただそのへんを考察するにはまだ情報が少なすぎるかなー。

 プリンちゃん単独犯説というのもあるかもですが、それはちょっと現状の情報ではプリンちゃんにとって難易度が高すぎるような?と思います。


>しげっちさん

 しげっちさんの説だと、プリンちゃんはサンジに会ったつもりだけどそれはサンジではなかった説ってことですね。
 なるほど、そういう可能性もあるのかなー?

 だとしたら、誰がいったいどういう意図で、サンジの偽物を立ててプリンちゃんをだましたのかってところが気になります。
 偽物を立ててだましたうえで、「結婚できない」なんて言ってるんですからねー。いったい何が目的なんでしょう。

 プリンちゃんを騙したということは、ビッグ・マムも騙しているということになるのか、それともビッグ・マムがプリンちゃんを騙しているということもあるんでしょうか。
 実はジェルマ66が大仕掛けのトリックを用意していて、サンジそっくりのゴジ(?)をサンジとすりかえて、なにかをやらかそうとしている……なんてこともあったりするのかも?なんて想像してしまいました。
 さー、どうなんでしょうねー。
 いろいろと想像が膨らみます。

 私は「足が黒いらしいけど」ってのは、単に女の子の前で素足にはなかなかならんよなーってところで納得してたのですが、でも「次に現れる素敵な人」がホンモノのサンジだったら、それは凄いロマンチックな話ですね!

>普通の人間ってナミだけなんですよね

 ほんとだ! すごい人外だらけだ(笑)。


 しかし、今週はいろんな説が出てきて面白いなー。
Posted by BOSS at 2016年06月09日 20:10
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