ではでは後半戦。
相変わらずワートリ分多めとなっとります。
ワートリ読んでない人はすっ飛ばし推奨で(笑)。
■前編の感想はこちら。
後編の感想は、
・火ノ丸相撲
・ゆらぎ荘
・H×H
・ワートリ
・トリコ
・こち亀
・磯部磯兵衛
・ものの歩
の 8 本でお送りいたします。
火ノ丸相撲
ぬあー、やっぱり負けたかー!
最後の最後まで熾烈な勝負でしたが、しかし一歩及ばず。
やっぱり最強の天王寺の壁はめちゃくちゃブ厚かったか。
しかし、ほんとにいい勝負をしましたよ。
この勝負を見て胸をたぎらせた少年たちが、いずれ鬼丸に憧れで小さい体ながらも大相撲を目指す、そんな子供たちがでてきてくれるかもしれませんねー。
いやまぁそれはちょっと気が早いか(笑)。
しかし、鬼丸の夢はまだまだ消えたわけじゃなかった!
個人戦は消えたけど、団体戦で天王寺を破れば全日本の出場枠はもらえる可能性がまだあるんですね!
なんとなくそういう流れなんじゃないかな〜とは思っていましたが、なるほど、確実な話ではなくって、単に相撲連盟が無視できないほど目立ってやれば、もしかするとっていう話だったのかー。
危ない橋ですが、まだまだ夢をあきらめるには早かったってことですね。
この道を探してくれた小関部長は、さらに鬼丸を欠いた状態で今日の団体戦一回戦を勝ち抜く約束をしてくれちゃいました。
なんって頼もしいオーラを背負うようになったんでしょう(笑)。
鬼丸に、小関部長はじめこんなにも頼れる仲間がいることが、とっても嬉しく思えますわー。
あと、今週はレイナさんがよかったですねー。
明るくふるまう鬼丸の心中を見抜き、締め付けられるように胸を痛めるレイナさんが実に素敵。
やー、これはいい奥さんになるなー(笑)。
ゆらぎ荘の幽奈さん
コガラシつえええええええええええええええ!!!!(笑)
龍神さまをアッパーでブッとばすって、そこまでの物理のパワーって霊能力とかカンケーなくないかー!?とか、細かいことはどーでもよくなるこの勢い!
いやーーーー気持ちよかった!!
こりゃもう助けるのは無理っぽいなーと思われていたところだっただけに、この痛快さはちょっとたまらないものがありましたわー。
しかしかっこいいなーコガラシは。
よくあるハーレムものの、何の力もない普通の高校生とかそういう主人公ではなくて、じつは冴羽りょうタイプのスーパー最強スペシャリストだったってことなのかー。
HUNTER×HUNTER
ふえー、複雑だけどすっかり騙されたー!
栞で保存できるのは能力一つだけだから、同時に使えるのは能力二つまで。
三つ目を使おうとしたら自動的に一つ目が消えてしまう。
そう考えていた時期が私にもありました(笑)。
なるほど、サンアンドムーンをつけちゃえばコピー人形は存在し続けるのか!
すっかり騙されてましたわー。
サンアンドムーンは爆破用の武器という側面よりも、実はそっちの人形保存用としての側面のほうが本命だったのかもしれませんね。
完全に手玉に取られちゃった感のあるヒソカですが、さーて、ここからどう出るんでしょうか。
なんだかクロロのしかけた巧妙な蜘蛛の巣にどんどんがんじがらめにされてっている感じがしますぞ?(笑)
ワールドトリガー
次週、三周年突破記念で表紙&巻頭カラー&人気投票おめでとーう!
第一話、一周年、二周年と、節目のカラーでは必ず主人公四人組が並ぶ構図が描かれてきているワートリですが、今度はどんな絵になるのかとても楽しみ。
あと、昨年の今頃と比較してもさらにキャラ数が膨大になっている現状、キャラ人気投票でどんな結果が出るのかも楽しみです!
さてしかし、そんな節目を前にした今週は、一話まるっと香取隊過去回想。
柿崎隊の回想でもここまでのボリューム感ではなかっただけに、ちょっと驚きでしたねー。
決着間近というこのタイミングで、一話まるまる回想だと若干焦れちゃう向きもあるかと思いますが、意外とこれがのちのち大きく影響してきそうな回想でもありました。
(あと、来週のカラーにクライマックスのタイミングを合わせたってこともあるかもですねw)
そんな香取隊回想、なるほど、葉子ちゃんと華さんはとても仲良しな幼馴染だったんですねー。
性格はかなり違うながらも、通じ合ってる感じな二人でなんともほっこり。
親が引き離しても、びーびー泣いて壁をブチ破らせた葉子ちゃん、なんっていい子なんでしょう。
それを快くやってくれるお父さんたち香取さんご一家も、ほんっと素敵なご家族ですわ。
そんな絆の窓辺を挟んで話す、葉子ちゃんと華さんのふたり。
おたがい寒いのに窓あけっぱなしなもんだから、華さんはマフラーを巻いて、葉子ちゃんはタートルネックとダウンを羽織って。
このタートルネックがあのユニフォームに繋がっているんだろうなーって想像されて、二人の絆の深さがビシッと伝わってきました。
先週、華さんが謝った直後に葉子ちゃんが怒ってましたけど、あれは華さんに謝罪させたことが許せなかったんでうすなー。むしろそんなふがいない自分に怒ったのか。
で、その二人の小学生時代に発生したのが、あの第一次大規模侵攻だったと。
今週は、この崩壊した街並みのシーンからかなり辛いものがありました。
わたしは東京人なもので、身近に体験したわけではないのですが、東日本大震災しかり、熊本大震災しかり、大災害というものがまるで他人事とは思えない今の時代の感覚で見ると、これはマジでクるものがありますわ。
失ったもののでかさに、締め付けられるような気分がしてきます。
これまで第一次大規模侵攻って、ほとんど話の上でしか出てきませんでしたが、ここまで酷いありさまだったんですね。
向こうのほうに見えるトリオン兵たちの姿が、葉子ちゃんたちには悪夢の怪物のようにうつったことでしょう。
本当にこれは現実なのかと、まだ小学生のこの子たちにはあまりにもでかい衝撃だったんじゃないかなぁ。
そんななか、自分の家族ではなく葉子ちゃんをただひとり助けた華さんが凄かった。
爪、ボッロボロじゃないですか。
だから常時手袋してたんですね、華さん。
爪って、剥がれても生えてくるときは生えてくるけど、どうしても綺麗にはならないって言いますし、これだけボロボロに傷ついていると指にもはっきり古傷が残ってたりするのかも。
華さん、口ではああいっているけど、本当は自分のご両親を助けようとして、結局ダメだったんじゃないのかなぁ。それで葉子ちゃんだけはと助けたと。
辛いなぁ、辛すぎるわ。
そしてそんな二人がボーダー入りを決意し、トップを目指すことにした。
華さんは生活のため、独立のためでもありますし、実は BBF の情報によりますと、かなり彼女は城戸派寄りの考えを持っているようなので、その胸中にはネイバー憎しの敵討ちという動機もあるかもしれませんね。
そして、葉子ちゃんは自分を救ってくれた、誰よりも大切な華さんのため。
まるで物語の主人公のような二人ではないですか。
(自分たちが主役みたいな
顔しちゃって……)
って、ちょっとメタっぽい笑いともとれますが、でも本当にそうなんですよね。
誰だって主役なんですよ。
葉子ちゃんと華ちゃんのふたりにもドラマチックな過去、熱い思い、強い絆、いろんなものがあって、それでも上位には勝てなかったっていう理不尽が悔しいのではないでしょうか。
思いが強いからって勝てるわけではない。それがワートリですからね。
先週修を煽っていた葉子ちゃんのあのセリフは、そのまま自分への言葉にもなっちゃってたのかもしれませんねー。
でもそうなんですよね。彼女たちだって主役なんですよ。
世界には、脇役として生まれてくる人なんて一人もいないんですよね。
誰もが自分という物語の主役なんです。
スポーツものの要素も強いワートリですから、敵チームの隊員もしっかりクローズアップして心情描写するという面もあると思いますが、今回は特にそのへんを押し出してきた感じがします。
興味深いのが、この香取隊のふたりの過去編って、かなり修と遊真に似ている要素がちりばめられているんですよね。
強い目的意識を持ったトリオン貧者(華さんはトリオン2で修と同レベル)と、センスほとばしる天才肌の組み合わせとか。
家族を失い天涯孤独となってボーダー入りするところとか。
自分を救うために、友達が大きな判断をして、それで家族(遊真にとっては家族同然のレプリカ)が失われたのかもしれないっていう負い目であったりとか。
この香取隊と修たちの相似関係は、偶然であるとか葦原先生がネタギレしたとかそういうことではなくって、なにか深い仕掛けがあったりするんじゃないかなーと感じます。
もしかすると香取隊は、城戸派版の視点チームということにもなっていくのかもしれません。
これまでの物語の流れで、いかにもヒュースが玉狛第二に入ることは確定だろうっていう雰囲気が、読者のなかには出来てきていると思うんですね。
でもちょっと待ってねと。
四年半前の大規模侵攻を経験した人たちの中には、これだけ重いものを抱えた人たちがいるんですよと。
そういう彼らの気持ちってものも、とても大切なものなんじゃないんですかと。
改めてそういう犠牲者の視点を描くことで、ヒュース入隊に反対しそうな人たちの感情を、読者にもわかりやすく説明する側面があったのではないでしょうか。
読者視点は玉狛派に近いところから見てますから、ネイバーでもいいヤツいっぱいいるよねってなりがちですが、ヒュース入隊を控えるこのいま、あらためてそこに違う意見をぶつけてきたんじゃないですかねー。
ネイバーは皆殺しだ!って言っちゃう三輪先輩の気持ち、今週の話を読んだ今ならマジでよくわかりますもの。
これまであまり好感度のなかった葉子ちゃんと、ほとんど描写のなかった華さんをぐぐいっとプッシュして好感度を爆上げ(私的には爆上げですわw)しつつ、今回はワールドトリガーという物語にとってもかなり重要な「もうひとつの視点から三門市を見てみよう」ってことをやったエピソードだったのかもしれません。
とはいえしかし、しかしですよ。
葉子ちゃんはやっぱり変わらなきゃーいかんですよね!(笑)
好感度は爆上げだけど、そこばっかりは擁護できないですわ。
むしろ華さんを助けてトップを目指すっていう大切な動機があって、なんでそこで立ち止まっちゃってるのよと!(笑)
天才だったからこれまでは通用したのかもしれませんが、でも、ボーダーに入ったらそこは天才だらけ、変態だらけだったわけですよね。それはわかりますわ。現実は厳しいですわ。
そして、これまで挫折や努力というものを経験してこなかった葉子ちゃんとしては、いざ努力が必要になった今、どう努力していいかもわからないんじゃないですかねー。
スネて腐ってるフリしてるけど、そんなふがいない自分に一番イラだってるのは、葉子ちゃん自身なのかもしれないですよ。
だからこそ、自分より遥かに格下のはずの修の迷いのなさに、自分を顧みて必要以上にイラだっちゃうんじゃないでしょうか。
華さんいわく、「変化を望んでいない人間を変えようとするのは難しい」。たしかにそうかもしれません。
華さん、すごい哲学者のようにいろんなことが見えてる子なんですね。
でも、葉子ちゃんは、心の底ではちゃんと変化を望んでいるんじゃないのかな。
今は腐ってるけど、でもなんらかのきっかけを求めているんだと私は思いますわ。
華さんは、変化は他人が与えられるものではない、みたいに思っているのかもしれませんし、また、命を助けた側として、それを重荷として相手に押し付けたくないっていう優しさもあるのかもしれませんがね〜。
でも、葉子ちゃんを変えられるのは、華さんしかいないんじゃないのかなー。
やー、頑張ってほしいなーこのふたり!
葉子ちゃんが心から変化を望んだとき、それは努力する天才という、化け物が生まれるときだと思うんですけどね!
がんばってほしい!
トリコ
最終バトル直前の、アカシアとの最後の問答。
いやー、いい感じに狂っているアカシアでしたが、それを単なる食欲のエゴイスト、キモい B 級美食屋だと断じたトリコの痛快さよ。
見事な痛罵っぷりでありましたわ。
魔王アカシアを前にして、まったく怖気づくどころか堂々すぎるほどに堂々たる振る舞い。
さっすがトリコであります。
めっちゃカッコよかった!
こちら葛飾区亀有公園前派出所
そうそう! ドローンでのサバゲー!
こういうのに憧れますわー。
こち亀では第三者視点での絵でしたが、ドローンの醍醐味は搭載カメラでの主観視点映像のスリリングさだと思うんですよね〜。
わたしそういう動画見るの大好きなんですよ。
まるで自分が戦闘機のパイロットになったような気分になれるドローンで、さらにバシバシ撃ちあいなんかしちゃったら、まさに SF 映画の疑似体験みたいな大興奮が味わえるんじゃないでしょうか。
ほんと、こういうの実現してほしいなー。
磯部磯兵衛物語〜浮世はつらいよ〜
なんというひどい押すな押すな!(笑)
こりゃもう武蔵さんが最終的に助けざるを得ない流れすぎるんですが、こうなったら逆にどこまで武蔵さんが我慢できるか、むしろそのあたりが楽しみになっちゃいますわ(笑)。
ものの歩
厳しいとーちゃんですわー。
このとーちゃんのせいで信歩くんがああなったってのもうなずける、実にシビアーなお父さんでありました。
でも、最後の最後でチラっとだけいいお父さんっぷりが覗けましたかね?
それはひとえに、信歩くんのがんばりがあったからこそで、そして、そのがんばりをちゃーんとお父さんが見てくれたってことなんでしょうね。
なんだ、この家庭はいつかちゃんとできるかもしれないぞ?
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個人的な予想としては負けたとしても
火ノ丸が先に顔から落ちて、天王寺は思わす手をつこうとして・・・
天王寺が「試合に勝って勝負に負けた」
という展開を期待してたんですが
さすが王者!
顔色一つ変えず、火ノ丸を讃え、威風堂々
北斗の拳のラオウを思い出しちゃいました
次の対戦が楽しみですね
ここ数年のジャンプって主役サイドだけでなく
脇役や敵サイドの過去の話を描くことが増えましたね
それはそれで面白いんですが
長期連載が増えたのってそれが原因なのかな〜
話変わって人気投票が気になる
何位まで発表されるのかな?
個人的にはチカちゃんのお友達の女の子(名前忘れちゃった)20位内には入っててほしいな
あの子何げにイイ子ですからW
あとオサムのお母さんやレプリカ先生も
ワンピ同様キャラが多い漫画なだけに
全部公表してほしいもんです
敵が強くて魅力的なほど、主人公は光りますからねー。
天王寺、いいライバルキャラだと思います。
ワートリに限らず、長期連載が増えているひとつの原因としては、「仲間の増加」もあるかもしれませんねー。
仲間が増えれば増えるほど、その仲間のキャラクターを掘り下げるためにエピソードが増えますし、その仲間が活躍するために敵やバトルも増加しますしね。
読者の好みの方向性が、たったひとりで強いヒーローよりも、力を合わせて強い「主人公たち」や、脇キャラのほうにむしろ人気が集まりやすい最近の傾向もそのあたりに影響しているかもしれませんねー。
人気投票、下のほうまで発表されるのは単行本収録になっちゃうかなー。
本誌ではカラーページで10位くらいまでを発表し、その後白黒ページでせいぜい30位くらいまで、かなって思ってます。
千佳ちゃんの友達は夏目出穂ちゃんですね!
男気あふれる出穂ちゃんは私も大好きです。
出穂ちゃんにはわたしも上位に入ってほしいなー。