ワンピ休載ということで、火曜更新の後編感想となりまーす。
■前編の感想はこちら。
後編の感想は、
・背すじをピンと
・ブラック・クローバー
・ものの歩
・こち亀
・左門くんはサモナー
・ワールドトリガー
・磯部磯兵衛
・【打切】カガミガミ
の 8 本でお送りいたします。
【センターカラー】 背すじをピンと
先輩達の戦いはいよいよ決勝へ。
ダンスの勝負って、難しい専門用語とか出てきてもあまりピンとこないかもなーと思うのですが、今回は「いかに見る者の目を奪うか」っていう、とっても分かりやすいところに勝負のポイントを絞ってきているのがいいです。
そして、実際にそういうこともあるんだろうなーと思ってしまいます。
てなわけで、ほとんど反則級の「注目力」を持つ土井垣組に対し、目が慣れてくる決勝まで他のチームが力を温存していたっていうのはとっても戦術的で面白かったです。
いかにもスポーツの「駆け引き」っていう感じがします。
そんななかで、さらに目立つための手段を選ばなかったのが八巻組。
いやー、まさかの回し蹴りって(笑)。
秋子先輩のしつこいほどの蹴りツッコミ描写は、このための流れだったんかーと。
ダンスを始めて一年だからこその、常識に囚われなさ。
こういうのは痛快ですねー。
さあて、この「蹴りダンス」でいったいどこまで土井垣組に食らいついていけるのか。
実際、ちゃんと視線を奪うことができるのか。
面白い勝負になってきたなーってワクワクなんですが、あれれ?しかしこれ、八巻先輩、蹴りが直撃しちゃう流れじゃないの?これ(笑)。
ブラック・クローバー
アスタさま、さすが未来の魔法帝アスタ陛下!
ちょっと動けば未来の後宮の側室がホイホイですね!!(笑)
これは将来すんごいハーレムができそうだわー。
という冗談はさておき、なにげにこの合コン編は痛快でした。
形をとりつくろうのをやめて、素に戻った瞬間に意気投合しちゃう二人とか。
悪漢をぶっとばしていいとこ見せるのも単純に爽快でしたしね〜。
こりゃたしかにアスタ様に惚れるわーってなりますよ。
また、うしろでウロチョロしているノエルもじつに愉快。
「心に決めた人」って聞いた瞬間、自分のことって思えちゃうノエルって実はめっちゃくちゃポジティブシンキングですよね(笑)。
そしてすっかりシスターのことを忘れていた私。
そうだった、そういえばそういう話があったんだっけ(笑)。
ということで、無自覚に着々と早嫁候補を増やしつつあるアスタ陛下。
いやー、罪な男だぜー(笑)。
ものの歩
盤上の駒だけでひたすら対話し続けるふたり。
ちょっと考えたら凄い奇妙な光景なはずなんですが、実に熱い展開であります。
どこか病んだり欠けたりした者同士が、同じにおいを感じてかつてないほど惹かれあうっていうね。
わたし、こういうのけっこう好きなんですねー。
一度は相手のミスにゲンメツした相良十歩ですが、そこからゲームへの初心を思い出し、やはり信歩こそが求めていた友だったのだと再確認。
そこからはもう、動画サイトの雑音すらすべて消え、たった二人だけの世界になってしまいました。
いやー、なんとまぁアツアツなことか(笑)。
キミら、付き合っちゃいなYO!
こちら葛飾区亀有公園前派出所
13 メートルの大和にスケール 3 倍の零戦っていう、意味不明の壮大さに笑ってしまった。
とにかくでっかいっていうのは、単純だけど、ただそれだけで笑いになっちゃうんですねー(笑)。
そのあともどんどんエスカレートしていく「拡大」のギャグだし。
なんかギャグ漫画の基本を教えられた気がする一話でありました。
左門くんはサモナー
最近じつに安定して笑えるサモナー。
今週は、走る 3 人のボケとてっしーのツッコミの応酬が実に激しく面白かったです。
厳密には嬉村笑美さんはボケではないんですが、魔物が見えてないことで 3 人目のボケになり、どんどんてっしーに突っ込まれる役になってるんですねー。
やー、3 人がかわるがわるネタをぶっこんでいって、そこにてっしーが総ツッコミを入れる嵐のような応酬。
そのうちてっしーツッコミで過労死するんじゃないかっていう笑いのオンパレードでありました(笑)。
そしてまた今週もオチが素晴らしい。
「…おい天使ヶ原
ここはお前が
「あ〜あ…男子って…いいな…★」
で締めるところだろ」
って、たしかにそういうの少女マンガとかでよくありそう(笑)。
でもそれを言えるような素敵な男子っぷりがどこにあったんだよと、ね!(爆)
でも、なんだかんだで左門くんの友達ができたことにちょっと喜んでる風のてっしーが、やっぱり天使だなーと。
まさに、最後のアオリ文がズバリですね!
「あ〜あ… てっしーって…いいな…★」
で大体締まる漫画。
うむ、まさに!(笑)
さんざんっぱらバカと悪事を繰りひろげておきながら、最後は予定調和のようにおさまるべきところにすべてがおさまる安心感。
実に読後感の爽やかな漫画ですわ。
ワールドトリガー
「お断りします」
予想通りでしたねー(笑)。
そこからの“お説教タイム”も実に木虎。
無意味な努力をしている人を見ると腹が立つって言うのは、そういうやり方じゃない、こっちでしょ!っていうのが木虎には以前からハッキリ見えているからなんでしょうねー。
また、昔実は木虎自身が無意味な努力をしてしまったという、自戒の念があったりするのかもしれません(ま、そこらへんはただの妄想ですけどね)。
ともあれ、木虎が修に対して頭を下げることを要求し、修が迷いなくそれを実行に移したことが、物語の壁を突破する大事な転機となった、というのがひじょーに面白かったです。
木虎としては、これまで修にたいしてとってきたスタンスとの整合性もあるでしょうし、同年輩には舐められたくないっていう対人欲求もあるでしょうしねー。
遊真が木虎に対して言った、「おまえとオサムじゃ勝負になんない」っていうセリフも、木虎のどこかに刺さったまんまになっているっていうのもあるかもなーって思いました。
ともあれ、本来なら教える義理もない人間が、教えるためにはそれ相応の通過儀礼がある、踏み絵があるっていうことなのでしょう。
またそれを修は躊躇なくやってしまうというところがワクワクしてしまうんですね。
たとえ相手が A 級であり、これから教えを請う相手であったとしても、同年代に対して頭を下げるというのはそれなりに覚悟のいる、あるいは抵抗のあることのはずなんですが、そういうところで修はぜんぜん躊躇しないんですね!
修はそういうことは頓着しない。
修の頭の中にあるのは、ただひとつの目標「遠征に行く」ということだけであって、そのための手段であればなんだってためらわない。
そこに善悪の逡巡とか、それが危険かどうかとか、自分のプライドとか、そういうことはまるでさし挟まる余地はないんですねー。
まったく躊躇なくペンチを取り出し、有刺鉄線を切ってしまう(笑)。
意外と怖い人ですよ、修って。
放っておくと何をしでかすか分からない。
(手段を選ばない危険さで言うと、実は城戸指令とすごい似ている人物なんだろうなとは前から思っていたことですが、それはまた別の話ですね)
木虎に見えているのは、この場の人間と人間のありかただけど、修に見えているのは「未来のやらなくちゃいけない目標ただひとつ」なんですね。
ここがなんだかすごいすれ違っているようでいて、でもすっごい上手く需要と供給が噛み合っているようでもあって、非常に面白かったですねー。
実にワートリだわーってなりました。
また、あの二宮さんが出水先輩に頭を下げたっていうのもメッチャ面白いですね!
あのザ・気位って感じの二宮さんが、ですものねー。
次々といろんな面を見せてくれる二宮さん。ほんっと美味しいお人ですわー。
そして、木虎が修に授けたのは、意外なことにスパイダー!
このあたりはもう、聞けば聞くほどになるほど!ってなっちゃう、まさに名案、名作戦でありましたねー。
これまで示された修の課題、目的、時間がないこと、そして玉狛第二の長所、いろーんなことに、ピタッとこのスパイダーがハマりこんだ感じです。
木虎ってば、めっちゃ修のことを見ながらずーっと「ああ、スパイダーだ、これ、絶対スパイダーだわ!」って考えてイライライライラしてたんじゃないですかねー(笑)。
もうそうとしか見えなくなってきましたよ(笑)。
今週の、修が「木虎には何かもっといい策があるって言うのか?」と言った次のコマの木虎なんて、「キターーーーー!!」って言ってるようにしま見えなくなっちゃいました(笑)。
いやいやいやいや、木虎、すばらしいアイデアをありがとう!!
そんなスパイダー作戦を教えてもらった修が、ここへきて初めて次の試合が楽しみになっていると心中を吐露しているのも驚きでした。
先ほども言ったとおり、修にとってランク戦はあくまで遠征部隊に選抜されるための手段にしかすぎないってのがあると思うんですよ。
そもそも楽しむつもりなんて初めからないわけです。
迅さんは遊真にはランク戦とかで存分に楽しませたいっていう願いがあるようですし、林藤支部長も同じような考え方のようですけどね。
でも、修個人にはそういうのはまったくなくって、楽しむ気はなかったと思うんですよね。
そもそも実力がぜんぜん追いついてなかったわけで、それどころじゃないくらい一杯一杯だったってのが実情だと思いますが(笑)。
それがここへきて「ワクワクしてるかもしれない」って。
これはちょっと衝撃です。
おお、修もそういう「男の子」だったのね!っていうね(笑)。
山頂にいる敵を暗殺することしか見てなかったような仕事人修が、なんと山登りそのものを楽しもうとしているよ!っていう感じです。
これ、最近生きることの楽しさを覚え始めた遊真を見るのと同じく、けっこう感動してしまうものがあったかもしれません(笑)。
修、これはついに掴みましたかねー。
完全に暗中模索を繰り返していた修が、ついに決定的な光を発見しちゃったんでしょうか。
いやー、これは修同様、めっちゃ次の試合への期待が膨らみます。
どんなことをやってくれるんでしょうね!
千佳ちゃんも新兵器を手に入れたことですし、これまでの玉狛第二とはまったく違う、新生玉狛第二が見れちゃいそうです。
柿崎先輩には悪いけど、すっごいボッコボコにしちゃうかもしれませんぞ〜?(笑)
ああでも、次の試合の前に、まずはガロプラ戦ってことになるのかなー?
いっそのこと、ランク戦と同時タイミングでガロプラ襲撃があったりしても面白いかもしれませんね!
ヒュースの展開も待ち遠しいし、もうすべてが待ち遠しい(笑)。
磯部磯兵衛物語〜浮世はつらいよ〜
ここへきてまさかの第 2 ヒロインきたー!
テコ入れですか? ねぇこれテコ入れですか!?(笑)
男を見る目がまったくない女中・玉千代さんの奇行の数々。
いやー、笑ってしまいました。
磯兵衛に惚れてしまうってことがもう反則(笑)。
アホらしくも、実にこのひと可愛らしい。
テンパリすぎて磯兵衛をぶん殴っちゃったところで、さすがに腹を抱えて笑っちゃいましたわ。
いずれ冷めてしまう恋かもしれないですが、ずっと勘違いしたままの大八さんとか、磯兵衛の弟子たちみたいに、ずっと惚れたまま、幻想を見たままでいてほしいなー。
【最終回】 カガミガミ
ということで、これにて打切終了となりました、カガミガミ。
いやー、PSYREN ですっかり岩代信者となっていた私としては、実に残念な結果です。
しかし、そんな岩代信者としても、今回のカガミガミはちょっと合わないかなーという感触だったのは正直なところでした。
はしばしに岩代イズムを感じるし、岩代先生独特のキャラ愛が感じられるのに、いかんせんそれがガーッと最高潮まで燃え上がらない。
終始不完全燃焼、という感じでした。
原因としては、物語の主軸がどんどん移り変わって行き過ぎた、というのがあるのではないでしょうかね〜。
ジャンプ連載はとにかくスタートダッシュが肝心。
展開をバンバン早くこなして事態をガンガン解決していったほうがいいとはよく言いますが、でもそれにしてもちょっと早すぎたのかもしれません。
恭介くんが探偵助手となり、霊感と式神を使った探偵モノが始まるかと思いきや、学園モノがすぐさま始まって。
お、可愛いヒロインが出てきたぞ、学園ものも楽しくなりそうじゃない?と思ったら、あっという間に学園モードは終了してその子もいなくなり、今度はトーナメントが始まって。
それぞれのエピソードをもっともっと深めていけば、もっともっと熱くなれるはずなのになぁっていう、もったいなさが常にあったように思います。
トーナメントが途中終了して総員突入、最終決戦、という流れについてはけっこうよかったと思うのですが、そこまでの流れですでに読者を大量にふるいに落としてしまった、ということもあるかもしれません。
最後のエピソードでわかったことは、この物語の変遷は、恭介君が守るべき対象ってどんなものなのか、それを実感として学んでいく、そのための旅路だったということみたいですねー。
それでいろんなところを見てきたんだなーとは納得できました。
でも、だとしても、もうちょっとひとつひとつの場所に腰をすえて、しっかりとその場所を描いていったほうが、読者としても読みやすく、その場その場で描かれるキャラも深みが増し、キャラ愛が深まっていったのではないかなーと思うんですねー。
もう一歩踏み込んでくれれば、岩代先生ならめっちゃ面白いドラマが描かれただろうなーと思うのです。
夜科アゲハと雨宮桜子の強烈なドラマにとことん惚れこんだ私としては、とにかく岩代先生、あなたはもっともっと凄い事ができるひとのハズだ!と思う次第です。
今回の三度目の打ち切りで、もしかすると週刊少年ジャンプでは契約終了ということになってしまうのかもしれませんが、でも今はいろんな舞台がありますからね。
また何処かちがう舞台ででも、もちろんジャンプででも、ふたたび岩代イズムが超強烈に爆発することを祈っております!
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