2015年11月09日

週刊少年ジャンプ2015年50号 【火ノ丸相撲 表紙&巻頭カラー<黒子のバスケ×火ノ丸相撲SPコラボ読切>掲載号】 感想<前編>

jump201550.jpg

 毎年この時期、ジャンプの背表紙に“50号”っていう数字が見えると、年の瀬感が段違いで襲ってきちゃいますねー。
 わけもなく焦ってきてしまう 50 号感想、さっそく参りましょう。





 前半の感想は、

・火ノ丸相撲
・【読切】黒バス×火ノ丸SPコラボ読切
・ワンピ
・食戟のソーマ
・暗殺教室
・背すじをピンと
・僕のヒーローアカデミア

 の 7 本でお送りいたします。



【巻頭カラー】 火ノ丸相撲

 どんどんと覚醒していく小関部長の強者描写を後押しするかのように、今週は鬼丸視点からの猛プッシュ!
 実は鬼丸は最初から小関部長をめっちゃくちゃ買っていたし、誰よりも頑張れる鬼丸のひとつの原動力となっていたのは、実は小関部長の頑張りに他ならなかったのだと言う、プロポーズかそれは!っていうくらいの絆の告白。
 いやー、今週も熱い描写の数々でありました。
 なるほど、真田先輩が昔から小関部長のクレイジーさを見抜いていたように、鬼丸も“自作の土俵”から「こいつはとんでもねー!」っていう衝撃を受けていたんですねー。
 そして、その衝撃と共に、他には誰一人としていない無二の同志っていう感覚を抱いていたんだなーと。
 鬼丸視点から、小関部長の凄さを改めて教えられた気分です。
 鬼丸の「久世や沙田と同じように」……という言葉は、おもわずこそばゆくなっちゃうくらい嬉しい言葉ですよ。

 そして、唯一鬼丸の不満だった「張り合ってくれない」という思いについに答えるかのように、こちらも鬼のように気を吐く小関部長!
 正直、初期の弱気ないじめられっこ属性の顔はカケラもない。
 まさに土俵の鬼って感じのかっこよさ。
 真田戦に引き続き、思わず惚れっとしてしまいます。

(小関信也として個人戦で

 これ以上大事な試合は全国にも無いんだ!

 俺には ここが決勝で

 千 秋 楽 !!)


 この全身全霊っぷり、ゾクゾクしちゃいますよー。

 最後の見開きなんて、いまにも修羅の相を体得しそうな迫力ですってね(笑)。
 相撲を愛し、互いを同志と認め、だからこそ頂点を奪い合う。
 火花散るような気迫と気迫!
 どのような結果に終わるとしても、これは互いに人生の大きな転機となる一試合になりそうですねー。



【読切】 黒子のバスケ×火ノ丸相撲SPコラボ読切

 どういうきっかけで企画が立ち上がったのか(笑)。
 黒子のバスケと火ノ丸相撲が対決する面白スペシャルコラボが実現。
 藤巻先生が川田先生を「愛しているから」だそうですが(爆)、正直かなり面白かったです。

 互いに勝負の競技を勘違いし、黒子のキセキの世代がマワシを締め、肉体美を披露するというファンサービス。
 黒子ファンの女性たちとしては、彼らが肌と肌とをぶつかり合わせる練習風景こそが見たかった、なんて人たちもいるんじゃないかとは思いましたが(笑)。
 あざといけれども私は笑ってしまいました。
 こういう遊びができるのがコラボ企画ですよねー。

 インパクト的には黒子勢の前フリになりましたが、火ノ丸勢のバスケ姿もちょっと面白かった。
 なんていうか、鬼丸、足短っ!!って(失礼w)。
 低身長がバスケのユニフォーム着るとこういうことになるんだなーっていう、同じ低身長でかつぼんやり体型の持ち主の私としては悲しいものがありつつ笑ってしまいました(笑)。

 そして、勝負となるや、それがたとえあっち向いてホイであろうとも手を抜かず、互いに持てる全てをブチ込み合うガチ対決(笑)。
 赤司のエンペラーアイに黒子のミスディレクションの合体技という、本編でもあったそれ?っていうチート連携に対し、無茶を無茶で押し通す鬼丸らしい豪快なうっちゃり。
 「鬼背き」ってなんだそれー!っていう、いつもながらのパワフルな必殺技演出が、見事なギャグに転化されておりますわー。
 本編でのそれぞれの見所を見せつつ、ちゃんと馬鹿馬鹿しい笑いにしているんですよねー。
 そしてその笑いがちゃんと互いの本編をリスペクトする形にもなっている。
 やー、これはなかなかよくできたコラボですわ。
 こういうの、また他の漫画でもやってほしいなー。



ONE PIECE

 別エントリーにて。



食戟のソーマ

 あれ? ワクワクするモン♪なんて言ってた竜胆先輩、書類の山から逃げてきたって、なにをもってワクワクするモン♪って思ったんでしょうかね(笑)。
 まぁそのへんはこれから描かれるのだと思いますが、それにしてもこの人なかなか魅力的だなー。
 自由気ままで勝手気まま。
 何を考えているのか分からないし、実際なにも考えてないような気もするし。
 ノリの良さと、実は裏がありそうな二面性が魅力的ですし、創真のことをなにかと気をかけているようなのも気持ちがいいですねー。
 実はこの人が一番の黒幕だったりするのも面白そうです。

 さて、食戟のほうはどうやら時間制限の条件まで加わった様子。
 といっても、そもそも審査員が箸もつけてくれないという問題はいまだノータッチ。
 創真、そのあたりにちゃーんと秘策はあるんですかねー?
 食材になにか細工でもしてるかも、と言ってチェックしていたのが若干伏線クサいのですが、まさか創真が逆に叡山先輩の食材に細工をするとも思えませんし。
 いったいどんな逆転のアクロバットが描かれるのか、非常に楽しみです。

 にしても、毎週のようにこうもラストが叡山先輩のゲス顔ヒキとは(笑)。
 あの手この手、いろんなゲス顔芸ができますねー、この人は。
 ひとりで鏡見ながら、すっごい練習してるんじゃないかなー(笑)。



暗殺教室

 精神波の急所を捉える渚くんの特技の正しい使い方、いいですねー。
 猛毒を持つ蛇の牙が、不安という名の怪物の急所をとらえるってところでしょうか。
 単に肉体的に生徒の経絡秘孔を突く特技っていうよりは、生徒の心をしっかりと見ることのできる、優れた先生としての才能っていう感じなのかもしれませんね。
 生徒のことを「見る」っていうのは、殺せんせーが学んだ先生としての極意でもありますからね。
 なるほど、暗殺の特技の先生への応用の仕方には、こういうこともあったのかーと納得させられました。
 もちろん応用方法はこれだけではないでしょうしね。
 先生になる道のなかで、渚くんはこれからもどんどんいろんなことを発見していくんだろうなーと、未来への希望が膨らむ素敵なエピソードでありました。

 そして最後となっていた渚くんの進路相談が終わり、殺せんせーとしては先生としての仕事も最後のかたがついたといったタイミングで、まるで計っていたように国家連合の大作戦が発動!
 衛星軌道からの極太レーザーが、先生を E 組の校舎ごと焼き払う!
 おおお〜っ、これはいくら殺せんせーでも反応は無理っぽい!
 たとえ一瞬早く気づくことができても、あの防御形態でも耐え切れるものなのかどうか。
 事前に殺せんせーがこの作戦に気づいていて、ここには分身のニセモノを置いていたとか、そういう事でもしない限りかなりヤバイんじゃないですかねー。

 うーん、さすがは最終作戦。
 これがまずは一手目とは、いきなりドギモを抜かれた感じです。
 殺せんせーがこれをどうにか切り抜けても、ここからさらに立て続けに二手目、三手目と来るんでしょうしね〜。
 いやー、どんなことになってしまうのか、これはテンション上がります!



【センターカラー】 背すじをピンと

 激熱か!!!!
 普段ほんわかとしたつっちーわたりちゃんの物語を見ているだけに、八巻先輩たちのダンスバトルは温度差が激烈!
 今週は別作品のような熱いダンスバトル漫画っぷりでした。

 土井垣部長の存在感で開場中の視線を奪ってしまうっていうのは、まさに反則のような凄さですねー。
 言ってみれば今食戟のソーマで叡山先輩がやっているような、審査員を買収して相手選手の料理を食わせもしないというようなことを、実力で正々堂々とやれてしまえるっていうようなもの。
 ファンタジーバトル漫画で言ったら、まわりの生命力や魔力をすべて奪い取っちゃう敵ボスの反則技みたいな感じじゃないですか(笑)。
 もちろんこれは見た目の異色さだけでこうなってるわけじゃなくて、技術やパフォーマンスの凄さあってこその存在感なんでしょうしね〜。
 こんなにとてつもない人が身近にいたのかと、衝撃の強烈さでありました。

 いやー、それにしてもこの挑発っぷりったるや!
 リオ先輩にもたしなめられてますが、今週は終始土井垣部長が『魔王』に見えてしまいましたわ(笑)。
 それこそドラクエあたりでラスボスが張れちゃう貫禄に、思わずニヤニヤしてしまいます。

 その挑発にまんまと乗って熱くなる八巻先輩たち。
 魔王にもてあそばれる若き勇者たちっていう感じでありますが、同時に先輩によって鍛え上げられているっていう感じでもありますしねー。
 微笑ましくも、そのゴウゴウと燃える情熱っぷりに、すがすがしいものを覚えます。

 さーて、ここで八巻先輩たち、どんな秘策を持ってくるんでしょうかねー。
 いったいどうやったらあの土井垣部長組から視線を奪い返すことができるのか。

 これまで見られなかった王道のバトルのような強烈な熱さ。
 こんな熱い展開もこの漫画はアリなんだなーって、今週はちょっと目を見張るものがありましたわ。

 また、このところたくさん出てきた男女パートナーたちの関係がみんな素敵でいいですね。
 だいたい男子のほうがヤンチャして、女の子がたしなめたり見守ってたり。
 微笑ましい関係がたくさん描かれるようになってきて、なかなか面白くなってきました。
 特に、畔田さんはルンバで苦手だ…!ってなってるのに、そこでパートナーはうっとりしてたりするんですねー(笑)。
 横田先生の男女観みたいなものが見えたような気もしますし、なんだかいい世界だなーって思わずニヤニヤしてしまいます。



僕のヒーローアカデミア

 今週はリカバリーガールの出張保健室に運ばれたデクの視点から、各生徒たちの奮闘ぶりを紹介。
 梅雨ちゃんが「精神的支柱」というのは意外でしたけどもなるほどーとなりました。
 あの落ち着きっぷりは、たしかに将来の大物の片鱗を思わせますし、ズバリと本質を指摘しちゃう遠慮のなさと鋭さは、なにか問題があれば誰より早くそれを察知しなければならない船頭の才覚かもしれません。
 梅雨ちゃんは、実は将来は司令長官タイプってことなのかもしれませんねー。
 
 そんな梅雨ちゃんの最後の秘策は、なんと胃を裏返して口から出す文字どおりの裏技。
 たしかに USJ でそんなことができるって言ってましたね。
 女の子が口から内臓を出すって、どんな趣味やねんってなりますが(笑)、こういう小技を逆転の一手にしてしまえるってのは非常に上手いなーと。

 ここまで見た決着方法も、轟&八百万組は個性で先生を捕縛し、デク&かっちゃん組は脱出、そして常闇&梅雨ちゃん組はカフスで拘束と、ここまでバリエーションをしっかり見せてきてくれているのも上手いです。

 今週はさらに口田&耳郎組も決着。
 耳血が出ても健気に口田くんを励ます耳郎さんが正直惚れっとするほど魅力的でした。
 そしてまた、お前はしゃべれたんかーいという口田くん(笑)。
 この子は普段しゃべらないぶんの言葉の力を、動物に意志を伝える時の為だけに使っているってことなのかなー。
 なにげに脱出ゲートをくぐるところで、耳郎さんをお姫様だっこしている口田くんもかっこよかった。
 やー、さすが雄英、なかなかいい子たちばっかりじゃないですか。

 しかし、そんななかでただ一人、勝負を捨てて逃げ惑う者の姿が(笑)。
 うむ、それでこそ峰田ちゃんだけれども(笑)。
 さー、試合放棄でこのまま試験落第となってしまうのか、それともここで男峰田ちゃんの一念発起、かっこいいところが見れちゃうのか。
 どっちでも美味しそうなんですが、私としては土壇場で踏みとどまって泣きながら頑張る峰田ちゃんが見てみたいものでありますねー。
 期待してますぞ。



 といったところで前半戦はここまで。
 続きは後半にてー。



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posted by BOSS at 22:17| Comment(2) | TrackBack(0) | ジャンプ感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
[僕ア]
やってくれるわー峰田クン。
ムッツリと微妙ルックスで二拍子、残る頭≒知性も…って、
確か彼は学力“は”良い方だった筈で…。んんん……!!?
Posted by 某県人 at 2015年11月14日 17:01
 峰田ちゃんはたしか、座学はかなりよかったと思うので、将来的には策略などの頭脳プレー担当になるんでしょうかねー。
 「悪だくみ」とかではすごい鋭そう(というか実にアグレッシブw)なんですが(笑)。
Posted by BOSS at 2015年11月14日 21:11
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