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【コミック派ネタバレ注意!】
【感想小タイトル】
■窮屈
■子分盃
■家族
■窮屈
やっぱりルフィ、断りましたねー(笑)。
大船団の大船長になってしまったら、自分は窮屈だと。
偉くなりたいわけじゃなくて、自分は海賊王になりたいんだと。
このへん、ルフィならばそう言うだろうなという、まんまな感じでニヤニヤさせられました(笑)。
でも、もし危険が迫ったら助け合おう、とも言うんですね〜。
なるほどー。
ドフラと戦うためにできた結束は、ルフィのなかでは軽いものではなかったんですね。
ただ利害が一致したから一緒に戦ったとか、そういうものではなくて、「一緒に戦ったんだからもう仲間だろ」っていう勢いなのかもしれません。
ある意味、でっかい器ですわ、ルフィ。
こういうところが、無条件に人を受け入れてしまう、大親分の器なのかもしれませんねー。
■子分盃
そして、そんな言葉足らずなルフィの言葉を、バルトロメオがしっかり受け止めましたねー。
ルフィにとっての「海賊王」とは、「偉さ」ではなく、「自由さ」であると。
よくぞ分かってくれました。
このあたり、バルトロメオを筆頭に、子分希望者の船長たちが打てば響くようにルフィの言いたいことを理解し、ならば!と意気揚々としだしたのがとっても気持ちよかったです。
ならば、自分達が勝手に子分を名乗るのも自由だろ、と。
その自由を縛り付けることもまた、自由を掲げるルフィにはできないはずだと、まるでルフィの言い分を逆手に取ったようなフテブテしさ!
いやー、この親分あって、この子分ありですねー(笑)。
ここからの盛り上げ方が素晴らしかった。
突如襲ってきた海賊船団に、藤虎の「振り上げた拳」が降りかかる。
その、雨あられと降り注ぐガレキと、海賊達の悲鳴と轟沈音を背景にして、子分たちの盃の口上の儀式が粛々と執り行われる。
まるで映画のスローモーションで描かれるような、とっても神々しい、神聖なものを見るような、なんとも感動的な場面でありました。
生まれも育ちも違うし、ぜんぜん生き方も考え方も違った男達が、いまここに、親子、兄弟の絆でかたく結ばれる。
この後は生きるも死ぬも、家族として!
これは熱いと言うしかありません。
■家族
このあとの、サイのセリフがまたよかった。
「ああそれでいい!!
お前は今まで通りだ
おれ達ァ勝手に
お前に忠誠を誓ったんやい!!」
「――そして何かありゃ
勝手に命かけて参上する
そんな奴らがいても損はねェだろ!?」
通常の大船長と船長たちの縦の支配系統とは完全に異なる、完全に互いが自由な『信頼』と『絆』による関係です。
あるいは『夢』とか、『希望』とかをルフィに賭けたというメンバーもいるかもしれません。
海賊王になるのはこの男しかない!っていうね。
そんな男を助けるのは海賊として誉れだし、逆にここで見捨てるのは自分の行き方としてナシだっていう、そういう『誇り』もあるかもしれません。
キャベンディッシュとかは、ルフィに賭けて自分もそれにのっかって、ビッグになりたいっていう『打算』もあったりするかもしれませんけどね(笑)。
ともあれ、みんながみんな、ルフィになにかを夢見て、ルフィの背中になにかを賭けたっていうことなんだろうなーと、しみじみこの儀式の重さを感じ取りました。
ここでどうしても重なって見えてきたのは、あの白ひげのファミリーでした。
あの頂上戦争編で描かれた白ひげファミリーの生き様、散り様が、ここへ来てとっても活きてきていますよ。
もしかして、そのためにこそ頂上戦争を描いたんじゃないかなーと思えてきたくらいです。
親分と子分というよりは、まるで本当の家族のように生き、誰か一人のためならば命を捨てて、どんな危険にも一丸となる。
そういう彼らのありようが重なって見えてきてたまりません。
ルフィたちも、あんなふうに、凄いファミリーになれるんでしょうかね。
ルフィの危機のために、世界中から集まったり、だれか一人が捕まったら、全存在をかけて戦いを挑んだり。
そんな熱い大ファミリーに。
時に頭の悪いのが敵に騙されてルフィに刃を向けちゃったり、でも、そんな子分でも愛しちゃうぜと、抱きしめちゃったり。
そして、最後まで親分は子分たちを愛して、子分たちは親分の最後を見届けて。
そんな素敵な大ファミリーになれるのかなーと。
なんかもう、今回の話は、麦わら一味の勢力拡大というワクワク感と同時に、この新たな絆がなんとも切ないものに見えてしまって、胸がつまってたまりませんでした。
縁もゆかりもなかったものたちが、なにかのきっかけで何よりも強い絆で結ばれて、そのために喜んで死んでいったりする。
たいてい、こういうアウトローの男たちって、人生の根っこに孤独を抱えていたりしますからね。
こうやって生まれたファミリーが、それぞれが欠けているなにかを埋めるために、強烈な家族の連帯感を生んだりするんですよね。
ドフラファミリーも、歪んでこそいましたが、そういった感じもありましたし。
そういう、欠けているものたちが寄り集まって所帯をつくるっていう感じ、なんか、根本的に悲しさをはらんでいる感じがするんですよ。
こういうの、なんかわたしすっごい弱いみたいですわー。
白ひげの映像が脳裏にフラッシュバックするせいで、彼ら麦わら一味の終着駅をも予感させてくれるような、そんな切なさもありました。
ああ、このふてぶてしい曲者たちが、最後にはああいう風に、親父であるルフィのために散っていったりするのかな……って。
ああでもちょっと、さすがに先走りすぎ、考えすぎですかね(笑)。
ともあれ、彼らにいったいどんな未来が待ち受けているのか。
今週は、最後のナレーションが、また最高にゾクゾクものでした!
極めて異例の「子分盃」
引き寄せられてか図らずか
“麦わら”ルフィの子分にと
名乗り集った曲者7人
この先各個に成長を遂げ…
いずれ歴史に名を残す――
「一大事件」を引き起こすのだが……
今はまだ…誰も知らない物語
うーん、武者震いッ!
いったいどんな「一大事件」が待っているんでしょう!
これだけの大戦力が関わるんですから、それこそ本当に歴史を動かすような凄いことになりそうです。
また、かれら曲者子分たちが、しっかりと成長を遂げていくんだっていうことが大々的に予告されたのも嬉しいポイントですね〜。
今でも彼らは十分に役に立つ強さだと思いますし、そもそも数は力ですしね。
そこからさらに、どこまで成長していくのか。
夢が広がりまくりです!
いやー、ほんと、今週のワンピは、とにかく未来に思いをはせまくりな素晴らしいワンピでありました!
このままいくと、おそらくちょうど 80 巻目に掲載される 800 話。
7 人の船長たちが傘下に入ったことで、8 つの船団が大船団を結成する!
これ、尾田先生、うまいこと狙いましたねー。
してやったり!といったところでしょう(笑)。
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