2015年09月19日

週刊少年ジャンプ2015年43号 【新連載『左門くんはサモナー』スタート<バクマン特別編読切前編>掲載号】 感想<前編>

 というわけで土曜発売の 43 号、さっそくいきます。





 前半の感想は、

・【新連載】左門くんはサモナー
・ワンピ
・僕のヒーローアカデミア
・ものの歩
・火ノ丸相撲
・ハイキュー

 の 6 本でお送りいたします。



【新連載巻頭カラー】 左門くんはサモナー

 『モロモノの事情』で短期集中連載をした沼駿先生による新連載がスタート。
 モロモノも、モノアイ少女が個性的だったりとけっこう楽しかったので期待していたのですが、いやー、この新連載もまた面白い。
 左門召介くんは悪魔を召喚してしまうサモナーで……というところまでは、言ってしまえばよくあるタイプ。
 そこに対立軸として、物語の視点役であり語り口も兼ねている少女、天使ヶ原桜(てしがわら さくら)さんが超善人として配置されていて、いわば善と悪の対立するダブル主人公制みたいな構図になっているんですねー。

 いやー、普通ならこういう女の子が迷惑系主人公にいじめられる様子を見るのは、ちょっとイラッとくるものがあったりもするんですが、この天使ヶ原さんは作中で言うとおりマジ天使。
 人を恨むとか、憎むとかはまずしない。
 自分が死ぬときですら後に残る人を心配したり。
 普通だったら自分を残して逃げた左門くんを恨みそうなところ、「さ 左門くんは逃げたのかな 何もなければいいけ…」なんて言ってたりする、すっごい人の良さなんですもんねー。
 いやー、ほんっとこの子はいい子だわ。
 バスのシーンとか、これは誰だってキュンってなりますわ(笑)。

 そして、なんだかんだで助けてくれた左門くん。
 このあたりはお約束の展開なんですが、そのお約束のなかにも「魔方陣ってコピーでもいいのかよ!」とか小ネタを仕込んでいたりと面白い。
 そして、そんなお約束で、「まぁなんだかんだ言ってこの子を助けるお話になるんでしょ?」と思わせておいての、

「冒頭の言葉をお忘れの方に重ねて言う

 これは私が地獄に堕ちるまでの物語である!!」


 と、叩きつけるオチ。
 いやー、これは上手い!って唸らされてしまいましたわ。
 ジャンプらしく安心できるスタンダードな形を踏襲しつつも(迷惑な隣人とふりまわされる女の子という形はネウロにも通じるものがありますね)、そこを綺麗に切り返して「おおっ!」と思わせるサプライズ。
 バトルとかキャラのやりとりとかを工夫した上で、何をどの順番で語りかけるかで読者を魅了することができるのか。
 漫画の「構成」というものをしっかり考えている作家さんだぞこれはーと感心させられてしまいました。

 いやー、今度の新連載2本、どちらもなかなかやるじゃないですか。
 つか、天使ヶ原さん、マジ天使で惚れる。



ONE PIECE

 別エントリーにて。
 明日アップ予定。



僕のヒーローアカデミア

 オールマイトの口から明かされた、ワン・フォー・オールとオール・フォー・ワンの真実。
 ワン・フォー・オールは、オール・フォー・ワンを倒すためにこそ継承され、少しずつ力を蓄えられつづけてきた力だった!と。
 なかなかの衝撃の告白でした。

 しかしこのオール・フォー・ワンの弟って、まるでデクそっくりじゃないですか。
 無個性で体が小さく、ひ弱だったが正義感は強かったって。
 ほとんどデクはその人の生まれ変わりじゃないだろうかって思えるくらいの似たもの同士です。
 こうやってデクがワン・フォー・オールを身に着けて、成長してゆき、いずれオール・フォー・ワンと戦うために対峙したときに、オール・フォー・ワンはそのことを感じ取ったりするかもしれませんね。
 うーん、これは楽しみ。

 でも、やっぱりオールマイトは自分については語れなかったんですねぇ。
 オールマイトが傍にいてくれれば何でもできる!と、完全に信頼しきっているデクを前に、言葉を詰まらせてしまうオールマイト。
 デクがヒーローとして新米なら、オールマイトは教師として新米なのだってことなのだと思うのですが、このオールマイトの人間的な弱さとか優しさが、なんとも愛おしいなぁと思ってしまいますわ。
 いずれ、決定的な「その時」が来るまでは、このことは秘密にされてしまうのかもしれませんね。



【センターカラー】 ものの歩

 第一話、個人的にかなり面白いと思ったものの歩ですが、第二話もなかなかに良かった。
 将棋のプロを目指すということが、どれだけデンジャラスなのかを一応指摘しつつ、でもめっちゃ楽しくてやりたいならおやんなさいっていうアンサー。
 この、めっちゃ楽しいっていう信歩くんの実感がちゃんと伝わってきたのが大きいから、ここのプロセスがすんなり入ってきたんだと思います。

 いやほんと、これまで満たされなかったものが、将棋盤でのやりとりで満たされていく!っていう信歩くんの喜び。
 ひしひしと伝わってきちゃいました。
 こういうところがこの漫画、上手いのかなーと。

 また、信歩くんの強みと弱みが早くも示されたのもよかったと思います。
 信歩くんの性格ってのは、たとえば何か一冊の本のなかから目当ての1ページを探すために、最初から全部読んでいってしまうようなものだと思うんですよね。
 普通の人なら目次をまず見たり、パラパラとめくってそれっぽいページがないか粗っぽく探すところが、そういうことは一切しない。
 ただただ愚直に1ページ目からぜんぶ読んでいってしまう。

 そういう信歩くんとしては、たしかに考えることが膨大にありそうな序盤や中盤は大変でしょう。
 読まなければいけないページが多すぎるわけです。
 さすがにてんやわんやになってもおかしくない。

 でもその特性が、局面がおおかた決まってきた終盤だと、逆に強烈な強みになる。
 普通の人ならある程度の読みでめぼしをつけ、そこを重点的に考えることで、時に思考の死角や読み違いを発生させるところ、愚直に全部の手を毎回読み込んでいる信歩くんはそういうことにはなりにくい。
 たぶんそういう事なんじゃないかなー。
 そんな愚直な信歩くんのスタイルが、「剛腕の寄せ」「王殺しの資質」と表現されてくるのは、なかなかにゾクゾクするものがありました。
  
 しかしこうなってくると、問題は、実際の試合になると「制限時間」があるっていうところじゃないですかねー。
 いくらでも待ってくれる今とは違って、そういうリミットが設けられたところでも、今みたいな信歩くんの強みは発揮されるのかどうか。
 そのへんが大きな問題になってくるんじゃないかなぁ。



火ノ丸相撲

 ライバルなんていらない!っていう沙田の心境が、ただの心境では終わらずに、「キラー・インスティンクト(殺し屋の本能)」として、しっかり形として表れてきたのがよかった。
 相手の弱点をとにかく攻撃し続ける。
 相手によい体勢を作らせず、技を繰り出す暇を与えない。
 なるほど、それこそが沙田の戦い方でしたかー。
 たしかに火ノ丸の、横綱らしい真っ向勝負型とは正反対な戦い方ですわ。
 まさに陰と陽。
 月と陽ですねー。
 とことん沙田と火ノ丸は対比で描かれるようです。

 さぁ、絶体絶命の火ノ丸。
 沙田の技が炸裂した瞬間、マジで負けてしまったのかと思ってしまいました。
 このまま負けてしまうのか、それともこの最後の瞬間に新技を会得、炸裂させることができるのか。
 いやー、ゾクゾクもの!最高のヒキであります!



ハイキュー!!

 おー、なんとかとったー!
 4 セットめは、まさにスレスレものの勝利。
 荒れた影山のトスを、日向がなんとかボールに触れることで押し込んだ……というか、指先でちょんとタッチすることができた、まさにギリギリの勝利って感じですねー。
 いやー、ドキドキさせてくれます(笑)。

 今回冒頭、日向が

「おれはどんなへたくそなトスでも打つぜ!」

 と言ったことのまさに有言実行だったわけですが、でもこれはギャラリーが言ってたように「すっごいセンス」だったからできたわけじゃないんですよね。
 もちろん日向はすごいセンスだし身体能力ですけど、それだけじゃあなくって、烏養監督の教えの元、日々地道に積み上げてきた鍛錬があったればこそというのがね、ひじょーに嬉しいところです。

 さーしかし、いよいよ次は最終セット。
 完全な未知の領域の戦いに、烏野はどう挑んでいくのか。
 まずは影山を休ませて、スガさんのいいところ、見てみたいものですねー。



 といったところで前半はここまで。
 後半の感想はまたあらためて。




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