2015年06月24日

週刊少年ジャンプ2015年30号 感想<後編>

 では後編いきまーす。

■前編の感想はこちら





 後編の感想は、

・デビリーマン
・火ノ丸相撲
・背すじをピンと
・ワールドトリガー
・UBS

 の 5 本でお送りいたします。



デビリーマン

 おー、このプロデューサー、なかなか凶悪な能力を持ってるじゃないですか。
 ちょっとでも答えてしまったら即死級の力と考えてもよさそう。
 実際、和くんのほうは相手の罪を知ることができるだけで、相手への影響力という面では超常パワーは持ってないですからねー。
 これは手ごわい相手です。

 そしてまた、いともたやすく人の夢をブチ壊してくれちゃって、これはマジで許せんなぁ。
 これまでもいろんな悪人が登場してきましたが、今回の「人の夢を奪う」行為が一番ムカッ腹が立ちました。
 こいつはただじゃあおかん!



火ノ丸相撲

 いやー、熱いぜ三ツ橋くん!
 憧れは憧れとして、それ以上に大切な「一勝」のためならなんでもするという覚悟。
 手段を選ばないと言われればそれまでかもしれませんが、なりふりかまわずガムシャラにしがみついていこうとするこの姿勢は尊敬したくなるものがありますわー。
 なりは一番ちっちゃくとも、魂の熱さでは他のメンバーにまったく引けをとりませんね。

 しかし、成功するのかなーこの奇襲作戦。
 小兵ができる策を最大限練り上げてやりとげた奇襲でしたが、それでも圧倒的体重差は大きいような気がします。
 相撲において背後を取られると言うことは死を意味するというのが、はたして 100kg もの体重差を跳ね飛ばすほどのものなのか。
 まだまだこの勝負、わかんないような気がしますわー。



背すじをピンと

 ジュニアチャンプらしいですからねー、さすがにライバルというには本当におこがましいっちゃあおこがましいんですが(笑)。
 しかし素敵なライバルカップルが登場したものです。
 いやー、こんなに和やかに、何事もなく登場するライバルってのもジャンプでは珍しいんじゃあないでしょうか。
 だいたいスポーツもののライバルって、主人公をバカにしたりして悪印象バンバンだったり、なにかでいがみあって「じゃあ勝負だ!」な展開になることが多いじゃないですか。
 こんなに平和裏に知り合って、お互い相手と知り合えたことが心強いなーみたいな感じになって。
 試合で会うのが楽しみだ〜なんて感じですもの。
 こんなライバルとの出会いがあっていいんだろうかと思ってしまうくらいなんですが、しかし、なんとも素敵な読後感なもんだから不思議です。
 いやー、いい人たちと出会えたなーという、ちょっと感動すらありました。

 感動と言えば、わたりちゃん、あんたはやっぱり天使だわ!
 周りの人たちが日本語で会話をいっぱいはじめるなかで、ターニャちゃんがさびしそうにしているのに気づいたんでしょうね。
 慣れないロシア語を懸命にケータイで検索して、伝えてみる勇気。
 わたりちゃんだってあんまり人と話すのは得意なほうでもないはずなのに、きっとこれもとても勇気がいったことでしょうよ。
 いやー、ほんっと天使だわー、わたりちゃん。
 おじさん、ちょっと目頭熱くなっちゃった(笑)。



ワールドトリガー

 一気にいろいろと動き出しましたねー。
 二宮隊の元スナイパー鳩原未来、この人が麟児さんにトリガーを横流しして、一緒に近界に行ったボーダー隊員と判明。
 二宮隊はその罰で B 級に降格。
 下手すると、その欠員を補充できないまま、今に至っているのかもしれませんねー。
 二宮さんのこの口の悪さですし、人はよりつきにくそう(笑)。

 しかし気になるのは、千佳ちゃんが言いかけた、「兄にならそういうことができます」という言葉の真意ですよ。
 ここ、修がちょっと話をすりかえたような気がするんですよね。
 本当は千佳ちゃん、どういうことを言おうとしていたんでしょう。

 もしかして、麟児さんはそういう人心操作系のサイドエフェクト持ちだったりしたんでしょうか。
 これまで出てきたサイドエフェクトは、あくまで自分の中だけで完結しているものばかりで、他人に影響を与える力をもっているものはなかったと思うんですが。
 もしかすると、麟児さんは破格の S 級サイドエフェクト持ちだったのかもしれませんねー。

 そもそも麟児さんって、さらわれたお姫様役ではなくて、言ってしまえば革命家、地下運動家、知能犯の風格なんですよね。
 前からちょっとそのギャップが気になってたんですが、なるほど、そういう可能性もでてきたのかーと。

 また、彼らの目的も、本当に千佳ちゃんの為に近界民の侵入路を封鎖するためだったのかというのも、こうなると疑わしくなってきました。
 それこそ、アフトクラトル遠征編とかで、未知の第三勢力として出てきてもおかしくない感じがしますわー。
 いやー、なんかまだまだ未知数もいいところですが、非常に面白そうな因子です。

 そしてここで、なんと修の修行編がスタート!
 おおおー、てっきり次の試合でボロ負けして、そこで修行編かなー?と思ってたんですが、ここで来ましたか!
 これは勝利フラグでしょうか? いやー、ちょっとワクワクしてきましたよ。

 それにしても、とりまる先輩の師匠チョイス、いいですねー(笑)。
 天才シューター出水さんに、嵐山さん。
 まぁ出水さんは膨大なトリオン量と感覚派な天才なところがありますから、見るからに理論派の修の師匠として大丈夫なのかな?という気はしないでもないんですが(笑)。
 でも、シューターっていうのはこういう技があるんだと、カッチリ「勝つイメージ」を見せて認識させてくれるという意味では、かなりうってつけなチョイスではないでしょうかね。
 修には、勝つイメージがまだないというのは、大規模侵攻編でのモールモッドとの戦いのあたりで描かれたことですからね。
 また、嵐山さんというのも、ちょっと意外でしたが、ガンナーとシューターの違いこそあれ、こちらは見るからに教え上手な理論派って感じですし。
 立ち回りとか、中距離支援役の基礎的な目の配り方とか、修にとってはかなり教わることが多そうです。

 しかし、計算してみるとこの修行編、4〜5 日くらいしかなさそうなんですよねー。
 さすがにこのワートリでは、そこまで短期間で劇的な成長とかは見込めそうにないですし、これがどこまで修を成長させてくれるのか。

 きくっちーが言っていましたが、「傲慢だね」というのは、別に修を侮辱しているわけではなくて、そんな簡単に強くなれるんなら他の人だって強くなれるはずだよねってことだと思うんですよ。
 他の人たちだってみんな同じように考えて、努力しているわけです。
 そんななかで負けないため、勝てるようにするためには、いったいどうしたらいいのかを考えなってかんじで、きくっちーは暗に指摘してくれてたように思うんですよねー。

 また、とりまる先輩の言うとおり、ヘタに武器を持ってしまったから動きが硬直してしまうということ、格ゲーとかでもよくある話です。
 私もそういう記憶がいっぱいありますわ(笑)。
 そういう罠に、修がおちいったりしないかどうか。
 そのへんもすごい気になるところです。
 こうやって修行をしたうえで、やっぱり大敗北!っていうラインも、まだまだ消えてないかもしれませんね。

 さあ修、ホントに強くなれるのかどうか。
 心情としては、がんばって強くなって二宮さんをギャフンと言わせて欲しい(笑)ですし、風間さんも納得させてあげてほしいですし、東さんに敵ながらアッパレ!みたいに解説してほしいですし(笑)、こりゃもう意地でも勝って欲しい!って思うんですが。
 ほんと、どうなるんでしょうねー。
 修行編がはじまるというのにここまで強くなれるか不安な主人公というのも、ちょっと新鮮ですわー。
 


Ultra Battle Satellite

 ぬー、イチャコラしおってーー!
 絡み付いて関節を決めてくるイチャコラ、実にうらやましい(笑)。
 あと、今週は指に噛み付いてるももっちが飛び切り可愛かった。




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