今回はまず、トリガーってなんだろうっていう疑問から。
以下は 2015 年 WJ29 号掲載の 105 話までの情報をもとにしています。
ネタバレになりますので未読の方はご注意を。
「トリガーオン!」
実は叫ぼうと叫ぶまいどっちでもいいらしいんですが(笑)、明確な変身の意思を持つと実体とトリオン体を交換してくれるトリガー。
人が心臓の隣に持つ見えない内臓、トリオン器官から出てくるトリオンをエネルギーにして機能するものです。
変身ヒーローの変身アイテムみたいなものですねー。
しかし、あまり原作中で描かれていないのですが、トリオン体に換装している間、実体のほうの肉体はいったいどこへいっているのでしょうか。
遊真の実体は、ご存知の通り、黒トリガーの中にあります。
でも、修や他の隊員たちの実体は?
実は、これ、コミックスの Q&A で答えられているんですねー。
答えは、トリガーホルダーのなかなのです。
通常時、トリガーを起動していないとき、トリオン体=戦闘体はトリガーホルダーの中に入っています。
これが「トリガーオン!」とともに外に飛び出し、代わりに実体のほうがトリガーホルダーの中に収容されるというわけなんですね。
たとえでっかいレイジさんの肉体ですら、あのちっちゃなトリガーホルダーのなかに圧縮されてしまうというのですから、かなりとんでもない技術です。
それこそドラえもんのスモールライトのようなスーパーテクノロジーなのか、あるいは実体をデータ化して圧縮ソフトみたいなことでもしているのか。
武器としてのトリガーのすごさもさることながら、ここの技術も凄いもんだよなーと、私は以前から思っていたものです。
ところが、2015 年 WJ29 号に掲載された 105 話の情報で、新しい可能性が見えてきた気がするのですね。
今回は、そのお話です。
以下ネタバレ。
105 話において、アフトクラトルという「星」は星そのものが「マザートリガー」、もしくは「クイーントリガー」と呼ばれるトリガーで作られているものだということが判明しました。
そのトリガーに生贄として「神」を同化させ、寿命が切れるまで星の面倒をみさせるというのがアフトクラトルのやりかたらしいです。
そして、その神のトリオンが小さければ、星自体も小さくなってしまうらしいんですね。
この話は、解釈の仕方でふたつの考え方ができると思います。
アフトクラトルだけがそういうマザートリガーでできていて、他の星はそうではないという解釈。
もうひとつは、すべての近界の星はそれぞれマザートリガーでできていて、アフトクラトルだけが厳選された「神」を利用しているという解釈ですね。
今回は、後者、すべての星はマザートリガーでできているという解釈でいこうと思います。
「うちが「神の国」とか
だせえ名前で呼ばれてんのは
「神」を厳選して
ねちねちと国力を上げてきたからだ」
ということは、他の国はそこまで神を厳選していないけど、やっぱりマザートリガーでできているよ、とも解釈できるからです。
なかなか刺激的な世界です。
夜の海と呼ばれる無の空間(?)のなかを、トリオンによって維持されている無数の島宇宙的スペースコロニーが美しい軌道で漂い、時に争いあいつつも己を維持しているわけです。
なんとも儚く頼りなく、そして美しい世界か。
思わずロマンを感じてしまうわけですが、それはさておき、ここでふと気付きました。
マザートリガーというのは、星の活動を維持するとともに、空間そのものを作り出し、維持しているのではないかということです。
つまり、アフトクラトルの星は、星の大地というか、星をつつみこむ一定範囲の空間そのものが、マザートリガーによって作られているのではないでしょうか。
もちろんこれは仮想の話です。
夜の海のなかに、人が住めるように島宇宙の生活空間そのものを作り出しているのだとしたら、エネドラの言ったような
「風も吹かねえ
雨も降らねえ
夜も明けねえ」
どころではないですからね。
ここからは私の空想のお話。
もし、マザートリガーが空間そのものを作り出しているのだとしたら、いろいろと合点がいくことがあるのです。
「トリガーは単なる武器じゃない
近界民文明の根幹を支える
「技術(テクノロジー)」なんだ
……って林藤支部長が言ってた」 (3 巻収録 23 話)
修がはじめて玉狛支部で烏丸先輩と模擬戦をしたときの会話です。
この模擬戦で使用された空間は、現実世界のものではなく、トリガーで「作られた」ものでした。
スペースのない場所にでっかい空間を作ってしまうのですから、なかなかすごい技術です。
また、こういった技術は本部で行われているランク戦でも使用されているようです。
私は最初、ランク戦は電脳空間のような非現実空間で行われている戦闘なのではないかと思ったのですが、どうもそうではなく、見た限りではちゃんと別空間にランク戦の舞台が作成されていて、そこで実際に行われている戦闘のようなのですね。
オペレーターの実況、
「転送開始!」
がそれを物語っていますし、敗北してベイルアウトした隊員が、ベッドにボスッと投げ出される(89 話、堤大地ベイルアウトシーン等)ことから、実際に別の場所から放り出されたんだなという印象を受けるようになっています。
これが電脳空間での戦いなのだとしたら、こういう風にはならない気がするんですよね。
さて、ここまで見てくると、次のイメージが導き出されます。
トリガーとは、空間を作ることができる技術なのだと。
武器としての技術もさることながら、別空間を作り出し、そことこちらがわを繋げることができる技術でもあるのだということです。
そして、最初の疑問に戻ります。
トリガーホルダーのなかに、トリオン体と換装して交換された実体が収納されているという話ですね。
あれは、実際に圧縮されているわけではないのではないでしょうか。
ここまで考えてくると、次のような結論が出てきます。
すべてのトリガーホルダーのなかには、小さめの別空間が作られている。
そこにはトリオン体と換装された実体が、安全に格納されるようになっている。
遊真の黒トリガーの場合には、トリガーホルダーの中に戦闘用のトリオン体と、本当の実体両方が格納されている空間がある。
戦闘になると戦闘体のほうが外に出て、生活体のトリオン体が、実体の隣に格納される。
そう考えると、すべてのトリガーの概念が綺麗に統一されてくるような気がするんですよね。
全てのトリガーは、大なり小なり空間を作り、
こちらがわと繋げることができる。
もしかすると、
「空間作成機能こそが、
トリガー本来のメイン機能」
なのかもしれません。
戦闘機能は、むしろその高度な応用に過ぎないのかもしれないなーと(ミラの黒トリガー「窓の影」が、「繋げる」という方向での最高クラスの黒トリガーだったりするのかも?)。
そんなことを、ふと思った次第です。
ちなみに、ランク戦を作ったのは、前述の林藤支部長と鬼怒田さんですが、システムを考案したのは遊真の父、有吾さんだったようです(94 話)。
有吾さんが近界の事情やトリガー、マザートリガーの秘密を知り、お、そういうことができるんだったらこういうランク戦もできるんじゃないか?なんて、そういう発想をしたのかもしれないなーと。
そんな風に最近おもいついた次第なのでした。
いやー、ワートリって、ほんっといろいろと想像の翼をバッタバッタさせてくれますわ〜(笑)。
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玄界が中心部に格納された現実世界である、と
それを可能にするトリガーが
「ワールドトリガー」なんでしょうかね
少し浅はかな考えな気がしますがwww