■前編の感想はこちら。
後編の感想は、
・銀魂
・【合併号特別企画】華麗なる晩餐会
・食戟のソーマ
・UBS
・ワールドトリガー
・こち亀
・【終了】卓上のアゲハ
の 7 本でお送りいたします。
銀魂
なにやら思わせぶりな表情やセリフでいろいろと匂わせてきた佐々木異三郎さんでしたが、なるほど、そういう過去の持ち主でしたか。
信女さんとの間に、ずいぶん陰惨な過去があったものですわー。
子供の名前をつけるなんていう平和イイハナシ系かと思っていたらガツンとやられました。
いやー、不意打ちでしたわ。
【合併号特別読切】 TVアニメ化ヒロイン大集合!!〜華麗なる晩餐会〜
食戟のソーマの薙切えりなが TV アニメになっている作品のヒロインたちをもてなして、あわよくばみんなスッポンポンにして喘がせてしまおうという素晴らしいバカ企画。
いやー、よくまぁ編集長のゴーサインが出たものです(笑)。
しかしこれがまた意外とよくできている。
各ヒロインの特徴をしっかりとらえていて、ひとつひとつを笑いのネタにできているんですよねー。
ビッチ先生はド直球のエロで攻める役だし、プライドの高さをへし折られるところが笑いになってるし、オマケに殺せんせーの触手責め(笑)。
ナミの商売ッ気に、神楽のミも蓋もなさもすごくそれっぽいし、千棘のアッパーもお馴染みって感じ。
普段、感情表現のあまりない千佳ちゃんは、お、こんなふうに喜ぶ表情もアリかもなーって思わされますし、というかこんな企画に千佳ちゃん出したら鬼怒田さんの雷が落ちるぞと(笑)。
そして、露出はまったくないのに一番エロいという、潔子さんがまたすこぶる潔子さんらしいというのも素晴らしい。
いやー、これ各キャラしっかり特性をとらえてますし、ビッチ先生で掴んでから潔子さんでトドメを刺すという、それぞれの役どころも実に的確。
よくよく考えられている企画だなーと、なぜかちょっと感心してしまいましたわ(笑)。
しかし、佐伯先生の絵で見ると、ほんとナミってすっげーかっこしてるなー(爆)。
食戟のソーマ
お前はダレだ!!!!(笑)
幸平創真、見違えるほどのたくましさ。
いやー、びっくりしました。
キャラデザとしては具体的にどこがどう変わったのか、ほとんど分からない(髪がちょっと伸びた?)ってくらいの差異にすぎないのに、なんでこう別人のように「成長した!!」感が出ちゃうのか。
こういうところが佐伯先生の画力の高さだよなーと。
Ultra Battle Satellite
ももっちが師匠になった!
それはそれとして、ももっちどんどん可愛くなりますねー。
自分の体術が忍術だと明かしたあたり、ひかれちゃって固まったり、ショボンとなったり。
市松人形的シュールな可愛さではなく、普通の女子高生っぽい可愛さも出てきたじゃないですか。
冒頭アイスクリームに喜んでるあたりとか、こう見るとごくごく普通の女の子って感じです。
でも、ももっちの魅力ってのはそういう普通っぽい可愛さの裏に、なにか変態的な恐ろしいものを隠してそうなところなんですよねー。
ただ単に祭矢陣の才能に惚れたとか、百地流忍術の後継者を探しているとか、そういう理由だけではない、なんかさらにヤバイものをまだまだ隠しているんじゃないかと思わせてくれる、そういう怖さがあるんですわー。
実際どうなのかはわかりませんが、そういうほのめかした雰囲気が、謎めいた奥行きを想像させてくれる、なかなかいいキャラだと思いますわー。
ワールドトリガー
いやもう、なんという回か!
まずは冒頭、描かれる遊真の眠れない夜。
肉体が死にかけ、ユーゴさんが黒トリガーのトリオン体をつくってくれてからというもの、つまりはあの惨劇以来、遊真は眠ることができなくなっていたんですね〜。
これは実は単行本などではそういう情報が出ていたのですが、本編で描かれるのは初になりますね(追記:読み返したら 94 話で遊真が言ってました)。
しかし、わたしも知識としては知っていましたが、こうドラマとして描かれると遊真の辛さが痛いほど伝わってくる。
人間は眠ることで、辛い記憶や嫌な記憶が和らげられたり、忘れる助けになったりするらしいのですが、つまりは遊真は未だにあの惨劇の日が終わってないってことですよ。
ちょっと、想像するだに辛すぎます。
この、早く攻めてこないかなと敵を求める遊真は、破滅を求めているとしか思えない。
しかし、そんな長すぎる辛すぎる夜を、レプリカ先生は、父ユーゴの背中を追うよう変化させ、修行と研鑽の夜にしてくれた。
ふたりで自分を鍛え上げる、プラスに向かう夜にしてくれたんですね。
うーん、グッジョブすぎる、レプリカ先生!
お目付け役どころじゃないじゃないですか!
そして、眠れないから強くなる少年と、眠ることで強くなる少年の、この見事な対比。
遊真が眠れないことが今回まではっきりと描かれなかったのは、この 2 人の対比を描くためだったんですねー。
そんな、対照的な 2 人の勝負に、ついに決着がつけられました。
まずは、グラスホッパーをつかった見事なひっかけ。
これ、この騙しのためにこれまでのすべてがあったんじゃないかと思えるほど、絶妙なひっかけでした。
ピンボールなど、いろんな技を繰り出しては破られのるを繰り返し、いかにもなすすべがないと、誰から見ても思える自然さ。
いや、普通になかなか太刀打ちできないんだからリアルなのは当然なんですけどね!
そして、手から出たグラスホッパーの発動光は、落ちた橋を渡るためとしか思えないこの一連の流れ。
実に巧妙なひっかけではないですか!
もちろん、くまちゃんのメテオラの罠にも気付いたほどの村上さんですし、これまでグラスホッパーをトラップに使った人もいたかもしれません。
なので、村上さんがこの罠に気づく可能性だってなかったわけではないと思うのです。
でも、普通はこの状況では、グラスホッパーの罠は理にかなってないんですよね(実況ミカミカの指摘している通り)。
結果論で、このあと橋が落ちたから理にかなった罠だったと、あとからなら分かるわけで。
だから事前に気づかなかった村上さんを責めることはできないと思うんですよ。
これはむしろ、千佳ちゃんの配置を動かした、修の超ファインプレーだったと思いますねー。
修の素人じみた動きで那須さんが「釣り」を警戒したように、同じく来馬さんや村上さんも「釣り」の可能性を考え、自然と千佳ちゃんの砲撃が頭から抜け落ちるようになっていたのではないでしょうか。
ちなみにここの千佳ちゃん砲は、おそらく遊真の指示だったんでしょうね。
さすがにそこまでツーカーではないと思います。
そして両者、水中に落ちてからは一瞬で勝負がつきました。
レイガストも弧月も、大きくて重く、水中では抵抗が増えたりするでしょうし、かなり取り回しにくい産物になるでしょうしねー。
身体のどこからでもニョキッとできるスコーピオンとは、この時点で完全に勝負が分かれました。
それでも遊真は最善を尽くし、相手の後ろに回りこみ、肩口を掴んで確実にトドメを刺しているところがいかにもプロ。
いやー、実に見事な勝負でした。
考えてみれば、遊真は最初から村上さんを橋から落とそうとしてたんですよね。
あの時から実は水中戦が計画に入っていて、どうやったらスラスターの効かない状況で水中に落とせるか(それがグラスホッパーの罠だった)、それのみを探し、一手一手打っていった戦いなんではないでしょうか。
今回の地形は那須隊が選んだものですから、当然水中戦が来るのは確定ではなかったことです。
でも、遊真はありあまる長い長い夜の考察で、心のレプリカ先生と問答をするように、ありとあらゆる地形やシチュエーション、可能性を考え抜いてきたんですね。
この幻影のレプリカ先生との対話場面、これは泣けましたわ。
遊真のなかで、レプリカ先生ってこんなにも大きく支える存在だったんですね。
遊真にとって、強くなるための夜というのは「レプリカ先生との対話」という形で完全に染み付いていたわけですよ。
レプリカ先生のことを助けなくっちゃと、あの大規模侵攻編のラストではぐわーっと思ったものですが、この光景を見せられちゃったら、もう遊真の為にこそ、とにかくレプリカ先生を連れもどさなくっちゃって。
むしろ遊真のそばに帰ってきてあげてくれと!
そう願ってやみませんよ。
いやー、それにしてもいい勝負でした。
今回の勝負は、経験したことを 100% 身につける復習の鬼と、経験したことはもちろんのこと、この先のことも予習しまくる予習復習の鬼の対決でもあったんですね。
今回は遊真に軍配があがりましたが、でも、この戦法は次はきっと通用しないでしょうしねー。
こういう勝負をくりかえしていったら、この 2 人はいったいどうなるのか。
めっちゃこの先が楽しみな 2 人でありますわ。
そして最近思うのは、こうやってランク戦を戦ってきた仲間やライバルたちが、またまた大規模侵攻編的な大規模バトルが発生した場合、ともに一致団結して戦う仲間になるってことなんですよね!!!
それがもう、すっごい楽しみで楽しみで!
次の実戦は遠征編ってことになるのかもしれませんが、それはそれで楽しみなのですが、ぜひとももう一度大規模戦を見たいぞー!と思いますわ。
こちら葛飾区亀有公園前派出所
最後に両さんが欲を出してオジャンになるパターンもいいけど、こういうサクセスストーリーも痛快でいいんですよねー。
これでも、こういうコーヒーを秋本先生自身が飲みたいっていう話なんじゃないかなー(笑)。
【最終回】 卓上のアゲハ
ということで卓上のアゲハ、打ち切り終了。
敗因としては、キャラの魅力を立てきれなかったってところがあると思いますねー。
もちろん好みは個人個人なので、このアゲハたちが大好きだ!っていう人もいるだろうなとは思うのですが。
主人公たちのキャラの立て方として、一見変なヤツだけど実は……というのはよくある手法です。
こんな変なヤツで、一見イヤなヤツだけど、実はこんな事情があったりして……実はすっごいやつなんですよっていう、ギャップで魅せるパターンですね。
ですが、この作品の場合はことごとく「変」の部分が極端だったのではないでしょうか。
たとえば、最後のほうでは大分まともになって熱いキャラになってきた宮地さんですが、そうはいっても君は女のために部を潰したんだよねっていう、しょっぱなの非現実的なほどの変人っぷりがひかかってくるのですね。
そこは作中でも触れられてましたけど、そうやってリアルな心情描写がされるほど、しょっぱなのギャグっぽい非現実的な部分が足かせになって感じられるなーと。
そんなふうに感じました。
もうちょっとネタは最初からリアル寄りに、マイルドに抑えておいたほうがよかったのかもしれません。
おっぱい枕は面白かったですが、今同じキャラが同じことは、作品としてちょっとしにくいものがあると思うのです。
そういった意味では、この作品は当初の計画ではもっとギャグ寄りで、ファンタジー色の濃いものとしてやっていく予定だったのかもしれませんね。
そこからかなり現実路線になってきて、もっと熱いリアルな卓球バトル系にシフトしようとして、やっぱり最初のイメージが残ってしまったと。
そういう事情もあったのかもしれません。
そういうことならば、次回は最初からリアル寄りにするか、もしくは最初から最後までファンタジー色の濃いもので貫けるネタを用意するか。
戦略は、そのどちらかではないかと思いますねー。
私としては、古屋先生の描く女の子(オカマちゃん含むw)がけっこう好きなので、女性キャラが映えるファンタジーラブコメとかどうかなーなんて思うんですけどね。
ともあれ、おつかれさまでした。
感想後記
といったところで今週はここまで。
今週は合併号なので一周挟んで次号は、横田卓馬先生による期待の新連載『背筋をピン!と〜鹿高競技ダンス部へようこそ〜』がスタート。
読切時に惚れまくって、珍しく切り抜きとかして、いまだにそれが保存してあったりするんですが(笑)、それはそれとして、これ、なんて略せばいいんでしょう。
「すじピン」とか言われるんじゃないかなー。
ちょっと響きが下品かも(笑)。
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