2015年01月21日

週刊少年ジャンプ2015年08号 感想<後編>

 ではでは後半戦。

■前編の感想はこちら





 後編の感想は、

・【読切】僕らは雑には学ばない
・火ノ丸相撲
・ワールドトリガー
・E-ROBOT
・【読切】駄々
・【打切】ジュウドウズ

 の 6 本でお送りいたします。



【読切】 僕らは雑には学ばない

 西尾維新先生原作の読切連発企画。
 今回タッグを組んだのは河下水希先生ということで、女の子のぴちぴちボディ満載のラブコメとなると思いきやさにあらず。
 さすが西尾先生、ここで河下先生に、まさか大量のカバを描いてもらっちゃいましたかー(笑)。

 でもこれが意外といい効果を生んでたのではないでしょうか。
 普段あまり見ることのできない河下先生描く大自然や、野生の生き物たちが意外とかっこよく、特に私なんかはでっかい河の風景でオーッとなってしまいましたねー。
 生で勉強する楽しさを描くためには、その生の生っぽさってのを、絵だけでバーンと印象づけられるだけの画力がないと、今回は作品自体がなりたたないんですよね。

 しかし、やっぱり河下先生と言えばなんと言っても女子高生(笑)。
 今回も助手子ちゃんが光ってた。
 どこが一番光ってたって、「河の馬とはよく言ったもんじゃ」って言ってるコマの『太もも』ですね!
 この存在感!
 この角度でリアルに肉厚な太ももを描ける作家が、いったい幾人いることか!(笑)
 いやー、すばらしい。

 

火ノ丸相撲

 うーん、やっぱりこの敗北は強烈でしたかー。
 小兵であることの不利を厭わず、おのれの信じる道を突き進んできた火ノ丸にとって、その道をダーンと閉ざしてしまうような敗北だったわけですからねー。
 そりゃもう、この日限り相撲を引退ってなったっておかしくない。
 そんなどん底から、どうやって這い上がっていくのか、そんなドラマがここから始まるんだろうなと。
 そんなドラマの立役者として、今回はめずらしく小関部長が活躍することになるのかな?って思っていたら……。

 なんとここで、レイナ乱入!
 いやー、意外な流れが始まりましたねー。
 正直おどろいてしまいましたわー。
 レイナ、火ノ丸復活に一役買ってくれる形となるのでしょうか。
 これまでヒロイン不在だったこの漫画にも、正ヒロイン・レイナ誕生となるのでしょうかね?
 そしてもちろん、どうやって潮火ノ丸は復活するのか。
 そこがとにかく気になりますわ。




ワールドトリガー

 やー、熱くなってきましたねー、ランク戦。
 諏訪さんが荒船さんを追い詰めるも、それは実は釣りで、釣られて攻撃した半崎さんの位置が割り出されちゃうとか。
 敵の狙撃の腕を信じてピンポイントでガードとか。
 諏訪隊長、なかなかに渋いです。

 一方、接近戦に持ち込んだ遊真も今週は見せ所いっぱい。
 諏訪隊の堤さんも遊真の情報を得ていたようですが、なんとその予測を昨日覚えたばかりのグラスホッパーで上回る(笑)。
 この堤さんの胴を切断したコマの遊真、めっちゃかっこいいですわー。

 そして、そんな遊真にグラスホッパーを教えたのが、あの緑川っていうのがねー。
 いやー、仲いいなー君らー(笑)。
 あんな出会い方をしたとは思えない。
 すっかり部活の仲良しグループって感じじゃないですか。
 かわええわー。

 戦況は、諏訪隊と荒船隊がそれぞれ一人を欠き、ポイントで言えば 1:1:0。
 まだまだ流れは分かりません。
 そんな状況で、ついに遊真と荒船さんが接近戦開始。
 ここがこの試合の分水嶺となりそうなんですが、なんと荒船さん、元アタッカーだったんですね!
 ここで、弧月抜刀!
 つーかポイント高ッ!
 イーグレットも弧月も 8000 台って!
 ちょっとポイントの相場は詳しく調べないと分かりませんが、B 級のなかでもトップランクなのではないでしょうかねー。

 しかし、そんな荒船さんにも、まったく動じていないのが遊真。

「こっちで来たか」

 って、あらかじめ荒船さんが元アタッカーであることを知っていたセリフですよねー。
 それをちゃんと計算に入れて練られた作戦っていうことなんでしょう。
 これはもう、諏訪隊と荒船隊の、すべての戦闘記録を調べぬいた修のファインプレイってやつですよ〜。

 いやー、面白い。
 最近のワルトリはとにかく毎週毎週ワクワクが止まりません。



E-ROBOT

 なにをやっとんじゃーコレはーー(笑)。
 アイちゃんの股間にドライバーを挿入する、この壮大な演出!
 やってることのブッとび具合もさることながら、この壮大な演出がとにかく可笑しかった(笑)。
 なんなんだっつーーのー!(笑)
 ここまで力いっぱい阿呆をやってくれると、実に気持ちがいいですわ。



【読切】 駄々

 久保先生の急病により休載となったブリーチの穴埋めとして、赤塚賞佳作を受賞した石井信裕先生のギャグ読切が掲載。
 最近わたしのなかで、こういうアクシデント的に掲載される代理原稿は、「意外と掘り出し物が多い」というジンクスが生まれつつあるのですが、いやー、今回もそのジンクス通り面白かったです。

 6 歳の子供がおもちゃを買ってと母親にせがんで駄々をこねる、ありがちな日常の風景を、なんとまぁ濃密な異次元の笑いにしてくれました。
 子供らしからぬ、ぶっとんだ理論展開に、まるで熱い少年漫画のようなセリフの数々。
 魔法少女の3連続の名前ネタもツボでしたし、「買うか買わされるか」って結局どっちも買ってるんかーい!っていう言葉遊びも凄かった。
 セリフだらけで、いわゆる「読んでて疲れるタイプ」のはずなのですが、最後まで怒涛の勢いで読まされるリズムの良さでしたわー。
 母親のほうもありがちなツッコミに陥らず、ちゃんと母親らしい姿勢をたもっているところに、ギリギリで日常をたもっている安心感がありましたし(最後ちゃんと買ってたりねw)。

 個人的にこれはかなり評価の高い作品でありますよ。
 石井先生の次の作品を早く読んでみたいって思います。



【終了】 ジュウドウズ

 ということで、ここに打ち切りと相成りました、ジュウドウズ。
 魅力的なキャラも増えてきて、ここからが本番って感じだったんですけどねー。
 うーん、残念です。

 敗因としては、どんなところがあげられるんですかねー。
 私の視点としては、もっともっと最初から派手にインフレさせてしまってもよかったのではないかなーというところですかね。
 第一話から、世界レベルのアスリートでもまったく敵わない華ちゃんが出てきて、そんな華ちゃんがチャレンジャーに過ぎないんだっていう鳴り物入りで始まった八破羅の戦いです。
 いったいどんなバケモノが出てくるのかと楽しみにしていたわけですが、読み手というのはどんどん目がそのレベルに慣れていくものですからねー。
 しょっぱなのガチ戦あたりは、迫力もあってオオーッて感じだったのですが、その次あたりから、徐々に新鮮な驚きはなくなっていったように感じます。
 もっともっとオカルトじみた、思い切った超人バトルにしていったほうが注目を集めることができたんじゃないかなーと。
 まぁ、これもまた一つの考え方ですね。

 ともあれ、ギャグから一転して今回バトルアクションに転身された近藤先生です。
 次はいったいどんなジャンルで勝負を挑まれるのか。
 そこがまた、次の大きな楽しみとなりそうです。



 といったところで、今週はここまで。



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