2014年12月15日

週刊少年ジャンプ2015年03号 【僕ヒロ表紙&巻頭カラー<西尾維新先生読切『オフサイドを教えて』>掲載号】 感想<前編>

 デクのパンチのように見えて、見ようによってはオールマイトのパンチのようにも見えるこの表紙、なかなかいいですねー。
 そんなわけで単行本第一巻が爆売れしたからか、最近掲載位置も絶好調の僕ヒロが表紙&巻頭カラーを飾る 03 号、感想まいりまーす。





 前半の感想は、

・僕のヒーローアカデミア
・ワンピ
・ハイキュー
・学糾法廷
・火ノ丸相撲

 の 5 本でお送りいたします。



【巻頭カラー】 僕のヒーローアカデミア

 雄英高校体育祭編ということで、いきなり強烈なハッパをオールマイトから受けたデク。
 どんな反応を示すのかと思ったら、意外なほどの肩透かし。
 なるほど、前回の事件があまりにも衝撃過ぎて、デクとしては心の切り替えができてないと言うことですか。

 たしかにデクは、危機がそこにあって、守らなきゃいけない人がいた時にこそ一番の力を発揮するタイプのようですしねー。
 明確な脅威が目の前からいなくなった今、体育祭のようなものは一種の「遊び」のように感じられたとしてもしょうがないところはあるでしょうね。
 デクの、そういう純粋にヒーロー的な素質はすばらしいものだと思います。
 そういうデクからすると、体育祭で自分をアピールして売り込む、なんてことは、純粋に言えば打算的で、ちょっとヒーロー的ではないのかもしれません。
 でも、実際この世界では、ヒーローというのはそういう風にして自分を売り込み、力を発揮できる環境を獲得することもまた、正義を貫き力を行使するための重要なファクターであるようですしねー。
 デクも、ひとりのヒーローとして、そういう社会に適合していく必要があるようですねー。

 そんなわけで、今週はクラスメイトやライバルたちの影響も受けて、徐々にエンジンをあっためていくデクの様子が描かれました。
 いいですねー。読者としても襲撃編からこちら、ギアをチェンジしなおすのにちょうどよい回であります。

 他のクラスの不敵なライバルたちを向こうに回し、さらに大胆に返すかっちゃんが最高でした(笑)。
 最近、かっちゃんがただの「クソ野郎」ではなく、男らしさの面でクラスの一部男子たちに受け入れられつつあるってのが妙に嬉しくなっちゃいましたねー。
 こういうノリが好きな男子ってのも、少なからずいるでしょうからね。
 いずれ、クラスの一部のこういう武闘派チームをひきいることになるかもしれませんね、かっちゃん。そうなってくれたらいいなーって思いました。

 さらに、デクに宣戦布告をしてきた轟くんにはこれまsた驚かされました。
 クールなふりして、けっこう熱いところがあるんじゃないですか、轟くん。
 轟くんの目からすると、もちろんオールマイトに目をかけられているってところもそうなんでしょうが、デクのここぞという時の力はやっぱり特別なものに映るんでしょうね。
 その能力という面だけじゃなく、デクのヒーローとしての精神的資質みたいなものが、轟君をしてここまでの宣戦布告をやらせたんじゃないでしょうか。
 そう思うと、デクじゃないですが、思わず奮い立つものがありますわ。
 ある意味、最強の轟くんがデクを大きく認めたってことですもんねー。

 それに応えたデクも、やっぱり熱かった。
 いろんな人の様子に目を覚まし、ついに胸に火がついたデク。

「僕も本気で

 獲りに行く!」


 気合の入りまくったデクの表情に、こちらまでここちよく、鳥肌の立つものがありますわ。
 いやー、かっこいいわーデク。
 最高のヒーローとなるために。
 オールマイトがくれたこの力に、全身全霊でこたえるために!ですな!
 力いっぱい、やりきって欲しいものです。

 しかし、今週はオールマイトの言葉も、ズシンと来るものがありました。

「常にトップを狙う者とそうでない者…

 そのわずかな気持ちの差は

 社会に出てから大きく響くぞ」


 これ、堀越先生の実体験、実感から出た言葉なのではないでしょうかね。
 漫画家だけではない、どんな世界にでも言える言葉だと思いますよ、これは。



ONE PIECE

 別エントリーにて。



ハイキュー!!

 山口くん、よくぞやってくれました!
 もうダメだろうなーとほとんど諦めていた第 2 セット。
 まさかここまでもつれる大接戦にまで持ち込んでくれるとは。
 武田先生の言うとおり、まさにこの試合のヒーローですわー。

 しかし、その山口君の活躍を歌ったような言葉

「ブロックと言う壁に阻まれない究極の攻撃」

 という言葉が、こうやって帰ってこようとは思いませんでした。
 ここで来ましたか、及川さん!
 究極の攻撃なんっていうアオリ文句がついちゃって、なんとも恐ろしいったらないですわ!
 いかにもこの試合最高のサーブを決めてきそうな、ものすごい集中力ってっていう表情してますものねー。
 いやいやいやいやー、どうなっちゃうんでしょう、この試合。



学糾法廷

 ほっほー、今度は盗撮事件ですかー。
 カギのついた下駄箱から、どうやって盗撮したのかってことですが、カギがついてるならカギの開いてるときに撮ればいいじゃないってことで、答えはシンプルに「靴のほうにカメラをつけた」じゃないですかね。
 最近はかなりちっちゃいカメラもあると言いますし、靴の底にでもカメラを埋め込んだとか、そういうことじゃないでしょうか。
 靴になら、カメラを回収したらあたらしくくっつけたり、そういうことをするスキもありそうなものですからねー。

 まぁしかし、トリックはそういうことだとしても、一方で犯人は誰なのかとか、動機はなんなのかとか、そのへんはどうもサッパリですわー。
 


火ノ丸相撲

 いよいよ始まった潮、久世戦。
 いよいよ始まったと言いつつも、もうあっという間に勝負がついてしまいそうなのが相撲の恐ろしいところですねー。
 早くもぶちかましで吹っ飛ばされ、あわやというところだった潮。
 これは体重差がモロに出てしまったんでしょうか。
 試合経験のなさの不安などどこ吹く風。
 鬼神のように気合はいりまくりの久世の、怒涛の猛攻がスタートしちゃいました。
 いっきに畳み掛けそうな流れでありますが、火ノ丸相撲の魅力はここからの逆転劇ってものでしょう。
 潮がいったいどんな強烈な逆転を見せてくれるのか、そこがとにかく楽しみです。

 ああでも、実際勝てるのかなー。
 主人公の試合なのに、まるでラスボスとの対決みたいなものがありますからねー。
 ここで勝てるとは限らないんじゃないかってところがまた、火ノ丸相撲の面白さ、一試合ごとの緊張感を作り出していますわ。



 といったところで前半はここまで。
 続きは後編にてー。



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