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【感想小タイトル】
■復讐する“力”
■あいつは自由だ!!!
■復讐する“力”
冒頭、一ページだけ別時間の回想が挟まれましたが、これはまたドフラの見た夢なんでしょうか。
それにしてはドフラの顔がうつってたりするんですけどね。
ここで、ちょっと気になったのはトレーボル。
どうやら子供ヴェルゴが仕えていたボスがトレーボルだったようで、ドフラに覇気を教えたり、いろいろと導いてくれたのがこのトレーボルだったようですねー。
言わば、ドフラの師匠といったところでしょうか。
しかし、
「復讐する“力”を
与えようか」
って、いかにも黒幕が言いそうなセリフじゃないですか(笑)。
うーん、ここまできて、さすがに真の黒幕っていう線はないかな?
あくまで、ドフラがお父さんを殺すきっかけをつくったのが、このトレーボルというだけのことかもしれません。
ああでも、そう考えるとバカでっかいきっかけを与えちゃったんだなぁ。
まさに歴史的転機と言ってもいいのかもしれません。
そして、そうやって殺されていったドフラのお父さん……。
最後の最後まで、息子たちのことを心から愛していたんですねー。
そして、心から悔やんでいた。
愚かな失敗を犯してしまったことはどうにも否めませんが、しかし、子供を愛する素晴らしい父親ではないですか。
きっと、ロシナンテはこのお父さんのこと、大好きだったんじゃないかなぁ。
■あいつは自由だ!!!
そして始まるミニオン島の大殺戮。
この殺戮から逃げ出す子供の影がありましたが、これ、「ドリィ」という呼び名や、アゴの傷からして、ディエス・ドレークと見てよさそうですねー。
とすると、ディエス・バレルズはお父さんで、その元から逃げ出したドレークは海軍に入隊。
しかしながら結局は父親と同じように、海軍を抜け出して海賊へと転身したっていうことなんですかねー。
なんだか、ディエス・ドレークも運命的な人生を送っている人のようですねー。
そのうち、この人も大きくスポットがあたりそうな感じになってきました。
とはいえ、それは今回はあくまでちょっとしたサイドエピソード。
ついに、コラさんとローとの別れの時がやってきてしまいました。
宝箱にローを隠し、ドフラミンゴの前に身をさらすコラさん。
ローには「殺されやしねェよ」なんて軽く言っていますが、ドフラがブチ切れたら父親だって殺す男というのは、コラさんはよくわかってることですからね。
殺されやしないなんて、カケラも思っちゃいなかったんじゃないでしょうか。
もう、ここはローを救うため、命を捨てる覚悟だったんでしょう。
別れの瞬間、あくまで笑顔を見せてくれるコラさん。
「愛してるぜ!!(どーん!)」
くー! 泣けるッ!
それにウケてるローの歳相応のあどけなさも、なんともはや、泣けて泣けてしょうがない。
たまらん別れです。
ドフラに撃たれ、今にも消え入りそうな命ながらも、今死んでしまってはローにかけた“魔法”が解けてしまうと懸命に能力を維持するコラさん。
最後の瞬間まで、ローのために命を絞りつくすその生き様。
いやもう、どこまで凄いんですか、あなたという人は。
最後の最後、祈るようなコラさんのつぶやきが最高でした。
ちょっと長くなりますが、あまりにも最高なので、ぜんぶ引用しておきましょう。
『歩け ロー
気づかれず…… 静かに……
遠くへ…… 遠くへ……!!
もうお前を縛るものは 何もない……
“白い町”の 鉄の国境も…
みじかかった 寿命も
誰も お前を制限しない
お前はもう 自由なんだ…………』
ローの門出を祝福するような、あるいは、今後のローを心配する祈りのような、まるで愛する息子に送るような、そんなつぶやきでありました。
いやもう、ここ、キましたね。
涙なしに読むのは、ムリってものですわ。
ロー、最高に愛されていたんじゃないですか。
そして、最高に祝福されて旅立っていたんじゃないですか。
こんなにも愛されて、全てをかけて祝福され、守られて、そして自由へと送り出された、そういう人生だったんじゃないですか。
ロー、すばらしい大恩人と出会えたんですね。
最高の大恩人ですよ。
これほどの恩を受けて、受け取った命、粗末にしたらいけませんよ。
コラさんだって、絶対そんなこと、望みませんって。
ドフラミンゴに復讐したいと思うその気持ちはわかりますが、でも、だからといって、刺し違えてでもとか……そう考えてしまうのは、コラさんはきっと怒るんじゃないかなぁ。
そんな風に思ってしまいました。
ロー、生きて、コラさんのぶんも生きて笑って欲しいなぁ。
痛快に生きる人生を、コラさんのためにも送って欲しいと、つくづくそう思いますわ。
しかし、ほんっと最後まで演出がニクイですねー。
コラさんの命が尽き、ローの声が出てしまうのと同時にやってくる、海軍の砲撃。
それは、ローが“生かされている”という、コラさんの言葉(“D”の一族のことを示唆しているのか?)の証明であるのか、それともコラさんがギリギリまでがんばったということなのか。
そのへんをぼかしつつも、とにかくコラさんの死の瞬間と、ローの張り裂けんばかりの叫びを、劇的に、運命的に演出しています。
いやー、今回の一連の過去回想編、ロー編もドフラ編も、凄い話でありました。
人間の醜さ、おぞましさが、まざまざと抉り出されていて、そんな暗黒の中だからこそ、まばゆいほどに光って見える小さな小さなふたつの光。
その反面、醜い闇の塊のように見えるドフラミンゴにも、じつは悲しい悲しい歪みがはっきりと見えてきたりして。
衝撃的な数々の事件はたしかにセンセーショナルなものばかりでしたが、それに負けず劣らず、人間ドラマとしても実に濃厚で、読み応えたっぷりな過去編でありました。
うーん、これだけのものを見せ付けられると、これまでのドラマもまた違った感じで見えてくるかもしれませんねー。
ローも、ドフラも、彼らがこれまで登場した話をちょっと読み返してみたくなりました。
彼らの言ってきたセリフや、行動も、今はまったく違った味わいで読めてくるかもしれません。
そういうのもまた、長い長いワンピという物語ならではの、ひとつの楽しみ方かもしれませんねー。
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毎週ご感想を読ませていただいています。
橋の上でのドフラミンゴとの対決で
ローは「恨みじゃない」と言っていましたが、
僕は恨みが全くないとは思えなくなりました。
復讐などコラソンが生きていたら望まないでしょう。
ローはそれがわかっているから、「コラソンの本懐をとげる」
といういわば建前でドンキホーテファミリーを
討とうとしているのだと思います。
「ドリィ」が海軍に保護されて「少年を保護」という
無線を傍受したことによりドフラサイドは
この「少年」をローと勘違いして捜索を断念したんですよね
これがなかったら島中や宝箱の中も捜索されてしまったかも・・・
と思うとすごい縁というか運ですよね
ああ、そう言えば「恨みじゃない」と言ってたんでしたっけー。
すっかり「怨恨」説だとばかり思い込んでいましたが、でもこう過去が描かれた後だと、余計に「内心には怨恨があるのでは?」と思えてしまいますねー。
なるほど、わかっているから建前でコラさんの本懐を持ち出しているという解釈ですか。
とてもありそうな感じです。
>さやかさん
本当に、すごい縁というか運ですねー。
コラさんでなくても、ローがなにか超自然的なものに「守られている」という、運命的なものを感じてしまいます。
それは“D”だからなのか。
“D”ってそもそもなんなのか。
余計に興味がわいてくる話でした。