2014年09月30日

週刊少年ジャンプ2014年44号 感想<後編>

 今週はワンピがお休みということで、火曜更新の後編感想です。
 ではではさっそく。

■前編の感想はこちら





 後編の感想は、


・ハイファイクラスタ
・食戟のソーマ
・ジュウドウズ
・トリコ
・【出張読切】テラフォーマーズ
・こち亀
・【読切】ジェントルくん

 の 7 本でお送りいたします。



ハイファイクラスタ

 引力制御って!
 もうそれ人間の才能じゃねーー!と、大声で叫びたくなっちゃうオチでしたが、いやいや、もしかするとこの世界のニュートンは引力制御の達人だったのかもしれませんしね(笑)。
 そんなわけねー!と切り捨ててしまうのは早計かもしれません。
 いやー、ともあれ、ただの偉人才能ラベルの話かと思いきや、身内二人目にしてこの能力の規模。
 なんだか、意外ととんでもないインフレをしていきそうな予感がしてまいりました。
 アインシュタインとかだとそれこそ、時間旅行とか、それとも核爆発とかになっちゃうんですかねー?(笑)



食戟のソーマ

 おー!
 見事な勝利!
 なるほど上手いこと考えましたねー。
 アドリブに徹しているようで、ただのアドリブじゃあない。
 これまでの全てが反映されている。
 それも、美作のトレース対象である「完成した料理」だけじゃなく、これまで積み重ねてきた無数ともいえる「試作品」「失敗作」、その全てが糧となっていると。
 たしかにそれは美作ですらトレース不可ですわ。
 常に常に考え続け、これまでの総決算を出そうとするファイトスタイル。
 それがこの筑前煮スタイルという、たっくさんの肉を、それぞれの絶妙なバランスで調理する、その一品に結実したって感じですかー。
 いやー、これはうまい。

 しかも、大衆料理の味を一度は否定されたソーマが、最後に筑前煮をヒントにしたところでやっぱり大衆料理に帰ってきたわけですもんね。
 えりなのアドバイスを活かしつつ、ぐるっと回って自分流に帰ってきているところも美しい。
 いやいや、これは見事な決着でした。

 さぁしかし、本当の決着はここからじゃないですかねー。
 敗北を喫した美作が、いったいここからどうなるのか。
 多少なりとも心を入れ替えて生まれ変わってくれればよし、今後も同じようにクズ行動を続けるようでは、あまり解決したとは言えませんものねぇ。
 このあたり、読み手の気持ちいい着地点を見つけてくれることを期待いたします。



ジュウドウズ

 鳴り物入りで登場の岩田我治の、規格外のパワーもすごいですが、その前座とも言える受身のおっちゃんもなかなかいいキャラしてますなー(笑)。
 むしろこっちのおっちゃんのほうに惚れ惚れしてしまったんですが、なにせ二つ名が“解体屋”と書いて“バラモン”と呼び、決め台詞が「優しく解体してあげよう」ですもんねー!
 いやー、ちょこっと出の捨てキャラにしては、ひじょーに濃いものを持ってきますねー。
 こういうの、大好きでありますわ(笑)。



トリコ

 ほっほー!
 NEO のメンバーって、ジョアに操られてたんですか!
 いや、鉄平あたりが操られているっぽいのはわかってましたが、ウーメンや茂松あたりは自分の意志で裏切った……もしくは元からあっち側の人間だったってことなんだとばかり思っておりました。
 ほっほー、そういうことだったんですかー。

 そして、その解除の方法は実にシンプル。
 ジョア以上の大ダメージをグルメ細胞に刻みこむこと!
 いやいや、なんというショック療法でしょう(笑)。
 でも、何か秘薬やらなんやらに頼ったりするより、よっぽどシンプルでわかりやすくていいと思います。

 この無限にふっとびつつ獣に食い散らかされてる茂松も、このボロクズ状態のなかからかろうじて復活してきてくれるんでしょう。
 腐った組織をわざと蛆虫に食べさせて除去するマゴットセラピーってのがあるらしいですが、それの壮絶豪快なグルメ界版って感じがしました(笑)。



【出張読切】 テラフォーマーズ

 テレビアニメ化直前企画ということで、ヤングジャンプ連載中のテラフォーマーズが出張読切版で登場。
 現在本編で活躍中の膝丸たちが、火星に出発するその前夜って感じの外伝でした。
 テラフォーマーズの魅力のひとつは、その生物ウンチクと、ウンチクをからめた能力バトルの面白さだと思うんですが、そのあたりはさすがに読切ではキャパオーバーということでほぼほぼ割愛。
 それでもちゃんとその魅力を垣間見せてくれた感じでしたし、クイズ形式で期待させる感じになっているのも上手かったと思います。

 そしてなにより魅力的なのは敵、ゴキブリたちの絶望的な強さだと思うんですが、このへんも司令部にいきなり入ってくるこのワンシーンでバシッと決まってたと思います。
 これから火星に乗り込んで、2 億ものこいつらと戦わなきゃいけないっていう圧倒的絶望感もしっかり提示されてますし。
 今回この読切が初見の人にも、どんな作品なのかがちゃんと伝わったんじゃないですかねー。

 しかし、この残酷描写のモザイク、本編ではこうではないんですが、なんか余計にグロく見えるような気がしたのは私だけでしょうかね(笑)。
 あれー、この漫画ってこんなにグロかったかなーって、ちょっとハテナがわいてしまいましたわ。
 これはやっぱり、モザイクが入ると余計にエッチに見えるジャパニーズ AV 効果ってやつでしょうかね(笑)。



こちら葛飾区亀有公園前派出所

 両さんが出てこないのに普通に面白かった(笑)。
 こち亀風にかなりゆるーく描写されてはいますが、なかなかスリリングで面白いじゃないですか、ヤクザと警察二重スパイ物語。
 これ、まだまだ続きそうですね?



【読切】 ジェントルくん

 多大な反響を受けてということで、小山ゆうじろう先生のジェントル君ふたたび登場。
 今回も、まーなんともシュールな展開でありました。
 熱い紅茶を平然と飲み干すあたりまではまだまだ普通だったのですが、ヒップホップ対決が格別にシュールでありました。
 ディスられてもディスられても、それをすべて受け入れるときましたか(笑)。
 たしかにそれは紳士だわ。
 これはもう納得するしかない紳士だわ(笑)。
 普通ならそこから反撃と来そうなところ、どこまでも批判を受け入れるという紳士の貫きっぷりがなんともカオス。
 そのへん読み手のリズムも崩しにかかっているようで、妙に可笑しくなってしまいました。
 うーん、紳士って大変そうだけど、ある意味幸せそう(笑)。



感想後記

 といったところで今週の感想はここまで。
 さー、来週からワールドトリガーのアニメかー!
 ハイキューアニメは終わっちゃったけど、今度はワルトリが見れるんですね!
 わたくしの幸せはまだまだ続くのですわっ。



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