2014年07月28日

週刊少年ジャンプ2014年35号 【金未来杯開催!エントリーNo.1『ネジヤマさん。』掲載号】 感想<前編>

 世の学生さんたちにはもうとっくに夏休みを満喫されていることでしょう今日この頃。
 あー、うちはいつ夏休み取れるんだろうなーと思いつつ、さぁ今週もジャンプ感想いきまっしょー。





 前半の感想は、

・ナルト
・ワンピ
・火ノ丸相撲
・ヨアケモノ
・暗殺教室
・【金未来杯】ネジヤマさん。
・トリコ

 の 7 本でお送りいたします。



【巻頭カラー】 NARUTO-ナルト-

 カカシせんせい、ついに最後の大見せ場かと思いきや、すべてオビトに持っていかれましたねー(笑)。
 オビトは、ナルトもサスケもカカシ先生までをも救う尊い犠牲となったわけですが、なぜだか悲しい犠牲とは思えなかった。
 むしろ最後の土壇場でカカシ先生を出し抜き、リンをめぐる争奪戦の勝利をかざった、すがすがしい達成感のようなものすら感じさせられちゃいました。

 やー、カカシ先生、文字通り捨て身の覚悟までしたのに不発でしたねぇ。
 とはいえ、事態はまだ解決されてないんです。
 カグヤがさらに撃ってきたら、これをかわす手段はあるんでしょうか。
 サスケの目が復活していればかわすのはワケないこととは思うのですが。
 ここはせっかく覚悟を決めたカカシ先生が、何かやってくれるのを期待したいところですねー。



ONE PIECE

 別エントリーにて。



火ノ丸相撲

 おおお、勝つのかィ!!
 この勝負、鬼丸が勝っても沙田が勝ってもどちらも話としてはありうるよなーって感じだっただけに、最後の一進一退の攻防には手に汗握るものがありました。
 戦いの中で一皮向けて、獣の闘志むき出しになる沙田に、三年前の自分をしっかり越えてみせる鬼丸。
 力と力がぶつかり合う、熱気びんびん大勝負。
 なかなかいいじゃないですか、火ノ丸相撲。
 この熱さをどんどん追及していって欲しいものです。

 まぁでも、さすがにあとの二人は勝てないんだろうなぁ〜(笑)。



【センターカラー】 ヨアケモノ

 第二話では沖田総司が登場。
 どうやら主人公・刃朗の直接の上司になりそうな雰囲気ですねー。
 新撰組の中でも、とにかく人気の高い人物だけに、描き方次第では「コレは違う」みたいな反感もすぐにかわれがちなキャラだとは思いますが、個人的にはなかなか“アリ”なんじゃないかなって感じました。
 普段はヘラヘラしているけれども、いざとなるとスゴイゾこいつっていう、まぁ言ってしまえばよくある総司像?でしょうか。
 そこにカンザシのように風車をさして女性的な華がくわわって、さらに猫系の能力者っぽい気配ありときました。
 しなやかな猫系は沖田総司にはぴったりじゃないですかねー。
 個人的には虎だったらいいなーと思うのですが、普通に「猫」でもいいかも。



暗殺教室

 最強の殺し屋・死神登場ときましたから、てっきり殺せんせーと対決スタートだとばかり思ってましたが、これはもしや生徒たちが倒しちゃうパターンなのでしょうか。
 いきなり対戦スタートとなったのには驚きました。
 あるいは生徒たちは惜しいところで失敗して、急転直下、あわやというところで烏丸先生や殺せんせーがかけつけるっていう展開ですかね。
 今週、烏丸先生が絡んできそうな伏線はありましたからね。

 でもこうなったからには、超体育着の実力も見たいことですし、とことん生徒たちにやり抜いて欲しいものです。
 世界一の殺し屋を生徒たちが撃退したとなれば、そうそうへんなのはちょっかい出してこないと思いますしねー。



金未来杯エントリーNo.1 ネジヤマさん。

 さて今年も始まりました金未来杯。
 例年期待の新人が競い合い、アンケートの結果、金未来杯を獲得した作品が連載湧くを獲得する(のにかなり近づく?)このイベント。
 今年で 9 回目にもなるんですねー。
 さぁ今回は、どんな作品がそろったのでしょうか。

 まず一本目は、石川光貴先生の『ネジヤマさん。』。
 奇妙ではた迷惑なゴーレムがやってきて、女子高生の家にハチャメチャ騒動が勃発するハートフルギャグ。
 迷惑で騒々しくて、一緒にいるのなんてまっぴらゴメンな感じなんだけど、最後はいいかんじに仲良くなってハッピーエンドという典型的なパターンでもありますね。
 ギャグもやりつつ、ほんわかイイハナシというのは、私も好きなタイプです。

 ですが今回は、そのイイハナシの部分のエピソードの積み重ねが、ちょっと弱かったかもしれません。
 ヒロインとネジヤマさんが、互いをなぜそこまで思いやるようになったのかとか、ヒロインが実は過去、悪役男性の存在に救われていたとか。
 そのへんが、どれもだいたいセリフだけでしか説明されていないので、どうもラストシーンのあたたかさに、実感がわいてこないのです。
 読んでて、最後まで他人事の「ふーん」って感じの粋を出られなかったんですねー。
 このあたり、過去のエピソードをひとつかふたつ、ワンシーンずつでもいいのでちょろっと入れるだけでだいぶ読み味が変わってくるんじゃないでしょうか。

 まぁページ数の限られた中で、ギャグや起承転結をやりつつもそういう描写もはさむというのは至難の技だとは思いますが、どれが必要なシーンでどれがカットしてもいいシーンなのか、ひとつひとつ取捨選択し、一話にまとめる構成力と言うのが、連載時にはさらに必要になってくるものだと思います。

 あとそうそう、ネジヤマさんですが、ネジがすごい怖いです(笑)。
 ネジの先端がつねに攻撃態勢です。
 顔を近づけるシーンすべてがヒヤヒヤして、一回絶対コレ刺さった!ってところがありましたねー。
 気になって気になってしょうがない!
 でもそんなところが面白さの元でもあるんでしょうな(笑)。



トリコ

 てっきり小松が駆けつけるまでトリコは生きていられるのかーッ!?なタイムアタックイベントかと思っていたんですが、こう来ましたか!
 ここへ来てトリコ、第二の“鬼”発現!!
 赤鬼の奥にから、さらにやばい青鬼が登場しちゃいました。

 ただそれも、青鬼があまりご都合主義なかたちで出てくるのではなくて、療水の回復力と、さらに小松が一瞬で仕掛けていたエアツリーの調理があったというのはいいですねー。
 小松としては、馬王に食べさせるつもりで仕掛けたんじゃないかとは思うのですが、それを奪って超パワーアップのエネルギー源としたのは上手い展開だーとうならされました。

 しかし、イメージとかじゃなくって、本当に肉体から分離して出てきてますよね、これ。
 いったいぜんたい、何なんだこいつらは。



 といったところで前半はここまで。
 続きは後編にて。



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