ジャンプ感想別室 ONE PIECE（ワンピース）第739話 “隊長”: 少年、グリグリメガネを拾う

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2014年03月04日

ジャンプ感想別室 ONE PIECE（ワンピース）第739話 “隊長”

　週刊少年ジャンプ2014年14号掲載分の感想です。

■ジャンプ本誌の感想はこちら→前編

【コミック派ネタバレ注意！】

【感想小タイトル】
■誘導尋問
■父と娘
■最強の剣闘士

■誘導尋問

　先週幹部塔に船をたたきつけるという豪快な技を見せてくれたトレーボルでしたが、この一手で状況は一気に決してしまいましたか。
　ベタベタ粘液で一網打尽にされてしまったトンタッタ族たち。
　トレーボルの誘導尋問には、これはもう彼らだからしょうがないですね（笑）、いともたやすく情報をしゃべっちゃってます。
　この場合、ウソップたちの名前がランドシリーズの偽名になっていますが、トレーボルには勘付けるでしょうね。

　可燃性のベタベタに、マッチの火を投げて爆発させるトレーボル。
　おー、そういう使い方もできるんですか。
　トレーボル、ちょっとやっかいそうな能力者ですねー。
　ベタベタ粘液、いろんな応用法がありそうです。

　そして倒れたトンタッタのレオに駆け寄るウソップ。
　おそらくこれは最初、逃げようと言いかけて、それを「逃げろ」と言いなおしたのだと思うのですが、ということはウソップ、自分は逃げないつもりなのでしょうか。
　男一匹ど根性、ここで戦う決心がついたということなのでしょうかね。
　うーん、かっこいいとこ、見せて欲しいなぁー。

■父と娘

　そしてこちらはラオGに文字通り粉砕されそうな勢いの兵隊さん。
　その回想が入りました。
　ドフラミンゴが七武海を辞め、王も辞めたとの“誤報”によって揺れる人々。
　これまで辛酸を嘗め尽くし、耐えに耐えてきた人々の限界を超えさせるには、これは十分すぎる衝撃だったということですねー。
　それがあらためて痛感させられる一場面でした。

　そんななか、兵隊さんとレベッカの一場面。
　これはちょっと来るものがあるなぁ。
　暴走しようとする娘と、それを止めようとする父。
　それを父とは露知らず、突撃を始めようとする兵隊さんを止めようとして、つい失言をしてしまう娘。
　痛々しくも哀しい場面ですが、なんて強い愛によって結ばれた親子なんでしょうね。

「何よ！！親でもないくせにっ！！！」

「片足の！！“オモチャ”じゃない！！！！」

　きっとレベッカのこの言葉も、お父さんはぜんぜん傷ついたりはしてないと思いますよ。
　むしろ、娘の言うとおりですものね。
　そんな状況に陥れたドフラミンゴを憎む心に火がつきこそすれ、それを言ったレベッカを憎んだり嫌ったりなんてこと、するはずがありません。
　兵隊さんを思うレベッカの真心、すべてがこのお父さんには伝わっていて、むしろ支える力にすらなっていると、そう私は思いますねー。
　レベッカの涙、これはひさびさに強烈に来るワンピ節でありました。

■最強の剣闘士

　そしてレベッカもまた、泣いているだけじゃありません。
　命をかけて、兵隊さんを死なせないために、なんとディアマンテに自ら斬りかかる！
　あの、自分からはけっして攻撃しないレベッカが！

　しかし悲しいかな。
　刃はそもそもなまくらで、文字通りまったく刃が立たず。
　ディアマンテは赤子の手をひねるようにレベッカを打ちのめしてしまいました。

　いやー、あれほど見事な回避力を持ったレベッカも、足を踏んづけられてはしょうがないですねー。
　レベッカの戦法を熟知した、コロシアムの英雄ディアマンテならではの無駄の無い戦い方ってところでしょうか。
　格が圧倒的であります。

　ところで、ここでサボがバルトロメオに指示をだしてレベッカを守らせようとしてますが、

「おい！！マッスルメロン！！」

　って（笑）。
　マスクメロンですらない、マッスルメロン！
　どんなメロンだ！（笑）
　名前をろくに覚えないのか、それとも勝手にあだ名をつけちゃうのか。
　こういうところ、ルフィとそっくりじゃないですか。
　血はつながってなくても、こういうところでしっかり兄弟だなーってのがよくわかる、そういう一場面でした。
　やー、なんか、ツライお話の中で、ふっと心が温かくなるなー。

　そしてついに、レオの口から、兵隊さんの正体が明かされました。
　そう、兵隊さんの正体は、あの伝説のコロシアム最強剣闘士、キュロス！
　はい、もちろんわかっていましたとも！
　ここまできたら、もうそれしかないですものねーっ！
　もちろんバレバレだからダメというのではまったくなくて、むしろその逆！
　ついに、越後のちりめん問屋が黄門様として動き出すぞーっていう、そういう期待感って言うんですかねー（笑）。
　王道中の王道が、ついに始まるぞっていうワクワク感がハンパないのです。

　このドレスローザの、あらゆるところで戦いが勃発中。
　いろんな戦いが密接に絡み合い、大爆発を、いまかいまかと待っている。
　その爆発のカウントダウンが、ついに始まったぞ！って感じですものねー。
　さー、いったいどうなってしまうのでしょう！
　期待感、いやがうえにも高まっております！！

■ジャンプ本誌の感想はこちら→前編

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