2014年02月18日

週刊少年ジャンプ2014年12号 感想<後編>

 ではでは後半戦〜。
 ワンピが休載となってますので、火曜更新の後編感想となってまーす。

■前編の感想はこちら






 後編の感想は、

・食戟のソーマ
・銀魂
・ハイキュー
・ワールドトリガー
・ソウルキャッチャーズ
・【終了】HACHI
・【終了】焼野原塵
・磯部磯兵衛

 の 8 本でお送りいたします。



食戟のソーマ

 おー、ついに主役登場でありますねーっ。
 正直に言ってしまいますと、ここのところさすがに読んでておなかいっぱいと言いますか、ひたすら食べ続ける審査員を見ていてよく入るなーと(笑)。
 実はこの人たち、顔には出さないけど食べすぎで気持ち悪くなってるんじゃないかと疑ってしまうくらい、怒涛のように食べ続けてきたじゃないですか。
 いったいどんな胃袋をしているのだろう、そして、まだまだこれからどれくらい食べるのだろうかとちょっと心配になってきていたところだったんですね(笑)。

 まぁそれと、さすがにここまでカレー料理が続きますと、どれだけ手を変え品を変え、多彩な演出で楽しませてくれているとはいえ、さすがに漫画脳の舌も麻痺しかかってくるというもの。
 最近では、何がおいしくて何がおいしくないのかちょっとずつ分からなくなってきたというのが、正直なところでありました。

 そんなタイミングで出てきてくれたソーマ。
 これはもう、期待せずにはいられません。
 群雄割拠、英雄乱立する混沌としたカレー戦国時代に、決定的なモノをお見舞いし、時代を決定づけちゃって欲しいものであります。



銀魂

 銀河エッセイスト火星仁が、宇宙人の目から地球文化を滅多切り……かと思いきや、まさか最後は火星仁の足が滅多切り(笑)。
 いやー、恐ろしい。
 コミカルに描かれてますけど結構ホラーですねこれ(笑)。



ハイキュー!!

 合宿もついに最後のバーベキュー大会。
 いろんな絡み合い方をしている若者たちがなんともほほえましく楽しいわけですが、この漫画はこういうところで大人たちを使うのもうまいんですよねー。

 半年後には、今と同じチームは一つも存在しない。
 後悔の残らない試合など知らない。
 それでも後悔の無い試合をして欲しいし、そうであるよう力を尽くすしか自分たちはない。

 少年たちが、今と言う瞬間に全力で燃焼し、次の大会めざしてビッカビカに輝いている、いわばすごい密度を凝縮して燃え盛っているしているその一方。
 大人たちは、人生と言う長い長い視点から、その少年たちを見守り、どう育てるかを考えているわけですね。

 こういう、ふたつのまったく違う視点を提供してくれるってのが、このハイキューの面白いところでもあるなーと思うのです。
 大人たちの時間軸をながーくとった視点が提示されることで、少年たちの、今と言う瞬間に最高に燃え盛っている輝きがよりいっそうハッキリと、そしてどこか切なさも加えて美しく見えきます。
 ほんと、悔いのないよう、最高の試合をして欲しいものですね。

 そしていよいよ迎える春高予選編、開幕。
 たくさんのライバルたちが動き出しているなか、やっぱりウシワカは恐ろしい。
 明確に日向を意識しているってのが、めちゃくちゃに恐ろしいものがありますなー。
 油断したり慢心したりする王者なら倒すのもたやすいでしょうが、こうやってハッキリと見据えられちゃうとねー。
 さぁ日向、そして烏野。
 この油断もスキも無い王者を、どうやって攻略してくれるのでありましょうか。



ワールドトリガー

 レプリカさんの分かりやすい解説、ありがとうございます。
 なるほど、あの新型トリオン兵、ラービットは、爆撃型イルガーの約 4 体分。
 戦闘用のモールモッドに直すと約 20 体分にもなる超高コスト機体だったわけですねー。
 このあたりの説明、なんだかシミュレーションゲームっぽくって楽しくなってきました。
 将来ワールドトリガーがゲームになるとしたら、トリオンをやりくりする戦略シミュレーションがいいかもですね。
 あるいはブラウザゲームでよくある防衛ゲームがぴったりかも。

 しかし、決定的な破壊や殺戮をしちゃうと、逆に相手に黒トリガーを発生させちゃうからヤバいというのは面白い設定ですねー。
 戦力に任せて単純な力押しをしちゃうと逆にピンチを招いちゃう。
 攻めるときはだから、強いほうも慎重にしないといけないという、そこに駆け引きが発生する理由がしっかりとあるわけだ。
 技術力やらなんやらで圧倒的に不利なこの地球・玄界(ミデン)を、異世界が力ずくで攻めない合理的な理由がちゃんとあったというわけですねー。
 よく考えられています。

 となると、これから玄界側がピンチになったら、黒トリガーが誕生しちゃう展開もありうるってことなんでしょうかね。
 うーん、どうなんだろう。
 今のところのワルトリのノリでは、そういう悲劇悲劇したノリが合うのかどうか。
 いや、でもワルトリだからこそ、そういうこともサックリやってしまうかもしれないし。
 迅さんが遊真や修を守るため、笑って死んでっちゃう展開もアリなのかもしれませんね。
 ああでも、それをやっちゃうと遊真のお父さんのエピソードをなぞっちゃうのか。
 それは遊真、ちょっとツラすぎだなぁ。

 とかなんとか言ってるうちに、なんだか得体の知れないのが出てきちゃいました。
 いよいよ敵さんも、本命の作戦発動ってことなんでしょうか。
 こうなってくると、敵さんの真の目的は、千佳ちゃんそのひとってことだったりするのかも?
 さー、どうなりますか。



SOUL CATCHER(S)

 めざましい成長を続ける神峰の目の前に現れた伊調は、神峰をはるか後方に置き去りにするほどの成長を遂げていた。
 ショックを受け、無力感に陥る神峰だったが、彼を奮い立たせたのは、以前彼自身が音楽で変えた野球部員たちだった。

 いっやー、まさかあのいかにもな三下少年たちが、ここでこういう役回りで出てきますか。
 しかもこんなに男前になちゃって(笑)。
 人間、変われば変わるものなんですねー。
 すばらしい。
 それを変えるきっかけをつくれた神峰としても誇らしい気持ちでいっぱいでしょうとも。

 そしてまた、ここで甲子園の応援ですかー。
 これまた、そんな舞台があったのか!と目からウロコでありましたが、いったいどんな試練が神峰にやってくるんでしょうねー。
 普段の演奏会場とはまったくちがう、この前のライブハウスともまったく違う「戦い」が、そこにはありそうです。
 いやー、吹奏楽の演奏会だけにとどまらず、いろんなところに飛び火するソルキチ。
 毎度毎度わくわくしますわ。



アイアンナイト

 あー、もうちょっと隊長さんたちの軍隊運用を見てみたかったのですが、どうやら時間がそれを許してくれてないような。
 そんな雰囲気になってきちゃいましたねー。
 ともあれ、ようやく鉄兵にアイアンナイトのコードネームがつけられました。
 頑固ヤクザ的な桜山さんが名付け親だったんだーと、ちょっと感慨。



【最終回】 HACHI

 ということでこれにて終了。
 いやー、冒頭から壮大なスケールと怒涛の展開を繰り広げていた物語も、残念ながら打ち切りということになりますねー。
 ムヒョとロージーという長期連載をなしとげた先生でも、打ち切られてしまうときは打ち切られてしまうんだよなーと、あらためてジャンプの厳しさを感じます。

 私的には、のっけから見せてくれた東京崩壊劇や、誕生した 23 宮の一角が崩落する場面など、壮大な場面がなかなかに気に入っておりました。
 テッキンも、最終回で滑り込み大活躍してくれましたが、囚われのお姫様を力いっぱい演じてくれて、こちらもけっこう好きだったんですがねー。
 なかなかうまくいかないものですね。

 私的感想としましては、やや主人公のハチが魅力不足だったのかなーと、思うところもありました。
 これはもう個人的な好みの問題かもしれませんが、私はあんまりハチに感情移入、できなかったんですねー。
 壮大な舞台の描写だとか、怒涛のように変化してゆく展開とか、そういったところに描写をさかれて、ハチ自身の描写にあまりページ数がさけなかったという面が、もしかしたらあったのかもしれません。
 やはり少年漫画において、主人公の魅力というのは一番大事なところなのではないでしょうか。

 また、敵役や脇役も、似たようなところがあったように感じました。
 たくさんの敵役、サブキャラクターが出てきましたが、みなちょっとずつ主張が弱かったような気がします。
 それぞれ個性的ではありながら、バーンと画面を占拠できるほどの主張は持っていないと、そんなような印象でしたねー。
 ダイナミックな展開や舞台設定はよかったのですが、その舞台で立ち回る役者たちのほうが、もうちょっとパワフルであったなら、この HACHI というドラマもかなり違ったものになったのではないでしょうか。



【最終回】 恋のキューピッド 焼野原塵

 そしてこちらもあえなく打ち切りとなりました、焼野原塵。
 吉丸くんのツッコミの言葉選びなど、他にはなかなかないと思えるセンスを感じましたし、徐々に悲惨度を上げていくゴルゴンさんなど、定番の笑いもいくつもできてきたところだったんですけどねー。
 いやいや、とても残念です。
 読んでみればわかる、絵柄からはなかなか伝わってこないすごく「上手い」ギャグマンガ、というのが私の中での焼野原塵でありました。

 ということは、やっぱりギャグマンガでも絵というのは凄い重要だ、ということなのではないでしょうかね。
 ギャグなんだから下手でもいい、というのはよく聞く話ですが、実はそれは正しくないのではないでしょうか。
 マンガって、絵が好みじゃないと、最初から読んですらもらえなかったりもしますからね。
 長谷川先生の実は凄い才能を、たくさんの人に知ってもらうために、次はもっともっと絵を鍛えて、そして帰ってきて欲しいと思うのであります。

 ああでも、最近はけっこう焼野原も絵が上手くなってきたような気がするなー。
 ユリ子ちゃんやロンシアさんなんて、いまや普通にかわいいもんなぁ。

 ともあれ、お疲れ様でした長谷川先生。
 次回作、楽しみに待っております。



磯部磯兵衛物語〜浮世はつらいよ〜

 うまいなー磯兵衛。
 お犬様が磯兵衛家に加わったところで、第一話のシチュエーションをふたたび繰り返すテクニカルさ。
 磯兵衛ワールドがより豊かになったようでとても楽しかったですし、お犬様の立ち位置も明確に見えてきたように思えました。

 しかし磯兵衛、シャバダバとか、わくわくテンションがさらにひどいことになっちゃってませんか?(笑)
 そしてお犬様がくわわったことで、母上の磯兵衛への依存っぷりがやや緩和され、家が生き生きしてきた気がいたします。
 いいなー。やっぱりお犬様ペット化、正解ではないでしょうか。




感想後記

 といったところで今週はここまで。
 ではではまた〜〜。



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ラベル:ジャンプ 感想
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