週刊少年ジャンプ2013年44号 感想＜後編＞

　ではでは後半戦ー。

■前編の感想はこちら。





　後半の感想は、

・ナルト
・ワールドトリガー
・【終了】銀河パトロール ジャコ
・ソウルキャッチャーズ
・こち亀

　の 5 本でお送りいたします。



NARUTO-ナルト-

　サスケとナルトが突撃するのを後ろからながめつつ、迷いにとらわれつつある忍連合軍。
　そりゃまあね、こんな究極大決戦をみせつけられちゃあ、そろそろ心が折れてくる忍もいたっておかしくないですわな。
　実際自分達が何かしたって足を引っぱるだけかもしれないわけですし、下手に動けばドレインされちゃうだけですしねー。
　いったい自分たちは何をすればいいんだと。

　そんな一般忍たちの頭脳に、柱間さんの過去の記憶が流れ込んでくる。
　いいですねー、このテレパシー忍術。
　最近のナルトはすっかりニュータイプの感応現象が常態化しつつあって、ガンダム好きの私としてはけっこう好きな雰囲気です（笑）。

　見えてきたのは、初代柱間の時代、五大国間でかわされた最初の五影会談の様子。
　なるほど。世の中の混乱の原因は五大国の衝突なのだと考えて、それをなくすために柱間は具体的に行動を起こしたんですね。
　これ、さらっと実現しているように見えて、かなり大変な苦難をいくつもいくつも乗り終えた末にやっと実現した、そういう会談だったんじゃないですかね。
　夢を語るだけじゃなく、幾多の壁を乗り越えて、夢を一歩一歩実現する、そういう力がこの柱間さんにはあるんだとおもいます。
　言動とか、ちょっと見は軽い人に見えちゃいますが、やっぱり初代火影はなかなかのお人だったんだなーと、あらためて感じ入りました。



ワールドトリガー

　戦いも交渉ごとも終わって、迅さん、太刀川さんたちに種明かし。
　迅さんのあいかわらずの実力派エリートっぷりがまたも披露された今回ですね。
　ユーマにも、俺と同じ楽しさを味わってもらいたいという迅さんの話には、ちょっとグッときてしまいました。
　たしかにこのメンバーに入ったら、きっとユーマも楽しいでしょうねー。

　しかし、戦いが終わった迅さんたち、こんなにも仲がよかったんですね！
　てっきり今回のぶつかり合いが元で、これからも太刀川さんたちとはギクシャクしたり、衝突してゆくものとばかり思っていました。
　一緒にぼんち揚げを食ったり、迅さんがランク戦に復帰するとわかるとおおはしゃぎしちゃったりの太刀川さん。
　ぶつかり合ったことはそれはそれとして、元の仲のいい戦友たちにもどってるってのが、なんだかとっても嬉しくなってしまいましたわ。
　いいなー、こういう大人な関係って、ちょっとカッコイイですね。
　たしかに、こんな感じで楽しむことが出来たら、きっとユーマもイキイキとしてきますって。

　そして月日は流れ、あっという間にボーダー隊員正式入隊日。
　ここからランク戦が始まっちゃうわけですねー。
　いったいどんな日々が始まるのか、まだ見ぬ世界にワクワクしてきます。

　しかし、なかなかオサムには覚醒の兆しが見られないなー（笑）。



【最終回】　銀河パトロール ジャコ

　ということで大団円を迎えたジャコ。
　最後に悟空がやってきてドラゴンボールと物語が合体するところはある程度予想の範囲だったのですが、タイツがブルマの姉で、ブルマたちまで出てきたのには驚きました（笑）。

　いやー、ブルマの子供の頃って、まさに神童だったんですね！
　UFO の構造をあっという間に把握し、修理してしまう超天才っぷり。
　さらにはかなりの破壊力を持つエネルギー銃と（笑）。
　もしかして、ジャコの物語の中で一番頼れるのがこの 5 歳児だったんではないでしょうか。
　いやいや、さすがブルマ、最後に一番美味しいところをたくさん持っていった感じです。

　というわけで、綺麗にドラゴンボールに物語がつながって、めでたしめでたし。
　なんというか、とっても居心地のよい昔の家に戻ってきたかのような、不思議な安心感を覚える、とってもいい集中連載でありました。
　やー、やっぱり鳥山世界は素敵ですわ！
　そしてまた、CM 通りドラゴンボールを読みたくなっている私がいるんですよねー（笑）。
　うー、電子書籍版で買っちゃおうかなー。



SOUL CATCHER(S)

　戦の女神アテナのように、毅然として堂々と吹き始めた吹越先輩。
　いやー美しい！カッコイイ！
　こんなにかっこいい人だったのかーと惚れ惚れしちゃったんですが、その高潮した頬の赤みが、なんと風邪によるものだったとは。
　体調不良の中、よくも演奏しきったものですよ、吹越先輩！

　妹が感じ取っていた味のなかにあった「苦みさえもアクセントになって美味しい」という、この苦みというのは、吹越先輩が感じていた風邪の苦しさだったのかもしれませんねー。
　その苦痛すら、演奏の表現に昇華してしまったということなのかも。
　いやー、八方美人の皮をこれまで被っていましたが、この人もまたとんでもないバケモノなのかもしれませんねー。

　そして、倒れた吹越先輩に先生が付き添ったことにより、なんとここで神峰、3 曲めまで指揮を振ることに！
　おおー、さらに畳み掛けますかー。
　たしかに今回は主役は吹越先輩ということで、神峰のすごさはあまり描かれなかったですからねー。
　あのとんでもない強敵、伊調にどんなふうに喰らいついてゆくのか。
　どうやったら勝てるのか。
　神峰の神峰っぷりを期待したいところです。



こちら葛飾区亀有公園前派出所

　テレビでえらそうな大学教授が言ってればすぐに信じちゃうってのは、オレオレ詐欺に騙されるお年寄りと一緒かー。
　なかなか上手い事を言うものだなーと素直に感心してしまいましたわ。
　堂々とマスコミ批判をやってのけてくれた、今週のこち亀。
　大胆なことをしてくれましたねー。　
　ちょっとこれは気持ちよかったです。
　たしかに、いろんな情報の錯綜する現在、子供達にも情報から身を守ることを覚えてもらわなくっちゃいけないですものねー。



感想後記

　といったところで今週はここまで。
　次号は、ハイキューが超重大発表表紙＆巻頭カラーということで、噂どおりならば TV アニメ化発表。
　やー、実を言いますとわたくし、最近のジャンプでは毎週一番楽しみにしているのがハイキューだったりするので、これはほんっとに期待しちゃいます。

　そして、平方先生おかえりなさい！
　キルコさんの平方先生による、新作読切『31HEROES』が掲載。
　今度はどんな作品なんでしょうねー。こちらも楽しみです。

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