■前編の感想はこちら。
後半の感想は、
・斉木楠雄のΨ難
・ブリーチ
・【読切】超頭脳王子ユニ平Z
・ソウルキャッチャーズ
・ハイキュー
・銀魂
・スケダン
・恋するエジソン
・【読切】磯部磯兵衛物語
の 9 本でお送りいたします。
斉木楠雄のΨ難
いつも通り気楽に読んでいたら、まさかこんなオチが待っていようとは!
斉木楠雄はときどきこういう不意打ちをかましてくれますねー。
すっかり斉木を改造人間サイダーマン 2 号と信じ込んでしまった子供。
まぁこの子が何を言ったところで周りの大人はまともに取り合おうとはしないでしょうけど、しかし斉木楠雄としては気が気ではないでしょうねぇ。
周囲の普通のひとたちならまだしも、なにかの拍子に斉木のクラスメイトたちに話されでもしたらかなり面倒なことになりそうです(笑)。
これは、いまふたたび記憶消去の出番ですかね。
できたらそういうことにはならないで、この面倒な状況のままのほうが楽しいと思うんですけどね(笑)。
BLEACH
大前田家ってなかなか賑やかな家だったんですねー。
お兄ちゃんっ子の妹に、なんだかキモいオーラを出しまくってる弟(笑)。
この弟を見た後だと、大前田兄がやたらと男前に見えてくるから不思議です(色んな意味で失礼な!w)。
一方の狛村隊長は、大祖父さまがお怒りになって即バトルスタート。
なんだかんだ言いつつ稽古つけてくれるっぽい大祖父さまは、曾孫にあまあまのツンデレなんじゃないですかね(笑)。
やー、わんちゃん一族かわいいわー。
【読切】 超頭脳王子ユニ平Z
ルノアール兄弟先生によるナンセンスギャグ読切。
勉強のできない男の子のところに、異世界から超勉強のできる友達がやってきた!なんていうよくある展開ではなく、もっと勉強のできない阿呆がやってきたというのがちょっと意外な流れでした(笑)。
絵柄、内容ともにかなり低年齢向けに作られて入るのですが、しかしたまに大人でもツボに入りそうなネタがあるのがいいですね。
私的には『説教の向こう側』にクスリとさせられてしまいました。
この先生、ただ厳しいクズ教師かと思いきや、こういうところもあるんだと(笑)。
あと、難しい問題から脳が逃げ出し、それが極限まで行くことで頭部が触手状に伸びて暴れ出すって、どんな発想だ(笑)。
この先生、なかなか発想がフリーダムですなー。
あとはキャラクターデザインなどにもっと個性を求めて行ったりすると、読み手を引っ張ることができるのではないでしょうか。
SOUL CATCHER(S)
いやー、なんという暑苦しくも大仰な会話シーン。
まるでスタンドバトルで決闘でもしているかのように議論を戦わせ、ぶつかりあうんですねーこの漫画。
「俺が間違ってるって言いてェのか オ!?」
のコマなんて、神峰くんカメハメ波くらって消滅するのかって姿してましたもんね(笑)。
いやー、見応えありますわ。
この漫画は、こういう音楽に対する人間同士の真剣な勝負を、まるでバトル漫画のように熱く熱く描くことを目指しているのかもしれませんね。
その言葉のぶつかりあい、人間同士のぶつかりあいをファンタジックに、誇張して描くためにこそ心のヴィジョン化が必要だったのかもしれません。
ハイキュー!!
いやー、見せてくれますねー今週も。
今週は烏野がマイナスのバイオリズムに入っちゃうお話ですが、それでもしっかり引き付けられる面白さが随所に散りばめられておりました。
まずは青城のタイムアウトですが、まさか日向のブロードに対して、ブロックを捨てる戦法ですか。
思い切った逆転の発想ですが、それがしっかり効いているってのがすごい。
窮地にもかかわらず、すこしも折れず、瞬時に対策を練り、対応してのける。
ハデさこそありませんが、こういうところが青城の強さなのでしょうねー。
あと、監督さんも見せ場があってよかったですね(笑)。
そこからの烏野のバタバタっぷりもうまいこと描かれてますねー。
ネットにひっかかったボールとか、お見合いとか、ローテーションの不幸とか、いろんなところがマイナスに重なっちゃってるんですが、でも不運ですべてを片付けてしまっていいものかも微妙だと思うんですよね。
烏野が青城みたいに、もっともっと練り上げられてさえいれば失点も少なかったんじゃないかなーと思うんですよ。
たとえば、これがもし逆に青城だったらどうだろうと。
たぶん、青城だったら、ここまではバタバタしないんじゃないですかねー。
こういうハプニングの場面でこそ、練度の差が出てしまうのではないでしょうか。
むしろポジティブに発想すれば、今のうちにこういう穴が分かれば、あとでちゃんと埋めていけますからね。
これはこれで烏野にとっても収穫なのではないでしょうか。
そしてまた、前段階として青城の監督の指導場面を描いてからの、烏養監督のタイム描写にシビレました。
何かないか何かないかと考えているうちに声援が邪魔して気をとられちゃったのかと思いきや、実はそれがヒントになっていたんですね。
なんとここで、ついに来ました山口忠くん!
お待ちかねの、ジャンプ・フローター・サーブ!
ここ数週フラグこそ立っていましたが、まさかこの試合中に来るとは思いもしませんでした(笑)。
なるほど、今週の烏野マイナススパイラルは、この山口くんのためにこそあったのですねーっ。
緊張でガッチガチですが、晴れの大舞台、頑張って欲しいものです。
いやー、面白い。
青城がピンチに出した手は、奇策と見えて、しっかりとした計算と熟練の技が根底にあって、それとは対照的に、烏野がピンチに出した手は普通にピンチサーバーなんだけれども、実はかなりのギャンブルというわけですね。
なんとも面白い対比です。
この勝負が吉と出るか凶と出るか。
次週がまたまた楽しみです。
銀魂
今週も銀魂、デンジャラスなネタをブッこんできますねー(笑)。
AKB をネタに、AKB もファンもコミでディスってるのかなんなのか、まさにデッドボールぎりぎりの内角勝負。
下手したら連載が危ないんじゃないかとか、読み手を変な意味でハラハラさせてくれる。
このデンジャラスさこそが銀魂流といったところでしょうか(笑)。
SKET DANCE
おー、ここへもってきてこういう推理ネタももりこんできますかー。
さすがラストダンス。
クラスメイトたちも活躍させつつも、スケット団も全力投入って感じです。
あとはヒメコのバイオレンスがあれば完璧なのかもですが、まぁヒメコはこれから先生になる人ですからね(笑)。
しかし、ライアンとの連絡はあれからずっと密に続けていたんですねー。
意外とボッスン、卒業後いきなり海外へ、なーんてこともあるかもしれませんね。
もしそうなったらヒメコ、どうしますかね?
いったんは先送りした告白ですが、ちょっとそんな展開も期待してしまったり。
恋するエジソン
やー、わこうどうたちの爆発寸前のエネルギー、いいですねー(笑)。
今週はもうニヤニヤが止まりませんでしたわ。
雲を見たらおっぱいに見えちゃうとかはまだしも、仏像でトレーニングって、どこまでエネルギーが溢れてるんですか(笑)。
また最後のほうの藤井くん、机につっぷしてブツブツ言ってますけど、これって脳内で完全に妄想再生しちゃってますよね(笑)。
悲哀というかアホゥというか、年頃男子たちの爆発寸前の微笑ましさが溢れまくっておりました。
しかしこれ、実は一番可哀想なのって DVD の持ち主の馬岡くんですよね。
嗚呼、彼に救いを!
【読切】 磯部磯兵衛物語〜浮世はぬるいよ〜
まさかの 2 話目掲載!
作者急病により急遽休載となったワンピースの代理原稿として、先週掲載された『磯部磯兵衛物語』が今週も掲載です。
いやー、驚きました。
そして先週に引き続き、しっかり面白いということに、ちょっと失礼ながら目を見張ってしまいました。
先週読んだときは、ギャグ漫画としては普通のドタバタコメディを、浮世絵風の絵柄にしたら凄いシュールになっちゃったという化学反応を楽しむ、そういう漫画かなーこれはという印象だったのですね。
なので、たぶん二度目はさほど面白くないだろうなと。
一度目はインパクトがあるからいいけど、二度やるとただのマンネリになっちゃうだろうなと思っていたのですが、いい感じに裏切ってくれました。
今週は、先週ほどのシュール世界はなりを潜め、いたってリアルな力学が支配した江戸の世界になっているんですね。
そのぶん、磯兵衛の身勝手な妄想世界が開花して、現実との対比が笑いを誘うことになっている。
いやー、これは面白い。
妄想ならではの身勝手な展開がなんとも心地いい。
夢を見て夢を見て、そしてページをめくると磯兵衛のアップで〆。
「拙者、どっか行っちゃったv」
「結婚しちゃった!」
このドヤ顔!(笑)
そして、最後もまた
「あったかい…」
という、なんともいえない、えもいえわれぬ微妙な表情(笑)。
これが天丼の流れになっているんですねー。
一気に磯兵衛の魅力が浮き出てきました。
これは面白いなー。
浮世絵風の絵をコラ的に張り合わせたら面白くなっちゃったというような、安易な一発ネタではないですね。
キャラクターもひじょーに人間的で魅力的ですし、全体の構成も理にかなってよく練られています。
これはしっかりとした、ギャグの逸材発見です。
先週は、このネタではたぶん続けられないだろうなーと言ったばかりですが、恥ずかしげもなく前言撤回!
ぜがひとも、連載で読ませていただきたいでござ候!
感想後記
といったところで今週の感想はここまで。
いやー、二週にわたるワンピ休載でしたが、そのおかげでと言っちゃうとご病気の尾田先生にたいへん失礼な話になっちゃうんですが、その穴を埋めるために非常に面白い逸材が発掘された感じですねー。
磯部磯兵衛物語の仲間りょう先生、すっかりわたくし、ファンになってしまいました。
ぜひともこれから頑張って、連載を勝ち取って欲しいものです。
いやー、ジャンプってまだまだいろんな隠れた逸材がいるものですねー。
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