2012年12月11日

ジャンプ感想別室 ONE PIECE(ワンピース) 第691話 “死の国の王”

 週刊少年ジャンプ2013年2号掲載分の感想です。

■ジャンプ本誌の感想はこちら→前編

【コミック派ネタバレ注意!】





 今回はカラーポスターがすごいことになってますね!
 20年くらい前の名だたる海兵たちが勢ぞろい!?
 ガープもセンゴクさんも現役バリバリだし、赤犬も黄猿も青雉も若々しい。
 デレシシシのサウロもいるし、このお綺麗なひとはおツルさんでしょうか? わー美人。
 さらに、わたしは不意にベルメールさんをみつけて胸打たれてしまいましたわ。
 これは嬉しすぎる。
 しっかりナミを見守るような配置ってのも素敵すぎじゃあないですかー。
 思わずウルッと来てしまいますわ。

 また、その前にデーンと居並ぶ麦わら一味もカッコイイですねー。
 特にゾロの風格がやばいレベル。
 なんつーか既に七武海クラスの覇気を感じさせますわーこのひと。
 あと、やっぱりロビンさん、あなたはちょっと自重しなさい!
 かっこがもうエロすぎ!!

 いやー、素晴らしいポスターですわこれは。
 なんか見ているだけでワクワクしてきます。



【感想小タイトル】
■ジョーカーの過去
■剥がれた仮面
■許さない!!!!



■ジョーカーの過去

 うわー、ガスが入ってきちゃったじゃないか! バカローめー!(笑)
 海軍G-5たちが通路を封鎖してちょっとだけシノクニの時間稼ぎができたかと思ったのですが、これにて加速度的に事態は悪化しちゃいました。
 物語もクライマックス。
 一挙に畳みかけてきたって感じですねー。

 子供達と走るナミ、サンジ、ロビンにゾロ、たしぎも合流。
 って、逆に走ってたんかい(笑)。
 ここでサンジ、当然ながらたしぎを担いでいるゾロに怒り狂いますが、担ぎ役を交代となるかどうか。

 一方、先週決着のついたロー対ヴェルゴのほうは、ヴェルゴが完全にバラバラの実状態。
 鉄柵にパーツごとひっかけられて、まさにさらし者。
 しかしヴェルゴ、ここで捨てゼリフではありませんが、ジョーカーことドフラミンゴの株を持ち直しにきましたか。

「お前は“ジョーカー”の過去を知らない

 それが必ず命取りになる!!!」


 おー、これまた気になるコトを。
 いったいドフラミンゴの過去に、どんな秘密があるのやら。
 ヴェルゴがスモーカーをけしかけ、なにかを言わせようとしたところでスパンと口封じされちゃったもんだから、余計に気になっちゃうじゃないですか。

 ドフラが年配者で構成された取り巻きに「若」とか呼ばれてたりして、「先代」の存在を匂わせるところが関係あるんでしょうかねー。
 ふむ、先週ついに笑みがかき消されて、ちょっとだけ株を落としたドフラミンゴですが、不気味な持ち直し方をしてきました。
 このままいずれ、ルフィとローがドフラミンゴと激突した時、なんだかローは敗北してしまいそうな、そんな不気味な予兆を感じてしまいますわー。

 とはいえ、まずはローの今回の勝利は素直にめでたい。
 闇の支配から逃れ、ローは真に自由を手にしたと、そんなふうにも見えました。
 一番自由なヤツが海賊王だと、ルフィは言いましたね。
 ローは、そういう自由を求める海賊だったのかも。
 力と、恐怖によって自分を縛り付けてきた存在と決別し、挑戦状を叩き付けたロー。
 新世代のルーキーのなかで、ローには格別の魅力を感じていましたが、事情を知ってくると余計にこれからの戦い、応援したくなりました。
 頑張って欲しいなー。



■剥がれた仮面

 あー、ついにシーザー、自分から化けの皮を剥ぎましたか。
 事態は最終局面。
 部下たちも全部捨て去る時と、そう決めたんでしょうね。
 モルモットと吐き捨て、社会のクズとまで吐きかけるシーザー。
 そこまで言われてなお演技だと信じたがる兵士達が、なんとも愚かで、しかし憐れ。
 この兵士たちも、元はといえば犯罪者だったり囚人だったり海賊だったりで、情状酌量の余地があるのどうかはよくわからないところは当然あるのですが、それでもこの仕打ちは憐れだなーとは思いますわ。

 注入されたシノクニを吸収し、巨大化したシーザー。
 おお、これはなかなかの迫力。
 ロギア系の利点活用法ですねー。

 しかし、先週ヴェルゴが言ってませんでしたっけ?
 格上の覇気使いに対し、体積を増やすのは的を広げるだけだって。
 この展開、ルフィにブッ飛ばされる前フリにしか見えませんって。

「人間はみな

 本気でてめェの身を守ろうと考えた時

 敵を殺す手段を欲する!!

 みんなおれが必要なんだよ!!!」


 シーザーの言っていることはある意味で正しいでしょう。
 この世は、特にワンピ世界は、力の論理で動いています。
 平和を守るのは力だし、これまでの秩序を壊して次の世を作るのも結局は力でしょう。
 力なきものは大切なものを理不尽に奪われ、押しつぶされてしまう運命。
 冷徹な力の論理が世界を支配していると言っていいでしょう。
 生き残るためには、力は絶対条件なのです。

 しかし、だからと言って相手を死の国にする必要はありませんて。
 誰も、死の国となりはてた、不毛の世界を支配したいとは考えません。
 ましてや、そうやっていくつもの国にシノクニを売っていては、いずれはシノクニ同士の打ち合いになり、双方が死の国となって滅び去り、究極は世界中が真っ白な死の世界と成り果てるでしょうて。
 そんなことは、誰だって望まない。
 シノクニを持ちたがる国というのは、それを使うためではなく、それを持っているぞと宣伝することで、戦争の抑止力としたいのでしょうねぇ。
 まるで、現実世界の核兵器ですわ。
 なるほど、今回のエピソードは、ワンピ世界の核兵器というのがひとつのテーマだったのかもしれませんねー。

 狂った科学者、シーザー。
 結局は自己顕示欲の権化だったと、そういうことなのではないでしょうか。
 自分が世界で一番の科学者なんだぞと、それを証明するためにこそ、究極の大量破壊兵器を世界中にばら撒いて知らしめる。
 人間の本質論みたいなことを偉そうにブッてますが、シーザーの本音はそういうイビツに肥大化した自己顕示欲にこそあると、私はそう思いますわ。



■許さない!!!!

 そんなシーザーに裏切られ、仲間達を殺されてしまう兵士たち。
 その兵士達に、大見得を切ってみせるウソップがカッコイイ。
 ウソップにこういう見せ場が来ましたかーと、思わず熱くなってしまいました。
 できたら彼ら兵士たちを説得し、脱出に協力させたりしてほしいなー。

「ルフィは

 シーザーを許さない!!!!」


 ウソップの宣告どおり、ルフィ、閻魔様のような怒りの形相でシーザーに迫る。
 さぁ、いよいよ裁きのときですな!
 武装色の覇気で染まったゴムゴムのギガントバズーカ(?)が、次号みごとに炸裂するのか。
 ぜひとも痛快なトドメをお願いしたいものです。

 あ、でも、これだとシーザー、遥か彼方までブッ飛んじゃいませんか?(笑)
 懐かしのバギー戦とか、ワポル戦を思い出す流れなんですが、それだとヤバイんですよね。
 今回は、シーザーを捕まえなくちゃいけないんですよねー。
 まぁでも、なんかもうブッ飛ばしちゃってもいいやって気にもなって来ましたよ(笑)。



■ジャンプ本誌の感想はこちら→前編



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posted by BOSS at 22:44| Comment(4) | TrackBack(0) | ジャンプ感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
なるほどなるほど。
最近の尾田先生は何かと現実における問題とリンクしている傾向があるようですな。

それとジョーカーの過去に関してはどの巻か忘れましたがSBSにて七武海の幼少期について取り上げられましたがこの時のドフラミンゴが一番過酷そうな人生を送ってそうでした。

子供のくせに煙草吸っちゃってますが身なりが一番ボロボロで傷だらけ、けどそんななかでもまるで幸福を味わっているようなという感じですな。持っていたら確認してみるといいですね。

後、ヴェルゴさんも何だかんだであの状況で朝ごはんの心配する辺りはさすがというか。まぁ、ベビー5が来ているっぽいので生き延びそうですな。しかしベビー5はドフィに歯向かっていたけど何かくだらん理由な気がする。少なくとも真正面から堂々と来る辺り人質関連は無さそうですな。しかしヴェルゴさんはドフィと愛称で呼んでいる辺り昔からの仲間なのかな?
Posted by 風魔 at 2012年12月12日 00:23
シーザーが巨大化した場面、なんだかモリアを思い出しました。

ウソップってたまにカッコイイ見せ場がありますよね。アラバスタの時とか。
ある意味ルフィをちゃんと理解してる、良い友達であり仲間ですね。
Posted by 唄種 at 2012年12月12日 02:12
相互リンクのお願いです。

サイト名: 就職ランキングまとめ速報

URL: http://occasional-update.seesaa.net/

カテゴリ 就職
Posted by 管理者 at 2012年12月12日 19:03
>風魔さん

 おー、たしかSBSでそういうのがありましたね。
 どこの巻だったか忘れちゃいましたが、たしかに貧民街の王様みたいな感じでしたっけ。
 あとで探してみようっと。

 バラバラにされながら命乞いをするでもなく、余裕を見せるあたり、ヴェルゴもかっこよかったですねー。


>唄種さん

 巨大化する敵ってのは、なんかアツくなりますねー。

 ほんと、ウソップっていい見せ場を持って粋ますよねー。
 そして、色んな意味でなくてはならない仲間ですよー。


>管理者さん

 申し訳ありませんが、サイトの性質に関係性が希薄のように思われますので、相互リンクはお断りさせていただきます。
Posted by BOSS at 2012年12月16日 20:36
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