■前編の感想はこちら。
後半の感想は、
・暗殺教室
・【金未来杯】INPWEAR CODE
・ナルト
・こち亀
・めだかボックス
・タカマガハラ
・【終了】パジャマな彼女
の7本でお送りいたします。
暗殺教室
イリーナ先生の色仕掛け作戦、見事に失敗。
なーんだ、やっぱり殺せんせーは最初から「罠にかかったフリ」だったんですね。
色仕掛けにハマりこんでいたのは演技だったのかー。
謎めいた大人の手入れ(どんなだw 妄想ふくらむw)までされちゃったイリーナ先生ですが、まだ諦めきれていない様子。
今後もしつこく暗殺を狙ってくる、レギュラーとなってゆくのでしょうかね。
金未来杯エントリーNo.4 INPWEAR CODE(インペア・コード)
感想の方針についてはこちらをご覧下さい。
第8回金未来杯最後のエントリーは、池田恵介先生による現代に蘇る妖精の力と戦う少年のバトルもの。
妖精のアイテムを売りさばく謎の悪人がいて、そのアイテムに呪われた人を助け、その悪人を追うために、自身もアイテムに呪われてしまった少年が戦うという筋立て。
呪われた主人公が呪いと戦いつつもその呪いの力を利用して悪と戦うというのは、伝統的なロマンでありますね。
そんなわけで全体の構図は結構オーソドックスだったのですが、しかしこれはなかなか面白い。
会話がうまい漫画だなーというのが大きな印象でした。
主人公の少年と、この女の子の、ちょっとズレているような不思議な感覚の会話。
ノリとかリズムがいいと言うのとはちょっと違うと思うのですが、それぞれのキャラクターが魅力的に見えてくる会話ができていたと思います。
正直なところを言ってしまうと、この女の子のデザインは飛びぬけて可愛いという感じでは個人的になかったのですが、お父さん好きの妙なテンションのおかげで、ちょっと可愛く見えてきましたねー。
この池田先生は、そういったところに力がある作家さんなんだなーと思います。
バトル方面では、しかし若干のカタルシス不足を感じました。
今回のドラマは、お父さんにあげたプレゼントが原因でこんなことになってしまったという、「後悔」にスポットが当たっていたわけですよねー。
その後悔を、主人公の少年の過去と重ね、乗り越えたところでバトルイベントはクリアされるという構図だったわけです。
シンプルで分かり易くはあるのですが、しかしそれでバトルが爽快かどうかと聞かれると、ちょっと疑問が残るかもしれません。
ひとつは、主人公に必殺技らしきものがないということ。
もうひとつは、今回の敵である、トロールパパの自我が残っている事が、バトル序盤からわかってしまったこと。
このふたつの要因で、さしたる苦労をすることもなく、娘の言葉のみをターニングポイントとして勝利を手に入れた感が強まったのではいかと思うのですよ。
前半はよかったのですが、後半ちょっとパワーダウンしたように感じてしまいました。
ということで、金未来杯グリメガ勝手にランキングでは、『INPWEAR CODE』は75点。
以上で、第8回金未来杯のすべての作品が出揃いましたので、グリメガ的順位発表にうつります。
1位 85点 『ゴブリンナイト』
2位 75点 『INPWEAR CODE』
3位 70点 『恋のキューピッド 焼野原塵』
4位 60点 『放課後アイドル』
と、いうことになりました。
悪役描写やストーリーがなかなかハードでよくできていたゴブリンナイトを一位とさせていただきましたが、少年誌であるジャンプということを考えると、今週のインペア・コードも連載として有力かもなーと思います。
実際は、どの作品が優勝するんでしょうねー。
みなさんは、どんなふうに感じられましたか?
そんなわけで以上、あくまで私の独断と偏見でつけさせていただいた、金未来杯グリメガ勝手にランキングでありました。
NARUTO-ナルト-
サイレントで描かれる、ある少年の物語。
頑張っても頑張ってもカカシに追いつけないくやしさ。
好きな女の子にはなかなか告白できず、というかその子はずっとカカシのことを見ている切なさ。
このどこか寂しげで、どこかナルトにも境遇が似ているオビトという少年が、仮面の男の正体でありましたか。
OBITO → TOBI
名前も、アナグラムみたいなものだったんですね。
たしか一部と二部の間の外伝で描かれた少年だと思うのですが、記憶がかなりかすかで思い出せません。
オビトは戦いの中、死んだと思われていて、そのオビトの目を受け継いだのがカカシ先生だったかと思います。
なるほど、同じ人間の写輪眼だったから同じ時空間だったというわけですねー。
しかし、いったいなぜこのオビト少年が、こんな大それた事をしでかすようになってしまったのでしょうか。
その動機の部分がかなり気になる話です。
次週、そのあたりが語られるんでしょうかね。
こちら葛飾区亀有公園前派出所
すげぇ、富士山のマラソンの話だったはずなのに、いつの間にか実弾や手榴弾が飛びかう壮絶な戦争になっている(笑)。
最後は大車輪で駆け下りるというのは予想通りでしたが、オチがさらに壮絶で笑いました。
これ、ちっちゃなコマでコミカルに描かれてますけど、しっかり大量出血していたりして、いやー、今週のこち亀はとにかくパワフルで面白かったです。
【センターカラー】 めだかボックス
うわー!
まるで別人のような不知火半袖が来ました!
先週の感想で、半袖は謝罪しないっていう指摘をしましたが、今週は人に謝りまくり。
これまでの半袖とはまるで違う、見たこともない半袖が登場です。
しかし、そんな半袖も善吉の事を悪く言われると反射的にお茶をぶっかけてしまったり。
それは本当に役作りが抜けきれていないからなのか。
それとも、あの学園生活が半袖の内面のどこかを変えていたからなのか。
めだかたちの半袖探しと平行して、半袖自身の半袖探しが始まりそうな、そんな予感がいたします。
いいじゃないですか、なかなか面白くなって来ましたよ〜。
そして、いきなりこちらも出ました、『』つけないむしろカッコいい球磨川!
めだかにある意味挑戦状をたたきつけられ、引きずり出されたって感じですが、いやー、実際まだまだ球磨川はこんなにギラギラしていたんですねー。
いいですぞいいですぞ。
球磨川はやっぱりそうでなくっちゃ。
しかし、どうしてめだかはここであらためて球磨川のこの『』つけない一面を引きずり出したんでしょうか。
それが、不知火半袖を学園に呼び戻し、なかったことにしてしまった過去を、もういちどあったことにできる、なにかに繋がるのでしょうかね。
謎は謎として、今度の敵はめだかたちのドッペルゲンガー。
自分自身が敵ですか。
剣八ちゃんは自分自身より強くなればいいだけだって言ってましたが、さぁ、めだかではどんな克己法が描かれるのでありましょうか。
つか、安心院なじみのドッペルゲンガーって、どんな戦いになっちゃうんだか想像も出来ません!
タカマガハラ
おー! すっげぇ絵を描きよる!
見開きでドーンと出現した、恐るべき高天原の全容。
無数の校舎がひしめきあって円錐状の山となり、そこに縮尺が狂ってるかのような馬鹿でかさのしめ縄とこま犬、石灯籠。
いやー、なかなかすごいデザインセンスですわー。
よく見ると、下のほうには鳥居が無数にならんでいますし、これはなかなか想像を刺激してくれる絵ですねー。
いったい、こんなものがどうして存在するのか。
そして、ここで生活している人たちはどんな人たちで、どんな生活がくりひろげられているのか。
なんとも強烈なインパクトでありました。
やはりこの漫画、毎週ドギモを抜いてくれますなー。
期待を裏切ってくれません。
【最終回】 パジャマな彼女。
ということで、2クールで最終回を迎えたパジャマな彼女。
残念ながら短期連載となってしまいましたが、やはり幽霊の女の子をヒロインにするという、特殊なシチュエーションがドラマ作りのネックになったんでしょうかねぇ。
たしかにこの特殊性は、ドラマの掴みとしてはとてもよかったと思うのですが、まくらが会話できるのが計佑しかいないというのは、やっぱりドラマの自由度を狭めてしまったのかもなぁと、勝手にそのあたり、想像いたしました。
しかし、女の子のかすかなしぐさや表情の表現はピカいちだったと思うんですよね!
セリフに頼らず、カメラアングルやちょっとした指先だけで描かれる、女の子の複雑な内面。
この素晴らしい表現は、次回作がラブコメになるのかどうかはさておき、ぜひとも次回作にも期待したいところであります。
ともあれ、濱田先生おつかれさまでした!
感想後記
といったところで、今週はここまで。
金未来杯も終了し、パジャマな彼女も終了し、来週からは新連載、『烈!!!伊達先パイ』がスタート。
その次の週には、『クロス・マネジ』が登場です。
どちらも一度読切が掲載された作品ですねー。
クロス・マネジのほうはかなり画力がアップしているようで驚きました。
さぁ、この2本がジャンプにどんな新風を吹かせてくれるのでありましょうか。
ところで、ハンター復活はいつなんですか〜?
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たぶん、球磨川さんはドッペル黒神と戦うのではっ!!
今週のナルトは文句無し!面白いな〜もう!
また少年期のナルトにかぶせてあるってのがね。めだかは、傀儡さんの笑顔とそこからの安心院さんの銃スキルの流れが素敵すぎて声が出てしまいました。
パジャマ・・・ほんとに女の子の描写はぴか一でしたね。惜しいな。
なるほど、ドッペル戦だからって自分自身と戦わなくっていいってのはいい攻略法になるかもですね〜。
>の さん
少年期のナルトに似ているのは、もしかしたらナルトは一歩間違ってたらオビトになってたかもしれないよっていう教訓でもあるんですかねー。
安心院さんのこの流れはもはや鉄板ですな(笑)。