■前編の感想はこちら。
後半の感想は、
・ハイキュー
・ニセコイ
・パジャマな彼女
・スケダン
・ブリーチ
・いぬまる
・めだかボックス
・ぬら孫
の8本でお送りいたします。
【センターカラー】 ハイキュー!!
敵チーム監督の視点から、烏野高校メンバーの好評価が出されました。
いいですねー、こういうの。
一歩引いた視点からの感想で、評価の信憑性が出ています。
しかも、誉めすぎないところがいい。
「翻弄するとは 正にこのこと
―烏野か…
ちぐはぐで 危うくて
面白いチームだ」
いい事を言っているけど、ちゃんとダメなところも言っている。
というか、面白いチームだっていうのは、本来は実力に関する評価の言葉ではないんですよね。
そういう冷静な分析なんだけど、でもなぜだか無性に夢を感じさせてくれました。
こっからすごく強くなるチームだぞーって、匂わせてくれるんですよね。
ハイキュー、なかなか微妙な表現が上手いじゃないですか。
あと、最近のスポーツものの敵監督というと、ちょっと嫌なヤツが多かった気がするので、こういうのも爽やかでよいなーと感じましたねー。
もちろん、少年漫画ですから、敵がイヤなヤツだと試合に緊張感が生まれますし、盛り上がるのはわかるのです。
でも、そういうのばかりだと、これってスポーツだったっけ? って私なんかは思っちゃうんですよねー。
その点、ハイキューはチーム内にこそ、普通ならイヤなヤツと言われそうなキャラがいるところが面白いのですわ。
月島とか、初見は単純にイヤなヤツだったんですが、今では逆に彼らがとても頼もしく見えてきているんですよねー。
感覚的には、アイシールド21のヒル魔に近いかもしれませんね。
ハッタリと強がりで相手に精神的プレッシャーを与え、それが1点にでも繋がるなら無駄でもどんどんやってけって感じ。
そんな風に見えてきました。
まぁ、単純に煽るのが好きなヤツラなのかもしれませんが(笑)。
こうやって見ると、たった10話ちょっとでしっかり各キャラが立ってきているのですねぇ。
ちょっと感心してしまいました。
ニセコイ
扉絵、平気な顔でるりちゃんが一枠獲ってます。
どう見ても4ヒロイン制の漫画じゃないですか(笑)。
恋愛戦線に参加せずとも、徐々にその地位を確立しつつあることが確認されてしまいましたね。
るりちゃん、怖ろしい子……。
そして本編でうあh、るりちゃんが強引さを発揮すると小野寺さんが暴力的にツッコむというパターンがなかばテンプレート化。
ちっさいコマで繰り広げられるこの一連の流れが私、けっこう好きです。
本筋では、鶫が火力の高い赤面ぶりを何度も炸裂させて破壊力バツグン。
いやー、やっぱりラブコメの本道は赤面女子よのーうと再確認させていただきましたが、なんだかこうなってくると本当に小野寺さんの存在感が薄まってゆきますなーと。
そろそろまた小野寺さん、復権をかけて勝負を挑まないといけない頃合のでは?
【センターカラー】 パジャマな彼女。
面白いなー。
白井先輩からはまくらは見えず、でも計佑からは見えている。
そんな特異な状況を使って繰り広げられる、偶発的ボディタッチの連続攻撃。
ラブコメで常套手段なトラブル満載ですが、それが同時に観察者であるまくらの乙女心レーダーを振り切りまくる。
いやー、この構図は面白い。
ラブコメでよくありそうなトラブルも、ひとりが幽霊というだけでこれだけ切なさと複雑さを演出しますかねー。
幽霊だから、介入しようにも介入できない。
自分は応援すると決めたはずなのに、なぜこうも心が揺れてしまうのか。
幽霊であることの無力さと、もしかしたら死ぬかも知れないと言う絶望、孤独。
リアルタッチ寄りの描写から繰り出されるラッキースケベのパンチ力と、細やかな心情描写の積み重ね。
その両面攻撃で、なかなかに引き寄せられてしまいます。
しかしこうやって見てみると、白井先輩ひとりがまくらに見られていることを知覚できないってのは、すごく恥ずかしい感じがしますねー。
ふたりきりなら他意もなく白井先輩を見ることができるはずなんですが、不思議なものです。
SKET DANCE
ボッスン、なにかにハマってすごい事になるけど、最後は大失敗といういつものパターン。
……かと思いきや、最後の最後で人間消失って!
なにげに一番凄いことをやってのけてますよ(笑)。
パターンを微妙にズラしてきているんですねー。
しかし、具合の悪くなったボッスンの顔は鉄板の面白さでありますなー。
篠原先生、こういう表情はいったい何を見て参考にされているのだろうか。
BLEACH
おー、そういう世界設定だったんですかー。
初のお披露目かどうかはわからないのですが、藍染さんによく似た人から、この世界の設定が語られました。
なるほど、魂の量は現世とソウルソサエティで均衡を保っていないといけないと。
それを崩してしまうのがクインシーで、クインシーは対話も協調もとれなかったから200年前に皆殺しにすることにしたと。
たぶんそれは死神側にとっての表向きの建前で、実際は違ったりするんじゃないですかね。
また、クインシー側も、実際は今回語られたこととはまったく違った主義主張があったりするんじゃないでしょうか。
まだまだ歴史は深い闇に包まれていそうだなーって思いました。
しかし、こういう魂の総量がバランスどうこうって話になると、では、現在の人類の人口爆発はどう影響しているんだろうってところに考えが行っちゃうんですよねー。
人口が増えて魂が足りなくなってきてたりしないんでしょうか。
人口が増えれば、魂は増えるんでしょうかね?
動植物がたくさん死滅しているから、それでバランスが取れているのでしょうかねー。
あ、でもソウルソサエティって、動植物の霊もいるんでしたっけね。
いろいろと疑問が浮かんできます。
そういったところが実は今後キーとなってくるのかもしれないなーとか、いろいろ妄想しておこうっと。
いぬまるだしっ
回想をからめつつ、ここは俺に任せて先へ行け!の天丼。
また、天丼の体裁でレギュラーキャラを振り返り、これまでやってきたネタや話も振り返ったり。
あいかわらずテクニカルな展開を見せてくれます、この漫画。
そして最後、いったいいぬまるくんはパンツを履くのかどうなのかと思っていたら、ここでまさかのマスター・ザ・エロス登場!!
そうか! その手があったのか!!
まさかのパンツ継承ですよー!
さすが大石先生、そんな発想誰にもねぇですわ。
天丼でネタを振り返る流れが、マスター・ザ・エロスの登場をちゃんと自然に見せているところもうまい。
ブカブカやんっていうグダグダなオチも素敵な力加減。
いやー、いぬまるだし、パンツを履いて(結局履けてないけどw)いよいよクライマックスって感じになってきましたが、最後まで玄人好みの上手を見せ付けてくれました。
めだかボックス
なるほど!
めだかにとっては善吉は既に一度振られた男だったのか!
これは非常に新しい視点をぼくらにくれましたねー。
このことを前提にして、もういちどめだかボックスを最初から読み返すと、また一味違った面白さがあるかもしれません。
これまで見えてこなかっためだかの内面が見えてくるかもしれませんねー。
ちょうどいい事に今はアニメが初期をやってますし、そういった視点から見るのも面白いかも。
ぬらりひょんの孫
さすが羽衣狐さま!
天海ごとき、歯牙にもかけず。
襲われながらも平然としているその姿に、いつもながらですけど惚れ惚れしちゃいます。
そして、ようやく羽衣狐さまの胸に抱かれる事ができた狂骨娘。
いやー、かわいい子になりましたねーこの狂骨娘も。
これにて、ウオオオオオと一気にテンションの上がる京妖怪たち。
わかります、わかります。
私だってテンション超上がります。
もし私が妖怪だっりしたら、絶対はせ参じちゃいますもん。
リクオの百鬼夜行は大人しい印象がありますけど、京妖怪たちは物凄いテンション高い印象あるんですよね。
それはもう、羽衣狐さまありきというものでしょう。
うんうん、わかります。
その気持ち、痛いほどわかります。
一方、初代ぬらりひょんは、何やら滝に打たれて修行中の様子。
おおお、この流れはもしや……初代、若返りの前兆か!?
あの麗しの大阪城淀君編、遊佐浩二バージョン復活なるか!?
羽衣狐さまに肝を抜かれて老化した初代ですが、今ここですべてのエネルギーを集中させて、一時的に最盛期のパワーを取り戻して若返りとか、ありそうな感じだと思うんですよね〜。
だったらいいなー。
リクオと、羽衣狐さまがもしも共闘して、さらにおじいちゃんが若返って麗しのぬらりひょんモードが並び立ったりしたら、なんかもうすげーテンション上がっちゃいますわ〜。
感想後記
といったところで今週の感想はここまで。
新連載も3本がそろい、結果として王道バトル、ギャグ、ラブコメと、けっこうバランスの良い3本になったんですね。
しかし、これでジャンプには現状3本ものラブコメが並んだことになるわけで。
ラブコメ漫画の熾烈な生き残り戦争が勃発してしまったようです。
さて、どれが生き残れますかねー。
もちろん全部が生き残ることもあるでしょうし、逆の悲劇だってないとは言えないのがジャンプの怖いところ。
同じラブコメ好きの読者票を取り合って、結果的に全滅というような結果だけは避けて欲しいものであります。
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めだかボックスの新章、まだまだ何が目的なのかわからない感じがしてますねー。
それもやはり、これまでめだかの行動理念が「他人のため」だったのに対し、今回は「めだかのため」だからこそ明確なものが見えないのかもなーと、ふと思いました。
今回は明確な目的がみつかることこそがゴールだったりするのかもですねー。
私も、どんな話になるのか楽しみです。