機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-
TVアニメ『機動戦士ガンダム00』の完結編でもある劇場版。
たくさんあるガンダムシリーズの中でも劇場版オリジナルストーリーとなる作品は『機動戦士ガンダムF91』以来19年ぶり。
最初から最後までとにかく怒涛のアクション。
後半は特に凄まじいばかりのアクションのわんこそば状態で、とことん楽しめます。
また、ガンダムを観る場合私が一番注目するのは、戦争をテーマとしてどういうメッセージを込めているかというところなんですが、そういった面でこの劇場版はTV版より一歩進んだ点に着地点を置いてたところを面白いと思いました。
軌道エレベーターなど技術革新によるエネルギー問題の解決。
ソレスタル・ビーイングの登場を契機として発足した、地球連邦政府の我慢強く賢い議会。
そして今回の新たな脅威と遭遇を経ての、面白い結末。
現在人類が抱えているいろんな問題を、こういうふうに解決するわけにはいかないだろうか? という提案のように見えましたねー。
まぁ、所詮はアニメの絵空事と言われればそれまでかもしれませんが、絶望的な未来像ばかりが蔓延する昨今の社会的風潮の中で、技術的革新や政治改革が新たな未来を切り開くというメッセージはなかなか前向きで私は嫌いではありません。
あと、ラストの「花」は、おそらくその寸前の刹那が見た、「花の使い方」がヒントになってるんでしょうね。
対話のしかたが分からない不器用な人は、とかく相手を傷つけたり、不必要な争いが生まれてしまうもの。
シンプルに、花を差し出してみたらどうだろう。
刹那は、そう問いかけたのかもなーと、そう思いました。
そういった意味では、00は争いの生まれる原因を、意思疎通の食い違いというところに単純化して分かりやすくしたのでしょう。
交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい
TVアニメ『交響詩篇エウレカセブン』の終了後に作られた、もうひとつの恋の物語。
いやー、これはショッキングに感動が大きかった!
50話のTVアニメで大河ドラマのように描かれた物語から、必要なところだけを取り出した、純度の非常に高い物語といった感じ。
これは好きだなー。
たしかに彼らはTVアニメのレントンとエウレカではないけれども、時間軸上ではきっと意味ある繋がりがある思わせてくれる物語。
彼らが別人でも、きっとその行いは繋がっていると思わせてくれる。
彼らが到達した結論の違いが、また面白い。
哲学的世界観だけれども、とにかく世界を救ったり動かしたりするのは、少年と少女の恋なのだ。
とにかく少年と少女の恋が、世界の命運を握っている。
いつだって恋がすべて。
そう力いっぱい歌い上げるエウレカセブンのパワフルさは、私は大好きですねー。
愛しさと、切なさと、心強さと……ってそれは違う歌だ(笑)。
テラビシアにかける橋
クラスのいじめられっこの男の子と、エキセントリックなところのある転校生美少女がひょんなことから共鳴しあい、裏の森で空想ごっこ遊び。
ふたりの妄想から飛び出てくるファンタジー世界の住人達が、VFXを駆使した映像美でみごとに動き出す。
最初は妄想娘の転校生にどん引きしていた男の子が、ちょっとずつこの遊びにのめり込んで行っちゃう過程がなかなか面白い。
子供達の演技がすごくいい。
しかし、この結末はちょっとヨコシマな心の持ち主にはまた違った解釈がされてしまいそうだなぁ(笑)。
マイティ・ソー
アイアンマンやキャプテン・アメリカなど、アメコミヒーローたちが大集合する映画『アベンジャーズ』に繋がるシリーズ、マイティ・ソー編。
神話世界のヒーローが振り回すハンマーの凄まじさ!
とにかく冒頭からしてアクションが素晴らしい。
振り回したりブン投げたりは当たり前。
時にタケコプターのように振り回して飛び回ってみたり、とにかく多彩なアクションが魅力。
重く堅固な鋼の塊が叩きつけられる時にたてる、ドーンともコーンともつかない澄んだ独特の音色が美しい。
中盤から父である神に勘当されて地球に落ちてからの人間ドラマ部分も面白い。
これを観るまで、ソーというヒーローのことはほとんど知らなかったけど、こんなに魅力的なヤツがいたんですな。
アベンジャーズでどんな活躍をするのか楽しみ。
ターミナル
トム・ハンクス主演。
ニューヨークの空港に降り立った瞬間に祖国でクーデターが勃発。おかげで入国も帰国もできず、ターミナルで足止め生活を余儀なくされてしまった男の、心温まる物語。
英語がわからないことと、あまりにもこの男が実直すぎる事から来るコミカルな行き違いが面白い。
空港の管理役としては、「このターミナルから出て行くな」と言いつつ、言外に「とっとと出てけ」と言ってるんだけど、それが男にはまったく通じない。
逆に生真面目にターミナル生活を始めてしまう。
で、いざはじまってしまうとこれが意外。ターミナルという空間のサバイバル生活が新発見満載で意外と面白い。
徐々に作られてゆくターミナル職員たちとの関係性も素敵。
人生何とかなるさと、とってもポジティブになれます。
トム・ハンクスという役者さんの個性がぴったりマッチした映画。
インクレディブル・ハルク
アベンジャーズに繋がるシリーズ、ハルク編。
ハルクにはこの作品の数年前にもう一本『ハルク』という映画があるんだけど、こちらのほうがアベンジャーズに繋がるシリーズ。
心拍数が200を超えると超人ハルクになってしまうということから、とにかく主人公の心拍数を上げようとピンチの連続。
怒るまい興奮すまいと苦闘する主人公がなんとも可哀想になってくるんだけど、ヒロインといざベッドインしても心拍数が急上昇しちゃってことにおよべないっていうコミカルな一面も。
美女と野獣、キングコングを思わせる一場面もありましたねー。
ラストのヘビー級デスマッチはかなりの大迫力。
ヒロインの大ピンチを救ったハルクの一手にはアッと驚かされました。
しかし、「ハルク・スマーッシュ!」って必殺技を叫んだところには大笑い(笑)。
真面目にコミカル。
シリアスな笑いってこういうのなのかも。
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