いやー、なかなか斬新なことをやってくれます少年ジャンプ。
毎度前後編にわけて感想を書いている当ブログですが、どうせですから今回はこの前後編半分の境目を合わせてみようと思います。
前半の感想は、
・めだかボックス
・ブリーチ
・ワンピ
・スケダン
・バクマン
・トリコ
・パジャマな彼女
・ハイキュー
・いぬまる
・パッキー
の10本でお送りいたします。
【巻頭カラー】 めだかボックス
なるほど、そういう理屈だったか!
安心院なじみの正体に、素直に一本取られたという快感がなんとも素晴らしいフィナーレでした。
3兆年生きてる不老不死だの、一京のスキルがあるだの、七億人の端末があるだの、まるで全知全能の神のような設定でいったいナニモノなんだと思ってきましたが、なるほどそれだからこそそういう病気を発症したわけですか。
むしろ、シミュレーテッドリアリティを回避不能にするためには、どんな状況でも理不尽を感じない全知全能でなければいけないという、非常に論理的な帰結から生まれて来た存在なのでしょう。
なるほどねー。
全知全能なヤツがいったい何を企んでいるんだろうっていう、そういう順番じゃなかったんだ。
シミュレーテッドリアリティという病気だからこそ、そのためには全知全能でなければいけなかったんだと。
伏線の張り方も大胆でお見事。
安心院なじみの繰り返し出てきたメタフィクションなセリフの数々。
端末の子たちのそれぞれの特徴。
なるほどそれでTRPGだったのねと。
いやー、相変わらずというか、やはりというか。
西尾維新先生の発想力、ストーリーテリングのパワー、巧妙さには舌を巻くばかりです。
最後の最後に、ものすごいカタルシスでした。
わたしとしては、出来事をとかく漫画やアニメに例えてメタフィクション的な言葉を乱発する安心院なじみは、むしろ漫画の外の私達側の人間なのではないかと予想しておりました。
いやー、まんまと騙されていたんですね(笑)。
メタフィクションなものが嫌いじゃない私としては、なかなか興味を引かれる題材でしたよー。
漫画の中の住人が、自分達の世界が漫画だと認識しているというのはギャグではよくあること(ロマンちゃんとかですね)ですが、ストーリー物で大々的に扱うってのは凄いなーと。
当然西尾先生もそういうひっかけで興味を引くことは狙ってやっているわけで、まんまとひっかかったという事なのでしょう(笑)。
でも、ひっかけられたからといって、不快な感じがするかというと、そういうものはまったくしない。
むしろ、ああやっぱりちゃんとめだかたちの世界は、本当に正真正銘の本当の世界だったんだ! と、満足感で一杯の決着でありました。
〆はめだかの生徒会長就任の挨拶のリフレインで、いかにも大団円。
非常に美しい形でした。
ここで言う「劇的だ」は、フィクションの演劇のような劇的という意味ではなく、なんの感動もない無味乾燥な生活ではなく、ドキドキワクワクの生活なんだぜって言う意味ですね。
安心院なじみの返しも、今度こそ本当に例えとして利用している言葉なのでしょう。
でも、「こればっかりはやめられない」という言葉はどこかしら西尾先生自身の実感がこもっているような気がして、そこはそれちょびっとだけメタ的なニオイを楽しませていただきました(笑)。
まぁそれもまた計算のうちなんじゃないですかね!
ああ面白かった!
そして、まだまだ話は続くんですね!
次はいったいどんなエピソードが始まるんでしょう。
宇宙開闢以前から生きている敵を倒しためだかに立ちふさがるのは、次は全知全能の神その人か!?とか思っちゃいますが……さてはて。
BLEACH
虚圏のトップをとってたハリベルがあっさり捕獲されてるって、あっけないなぁって思ったんですが、でも考えてみたらエスパーダで生き残って人って、ほとんどいなかったんですよねー。
ハリベルと、元エスパーダのネルと、あとはグリムジョーくらいでしたっけ?
従属官ランクもほとんど全滅だったと思いましたし、虚圏のあのお城はほとんどカラッポ状態だったんじゃないでしょうか。
そりゃまぁ浚われてもしょうがないか。
そう考えると、あれだけ賑やかだった虚圏もずいぶんさびしいことになってたんだなぁと、ちょいと切なくなりました。
それはそうと、次回予告に少々びっくり。
浦原さんと一護って「師弟関係」だったんですね!
そう言えばそうなんですが、でもそんな印象がぜんっぜんなくって驚きましたわ。
むしろ夜一さんのほうが師匠キャラのオーラが出ている気がするんですが、どうでしょう(笑)。
あと、最後のページの兵士が銀城に見えてオオッと思っちゃいました。
……ちがいますよね?
ONE PIECE
別エントリーにて。
明日アップ予定。
SKET DANCE
スケダン世界は早くもゴールデンウィーク。
いいなぁー、GWにどっかに遊びに行くとか、しばらくやってないなぁ。
キャンプだ大阪旅行だと、キャッキャやってるボッスンたちが普通に羨ましかったです(笑)。
意地の張り合い、見得の張り合いでぶつかりあう男女チームにケラケラ笑わせていただきました。
最後は両方ポシャッて、男女全員で潮干狩りじゃないの?って先読みしてたのですが、そこで大阪編と来ましたか!
これはまたまたシリアス編…というか、ヒメコの過去編がらみが来ますかね?
バクマン。
あーそうか、アニメが始まる前に連載が終わるかもしれないんでしたっけね!
すっかり忘れておりました。
ここまで凄い勢いで盛り上がってきたアニメ化ですが、これがいったいどういう波紋を引き起こす事になるのでしょうか。
最近はあまり活躍場面の見られなくなってきた服部さんの、ひさびさの見せ場となるのでしょうかね。
そこのところ、期待したいと思います。
トリコ
なるほど、次なる食材もやっぱりマナー(食儀)がキーだったわけですね。
これまでトリコの食事風景は、お世辞にもマナーにかなったものではありませんでした。
むしろ野生的で、大雑把で豪快。
よだれを垂らして肉にかぶりつき、肉汁をとびちらせながらむしり取る。
ガツガツと食べ散らかして、おなか一杯になったらその場でドターンと大の字になる。
そういった漫画的な誇張表現で「美味しさ」を痛快に表してきたのだと思います。
でもやっぱり、食事にはマナーがつきもの。
美食道をつきすすむためには、こういう課題もやはり避けては通れないものだったのでしょう。
しかしそこはトリコという奇想天外痛快漫画。
マナーの形も飛び切り奇抜で突飛なものばかり。
なるほど、こういうふうに島ぶーは素材を料理するのかー、うまいなーと、またまた勉強させられました。
しかし、包丁一振り一億円って(笑)。
莫大な契約料のわりには打席にほとんど立たなかったり、見送り三振ばかりだったりする強打者への半ば皮肉として使われるワードによく似ていますね。
しかし、トリコ世界だけに一振り一億ってのは本当に凄いんだろうなーと想像をかきたてられます。
すべての指の間にペンを挟んで、一振りするだけでコマの背景に効果線がビビビッて入っちゃう岸辺露伴のように、包丁をサッと一振りするだけで巨大なマグロが美しい御造りになっちゃったりするんじゃないでしょうかね(笑)。
パジャマな彼女。
とにかく惜しげもなくお尻とおっぱいを振舞ってくれるこの漫画ですが、今週も絶好調。
むしろまくらの身体のラインの露出がスゴイ事になってきましたよ。
これはこの年代の男子には凶悪な破壊力でありましょう。
計佑、よく我慢できるものです。
むしろその様子からまくらの寂しさを悟れたり、貴様は紳士かと。
計佑君、できすぎで惚れました。
そしてさらに、惜しげもなくお尻とおっぱいを振舞うこの漫画はさらに惜しげもなく女子キャラを投入。
今度はメガネ委員長に、短髪長身レズお姉さんですか!
いやー、あざとい!
あざといけれども手段をいとわないこの姿勢、むしろ好感を持てます。
いいぞ、どんどんやれー!
そんな新キャラ二人も加え、ななんとこのまま男女5人でお泊り合宿ですと!?
いやー、まったくもって裏山けしからん展開です。
本当にありがとうございます、ですな!
ところで昨日古本屋で、どがしかでんを見かけてちょこっと目を通したのですが、濱田先生の画風のあまりの成長っぷりに驚きました。
まるで別人じゃあないですか!
あの頃からさほど長い時間は経ってないはずなのに、濱田先生、ものすごい努力なさったんだなぁってことがよくわかりましたよー。
漫画家って、ほんとすごい人たちです。
ハイキュー!!
気づいたら試合形式になっていて、徐々に駆け引きやバレーならではの連繋、応酬の面白さが描かれてきているハイキュー。
メンバー描写と、結束を深めるイベントと、試合形式の3つを同時に消化してゆくという、かなりアクロバティックなことをやってたんですね!
ちょっとこれは改めて気づいて驚きました。
メンバー紹介をずいぶん丁寧にじっくりやってるなぁ、それも大事だけど早く試合やって欲しいなぁって思ったんですが、考えてみたらもう今やってるじゃんっ!って(笑)。
この工夫がうまくいっているのかどうかは受け取る人次第だとは思いますが、今週のトスにしても、結論のカタルシスにいたる道筋がしっかり描かれていて、なかなか面白いぞと思わされました。
いぬまるだしっ
ハンターネタは汚い!
もう笑うしかない(笑)。
で、なんで相撲取りなんですか!(笑)
現存!古代生物史パッキー
ああもう、パッキー面白すぎる。
今週は花と古代の生物群の歴史という、ちょっとだけお勉強の部分も実は面白かったのですが、それ以上に話の転がし方が上手すぎでした。
花を愛せないパッキーと、それ以外の古生物の花の愛し方でひと転がし。
花を愛する心を手に入れるには、どうしたらいいのかでひと転がし。
実はストレスがないからだ、でさらにひと転がし。
ひとつの転がしごとに、それぞれのキャラクターが活躍してネタを提供する。
これはもう私の個人的な好みに過ぎない話なんですが、すべてのネタがツボに突き刺さりました。
いやー、今週の話は、もしかするとパッキー史上最高傑作だったのではないでしょうかってなくらいの入れ込みようです。
結論も実にパッキーらしい着地点ですねー。
こうやってパッキーのヘンテコリンな価値観で笑った後に、もしかしたら人類が大切にしている価値観も、実はヘンテコリンなものなのではないのかなーと。
そんな哲学的な深読みまでさせてくれるところも、この漫画の魅力なのではないでしょうか。
といったところで前半はここまで。
続きは後編にて。
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