2012年03月28日

週刊少年ジャンプ2012年17号 感想<後編>

 昼の社食が鯖の煮付けだったんですが、家の夕飯も鯖の煮付けでした。
 どうも、サバサバした男、BOSSです。

 ……さて、つかみもオッケーということで、ジャンプ感想後半戦に行きましょう。

■前編の感想はこちら





 後半の感想は、

・銀魂
・バクマン
・スケダン
・めだかボックス
・いぬまる
・パッキー
・ぬら孫

 の7本でお送りいたします。



銀魂

 攘夷志士だった頃の銀さんというのは、折に触れ描かれてきましたが、やっぱりこのキリッとした銀さんは今とはまったく違って綺麗なかっこよさがありますねー。
 今の、ある種煤けたダーティなかっこよさ(誉めてます)のほうが、何倍も私は好きですけどね。
 でも、この純粋な目をした銀さんが、絶望を味わって今の銀さんになったんだと思うと、なるほどこいつらはやっぱりラスボス級のヤツなんだなと、改めて思うものがありますわ。

 さてさて、師を侮辱され、反撃したいのに身体も動かず、仲間達も大ピンチ。
 ウォーッと叫んで銀さんが気合でなんとかしてくれるのかと思いきや、そういう都合のいい展開にもならない。
 現実は非情です。
 このあたりの引っぱり方、なかなかよかった。

 そして、その大ピンチを救ってくれたのが、なんと新選組と見廻組!
 幕府側のこの二大勢力が、まさかの助太刀参上ですよ!
 いやいや、そんなことやっちゃっていいのですかと、かなりビックリしたんですが、それにしてもこの場面で元攘夷志士を救いにやってくる新選組っていう構図。
 因縁めいたものを感じて、なかなかオツでありました。

 さてしかし、事態はどんどん後戻りできない感じになってきちゃいました。
 この状況を、どうやったら最後に丸く収める事ができるんでしょうか。
 こうなったら将軍様じきじきにお出ましいただいて、お父上を成敗してくれたりしないとならないように思えてきたのですが。
 さぁ、どんな結末が待っている事やら。



バクマン。

 目に見えないはずの声の演技力を、バクマンはどうやって漫画で表現するのか。
 そこが期待していたポイントでもあり、ちょっと恐かったポイントでもあったのですが。
 いやー、そこはやっぱりバクマン。
 うまいことやってくれちゃいました。

 漫画の場面と、亜豆の姿が、ドーンとダブッて見えてしまう衝撃感。
 全国のたくさんの視聴者がこの瞬間を共有したってことが、ものの見事に伝わってきます。
 多くのひとびとの脳裏には、この瞬間、リバーシの漫画の場面がクッキリとイメージされたんでしょうね。
 なるほど、演技を絵で表現するという難題を、こうクリアーしましたか。
 いやいや、これはちょっと感動すら覚えました。

 こういうイメージの共有現象、実はわたしもちょっとだけ経験がありまして、まぁ大した話じゃないんですが。
 好きな小説の一番好きな場面で、読んでいたらこうこうこういう絵が頭に浮かんだんだよって友人に話したら、偶然その友人もその本を読んでいて、まったく同じ絵で想像していたっていう体験があるんですねー。
 その友人とは、一晩その話だけでめちゃくちゃ盛り上がって飲み明かしましたっけ(笑)。

 そういう、多数の人に同じイメージを与えるような、強烈なイメージ力を持った作品ってたまにあるものなんだと思うんですよ。
 ちょっとその体験の感動を思い出しまして、今回は胸が熱くなりました。
 そうそう、そういう自然と湧き出てくるイメージを持てるっていう体験、最高に快感なんだよねって。
 そんな体験を味わえたとしたら、そりゃあ私だって亜豆に投票するでしょうとも。

 そしてそして、投票結果はあまりにも予想外な亜豆超圧勝!
 これは完全に予想外!
 なるほど、こういう裏のかきかたがありましたか(笑)。
 亜豆が勝つであろう事はもう約束どおりではありますが、ここまで有無を言わせぬ勝利だとは思いもしなかったですわー。

 うがった見方をすれば、今回は大々的に宣伝を行った事で、たくさんの浮動票が獲得できて、おかげで各声優の熱烈なファン層を少数派にすることができたんじゃないですかね。
 そうでもなければ、いくらなんでもこれだけの差はつけられないんじゃないかと思うんですよ。
 大々的に宣伝する事で、選挙の方向性が作品が求める方向とはブレてしまうのではないかと心配しましたが、よい方に働いてくれたようです。

 さぁさぁ、これでついに亜豆とサイコー、第一話から夢見続けてきた夢が叶うところまでやってきちゃいました。
 もちろん、アニメがうまくいかなければダメですが、そこはサイコーたちが関与できるところではないと思いますしね。
 あとは、ついにあの新妻エイジとの決着をつける時が来たって事なんじゃないでしょうかねー。
 さぁ、ここからどんな展開が始まるのでしょうか。



SKET DANCE

 うわー、ついにロマンに絶妙漫画ライバル登場ー(笑)。
 毎度思うんですが、この凄まじいセンス爆発漫画、よくまぁ篠原先生は普通に作れるもんだと感心しておりますよ。
 ライバルの、これまた絶妙なセンスの漫画を前フリにして、ロマンの爆裂した世界で笑わせるこの手法。
 ムチャクチャなヘタ漫画なのに、でもなんだか凄い面白い。
 もちろんボッスンたちのツッコミありきではあるんですが、それにしても、こうちゃんとロマンのほうがちゃんと面白いぞと納得させてしまうのは凄いもんだなと思いました。
 
 それにしても、ロマンの漫画、進化がとどまるところを知りませんな(笑)。



めだかボックス

 バクマンと同じタイミングで選挙結果発表って、ほんと面白い共鳴が起こるものですよ、ジャンプって。
 なんか霊的な波動でもあるんですかね(笑)。

 結果は善吉が圧勝。
 驚いたのはこの結果よりも、めだかの我を忘れた反応でした。
 いやいや、まさかめだかが、こんなにもアタフタする事があろうとは。
 勝って当然。負けることなんてカケラも想像していなかったんでしょうね。
 ちょっといいキミだと思ってしまったのは、私がマイナス十三組素質だからでしょうか(笑)。

 そして、全人格すら否定される形となっためだかに、手を差し延べ、勇気づける善吉。
 前回の演説はあまり心を打つものではなかったのですが、なるほど、今回の熱いメッセージの前フリだったわけですか。

 横で見ている球磨川と大刀洗さんのやり取りがまたよかった。 
 なんだか腐れ縁みたいな関係になってきちゃいましたが、この二人、結構お似合いなんじゃないですかね?(笑)

 しかしここでなんと、安心院なじみ、まさかの自決!?
 めだかに勝利した事に満足し、自分の存在に決着をつけたのでしょうか。
 いやでも、めだかは安心院なじみの真の目的みたいなものに気づき、それをなんとしても止めなくっちゃって感じでしたよね?
 さて、これはどうなるんでしょう。
 次回、箱庭学園最後の戦い、最終決着(グランドフィナーレ)ということですが、いったいどんな結末が待っているのか。



いぬまるだしっ

 たまこ先生といぬまる君のキスシーン!?
 これはすずめちゃんじゃなくてもドッキリしますわー。
 たまこ先生、なんというド変態って、反射的に喜んでしまいました。

 しかし、天丼の果てに、まさか普通にいい感じで〆て来るとは!
 これは完全に裏をかかれましたわ!
 やるなぁ大石先生。



現存!古代生物史パッキー

 うーん、今週もパッキーは面白いなぁ。
 もはや私、このパッキーという作品が「好き」というレベルから「愛おしい」というレベルにまで到達しつつあるようで(笑)、全編にっこにこしながら読みふけってしまいました。

 新登場のパッキー父とパッキーのやり取りも安定の面白さ。
 恐竜ネタをちょいちょい挟み込んでくる、価値観のズレの面白さも安心感すら漂っております。
 冒頭の四コマもちゃんと面白い。
 すっかり安定連載の貫禄がついてきたように思いますぞ。

 そして今回はついに、パッキーの頭突きの秘密が「頭突き心地感受性」であると、能力名がつけられました。
 まるで王道バトル漫画のノリですが、やっぱりあれは特殊能力だったんだなぁと納得しきりです。
 まさかですが、ここから能力バトルに進化したりしないですよね?
 それはそれで、ネタのひとつとして見てみたい気はしますが(笑)。



ぬらりひょんの孫

 土蜘蛛、見事なまでに完敗。
 京都編であれだけ猛威を振るった土蜘蛛が、ここまで綺麗に惨敗してしまうとは。
 御門院家の強さ、いやが上にも引き立ちます。

 まさか、五行の法則を無視して水と火をあわせ、元気玉を作っちゃうなんて。
 陰陽道を究めつくし、陰陽道をすら超越しちゃったって感じがしますよ。
 いやー、この無惨に削れちゃったように見える土蜘蛛が、なんとも哀れでありました。

 まぁでも、土蜘蛛も三本腕でフルパワーじゃなかったですからね。
 ここから復活してリベンジってことも、もしかしたらあるかもしれませんし。
 そのあたりにちょっと期待してみたくなりました。

 なんでだろう、土蜘蛛ってそこまで好きなキャラだったわけでもないんですが、あれだけリクオが苦戦した土蜘蛛に、こうもあっさりとやられたままでいて欲しくないっていう心理が働いちゃうんですよねー。
 頑張れ、土蜘蛛!



感想後記

 ということで、今週の感想はここまで。
 今週はまさかの選挙ブーム到来でしたが、バクマンであった、ひとつのネタで勝負するっていう話を思い出しちゃいました。
 まさかですが、バクマンとめだかボックス、雌雄を決する大勝負だったんじゃないですよね?(笑)
 どちらもストーリーのクライマックス的位置なだけに、同ネタで勝った方がジャンプで生き残る、とかね。
 まぁそんな妄想をしてしまいました。
 もちろんBOSSは両方好きな作品なんで、どちらもまだまだ続いて欲しいですよ。

 さて次週は、メルヘン王子グリム渡邉築先生が描く読切『恋するエジソン』が掲載。
 メルヘン王子はギャグありラブコメあり友情ありと、かなり私の好きなタイプの作品だったので、これは楽しみです。
 主人公が美少女のギャグ漫画ってのも、最近ではちょっと珍しいかもしれませんしね。
 期待しています。



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posted by BOSS at 22:16| Comment(2) | TrackBack(0) | ジャンプ感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
サバサバとか言っちゃうオヤジギャグ的なBOSSちゃんに萌え〜♪
Posted by 山村貞 at 2012年03月30日 20:07
 慣れない掴みギャグなどするのではなかったと、今では自分が恥ずかしいです(笑)。
Posted by BOSS at 2012年03月30日 23:41
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