ジャンプ感想別室 ONE PIECE（ワンピース）第660話 “王下七武海”トラファルガー・ロー: 少年、グリグリメガネを拾う

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2012年03月20日

ジャンプ感想別室 ONE PIECE（ワンピース）第660話 “王下七武海”トラファルガー・ロー

　週刊少年ジャンプ2012年16号掲載分の感想です。

■ジャンプ本誌の感想はこちら→前編

【コミック派ネタバレ注意！】

【感想小タイトル】
■凍った人達
■押し問答
■フランキータンク

■凍った人達

　場面は、パクハザード研究所内のナミたちから。
　子供達に、ここに連れてこられた時の様子を聞くナミ。
　先週の段階では、子供達はまだ本当に病気である可能性が残されていたと思うのですが、どうやら誘拐の線が濃厚になってきました。
　となると、この子たちを故郷の親の元に帰さなければいけなくなってくるわけですが、かといって、ルフィたちがそれをやってあげられるとも思えません。
　まぁそのあたりでスモーカー中将やたしぎ達が役に立ってくれるのではないかと、なんとなくこの先の落とし所が見えてきたような気がします。

　そうやって話すうちに彼らがたどり着いたのは、一面氷に覆われた巨大な部屋。
　子供達が脅えているので周りを見てみれば、なんと、氷の中はびっしりと巨大な男達の姿が！！
　いったいなんなんでしょうかここは！
　囚人服に身を包んでいるところをみると、インペルダウンとなんらかの関係があるのでしょうか。
　氷ってことで、これをやった犯人は青雉だろうと推測はつくのですが、ではいったなぜこんなことをしたのか。
　うーん、興味をそそられます。
　もしや、この中にサウロがいるとか、そんな超展開があったりしませんかね！？
　まぁそれは可能性かなり薄いとは思いますが、それにしてもうーん、なんなんでしょう。

■押し問答

　一方、サンジと侍の生首は面白い漫才を展開中。
　サンジたちを海賊と知り、意地でも頼ろうとはしない生首ですが、遠まわしに（ツンデレ？ｗ）頼んでくるその態度がムカつくことムカつくこと（笑）。
　いやいや、この侍さん意地の通し場所を間違ってますってね（笑）。
　そしてそれにムカつきまくりのサンジの反応も面白かった。

　まぁでもこれだけ海賊を嫌ってるってことは、昔のナミがそうだったように、何かたいへんな事情があるのでしょうね。
　いったいどんな海賊に怨みがあるのでしょうか。
　それは、私達が知っている顔だったりするんでしょうかね。

　場面変わって、こちらは研究所の玄関にて、ローとスモーカーとが押し問答中。
　盗聴した電伝虫の通信を証拠としてつきつけるスモーカーですが、「捏造」と決めつけて相手にしないロー。
　ローの言い分としては、この島は自分の別荘であり、自分以外はいないという事ですが、ということはローは例の“M（マスター）”と手を組んでいるということなんでしょうか。
　合成生物に関してはちょっとよくわかりませんが、バラバラにされた侍は少なくともローの仕業でしょうし。
　この島とローとはどんな関係にあるんでしょう。
　いったいローが何を考えて、今何をしているのか、興味が湧いてきます。

■フランキータンク

　ところが、ローにとっては間の悪いことに、ちょうどそこにやって来ちゃったナミたち。
　いやー、騒がしい登場でした（笑）。
　ばーんとカンフースタイルのチョッパーが出てきたかと思えば、寒いー！と悲鳴を上げて飛び出てくるビキニ姿のナミ。
　そしてその後から、タンクモードになって子供達と大合唱のフランキー（笑）。
　たぶん、子供達が怖がる氷付けの部屋を抜けるため、こうやってフランキーが子供達を勇気づけて進んできたんじゃないですかね。
　そう想像すると、ああ、なんかいいなって。
　バカバカしくも楽しい場面ですが、子供好きなそんな一面を垣間見せるフランキーに、ちょっと惚れ直してしまいました。
　子供好きな大人って、なんだか魅力的に見えるんですよねー。

　で、そんな騒がしい登場に驚いたのは、スモーカーたちだけじゃなかった。
　ローもしっかり驚いているんですよね。
　焦るローさんにちょっと萌え（笑）。

　でも、だということは、ローがたとえ“M（マスター）”たちと手を組んでいたとしても、完全に結託しているというわけではないのかもですな。
　単に“M（マスター）”たちの存在を秘密にして、力を貸す代わりに、なんらかの利益をローが得ているだけの、そういう部分的な契約関係にあるだけなのかもと、そう考えたほうがよいのかもしれません。

　ともあれ、一端引き返したナミと子供達に、殺気立つ海兵たち。
　その海兵たちを通すまじと、ついに力を振るうロー。
　一瞬で軍艦を包み込む“ROOM”の力。
　スッとローが指を立てれば、軍艦がずごーんと宙に浮く！
　いやー、なんつーかっこよさ！
　パワーアップしたのはルフィたちだけじゃない。
　ローも、２年前から遥かにパワーアップしておりました。
　黒いコートに長大な剣のこの後姿が、実にカッコよく、頼もしい。
　さすが新七武海の実力よと、その実力を一発で納得させてくれる素晴らしいワンシーンでありました。

　さぁ、それに対するスモーカーはどうするか。
　戦闘モードに入るスモーカーが部下達に警告。

「下がってろ！！

　お前らごときじゃあ手も足も…

　解体（バラ）されちまうぞ！！！」

　ローの実力の程をよく知っているらしいスモーカーの解説が、ローの風格をさらに引き上げてくれています。
　
　新世界編、初のネームクラス対決は、ローVS.スモーカーという異色の対決になるのでしょうか！
　いやー、もしこのまま対決するなら、どっちが勝つんでしょうね！
　これはいきなり予想外の、非常に面白そうなカードが提示されました。
　いやー、一気にテンション上がってきましたよー。

■ジャンプ本誌の感想はこちら→前編

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