2012年02月28日

週刊少年ジャンプ2012年13号 感想<後編>

 ではでは、後半の感想いきましょー。

■前編の感想はこちら





 後半の感想は、

・バクマン
・パッキー
・めだかボックス
・いぬまる
・ぬら孫
・H×H
・ST&RS

 の7本でお送りいたします。



バクマン。

 あーっ残念!
 福田さんの爆弾発言にはかなり期待していたのですが、世論を動かすところまではいきませんでしたかー。
 でも、福田さんらしいまっすぐさで許せないものは許せないっと爆発したあたり、とても気持ちよかったです。
 あと、発言を否定しろと命令されても頑として撥ね退けたり、かと思えばサイコーや亜豆のためにシュンとなって素直に謝ったりね。
 このあたりの裏表のないまっすぐなところが相変わらず見ていてスッキリします。
 好感度高いなぁ〜。

 そして、その福田さんの爆弾発言が呼び水となったのか、亜豆がついにラジオで恋人宣言!
 それどころか結婚宣言まで!
 いやー、この堂々とした亜豆の美しさたるや!
 ここまで実は私的に亜豆美穂というキャラクターはかなりの部分が謎……というか、ほとんど不思議ちゃんという漠然としたイメージしかなかったのですが、なんだか一気に印象が変わってきましたねー。
 お母さんに、

「真城くんと一緒になりたい」

 と言ったあたりもグッと来ました。
 なんでしょう、世代的なものなのかもしれませんが、「好き」とか「愛してます」とか「結婚したい」とか言われるよりも、「一緒になりたい」というセリフのほうが何倍も胸に迫ってくるものがあると、そういう気がするんですよねー。
 いやー、ここでもしかしたら初めてかもしれません、わたくし亜豆美穂のいじらしさにキュンッと来ました(キモいからやめれw)。

 そして、ラストのまっすぐなまなざしで夢を語る、堂々の結婚宣言。
 うーん、ある意味男らしくてカッコイイ。
 これは素直に応援したくなっちゃったなぁ。

 でも、これを聞いたリスナーや熱狂的ファンたち、亜豆叩き、サイコー叩きに走っている人たちは、どういう反応を起こすのでしょうか。
 これで一転して良い方向に事態が進展するようには、ちょっと想像できないんですよねー。
 うーん。
 どういう運命が待っているんでしょう。

 ただ、シュージンがインターネットでざっと見たところ、否定的意見が圧倒的で、肯定的な意見は2割ってことなんですよね。
 これ、たとえばシュージンがいくぶん甘く見ていて、応援意見が実際は2割もなかったとしても、実際のところは世の中否定的な意見ばかりじゃないというような気がするんです。

 以下、ネットについての個人的な感想が続くのですが、駄文長文となりますので飛ばしていただいて全然大丈夫です(笑)。→次作品の感想へ。


 インターネットは不思議な空間で、だいたい否定的な意見のほうが強く出てくるものだと思うんですよ。
 否定的感情のほうが、肯定的感情よりも比較的行動に移りやすいというのが私の経験上の感触です。
 「これいいねー」と作品を誉める時よりも、「これダメじゃん!」と言って叩く時の方が、自然と身体のうちからエネルギーが湧いてきて、叩きつけるように書き込みに力が入っちゃうと。
 逆に、褒める時ってなかなか自然とはエネルギーは湧いて出てこないもので、どう賛辞を送ったらいいかかなり困る、エネルギーが物凄く要るっていうのが私の経験上の感触なのです。

 まぁ、だからこそ逆にわたしは否定的意見よりも肯定的意見を、というブログをやろうとしているわけですが(いろいろ理由はありますが、まぁ少数派のほうが需要がある気がしましてねw)。

 話が逸れました。
 まぁそういうことで、自然とネット上の意見は否定的なものばかりに偏るのではないかと私は推測しています。
 たとえば、大型掲示板などで先に否定的な意見がたくさん書き込まれていたりすると、あとから肯定的意見を言うのはちょっとためらわれたり、めんどくさいなと思われたりもするものではないでしょうか。
 他者と違う意見をぶつけるのはなかなか疲れもしますし、勇気もいることだったりしますしね。
 積極的な否定の書き込みや、さほど積極的でもない、どちらかというとやや否定的な意見がたくさん並んでいるところに、さほど積極的でもない応援派は書き込みにくいですし、書き込んだところで態勢に影響はなかなか出ません。

 自然、熱量の高い積極的な肯定派のみがその中に割って書き込むこととなります。
 でも、そういう人は少ないですから、多数の否定的意見のなかに埋没していってしまう、そういう現象が起こるのではないでしょうか。
 そうなると、時には否定的意見がまるで全体の意見であるかのように見えたりすることもあるわけです。

 私がインターネット初心者に知って欲しいなと思うのは、大型掲示板などを見て、そこに書いてある意見が世の中のすべての意見の集約ではないということです。

 そして、もし大勢の人が否定的な意見を言っているからと言って、それが正しい事だと思い込み、自分もその否定的意見に賛同しなければいけないんじゃないかと、そういう風に考える必要はまったくないということです。

 何がよくてなにがよくないものなのかは、意見が多かろうが少なかろうが、ネット上の意見の多数少数だけで決めるのはとても危険な事です。
 というか、たとえば作品の良し悪しに話を絞ってしまえば、何がいいか何がわるいかは、受け取り手、読み手、視聴者、ひとりひとりが決めることであって、他者に決められる必要はまったくないということですねー。

 誰がよいと言おうが、自分が駄作だと思えばその人にとっては駄作。
 誰が駄作と言おうが、自分が最高だ!と思えば、その人にとっては間違いなく最高傑作でいいのですよ。
 誰になんと言われる筋合いもないのです。
 ある人が、あの作品最高だ!と言っていたとして、それを真っ向から否定し、お前は見る目が無いなどと否定することは、ちょいと思い違いじゃありませんかと。

 その人にとって最高なら、それでいいじゃないですか。
 駄作だと思うなら、それがその人にとっての正解でいいじゃないですか。
 人は年齢や環境によって変わってゆくものですから、自然といつかは変わってゆくこともあります。
 そしたら意見も変わってゆくでしょうし、それはそれで正解でいいと思うのです。

 人それぞれに価値観があり、だからこそ世の中には多種多様な作品があったほうがいいんだと、私はそう思うんですよ。
 価値観は星の数ほどあるわけで、だからこそ価値観を人と共有でき、共感できることは、奇跡のように喜ばしい事なのではないでしょうか。
 だからこそ、その奇跡を味わいたいからこそ、私はこうやって感想サイトを立ち上げているのかもしれません。

 シュージンに言いたいんですが、ネットに書いてあることが全ての人の意見ではないということです。
 もし2割も肯定的な意見があるのだとしたら、もしかしたらその後ろにはもっともっとたくさんの肯定的意見を持つ人たちがいたとしてもおかしくないということですよ。
 そしてさらにその後ろには、積極的とまではいかなくとも、消極的に肯定的な意見を持つ人たちが、さらにたくさんいたとしてもおかしくないということです。

 作家さんには、ネットの意見をあまり見て欲しくないと私は思っているのですが、それはこういうことなんですね。
 そこにある意見は、本当に圧倒的多数の意見ではないと言うことです。
 そしてたとえそれが圧倒的多数の意見だったとしても、作品の需要層とマッチした意見かどうかはまた別の話でもありますし。
 少なくともそういう意見に振り回されて、作品に影響が出るようなことは避けていただきたいなと、わたしはそう思っております。

 あー、なんかダラダラと駄文を並べてしまった感じがします。
 バクマン感想という感じじゃなくなってしまいましたねー。
 作品を肯定的に見るか否定的に見るかって話と、今回のスキャンダル炎上事件はまったく別の話ですしねー。

 つか、もうこんな時間なのか!(現在時刻22時)
 感想一本目に何時間使っているんだか、ちょっと焦ってきましたぞー(笑)。
 さぁ、とっとと次の感想いきましょう!



現存!古代生物史パッキー

 すげぇ、クロスチョップ恐るべし!
 三年クロスチョップを続ければ、リア充への憎しみから宇宙の仕組を悟るところまで開花するのですか!(笑)
 この三コマの破壊力にやられてしまいました。

 そして、怒涛のように襲って来る、変な部活たちというお決まりのドタバタにニヤニヤ。
 デザインといい、ネーミングセンスといい、このズレっぷりにセンスを感じますわー。

 と思っていたら、なんとここでタケル母が、昔天下を獲ったスケバンだったことが発覚!!
 そうか、あの物事に動じない肝っ玉母さんぶりは、そういう事だったのか!(笑)
 道理で妙に鋭い眼光だったわけだー。

 あと、タケル父をビンタしまくってる母さん若かりし頃にちょっと萌えました。
 これはこれで……(笑)。



めだかボックス

 音楽性にしてもエンターテインメント性にしても、もしかしたら低俗で低レベルなものかもしれないけれど、その場その時の観衆の耳目を集められればそれでよい。
 奇をてらうことにすべてをかけて、その一瞬の注目で燃え尽きられればよい。
 むしろそれこそが大衆文化の正義なのだと、なるほどキヲテラエチームの姿勢、これはこれでアッパレと思ってしまいました。

 プロに徹するって感じじゃないですか。
 言葉遣いなどで奇をてらっていますから多少わかりにくいですが、非常に素直で私は悪い気がしませんねー。
 むしろ一瞬で消費されるタイプのエンターティナーとして、おおいに自覚を持っている彼女たちに結構好感が持てますよ。

 ガンダムの富野カントクには100年先には消えている作品ばかり作るから日本のアニメはダメなんだと否定されるかもしれませんが、かといってすべての作品が100年先にも語り継がれる必要はないと思うんです。
 その一瞬一瞬を楽しめる即興音楽のようなものは、やはり大衆文化には必要だと思うんですよねー。

 さぁこのキヲテラエに対して、生徒会の喜界島さんはなんと水着!
 これまた大いに奇をてらった感じですが、喜界島さんはそういう感じじゃない気がしますねー。
 さぁて、マイクも持たずにどういう歌を聞かせてくれるのか。

 つか、緊張した喜界島さんかわえーなー。



いぬまるだしっ

 くそう、お約束の流れだっていうのに、最後の最後まで理事長のちょっとイイ話⇒「幼稚園は?」で噴き出してしまった。
 相変わらず語り口うまいなー。

 それはそうと、アブノーマル原田さんは恵方巻作る人?
 強いデジャビューを感じたら、何のことはない、トリコにいましたね(笑)。
 いやー、偶然の空似ってこわいこわい。



ぬらりひょんの孫

 雨降って地固まる。
 件の噂事件、リクオの正体バレという大変な事態を経て、清十字団の結束はさらに固まったと、そんな感じですねー。
 いやー、ちょっと胸が熱くなっちゃいました。
 鳥居さんも巻ちゃんもいい子たちだし、カナちゃんの心遣いも温かい。
 なにより、清継くんのまっすぐな頑張りと、謙遜の姿勢、ここが気持ちいい。

 そういうみんなに応えて、あらためて律儀に正体を明かし、これまで騙していたことを謝るリクオ。
 これまたすがすがしいですしねー。
 いやー、清十字団の彼らが大好きなだけに、これは素敵なエピソードでした。

 しかし、なんでこのイベントに鳥居&巻コンビが欠席なんでしょうね?
 また、街でよからぬ事件に巻き込まれる流れじゃなければよいのですが。

 そして、予想通り四国軍団が参上。
 って、まさか玉章まで来るとは、これはまったく予想だにしなかった!
 これは夢のオールスター戦の予感がいたしますぞ!



HUNTER×HUNTER

 うわー、作画が急にーーー!
 コミックスの次巻発売が決定して、単行本作業でスケジュールがきつくなったのかなーって思っていたら、なんとこの次号予告!

『次号、…ジンとゴン、

 幾数年の時を経て交わされるのは…』


 って!
 なんとここでハンター終了ですかーー!?
 いやー、かなり驚きましたよこれは。
 テンポよく話が進んでいると思っていたら、そうかー、そういうことでしたかー。
 冨樫先生も編集部も、今回の一挙掲載は最後まで駆け抜けるという打ち合わせだったのでしょうね。

 ああでも、可能性としては、物語上数年を経て第二部スタートということは……ないですかね?
 ゴンがゴンさんに成長してて、レオリオも医者になっていて、で、ついにゴンはヒソカと決闘とかね。
 クラピカも、ちゃんと旅団と決着つけて欲しいですし。
 うーん、どうでしょう。
 やっぱり終了かなー。



ST&RS−スターズ−

 おー!
 ここでベテルギウスの超新星爆発に絡めてきましたか!
 ベテルギウスは、最近異常な膨張現象が観測されていて、いつ超新星爆発を起こしてもおかしくない状態なんですってね。
 あまり詳しくはないのですが、ベテルギウスが爆発すれば、地球の空には二つの太陽が数週間輝くことになるとか、そんな話も聞きました。
 幸い、ベテルギウスの自転軸が地球の方向とはズレているため、放出されるガンマ線などのエネルギーは地球を直撃することはないそうですが。

 それにしたってオリオンの右肩がなくなるってのは、どういう感じなんでしょう。
 なんだか物凄いショッキングな気がします。
 オリオンほど冬の夜空で目立っている星座もないですものねー。
 その喪失感たるや、いかばかりのものか。
 なので私も、最近は夜空を見るとき「もうこのオリオンは明日には見れないかもしれない」って必ずオリオンを見るようにしているんですよ。

 なるほど、ベテルギウス星系の世界を救うためだったのかー。
 これはちょっと熱いなぁ。
 実際に明日にも起こるかもしれないベテルギウスの大爆発と絡めてきたのは、これは俄然面白さが違いますよー。



感想後記

 ということで、13号の感想でした。
 なんだかバクマンの感想で時間配分を考えない長文を書いてしまったせいで、そのあとがちょっと駆け足になっちゃいましたねー。
 すいませんでしたー。

 しかし、先週今週と新連載が2本ともかなり面白くて、これは嬉しい事態でした。
 長期連載作品と新人作品の格差が広がる昨今のジャンプですが、ぜひともその格差を打ち破り、今後のジャンプの中核をなす作品になっていってもらいたいと思います。
 そして、ついに終わりを迎える事になるのか、ハンター×ハンター。
 これまたおおいに話題となりそうな展開です。




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posted by BOSS at 23:45| Comment(4) | TrackBack(0) | ジャンプ感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
パッキー・ネタの切れ味もスゴいけど
タケル母のキャラにも納得いくアンサーが出て収まりがいい
レツ先生の右肩上がりな調子の上げかたはもう安心感すらあります

STARS、いやぁ話の規模がでかすぎてどう楽しめばいいのか
「救えませんでした」ってオチもありえないにしろ
「救えました」っていってももう完全に超越的な方法で解決するんだろうし
もう打ち切り回避はできないんでしょうけど
それも含めてまったく先が見えない漫画だ
Posted by ユーユー at 2012年02月29日 00:32
銀魂の感想が聞きたかった・・・
Posted by 銀時 at 2012年02月29日 01:50
ハンターの幾数年はゴンが小さい頃ジンと別れたことだと信じていますよ。
Posted by SR at 2012年02月29日 17:03
>ユーユーさん

 パッキー面白いですねー。
 これまでのお母さんの、ちょっとタダモノではないかんじの描写が、今週のエピソードで全て納得いってしまう面白さ。
 今後も頑張っていってほしい作品です。

 ST&RSは打ち切り路線ですが、しかしちゃんと最後まで描ききってくれそうなので楽しみです。
 途中予定していたエピソードは相当カットされたんでしょうけど、ラストのネタはきっと最初から練りに練ってあるモノだと思いますしね。


>銀時さん

 すみません、今週もちゃんと読んでいるんですが、自分で納得の行く感想が書けそうになかったのでカットさせていただきました。


>SRさん

 予告は結構アテにならないものですし、たまーに物凄いウソをつくこともありますから、まぁまだ私は諦めてはいないのですが、なるほど、子供の頃からカウントするっていう手がありましたか。
 だといいなぁ〜。
 次号どうなっているのか、怖いやら待ち遠しいやらですよ。
Posted by BOSS at 2012年03月02日 20:13
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