2011年11月22日

ジャンプ感想別室 ONE PIECE(ワンピース) 第646話 “カエル”

 週刊少年ジャンプ2011年50号掲載分の感想です。

■ジャンプ本誌の感想はこちら→前編

【コミック派ネタバレ注意!】





 扉絵連載は空島なのですが、その扉絵のサブタイトルの上に宣伝が。

☆「ONE PIECE」映画制作決定!!
 詳しい情報は今後のWJで!!

 おっと、いよいよ、原作が“2年後”になって初の劇場版ですかー。
 尾田先生が全力で制作に協力した『STRONG WORLD』が、商業的にも作品的にも記録的にもあれだけ素晴らしい仕事をしただけに、その次の劇場版には否が応でも凄い期待が集まることでしょう。
 最近ちょっと尾田先生の休載が重なってたのは、これのためだったんでしょうかね〜?
 またまた尾田先生、制作総指揮として腕を振るわれる事になるのでしょうか。
 アニメ版としてはかなり原作に近い絵と雰囲気だった『STRONG WORLD』は私の大のお気に入りになっているのですが、今回もまた素晴らしい作品になってくれることを期待します。
 個人的には、ローあたりとか、ルーキーズの誰かと組んで戦ってくれたらいいな〜なんて。



【感想小タイトル】
■骨と嘘
■モンスターとビーム
■水と炎と決め台詞



■骨と嘘

 さて本編!
 今週は麦わら一味が一気に必殺技を炸裂!
 ここまで蓄積されたエネルギーが一気に噴出する、最高に痛快な展開でした。
 描写順ではなく、必殺技の炸裂順に触れていきましょうー。

 まずはブルックさん。
 相手が口上を述べ終わるが早いか、目にも止まらぬ速さで相手の背後に抜けている。
 炸裂したのは、凍結を伴う斬撃!

「“掠り唄” “吹雪斬り”!!!」

 斬り合いではなく、いつの間にか斬っている辻斬りを得意とするブルックさんならではの炸裂場面。
 さらに、一句詠んでしっかり落としてくれるところもブルックさんらしくて素晴らしい(笑)。


 次はウソップ。
 飛び出るマンドレイクで自由を奪い、地雷のようなトランポリン植物で吹き飛ばし、逃げられないところを強烈な衝撃の植物で狙い撃つ。
 まさにやりたい放題の翻弄っぷり。
 宣言どおり、きちんと3手で決めてくれちゃったんですね!
 いやー、ウソップ、ぜんぜんビビッてないし、慌てふためきもしない。
 この堂々とした戦いぷり、見違えました!
 2年の修行の成果は、その強さもさることながら、この堂々とした勇姿にこそ現れているのではないでしょうか。
 ウソップ、お前も立派になったねぇ、オヨヨヨヨ。



■モンスターとビーム

 次のお披露目は、チョッパー。
 あの怪物モードを完全に自在に操れるようになったようで、照れモードすら怪物のままやってくれるありさま(笑)。
 ウソップは「コエーよ!」と嫌がりましたけど、これはこれで可愛いじゃないですか。
 ランブルボールで巨大化できる時間は3分。
 なるほど、ウルトラマンですね(笑)。
 そして炸裂したのは、巨大な怪物の手による豪快な張り手。

「“刻蹄”「椰子(パルメ)」!!!」

 今回最も痛そうって思えたのがこれ。
 なんというか、完全に災害レベル(笑)。
 きちんと相手を狙った打撃や衝撃というような綺麗なものじゃなく、荒れ狂う暴虐なパワーで何もかもを“巻き込んだ”って感じがもの凄い迫力でした。
 まさにこれ化け物!


 そして来ました、多くは語る必要もないでしょう!
 フランキーは、

「“フランキーラディカルビ〜〜ム”!!!!」

 キターーー!!
 レーザー光線キターーーー!!
 かっちょええーーー!!
 目をキラキラさせて泣いてるチョッパーとウソップ。
 しーんと冷め切ってる女性陣という懐かしのコンボも炸裂(笑)。
 いやーー、なんというか、意味もなく痛快です!
 冷静に考えれば、これはきっと例のパシフィスタのビームの技術を拝借したものだろうと推測はできるのです。
 黄猿もさんざんやってくれましたし、それなりに見慣れた技ではあります。
 しかしどうでしょう。
 それをフランキーがやってくれると、ぜんぜん違う、むしろ完全なロマン技に見えてくるじゃあないですか(笑)。
 食らったイカロスはスルメを通り越して真っ黒焦げに!
 いやー、これは無駄に楽しいぞー。



■水と炎と決め台詞

 そして、お次はジンベエさん。
 巨大にふくれあがったワダツミに、

「魚人空手「奥義」……!!!

 “無 頼 貫”!!!!」


 ワダツミの巨体を水が貫通!
 その破壊力もさることながら、なるほど、ジンベエさんの技は一貫して水を操るものだったんだなぁとそこに感慨深いものがありました。
 あのマリンフォードの頂上決戦で、ジンベエさんが赤犬に一方的にやられてしまった事が個人的にけっこう悔しかったんですが、これは納得せざるを得ないなーと。
 マグマ対水では、たしかに相性が悪すぎです。

 しかし、普通の悪魔の実の能力者に対しては、これほど強い存在もそうはいないでしょう。
 非能力者にして、この脅威度。
 エースに対しては、陸上戦で引き分けに持ち込んだことが一部で謎とされてきたようですが、この力ならばたしかに充分に可能ではないでしょうか。
 これはやはり元七武海だと納得の実力です。


 空気漏れで吹き飛んだワダツミを追って、空中に駆け上がるサンジ。
 と、ここでサンジはこの2年の悪夢を思い出す。
 怒りで炎と燃え出すサンジ!!
 なんと、ギャグがシリアス技を生み出した!!(笑)
 ディアブルジャンブに、さらにサンジの怒りの炎が加わって、ワダツミを巨大な火だるまに!
 いやいやいやいや、みんな逞しくかっこよく成長したなかで、サンジ一人それでいいのかと(笑)。
 いや、もちろん覇気についても熟知しているっぽい描写がありましたし、きっとこれにそのうち覇気の力も加わるはず!と、そう信じておきましょう!


 そして今回綺麗に〆てくれたのは、もちろんゾロ!
 やられたふりして毒の剣を生み出し、ゾロに後ろから襲いかかる卑怯なヒョウゾウ。
 それに対し、くりかえしカエルカエルと言ってるから何のことかと思いきや、

「カエルかと思ったよ

 井の中のよ…!!!」


 と、切捨てざまにキメゼリフ!!
 うおーー! 渋いぜーーッ!!
 今回新必殺の“煉獄鬼斬り”は正直これまでの鬼切りと見栄え的にそんなに変わりはしなかったのですが、このキメゼリフがあまりにも痛快でした。


 いやー、ついにお披露目されたみんなの修行の成果。
 しかし、お披露目されてわかったのは、まだまだ彼らの全力はこんなものじゃあないだろうなって事!(笑)
 その修行の成果の一端が明かされただけという、そういう印象がとても強かったです。
 あ、もちろんウソップやチョッパーの内面もからめた成長とか、フランキーのビームとか充分に痛快でした。
 でも、その成長ぶりを見られたからこそ、まだまだきっとヤツらの力はこんなものじゃあないぞと。
 きっとこれからさらに凄い力を見せ付けてくれるハズだぞと。
 なぜだかわかりませんが、そういう不思議な確信を覚えました。
 いやー、なんとも頼もしい限り!
 あのシャボンディ諸島の全滅、一味崩壊を乗り越えて、今改めてかれらは希望に満ち溢れておりますよー!
 

 さてさて、これにて敵幹部を一気に蹴散らした麦わら一味。
 残るは、落下中の方舟ノアのみ!
 頼むぜルフィ〜、最後の〆に、最高にかっこよく決めておくれよーー!



■ジャンプ本誌の感想はこちら→前編



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posted by BOSS at 21:56| Comment(4) | TrackBack(0) | ジャンプ感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ゾロの「井の中のカエル」発言は、2年間の修行を経たゾロがかつてミホークに斬られたときの自分と重ねたものだと読みました。

他サイトで見たコメントですが、すごく納得したので引用しちゃいますw
Posted by KEY at 2011年11月24日 23:53
 おお、なるほど、そういう解釈充分できそうですねー。

 ワンピは、それぞれのキャラに歴史があって、言動ひとつとってもその人物の過去にしっかり根付いていたりするんですよねー。
 特にゾロは、くいなとの事が発端となって「約束」というワードに強いなにかを持っていたりして、そういうところもかっこいいなぁ〜と惚れちゃいます。
Posted by BOSS at 2011年11月27日 17:26
これから少しずつ、みんなの新しい能力が見れると思うと楽しみです
Posted by グレイ at 2011年12月17日 11:46
 そうですね、今回だけじゃなく、これからバトルを繰り返すたびにどんどん披露されてゆくことになるんでしょうね。
Posted by BOSS at 2011年12月17日 16:37
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