2011年11月21日

週刊少年ジャンプ2011年50号 【まさかのダークホース!意外なあの人が、ハンター協会会長選に嵐を巻き起こす!?】 感想<前編>

 ついに3年に進学したスケットダンスが表紙を飾る50号。
 しかし、50号って数字がすごい重い(笑)。
 今年まだやんなきゃいけないことがいっぱいあるってーのに、もう50号かよって感じです。





 前半の感想は、

・めだかボックス
・ワンピ
・バクマン
・パッキー
・トリコ
・ニセコイ
・スケダン

 の7本でお送りいたします。



【巻頭カラー】 めだかボックス

 TVアニメに続いて小説化も決定し、栄えある巻頭カラーを獲得しためだかボックス。
 ですが、ちょっとタイミングの悪い事に今回の内容は若干地味めな作戦会議。
 こういうところで派手に盛り上がる回だったりするとよかったんですけどねー。

 まぁしかし、そんな作戦会議回でもなかなか興味深かったりするのもめだかボックス。
 まずは、裸エプロン同盟の作戦は『新選組フォーメーション』
 多対一を基本とし、決して一対一では戦わず、「勝負」しない。
 それによって主人公の弱点をつき、戦いそのものを止める。
 なかなか理にかなった戦法じゃないですか。
 目的を達成するのにピタリと合ってますし、球磨川以外ひとりひとりは圧倒的に弱い裸エプロン同盟として最良の策でしょう。

 それに対して、安心院なじみの教室では不知火半纏の能力がついに判明。
 なんと、スキルを作るスキルとは!
 もはや何でもアリになってきた感のあるスキルという概念ですが、もうそこまでいくと神の領域に入ってきましたね〜。
 いやまぁ、運命の因果律さえいじってしまう球磨川が出てきた時点でなにをか言わんやって感じではありますが(笑)。
 しかし、スキルを作るスキルとなると、半纏自身はバトルに参加しないメンバーということなんでしょうね。
 「ただそこにいるだけの悪平等」というのは、そういう意味なのかも。

 しかし、その半纏の力で善吉はどんなスキルを作ってもらうつもりなのか。
 セリフをすべて謎として伏せられてしまいました。
 あの安心院なじみすら驚かせるその発想とは。
 うーん、これは気になる。

 さぁ、これは球磨川陣営、善吉と、明暗分かれた感じがいたします。
 一方の球磨川は完全に手の内を明かし、もう一方の善吉はなにをしてくるのかわからない。
 これは王道バトル漫画的には圧倒的に善吉有利の展開です。
 読者に対して、先に手の内をあかしてしまったキャラはまず勝てないのが王道バトルですからねー。
 ここまで主役力においては完全に球磨川に引き離されていた感のある善吉でしたが、このセオリーで一気に逆転したという印象です。
 善吉もなかなか主人公が板についてきたじゃないですかー。



ONE PIECE

 別エントリーにて。



バクマン。

 地獄のような修羅場回。
 いやーこういう話がいつか来るんじゃないかとは思ってましたが、サイコーのキョーレツな顔芸もあって、すばらしく説得力のある修羅場となりました(笑)。
 漫画家自身が実感をこめて描いてるんですから、そりゃーリアルさも違うってもんです。

 しかし、読者が思う「漫画家さんっていつもこんな感じなんじゃない?」っていう想像上の修羅場ってのがあると思うんですが、まさにそれって本当だったんだな〜と。
 ちょっとした作業の滞りから取り返しがつかないほどスケジュールが狂いだし、何日も寝ずの作業で体力的にも精神的にもボロボロになり、しまいに人間関係もギクシャクしはじめてつまらないことで口論になっちゃったり。
 なかなか素敵な緊張感でしたよー。
 しかしここでやっぱり足りないのは、漫画家の背後に鬼のような形相した担当が立ってるっていうシーンですかね(笑)。
 服部さんだとあまりそういうのは想像できないんですが、服部さんもやっぱりそういう原稿の取立てみたいなことはするんでしょうか。
 担当というとまずそういうイメージなんですけどね(笑)。
 実際のところ、どうなんでしょうね。

 今回、なんとなく連想したのは、あしたのジョーの金竜飛戦の地獄の減量でした。
 まぁサイコーのあの凄い顔芸もあったんでしょうけど、このハンパないどうにもならない感、間に合わない感で連想したんじゃないでしょうか。
 身体が大きくなってバンタム級のレベルを越えだしちゃったジョーが、無茶の上に無茶を重ねて減量を成功させ、バンタムに居残るわけですが、その後はけっこうケロッとバンタムに適応しちゃうんですよね。
 サイコーも今度の地獄を大きな教訓にして、次からはけっこうケロッと適応しだしちゃうんじゃないでしょうか。



【センターカラー】 現存!古代生物史パッキー

 今度はケントロサウルスきたー。
 なんか恐竜大好きだった童心をちょっとだけ思い出しちゃったんですが、しかしマニアックな恐竜チョイスしてきます(笑)。

 あと、先週は工作ロボットを壊してくれてありがとうとかよくわからない喜びかたをしていたタケルくんがちゃんと壊されることを嫌がってて安心しました。
 しかし、だんだんこの子の工作能力が子供の領域を突破しつつあるような気がするのですが、パッキーのおかげでたしかに凄いイノベーションが生まれてるんじゃない?(イノベーション言ってみたw)。
 タケルくんのこれからがちょっと楽しみかも。



トリコ

 緊迫の神経衰弱編。
 なるほど、まるで食材攻略のわんこそばですね!
 次々と難易度の高い食材を攻略してゆく展開は、スピード感があってなかなか面白かったです。

 しかしなるほど、ライブベアラーはそこで小松に注目しましたか。
 トリコやココのような美食屋は、旨い物を食べた記憶はたしかにいっぱい持っているはずですが、それはライブベアラーだってたくさん持っているようなタイプの記憶。
 それよりも、まだ誰も味わった事のないものを作り出すことができる才能を持った“調理人”のほうに興味が湧くと。
 うーむ、これはとても説得力があります。
 そして、もっとも弱い小松が獲物として狙われた事で、緊張感も俄然盛り上がってきました。
 トリコやココの記憶なら、たしかにもう一回食べればその記憶は補充できますが、小松の料理人としての哲学や信念を作り出すに至った記憶が盗まれてしまっては、それは小松の人格を消される事にも等しいことですからねー。

 さぁ、負けられない理由がさらに大きく重なった神経衰弱編。
 ライブベアラーのイカサマのタネが気になります。



ニセコイ

 おー、さすがヤクザの親分の一人息子だけあって、締めるところはしっかり締めるんですねー。
 これはちょっとかっこよかった。
 普段はまさにもやし君でも、こういう一本スジの通ったところを見せてもらえると、俄然キャラに魅力が出てきます。

 一方、お嬢のほうは見た目は可愛いですが、今のところツン部分ばかりが目立ち、キャラクターの魅力としてはまだまだという印象。
 ここから一条くんの前に徐々に魅力が引き出されてくるのがとても楽しみです。

 しかし、ここで小野寺さんに二人がつきあってると誤解されてしまうのかー。
 なんという痛手! つーかお約束!(笑)
 思惑や人間関係がどんどんこじれてこその王道ラブコメ。
 とことんカオスになっていってくれることを期待しています(笑)。



【センターカラー】 SKET DANCE

 ついに3年に進級したスケットダンス。
 スケット団に新入生が入ってくるとかあるのかな〜とか思ってたのですが、まずはその前にクラス替えでしたか。
 たしかに、学生時代はこれがちょっとした恐さであり、希望でもあるのでしたな。
 なんかそういう緊張ひさびさに思い出しましたわ。

 まずは、3人バラバラになった展開に驚き。
 ちょっとショッキングならがも、まぁこの三人ならきっとそれぞれのクラスで新境地を開拓したりして、漫画の幅を広げてくれたりもするだろうな〜とポジティブに考えていたのですが、ボッスンのクラスに早くも大挫折(笑)。
 イヤイヤイヤイヤ、さすがにこれはない!
 ここがあまりにショッキング展開過ぎて、その後おさまるべきところにおさまった結果にむしろ拍子抜けしたくらいでした。
 いや、もちろんこのクラスに何の依存があろうはずもなく、これからが最高に楽しそうなんですが、スケット団バラバラとビーバップな新クラスがあまりにもインパクト大きすぎたものでして(笑)。

 しかしよく見ると、これはこれでほんととんでもないクラスですねー!
 なんというか、こんなクラス、ツッコミのヒメコが3日で過労死するんじゃないかという(笑)。
 いやー、楽しいんだけど、先行き不安すぎ!



 といったところで、前半戦はここまで。
 つづきは後半にて。



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