2011年09月28日

週刊少年ジャンプ2011年42号 感想<後編>

 ではではジャンプ後半の感想です。

■前編の感想はこちら





 後編の感想は、

・【読切】斉木楠雄
・めだかボックス
・バクマン
・スケダン
・べるぜバブ
・magico
・ST&RS

 の7本でお送りいたします。



【読切】 超能力者 斉木楠雄のΨ難

 もう何回目だかわからなくなってきた変則読切・斉木楠雄シリーズ。
 そろそろいい感じにコミック1冊分くらいたまってきたのではないでしょうか(笑)。
 連載ではないけれど、かといって普通に読切でもなく、なんだか不思議な連作ものになってきましたね〜。

 今回のテーマは「テレポート」
 なるほど、離れた場所に送るのがテレポートで、持ってくるのがアポートなんだ。
 地味に勉強になりました。

 しかし、そこに「等価交換」というやっかいなルールを課してきたのがいつもながらの斉木楠雄。
 人間は無価値で、着ている服とかの価値になるってのは、お話を成立させるための設定なんでしょうけど、同時になかなかブラックジョークな感じがして面白かったです。

 そしてまた、あのイケさんがこんなダンディーに生まれ変わっちゃうなんて!
 外見だけじゃなく、心もまっすぐで礼儀正しい紳士っぷり。
 これこそが超能力よりも不思議な奇跡なんじゃないですかね(笑)。
 なんかちょっといい話っぽく終わるのもいつもながらに斉木楠雄です。

 で、来週もやるんですか!?
 いい加減、しっかり連載枠くださいって麻生先生言う権利あると思いますよ〜(笑)。



めだかボックス

 てっきり善吉はオチとして笑いものになるのかと思っていたら、めだかとの間にまさかの深刻な亀裂発生。
 ほほー、面白い。
 なかなかに盛り上がったトレジャーハンティング編でしたが、それが終わったら即座に次への布石とは。
 読者をひと時も休ませない展開、よく出来ているじゃないですか。

 そして、今度は安心院なじみのもとに、おなじみの面々が集う構図。
 裏切りか、それともなんらかの策があるのか。
 なんだかよくわからないままに、とんでもない事が起こりそうな予感だけがムクムク膨らんでいきます。
 いやー、これはまた楽しみな展開だー。

 さて、なんだかたったひとりぼっちな感じになってしまった善吉。
 どうしたもんなんでしょうねー。
 元から特に特殊な力を持っていたわけでも、優れた才能を持っていたわけでもない(まわりと比べての話で、戦闘能力などでは充分常人の域ではありませんが)彼が、はたして今回のエピソードで「脱一般人」を果たせるのか。
 ヒロインの活躍を見守る視点役・驚き役として始まった彼が、ヒーロー側にシフトチェンジできるのか、興味深いところです。
 それとも、このような展開であってもあえて視点役にこだわり続けるんでしょうかね。
 めだかを見守るのがあくまで俺の役目って感じで。
 それもまた、善吉っていう気がしますけどね。

 しかし、あいかわらず安心院なじみの目的が見えないなぁ〜。
 謎が謎を呼ぶ。



バクマン。

 なるほどなるほど、自分の作品と似た新連載や読切が来る号には、とっておきの話をぶつける作家さんが昔は多かったのかー。
 なんとなく、最近もそういう事があったんじゃないのかなーとか、ちょっとだけ思い当たるフシがちらりほらりと……。
 読切が掲載される時にかぎって、なんで同じようなネタがダブっちゃうのかなーとか、以前うちの感想でも何度か言ったことがあったような気がします(笑)。
 まぁ、たんなる偶然かもしれませんが、なるほど、そういうこともあるのかーと。
 またまた、ジャンプの楽屋裏をチラリと覗かせてもらったっていうドキドキ感が楽しめました。

 そして、サイコーは新たな手法として、「一話完結じゃない一話完結」を学習。
 なるほど、これまでの物語を一回読み返し、伏線じゃなかったものを伏線に仕立て上げたりして、物語の転機にもできる一話を作るのか。
 参考になります。
 これって漫画だけにとどまらず、いろんな創作活動に使える手なんでしょうね。
 たしかに、これまでなんとなくそういう手法は認識していましたが、こう技法として整理してもらうとやっぱり立派な技術だったんだな〜と再認識いたしました。

 あと、今回はサイコーたちが自分で気づくっていう手順を踏みましたけど、こういう事を教えたりして戦術指導をするのも担当編集さんのひとつのお仕事だったりするんじゃないですかねー。
 ジャンプはやっぱり生き馬の目を抜く戦場ですからね。
 そういう戦術指導も必要でしょう。
 純粋な創作活動としてはどうかなーと、一瞬思わないでもないですが、そうやって競い合う事で結果的に面白い作品になるのなら、読者だって万々歳ですからね。



【センターカラー】 SKET DANCE

 男に触れれば男好きの淫乱に変わり(スタイルもいくぶんダイナマイツに)、女に触れれば女性好き&極度に男嫌いの本来の姿に戻るという全人類の天使・宇佐美羽仁。
 生徒会のギャグ強化要員だとばかり思っていたので、まさかそこに真面目に深くメスを入れてくるとは思わなかった。

 そりゃあね、淫乱で男好きなのがお前の抑圧された本性なのでは? なんて指摘されそうですから、宇佐美ちゃんでなくたって裏人格は否定したくなりますでしょうて。
 この問題はかな〜り解決困難な難題だと思うんですが、はたしてボッスン、宇佐美ちゃんを救うことができるのか。
 お手並み拝見って感じですねー。

 しかし、まさかあの伝説の校歌を寸劇化しようとは。
 なんというか、正気かと(笑)。
 そもそも、あの校歌がなかったことになってなかったって事に驚愕しましたよ!



べるぜバブ

 ずらっと並んだ日本人形とか、暗がりのマネキンとか、な〜んでこう怖いんでしょうね〜。
 じっとりした、和風ホラー独特の寒気を感じます。
 男鹿の「探偵物」発言から横溝正史みたいな雰囲気が始まって「いいね〜」と思わされちゃったのですが、さて、今回はそういうエピソードになるのかな?
 まぁでも、さっそくバトルな展開ですし、ここからは普通に修行編かな?



ぬらりひょんの孫

 トリマキコンビの大冒険。
 なるほど、ゆらさんたちのお助けアイテムがありましたか!
 ゆらさんのお札のド派手さは、まぁいつもながらのゆらさんだよなぁ〜って感じですが、魔魅流くんの数珠が意外とエゲツない威力で笑いました。
 魔魅流くん、ふだんは何を考えているんだかよくわからないヤツですけど、親切にもちゃーんとこんなに役に立つ護身アイテムをくれてたんですね。
 そのへんがなんかちょっと嬉しかったです。
 
 エスカレーターを滑り降り、大量の妖怪に襲われながらもウォータースライダーを出現させたり、アクション映画のような大脱走。
 しかし多勢に無勢、やはり追い詰められてしまうトリマキコンビ。
 ここで鳥居さんが意外な一面を見せてくれました。
 身を挺して巻を守る健気な少女と思わせ、その実、手首に隠した魔魅流の数珠で反撃を狙う。
 いやー、なかなかにしたたか。
 鳥居さん、これまでは主に守られる側でしたが、意外と度胸がある。
 策士ですねー
 またまた鳥居さんの新しい魅力にしてやられました。

 しかし、その作戦も一歩およばず見抜かれて、あわやトリマキコンビ、共食いの危機。
 この鏡斎、なかなかいい趣味……じゃなかった極悪な趣味してるじゃないですか〜。

「お互いの肉がどんな味か

 知りたくなることもあるだろう」


 とか、セリフも思わせぶりで変態的です(笑)。
 師匠である荒木先生は、作中に出てきた漫画家岸部露伴にかなりの部分でご自身を投影されてた印象でしたが、この鏡斎はどうなんでしょうね。
 椎橋先生の衝動が詰まりまくってるんじゃないでしょうかね(笑)。
 いやいやいやいや、椎橋先生が変態だなんて私は一言も言ってませんよ!?

 さぁ、そんなわけで、待ってましたとばかりにリクオ登場!
 これでトリマキコンビにもリクオの正体がバレちゃう展開になるのかな?
 バトルとともにそういった面も大いに楽しみ♪



magico(マジコ)

 うわー、なかなかにダークなシオンの過去!
 可愛い絵柄で、普段はほんわか純愛物語なのに、要所要所でこうやって締めてきますねー。
 そして、それだからこそシオンとエマの純情も光ります。
 暗い世界のなかで、小さな眩しい光がこの2人の愛なのですなっ。

 そして、今回は小細工ヌキで、真心で突破。
 いいじゃないですか、ちょっとウルッと来てしまいましたよ今回は。
 エマがいたから、超劣化人間でも頑張って大魔術師になれた。
 シオンがいたから、今の自分がいて、だからずっとそばにいてシオンを本当の笑顔にしてあげたい。
 うーん、いいカップルじゃないですか。
 お互いが、相手のためを思うからこそって事なんですね。
 自分のためじゃなく、相手のための純愛。
 うむ、いい話だ。



ST&RS−スターズ−

 スターズどうしたーーっ!
 応答せよスターズ! スターズ、何が起きた!!
 スターズは突如、これまでの周回軌道から外れて高度を一気に下げ、大気圏突入寸前。
 驚愕の事態に陥りました。
 いったい、何が起こったのでしょうか。
 ついこの間まで好調でセンターカラーもバシバシゲットしていたというのに、そんなに人気が急落してしまったのでしょうか。
 それとも、単に最近多い順位シャッフルか。
 あるいは、原稿アップがギリギリまで遅れてしまったのでしょうか。
 いやー、最近のジャンプを読むに当たって中盤の大きな楽しみにしていただけに、今週はめくってもめくってもスターズが出てこなくってかなり焦ってしまいました。
 そして、ラストにみつけてさらにガーン。
 うーむ、来週はちゃんと中盤に戻っていてくれる事を祈ってますよー。

 さて本編。
 ついに最終面接までこぎつけた白舟たち。
 最後の関門が一発ギャグとは思わなかった(笑)。
 とすると、宇宙飛行士にはユーモアも必要だって言ってたあの感じの悪いふたり組はちゃんと当たってたってことなんですね。
 さぞやこの試験、彼らは優秀な成績を収めたことでしょうて(笑)。

 しかしこの試験、フィフィー校長が笑い上戸っぽいところでかなりダダ甘の試験になっちゃってるんじゃないでしょうか(笑)。

 今回もまた、フィフィー校長はじめ女性陣が実においしい。
 鼻メガネかけて「ユーモア!!です」には個人的事情から少々痛いところはあったのですが、その恥ずかしがってる表情が最高に可愛かった。

 そして、マルカのニンジャなのにハラキリというわけのわからない素晴らしいズレっぷり(笑)。
 これ、今週の最高のツボでした。

 めぐるのは、ギャグはギャグとして、しっかりそのあと嵐くんに慰められてるのがね、いや、まぁ落ち込むなって。かえって美味しかったからよいじゃないかと(笑)。

 そんなコミカルな一同とは対照的に、火星ではついに宇宙人からのアプローチがスタート。
 そうでした、ちょっと忘れがちでしたが、この物語は宇宙人とのコンタクトを目的としたものでした。
 いやー、いよいよ動いてきたなって感じですねー。
 いったいどんな宇宙人なんでしょう。
 何を目的に地球人類に接触しようと言うのでしょうね。

 まぁしかし、このままお話が一気に宇宙人方面にシフトするということはさすがにないでしょう。
 ここからは、宇宙学校編がスタートってことになると思いますし。
 さ、どんな学校が始まるんでしょうね。



まとめて

 といったところで、今週はここまで。
 いや〜、今週は冒頭でハンター×ハンターに大感動。
 最後にスターズの大暴落にビックリという、最初と最後のまったく違う意味のインパクトにやられた号でした。
 
 そして、来週はワンピが休載。
 そのぶんマジコとめだか、ぬら孫が大増23ページで穴を埋めるという形のようです。
 順位低調に苦しむマジコはここで脱出して欲しいところであります。

 てなわけで、またまた〜。



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