■前編の感想はこちら。
後半の感想は、
・鏡の国の針栖川
・【金未来杯】ハングリージョーカー
・めだかボックス
・H×H
・ぬら孫
・黒バス
・magico
の7本でお送りいたします。
鏡の国の針栖川
チャンスは一度きり。
鏡にウソは通じない。
2人がちゃんと愛し合っていないと閉じ込められたものの魂は消滅してしまう。
これはなかなか厳しい、オッソロシイ設定ですねー。
いや、もちろん読者視点では両想いだってことは分かってて、そんなの何も考えなくても上手く行くじゃんよーとなってしまうんですけどね。
たとえここで真桜が咲に気を遣ってウソをついたとしても、鏡にウソは通じないわけですから。
しかし、それを知らない針栖川としては、これ以上ないくらい恐怖を感じ、慎重になってしまうわけです。
なるほどね。
ゴールの方法は分かってても、早々簡単にはゴールにたどり着けない。
本当は踏み出しちゃえば簡単な事なのに、ものすっごく怖いから絶対に踏み出せない。
針栖川が恐怖する、積み上げたボールが崩れるイメージってのはこのためにあったんですね。
青少年にありがちな、恋愛を前にした時の恐怖感ってやつですねー。
いやー初々しい(笑)。
コクっちゃったら、もしそれがアウトだったら人生が終わっちゃうんじゃないかっていう感覚。
なるほど、実にラブコメだ。
そしてそれは、この漫画を終了までとことん引っぱれる構造にもなってると(笑)。
上手い事考えましたねー。
しかし、咲はどんどんお色気要員化していきますねー(笑)。
下向きおっぱい様の、なんと健康的な美しさよ!
金未来杯エントリーNo.5 HUNGRY JOKER(ハングリージョーカー)
※金未来杯の感想方針についてはこちらをご覧ください。
金未来杯5作目は、田畠裕基先生の世紀末的SFアクション。
未知のウイルスによって生物界が暴走的な進化をとげ、その脅威の前に人類は絶滅の危機に瀕している未来。
そのなかで、自分を極限まで追い詰めながら諦めようとしない少年科学者の戦う姿を描く読切。
単純に読めば、つい先日銀魂でパロをやっていた「主人公がハラヘッターと言って始まり、一宿一飯の恩を返すために村と少女を救う話」まさにそのままの王道バトル。
空知先生はいつもながら恐ろしいですねー(笑)。
しかし、この作品を読んだ私が感じたのは、この2011年の夏だからこそ感じたんだと思うんですが、東日本大震災とモロに重なる印象でした。
自然の驚異によって住む家を失い、人々は一箇所により集まって、困窮した避難生活を送る日々(そのわりにはアイス食べたりケーキ食べたり意外と余裕ですがw)。
戦うのは兵隊や警察ではなく、『切札の白衣(ホワイトジョーカー)』と呼ばれる科学者集団。
しかし民衆の間には不信感がどうにもつのってしまう。
このあたりは、フクシマ50という単語を思い出しました。
もちろんあの事故に際して対処に当たった作業員はあくまで作業員であって科学者じゃないですけど、技術者というイメージで連想してしまいましたねー。
ちなみにフクシマ50と言いながら、wikiによれば現在2000人ほどが作業に当たっているそうです。
主人公ハイジのキメゼリフとなった、科学者は「不可能」を「可能」にする生き物なのだという主張には、それこそ福島原発事故で崩れ去った安全神話からいろいろと意見もあることと思います。
科学は万能ではない。
科学に夢をかける時代は終わったのだ。
そういう科学至上主義が地球を食いつぶし、環境を破壊してきたのだと。
いろいろと意見があることでしょう。
しかし安全神話が崩れ去ったからといって、科学は無能と決め付ける理由にはならないと私は思うんですよね。
科学は使うもの次第。
現状手に入っている技術が万能と思い込む、人間の思いあがりこそ問題なのだと思います。
科学絶対信仰というのとはちょっと違いますが、科学的なものの考え方というのは、人間が進歩してゆくための有効な武器だと私は思うんです。
そして科学的なものの考え方をしていった時、きっと今あるものよりよい手段が手に入る時がきっと来る。
その時、それまで不可能だったことがひとつだけ可能になる。
けっして「万能」ではないけれども、不可能な事をひとつずつ可能にしてゆける力が、科学にはあると私は思っています。
だから、今のちょっと科学というものの価値を否定的に見る世間の論調は、若干気に食わないところがあるんですよねー。
「0ウイルス=放射能」とまで言ってしまうとうがち過ぎだとは思いますが、そういった意味でこの作品はなかなか時代をとらえた、意欲的というか挑戦的な作品だと思いました。
安全神話を脱し、科学的な思考によって不可能をひとつひとつ可能にしてゆく、真に科学的な意味での科学の時代を求めようという、そういうメッセージを感じ取りました。
いや、まぁ私が勝手に言っているだけですが(笑)。
さて、なんだか妄想ばかりの感想になってしまいましたが、絵も演出も構成もなかなかレベルが高く非常にまとまりがよい作品でした。
アクションもかっこいいしデザインもいい。
どこかしら弱点を見つけるとしたら、必殺技やキメ技にこれといったものがないところでしょうかね。
可視化したタイマーとか戦闘モードに変身とか、いろいろとギミックには凝っていたのですが、最後に決着をつけたのが非常にシンプルな「ひっかき」というのが驚きました。
うむ、ここをもうちょっと凝って、キャラクターの象徴ともいえる武器をつけてあげたほうがよかったのではないかなーと。
そのへんが物足りなく思ってしまいましたねー。
さて、そんなわけで「金未来杯グリメガ勝手にランキング」。
画力はすでに非常に高いレベル。若干個性が足りないかなというところはひっかかりますが、アクションシーンやモンスター描写などにズバ抜けたものを感じました。ということで85点。
ストーリーはまっすぐな王道ながら、もしかするとこれは大震災や原発にかけたのではないか?という点を評価。ただヒロインの女の子にはもうちょっと戦果を上げさせて欲しかった。結果的にただそこにいるだけになっちゃいましたからね。そんなわけで60点。
オリジナリティという面は、あまり見受けられなかったですかねー。ただしどこかで見たことのあるアイデアでも、それをブレンドしてひとつの世界観を生み出し、作品のメッセージに繋げる腕前はなかなかと思いました。ということでその料理の腕前を考えて60点。
設定(連載に向くか)は、対怪物の戦いのみが続くとちょっとツライでしょうね、どうしても。話が単調になってしまいますものね。
組織化された人型の敵がたくさん出てくれば話は別なんですが、そうなっちゃうともう別作品になっちゃうでしょうか。
あるいはこの一連の事件の裏に何かあるとか言うのでしたら話を続けられると思うのですが、現状、示された形だけではちょっと連載は辛いんじゃないかなーと感じました。ということで55点。
キャラについては、やや特徴に欠けるように思います。主人公のマスクにはなかなか面白いなーと思わされたんですが、ヒロインがもう一味欲しかったかもしれません。ということで55点。
以上、総合点数は65点となりました。
さぁ、残る金未来杯エントリー作品はあと1本。
今回、編集部的には本命はラストですかね?
どんなのが来るのかなー。
めだかボックス
冒頭からいきなり何が始まったのかと焦りましたが、いやーワンダーツギハことジロちゃん、想像以上に凄い子だったようですねー(笑)。
そして最後の関門は、そのジロちゃんにおあつらえ向きの電波系……じゃなかった『悪魔の証明』。
存在しない魔獣を倒さなければいけない。
これは現在打ち切りゾーンで瀕死状態の一休的なトンチ問題なのかもしれませんが、ワンダーツギハにかかれば一発で解決なんじゃないかという気もしてしまいますねー(笑)。
しかし、そのワンダーツギハは現在迷走中。
このツギハを合流させるのが、ズバリ目下完全にいない人になっている善吉の役割なんじゃないかという一点読みなんですが!
さあて、どうなることか。
しかし、球磨川はあいかわらずコマゴマと美味しいところを持っていくなぁ(笑)。
HUNTER×HUNTER
メルエム王、ここでいきなり円を発動!
プフとの約束ではあと1回きりしか使えない円を、ここでもう使っちゃうのかと驚きました。
が、これが思わぬ者を戦場の第一線に洗い出す。
それはなんとウェルフィン!
いや、もともとウェルフィンはイカルゴから使者としての役割を背負わされていたんですから、これは話が早くなったというだけなのかもしれないんですが。
しかし一気に発見されて一瞬にして目の前に現れられてはウェルフィンとしても息が止まるでしょう。
その圧倒的な実力差。
すべての希望を失っちゃいますわな。
いやー今週はメルエムが大迫力!
凄まじかった。
これだけ圧倒的な威圧感のある敵ボスも昨今珍しいかもしれませんねー。
王に対し、一言発することすらためらわれる。
ちょっとでも間違えれば命はない。
ちょびっとだけでも気にくわないと思われたらアウト。
だからといって媚びへつらったりでもしたら、それ自体が王の機嫌を損なうかもしれない、とかね。
緊張で舌が上顎に貼りつき、咽が凍りつく感覚。
恐るべき王者の存在感です。
忠義も敵意も王の前では皆平等に無価値
まさに「絶対」の王者とはこういうものかと、見事に圧倒されちゃいました。
そして、その王に対して常軌を逸するほどの決意で見事切り抜けたプフに対し、さぁウェルフィンはどうなってしまうのか。
またウェルフィンがかかえた取引材料は、そしてイカルゴたちの駆け引きはどうなってしまうのか。
まさに予断を許さない状況が続いてますねー。
「腹が減ったな」
って、これ、よくわからなかったんですが、王が言ったセリフですか?
もしかしてウェルフィン……食べられちゃう…?
ぬらりひょんの孫
うわっは騙された(笑)。
いかにも毛倡妓が怪しいと思わせておいて、そこで首無がニセモノときましたかー。
なるほど、そういえば首無は「紀乃」って呼ぶんでしたっけね。
うっかりしてたぜー。
しかし、そんなニセモノを見抜いた毛倡妓も、敵幹部本命にあっさりやられてしまいました。
珠三郎って、これ男ですか!
毛倡妓かと思ってお色気にやられたりしたら実は男って、なんと恐ろしいトラップか(笑)。
この罠を、首無はちゃんと見抜くことができるんですかねー。
もし騙されっぱなしだったら毛倡妓にあとあとまで怒られそう(笑)。
ところで、毛倡妓本人はどうして殺されなかったんでしょうか。
もしかして、死んでいる人には化けられないとか、そういう能力の制限があるんですかね?
一方、リクオの敵は右腕を蛇腹状に伸ばして巨大化!
うわお、なんて素敵なデザイン!
巨大化した腕と、逆に貧弱になったように見える左腕のアンバランスさが凄いです。
そして、百物語組のリーダー圓潮と三つ目八頭が合流。
いよいよ敵の本拠地がお目見えとなりそうですが、ここで三つ目がちょっと気になることを言ってました。
いわく、元は自分たちは同じだったわけで、だから皆がどこにいるかくらいわかると。
おお、つまり幹部をひとり捕らえて吐かせることができれば、残りの幹部の居所もわかるってことじゃないですか?
正直に吐かせるなんてことができるかどうかは置いておくとして、はやくそのへんにリクオが気づけばよいのですが。
あるいは、この敵幹部を洗い出すのに清継君のネットワークが一役かったりするんでしょうか。
そういえば、清継君どうしているんだろう。
気になる〜〜。
黒子のバスケ
今週のジャンプはやたらと合体必殺技やら仲間の力をあわせてという話が多いぞという印象なのですが、ここにもまた凄い必殺技が!
なんと、黒子のバニシングドライブが、味方全員に!!(爆)
なんという異次元殺法!
すでにバスケの光景ではありません(笑)。
しかし最後、火神と黒子の決意の形相がふたつ重なって青峰の前で消滅したところは、正直シビレました。
そして、後先のことなんて考えない。
今勝たなければいけないから、今全力を出し切る。
いやー、これぞ青春ですねー。
magico(マジコ)
いーーやっほーーい!
エマのウェディング姿だぜーい、やっほーーい!
胸とかスゲーきわどいデザインだぜー!
さらに暴走したエマも可愛いぜー!
で、なんだってー!?
止めるには『クローゼット』って唱えてバングル型にするしかないって!?
ってことはアレか!?
エマ、ウェディングの下に着ているものだけになっちゃうじゃねーかー!
そんなことがあっていいのかーーー!!?
イイイイイいやっほーーーーーい!!
…………う……
……う…裏切ったな!!!
裏切ったなぁああああ!!!!
まとめて
ということで、妙に合体技の多いジャンプ37号の感想でした。
しかし、今気づいたんですが、巻末の作者コメントで久保帯人先生が気になることをおっしゃってますねー。
もうちょっとの間、一護達をよろしくです。
って、もしやブリーチ終了が近いんでしょうか?
たしか以前twitterのほうでブリーチはあと10年くらい続けるみたいなことをつぶやいてらっしゃったんで、こちらとしてもそのくらいの心構えでいたんですが。
もしや編集部に打ち切りを言い渡されたとか、そういう事なんでしょうか。
それにしては今週はしっかり表紙&巻頭カラーですしねー。
これはいわゆる、ただの「もうちょっとだけ続くんじゃ」なんですかね?
うーむ気になることを……。
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