2011年07月11日

週刊少年ジャンプ2011年31号 【叶恭弘先生のラブコメ新連載『鏡の国の針栖川』スタート!−戦国アーマーズ終了号−】 感想<前編>

 いやー、あっついですねぇ!
 さすがの暑さに最近は自転車通勤をサボってるBOSSです。
 それでも通勤電車だけでほぼ一日のエネルギーの大半を消費してしまっている感じなんですがね(汗)。
 こんな時はよく寝てよく食べないと。
 みなさんも夏バテとかにならないよう、しっかりスタミナをつけてこの暑い夏を乗り切りましょう。
 さて、そんな感じで感想です。





 前半の感想は、

・【新連載】鏡の国の針栖川
・ワンピ
・トリコ
・ST&RS
・スケダン
・バクマン
・めだかボックス

 の7本でお送りいたします。



【新連載巻頭カラー】 鏡の国の針栖川

 『プリティフェイス』『エム×ゼロ』叶恭弘先生、ここに復活!
 今回もまた、お得意のちょっとお色気要素入りのラブコメディ。
 数奇な偶然から不思議な鏡の中に閉じ込められてしまった少年・針栖川と、その鏡を買ってしまった少女・里見真桜の恋の行方は……てことで、恋模様としては王道ながらも、鏡に閉じ込められるという特殊な状況がなかなかに興味深い構造をつくりだしています。

 一番は、やはりむふふな妄想をかきたててくれるってところでしょう(笑)。
 鏡の中に入ったという事で、女の子の部屋にずっといられる特権を得た針栖川。
 今回だけの特典映像かもしれませんが、お着替えシーンに遭遇なんてアクシデントも発生してしまうわけです。
 そういうのがなくとも、女子高生と共同生活ってだけで世の男子は昇天するに充分値する特権と言えるでしょう。

 なんとも羨まケシカラン状況なわけですが、さらにこの鏡という道具を通して話すことで、これまでより2人の距離が圧倒的に縮まるという効果も発生しているんですな。
 誰しも鏡に向かう時って、顔をかなり近づけますもんね。
 ここに気づいた叶先生、天才だわ。

 もちろん、秘密を2人だけで共有しなきゃいけないという効果も大きい。
 相談できるのは互いだけ。
 どうやら互いに恋心を抱いている様子の二人ですが、どうにもきっかけがなくて踏み出せなかったこれまでのいきさつがあるわけで。
 そういう弱気なところが共感を生むわけですが、その2人の背中を強く押してくれるのが、このピンチと秘密の共有ということになるのでしょう。

 またそしてちょっと切ないのが、一方が鏡から出たら、もう一方が閉じ込められてしまうという鏡の設定。
 冒頭、軽く握った手をコツンとやるふたりだけの挨拶みたいなものが描かれましたが、そういう触れ合いすら永遠に許されない関係となったわけですね。
 どんなに好きでも同じ世界にいることができない。
 永遠に別世界にわかれわかれというこの運命。
 優れたラブコメには優れた障害がなければいけないと言いますが、なるほどこの漫画では鏡自体がそれを担っているわけですか。
 2人の恋を加速すると同時に、2人の間を隔てる絶対の壁ともなる。
 なかなか無駄のない構造じゃないですかー。

 しかし、まぁなんといってもですよ、そんな小難しい話よりもですよ、ジャンプにようやっと正統派のお色気漫画が戻ってきてくれたことを喜ぼうではありませんか!!
 今回の第一話だけでも、カラーでお尻、本編でお着替え、クライマックスでシャワーシーンとこれでもかとお色気シーンが満載!
 ふんだんにお尻おっぱい成分を堪能させていただきました!
 やっぱりね、ジャンプにこういう漫画は絶対一本はなきゃいけないんですって!!

 ということで、帰ってきてくれた僕らの叶先生。
 絵はさらに上達されてるようですし、話もこれからどんどん面白くなりそう。
 キャラクターもみんな魅力的で読みやすい。
 さすがベテランの安定感を感じました。
 これから毎週のジャンプをおおいに盛り上げてくれそうです。
 楽しみにしていますぜーー。



ONE PIECE

 別エントリーにて。



トリコ

 新章サンサングラミー編開幕。
 今回はサニーが合流ですか。
 そのサニーが、あのゼブラに続いてまたもや小松をパートナーに欲しがるそぶり!
 小松、モッテモテじゃないですか〜(笑)。

 しかしなるほど、四天王のうち、パートナーがいるのはトリコだけってのも不思議ですね。
 それほどパートナーにめぐり合うというのは難しいことなのかも。
 なにせ四天王とまで言われるほどの美食屋ですから、パートナーに選ぶ人物も相当の腕前じゃなきゃつりあわないでしょうし。
 そう考えると、小松ってば本当に凄いヤツなんだなぁ〜と改めて。



【センターカラー】 ST&RS−スターズ−

 新連載2回目。
 ついに始まった宇宙学校入学試験。
 最初の試験は、まずは三人一組でのミッション。
 積み木の設計図を担当する一人と、積み木の置かれた部屋に入れられ、目隠しをした一人と、その部屋を見下ろせる場所から指示を出す担当の一人。
 三人の力を合わせて制限時間以内に積み木を組み立てるという、かなり難易度の高そうなミッションですねー。
 これ、実際やったら、互いに何をしたいのかバラバラになったりして、かな〜り苦労するでしょうね。
 こういう時、冷静に全体を把握できる人や、リーダーシップを取れる人、問題にぶつかったときにそれで停止せず、すばやく解決法を見つけられる人など、いろんな才能が必要になってきそうです。
 これは難しい。
 30分の制限時間なんて、まるで足りてるとは思えません。
 難易度がめちゃくちゃ高いスイカ割りみたいなものですねー。
 さすが合格率1%未満。
 しょっぱなから厳しい。
 なるほど、これはたしかに宇宙学校の厳しい試験って感じがします。

 しかし、そんな厳しい試験でもまったくネガティブになったりせず、

「難しいけど、

 今 僕達3人

 宇宙飛行士だよね!!」


 と夢を馳せられる白舟はすがすがしくていいですなー。
 これからもっと過酷な試練が襲い掛かってきても、この白舟のポジティブさがみんなを勇気付けさせ、困難を突破するための大きな原動力となるのかもしれませんねー。

 さて、初回のテストは時間ギリギリでなんとか機転をきかせて突破するという、いわゆる王道展開かな? と思いきや、なんと制限時間の半分でトップ通過という快挙達成!
 これはいったいどういうことなんでしょうか。
 白舟の三次元空間認識能力が炸裂して、見えないことによるデメリットを完全克服したってことなんでしょうか。
 それとも、なにかほかにも秘密があるんでしょうかねー。
 あるいは攻略法でも編み出したんでしょうか。

 怪しいのは、マスコット人形として印象付けられたグレイくんですかね。
 宇宙人とのコンタクトをリアルに控えたこの世界で、こういう人形は問題ないのかなぁとかちょっと思いましたが(笑)。
 途中で積み木の完成図がグレイくんであることに気づいた誰かが、効率よく組み立てる方法を思いついたとか、そういうことだったりするのかも。
 実はこの試験は、状況認識とコミュニケーション能力を試す裏で、そこに気づけるかどうか、発想力、想像力も試すものだったとかね。
 そういうこともあるのかも。
 うーん、なんだか学習漫画のようなノリですが、しかし面白いなぁ。

 そして、フィフィー先生はやっぱりかわいいなぁ〜。
 今週新キャラとして宇州原さんを、ちょっとニガテそうにしているところもまたよかった。



SKET DANCE

 こち亀か!!(笑)

 いつにもましてマニアックな世界に没入してびっくりしましたが、いやさしかし、ボッスンの器用さは伊達じゃないですなー。
 この超人的器用さは両さんといい勝負なんじゃないかと(笑)。
 なんか途中からヒメコのためというより、ボッスン自身がやりたくてやってる感じなのがいかにもボッスンらしいですね。

 しかしまさか、ガレキ話で2話続けるとは!
 今週のペイントが非常にうまくいっただけに、来週はどんなオチが待ってるのか怖くてしょうがない(笑)。

 あと、ヒメコやボッスンの不自然な言い訳に対して、妙に寛容なスイッチも気になるんですよねー。
 実は裏で全てお見通しだったりして。
 スイッチだけに、ありえないとは言い切れないと思っちゃうんですよねー。
 さてさて、どうなることやら。



バクマン。

 新妻エイジ、完全勝利!
 いやー、有終の美を飾ったCROWに心からおめでとうと言いたい気分。
 敵ながらアッパレというか、これまで超然としたところのあった新妻エイジが、初めてと言っていいくらい人間らしく燃え上がった今回は、やはり勝ってもらいたかった。
 PCPは破れてしまいましたが、まだまだ勝つには実力不足なんですね。
 10年早いってことがまざまざと思い知らされました。
 むしろここまで力をはっきりと見せ付けられて、カッコイイ終わり方を見せられては、逆に気持ちいいくらいでしょう。
 サイコーたちの反応も、悔し紛れではなくて本当に心からのものなんでしょうね。
 そしてそこから、再び燃え上がる闘志。
 それでいいと思います。
 負けを認め、相手を認め、素直に賞賛し、仲間の仕事を喜び、そして次なる勝負へと。
 健やかで非常に気持ちのよい決着でした。

 しかしまた今回は「人間・新妻エイジ」の一面が垣間見えたのも新鮮で面白かったです。
 2本も連載しながら、そのほかに手慰みに30巻分以上もネームを描いているというバケモノぶりは相変わらずですが、田舎から出てきた孤独な少年という一面を見せてくれたのが強く心を打ちました。
 それまでは一人だけで漫画を描いていた新妻エイジが、東京に出てきて初めて得る事ができた友達、ライバル、仲間たち。
 ふだんは浮世離れして何を考えているのかよくわからない新妻エイジですが、そうですかー、そういう事を感じていたんですね〜。
 連載が終わった今だからこそ言える本音なのかもしれません。
 いやー、どこまでカッコイイんだ新妻エイジ。
 実は新妻エイジ、すごくいいヤツなんじゃないかと。
 神のような天才性と、カッコよすぎるほどにカッコよく勝利をもぎ取る闘士の姿と、そしてこういうちょっと切ない寂しがり屋の姿。
 こういう多面性を描かれちゃうと、これはやられちゃいますねー。
 今週は完全に新妻エイジアワー。
 あまりにも新妻エイジがかっこよすぎる、新妻エイジの魅力満点の週でした。
 そりゃもう最初から新妻エイジのことは好きですが、今週はさらに好きになってしまいましたよ。
 いかんなぁ〜、既に亜城木コンビよりも新妻エイジを応援している私がいます(笑)。

 そして、新妻エイジはさらなるステップへ。
 今度の目標は、なんとマンガ史上最高のマンガ!
 おおおー! どこまで昇りつめようというのか、新妻エイジ!
 本当に神になろうとでもいうのか!
 しかし、この新妻エイジならば、本当に達成してしまいかねないという恐ろしさ。
 そういう説得力があるから凄い。
 とにかく凄すぎです、新妻エイジ。

 さぁて、それに挑まなければいけないサイコー、シュージンは、はたしてどう立ち向かったらいいのでしょうか。



【センターカラー】 めだかボックス

 いやーお見事!
 逆転に次ぐ逆転。
 イカサマを封じるその手がイカサマとなり、それを封る手にはさらなるイカサマが紛れ込む。
 拳を交える攻防戦よりもヘタをすると遥かにテンションの高い、見事な一進一退の激戦でありました。

 しかし、その勝負を最後に分けたのは、球磨川禊の相手の発想の次元そのものを上回る大イカサマ。
 なんと、勝負の始まる前からジョーカーを抜いていたとは!
 勝負は始まる前から決まっていたということですか!
 赤さんが得意とする、右手に意識を集中させて左でイカサマを仕込むという技をそのままやり返すように、右手で財部ちゃんを守りながら左手で早業。
 なるほどー、あの男前な行動と、そこからの一連のカッコイイセリフは、そのイカサマに気づかせないための大芝居という一面もあったんですねー。
 なんという勝負か。
 まったく無駄のないキレっぷりに、慄然とさせられる気持ちよさです。

 いやーそれにしてもかっこいいな球磨川は。
 味方になると、ここまで頼れる男になるとは。
 新シリーズが始まるとどうしても以前のライバルキャラというのは弱体化してしまったり、悲しきカマセの運命をになったりすることが多いですが、球磨川禊はまったく違いますね!
 マイナス編のラストで熱血主人公化した時もかっこよかったですが、そこよりもさらに光り輝いているようにすら見えてしまいます。
 まさに、味方になったライバルキャラの、新時代のお手本のような存在と言っていいのではないでしょう。

『また勝てなかった。』

 この台詞、なるほどこういう使い方をしてきますかー。
 ちょっとこれは本気でシビレました。
 いまや球磨川には承太郎の渋さすら感じますわ。
 いや、裸エプロンを所望する承太郎なんて困りますけどね(笑)。



 というわけで、前半の感想はここまで。
 続きは後半にて。



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posted by BOSS at 23:19| Comment(2) | TrackBack(1) | ジャンプ感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今週は僕もめだかボックスにシビれました!w
赤のプレッシャー、イカサマをものとも
しない無双っぷり。
最後には相手の心をへし折っての
完全引き分け!!w
敵だと怖いが、味方になってくれると
こうも頼もしいとは。
もうホントに球磨川さんが負ける相手は
この学園にはめだかちゃんしか居ないのか
というぐらいですw
しかし、まだまだ安心院さんも、
謎多き不知火半纏さんも残っております故
めだかボックスはこれからも気になる展開が
続きますなw
こんな話作りが出来るなんてやっぱり西尾維新先生は凄い!と思わされた箱でした。
Posted by ごんざぶろう2世 at 2011年07月13日 22:30
 球磨川禊の『』よさがとどまる所を知りませんね(笑)。
 かつての強敵をこうやってここまで持ち上げておいて、いったい西尾先生はどこに物語を持ってゆこうとしているのか。
 楽しみになっちゃいます。
Posted by BOSS at 2011年07月16日 18:22
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