主人公は謎めきまくった全裸少年!
その正体とは! 今、驚愕の事実が明かされる。
【感想小タイトル】
■記憶喪失の少年
■康穂と少年
■新たなる能力
■名前
■マンション
■記憶喪失の少年
さぁ、期待のジョジョリオン、第2話。
前回は、大震災直後の杜王町に起こった異変と、そして記憶を失った少年の不思議な出現が描かれました。
この少年はいったい何者なのか。
とりあえず、私の興味はそこに矛先が向かっておりました。
今回は病院から物語がスタート。
記憶を失い、名前も、ここがどこかも分からなくなっている少年。
どうやら、かなり本格的な記憶喪失であるようですね。
「看護師」という言葉も概念も知らないようで、「白い服と白い帽子と白い靴の人」という表現がとてもシュールです。
さらにシュールなのが、どうもこの少年、「子供」という概念すらないようで、「小さい人」がどんどん大きくなっていって普通の人の大きさになるんじゃないのかという推測を立てていたり。
これはかな〜り深刻な記憶喪失であるようですね。
実際の記憶喪失についてあまり詳しくはないのですが、そこまで一般知識を失ってしまうものなのでしょうか。
それとも、この少年は通常の記憶喪失ではなく、なんらかのスタンド攻撃をうけるなり、なんなりして、このような状態になっているのでしょうか。
そのわりに、樹や鳥の名前にはとても詳しく、さらに不思議なのが、鳥の大きさや蝶の大きさ、人の身長など、もののサイズをかなり詳しく目算できるんですね。
パッと見ただけでそのもののサイズがわかるってのは、とくにスタンド能力でなくても訓練を積んだ人ならできるのかもしれませんが、それにしてもなんだか特徴的ですねー。
これって、水兵の帽子と関係してるんでしょうか。
たとえば、航海術として、距離感やものの大きさとかを一瞬で計算できなければいけないとか。
どうなんでしょうね。
■康穂と少年
見舞いにやってきた広瀬康穂ちゃん。
それを迎える少年とのやりとりが、ちょっぴりシュールながらも呑気であったかくっていいですね。
ベッドの下に挟まって「圧迫祭」とか、なにをやってるんだとか(笑)。
一本だけど『2×2』を思い出した康穂ちゃんが壁に頭ゴンゴンとか(笑)。
しまいに名物のお菓子で遊んじゃったりとか。
なんだか一気にこのふたり、打ち解けましたね。
気が合うのかな。
そんなこんなでやはり気になってくるのは記憶喪失のこと。
どうやら警察も役所もいろいろ調べてるようですが、手がかりはない様子。
少年は心細いのか、康穂ちゃんに寂しげに抱きつき、
「知ってる人は……
あなただけだ
ヒロセヤスホ……
身長166cm 地面の上にいた人……」
と、なんだかしんみり同情の雰囲気になったと思ったら……何をヤッとるか!!(笑)
まさか少年、ここで起立状態!(笑)
見事なテントが敷設されておりました!
いやー、なんなんだこの新世代ジョジョ。
まさか登場早々「その…下品なんですが…フフ…………勃起……しちゃいましてね…………」って(笑)。
いや〜〜、のっけからやってくれおる(笑)。
……ところがしかし、まさかこれが大いなる伏線だったとは!
恐るべし荒木先生ッ!!
■新たなる能力
ここから、少年の正体をさぐるための探索行がスタート。
まず康穂ちゃんが目をつけたのは、少年がずっとかぶっている帽子。
その裏をかえしてみると、なんとそこには「SBR」のタグ!
おおー、どうやらこの世界は、スティール・ボール・ランのあった世界と同じ宇宙なんですね。
スティール氏が大会終了後に作った会社でしょうか。
いわば、第二部から登場したスピードワゴン財団みたいなものかもしれませんね。
もしかしたら、SBR財団とかいって、今も聖人の遺体のあるあのトリニティ教会のシェルターを守っているのかも?
あ、そうすると、そうか! スティール氏こそスピード・ワゴンその人だったのか!
今気づく、驚愕の事実!<ほんとか?w
さて、そうなったら話は早い。まずはSBRの帽子屋を調べにゴー。
警察の見張りをかわして病院を脱出となるわけですが、ここで少年が出した技がまた凄かった。
ふわふわっと、例のシャボン玉のようなものが、見張りの女性の肩にくっつくと、なんと女性の右半面に無数の穴が!!
まるでこれは蓮コラ状態じゃないですか!(蓮コラをご存じない方、調べる場合はグロに重々ご注意を)
しかもその穴から、ジョボジョボと出てくる大量の液体!
なんじゃこりゃーーーッ!!
しかし、女性はまったく気づかない。
なにも変わった事など起きていないかのように……いや、なぜか急に喉が渇きだしたようで、まるで夢遊病のようにつぶやきながら、水を飲みに歩き出す。
これ、いったいなんなんでしょう。
隣で見ていた康穂ちゃんには、何も見えてなかったようですし、その後この女性の体が濡れているような描写もありませんでした。
多少穴は残ってるシーンがありますが、すぐにそれもなくなってます。
そして、水を飲んで満足した女性が元の席に座ると、あれだけこぼれだした液体が、綺麗さっぱりなくなっているんですね。
うーん、なんなんでしょう。
もしかして、催眠術のようなものなんでしょうか?
前回の常秀は、両の眼球を奪われ、視力を失いましたが、一瞬で元に戻っていました。
物理的には影響はないのに、催眠術のように身体的な異常が起こっていると潜在意識に働きかける、そういう能力なんですかね?
働きかけるのはあくまで潜在意識だから、表層意識は何が起こってるのかよくわからない、とかいうような。
うーん、でもまだまだわからないなぁ。
かくして、首尾よく病院を脱出できた二人。
と、それを病室の窓からみつめる……常秀!
うはは、嫉妬に駆られた男、これはちょっと怖いなぁ〜。
しかし、ここで注目すべきは、常秀の膝。
そこには、なんとあの少年の肩と同じ、謎の噛み傷が!
そして常秀の症状は、いかにも能力を発現する直前のような高熱状態。
こ、これは……もしや、新手のスタンド使いを生み出す、なんらかの儀式なのでしょうか!
生まれながらのスタンド使いは別として、第3部から第5部までは、弓と矢がスタンド使いを生み出すきっかけとなっていました。
SBRでは、聖人の遺体がその大きなきっかけを与えてくれる役割となっていたんですよね。
今回は、もしかするとなんらかの生き物が、その役割を担う事になっているんでしょうか。
たとえば、噛み付くことで対象にスタンド能力を生み出す、不思議な獣であるとか。
あ、でもこの噛み傷って、人間っぽいんですよねー。
もしかして、またあの聖なる遺体が絡んできてたりするんですかね?
実はこれ、あの聖人の遺体の、頭部による噛み傷だったりして。
うーん、気になる。
なにやらこの物語、背後でなんらかの存在が蠢いているような、そんな気配が感じられてきましたね。
■名前
そして、場面はうつり、杜王町の街角にある帽子屋SBR。
なんだか、靴のムカデ屋を思い出しました。
たくさんの帽子が並んでいますが、なかにちゃんとジャイロの帽子や、ジョニィの帽子があるんですね(笑)。
いやー、なんか無性に嬉しい。
きっとスティール・ボール・ラン大会終了後に、人気選手のファッションをブランドにして売り出したんでしょうね。
スティール氏、さすがの商才です。
って、さらには承太郎の帽子まであるじゃないですか(笑)。
探せばもっといろんな人の帽子があるかもしれませんね。
さて、ここで康穂ちゃんの意外とたくみな探偵術が炸裂。
軽めの女子高生かとおもいきや、なかなか度胸のすわった、頭の回る子なんですね。
感心しました。
そして、店主の持っていた注文書から、ついに明かされる少年の名前。
その名は……吉 良 吉 影 !!
なんと……吉 良 吉 影 !!
それは予想しなかったーーーーーーーッ!!
杜王町が舞台ということで、当然予想してしかるべきだったかもしれないのに、これは完全に不意をうたれました!
そうか! あの冒頭の「勃起」も、少年が吉良であるという大いなる事実の大胆な伏線だったのか!(笑)
いやいやいやいや、荒木先生さすが!!
そういえば吉良も、ボーイスカウトの時やったなとか言って、距離を測るのが得意でしたね!
なるほど、そういうことか!!
そうかー、ジョジョリオンは、あの吉良が主人公の物語なのかー。
なんだかすこし、感慨深いものがありますなぁ。
吉良は、以前一度だけ外伝的作品で主人公を張りましたが(ネタバレになるので作品名は伏せます)、あれはほんとうに寂しくなる、もの悲しい一遍でした。
なるほど、あの物語を経て、世界が何巡かし、ようやく本当の主人公として生まれ変わる事ができたんですね。
罪滅ぼしをしっかりして、魂が救われたようなものかもしれません。
うーん、なんかちょっとホッとしましたよ。
不思議と、ちょっとしんみりとしたものを覚えてしまいました。
そうかぁ、あの吉良がなぁ……。
あ、でも待てよ?
肩にはあのジョースター家の星のアザがあるんですよね?
実は吉良家もジョースター家の一族だったということになりますか?
いやいやいやいや、それはさすがにどうでしょう。
まだまだ情報不足の状態ですからね。
本当にこの少年が吉良吉影なのかどうか、まだちょっと保留でいいのかもしれませんねー。
というのも、康穂ちゃんが気になる発言を。
どうやら彼女は、少年・吉良吉影にニックネームをつけようとしていたらしく、その名前がなんと「ジョースケ」!
吉影という名前が、ちょっとイメージが違うというのが、康穂ちゃんの素直な印象というのが、すっごくひっかかるんですよね。
どういうことなんでしょう。
少年の正体は、吉良ではなく、本当は仗助のほうなんでしょうか。
しかし、康穂ちゃんの犬の名前がジョースケって(笑)。
もし本当に犬に転生してるのだとしたら、仗助の扱いだけはあまりにあまりですね(笑)。
■マンション
そして、今度は吉良吉影のマンションへ。
おお、あの古びたお屋敷ではなく、今度はちょっと高そうなマンション住まいなんですね。
扉の上にカギがあったりとかなり無用心のようですが、それを受けてオドケてみせたりする吉影少年。
こんなふざけた表情もするんですね(笑)。
ちょっと意外でした。
最初は不安ばっかりだったのが、だんだん打ち解けてきたりして、心もほぐれて来たといったところでしょうか。
なんか、こういう表情を見るとやっぱり吉良というより仗助かなーって気がしてきます。
と、そこに何者かの気配が!
というところで、今回は To be continued 。
いやー、しょっぱなからジョジョリオン、引きつけまくりですねー。
まさかの少年の正体!
しかし、それが明かされたと思えば、実は違うかも? という絶妙なフェイント。
そして静かに動き出す、スタンド使い目覚めの時?
記憶喪失の謎と、壁の目の謎も、とっても気にかかる。
気になることだらけで、なんだか今回のジョジョは、かつてなくミステリーな印象がいたします。
いやー面白い。
いったい今度のジョジョは、どんな物語になってゆくんでしょうか。
前回がレースという直線構造の上に物語を作り上げただけに、今回はかなり捻った展開をしてくるのかもしれませんね。
期待はどんどん膨らんでいっております。
■外部リンク
・荒木飛呂彦 公式サイト[JOJO.com]
・ジョジョリオン感想 #002(@JOJO)
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