■ジャンプ本誌の感想はこちら→前編
【コミック派ネタバレ注意!】
ナスガシラ号に吹いた(笑)。
これはサンジ怒るぞ。
【感想小タイトル】
■犯人は人間
■全部繋がって私
■ホーディのスピーチ
■犯人は人間
オトヒメ王妃暗殺犯として捕まったのは、なんと人間でした。
それもこれは、海軍将校のものによく似たマント。
いやー驚きでした。
もちろんまだ、本当に犯人がコイツとは決まってないでしょう。
可能性は色々あると思います。
あえて海軍の仕業と思わせるための変装かもしれませんし、あるいは単純に人違いってことだってあるかもしれません。
捕まった将校がまだ一言も発していないというのが怪しいですし。
犯人については、まだちょっと考える材料が足りないので、保留状態としておいたほうがいいのかなぁーって思ってます。
その後の、残されたネプチューンや王子たちの反応が、これまた泣かせてくれました。
オトヒメ王妃の和解を目指す考えは頭では分かるが、なぜ妻を殺した者を殺してはならないのか。
それが分からないと慟哭するネプチューンには、胸をえぐられるようでした。
そりゃあそうですよねぇと。
当事者でなければ、言う事は簡単。
当事者にとってみれば、これほど受け入れがたい事もないでしょう。
きれいごとじゃないこの思い、胸が熱くなりました。
そしてまた、それでも歯をくいしばってオトヒメ王妃の思いを受け継ごうという王子たちも素晴らしかった。
なるほど、現在はちょうど“世界会議(レヴェリー)”の年なんですね。
これはなかなか大きなイベントにタイミングがかぶさりました。
もしかしたら、いつかルフィたちがレヴェリーの会場に殴りこみ、なんてドラマチックな展開もあるかも、なんて妄想してしまいました。
うーむ、ルフィたちならやりかねない(笑)。
■全部繋がって私
さてさて、これにて長かった魚人島回想編は終了。
少年漫画で、よくここまでしっかりと差別という重い問題をまとめあげてくれました。
あらためてワンピという漫画の凄さ、大きさを知りました。
そして、ここでふたたびナミに謝罪するジンベエさん。
しかしそのジンベエの謝罪に、ナミがした返答が意外。
「確かにアーロン一味には
ひどい目にあわされたけど…
そんな酷い渦の中
出会った仲間もいるのよね!
全部 繋がって私ができてんの!!
魚人だからって恨みはしないわ」
「――だから私の人生に勝手に謝らないで!!
捨てたもんじゃないのよ?
今 楽しいもん」
サラリと言ってくれました、ナミ。
なんてでっかい。
これには思わず目頭が……。
あのココヤシ村でルフィに助けを求めた、あのナミがなぁ。
悔しさと無力さに耐え切れず、肩のイレズミをナイフでえぐったあのナミがなぁ……。
もちろんベルメールさんを殺された事は、いまでも一時たりとも忘れちゃいないでしょうし、許せるわけもないでしょう。
アーロンを憎む気持ちは変わらない。
でも、だからと言って、今の自分は復讐に狂うこともない。
自分は既に、ルフィたち仲間によって救われているのだから。
自分が生きる、そのことの意味を、すでに見つけたのだから。
自分の“家”を、見つけることができたのだから。
と、そんなところでしょうか。
自分よりも大切な仲間たちを見つけたのだからと、そういうことかもしれません。
いやー大人だなぁナミは。
仲間たちとの冒険と、この2年の歳月がナミをここまで大きくしたのですね。
はちきれんばかりに成長したのは、胸だけじゃなかった(笑)。
なんかもう、今回はジンベエさんと同じく涙ぐんでしまいましたわ。
ジンベエさんの愚直なまでの一徹さにも胸を打たれました。
そんなジンベエさんの姿に心を砕いているナミさんも素晴らしい。
自分のことだけじゃなく、相手のことにまで想いをめぐらせられる。
いい女になったんだなぁとつくづく感心いたしました。
しかし、こういう長い話になるとやっぱりルフィは寝ちゃうんですね(笑)。
そんな不動の安定感。これはこれで安心か(笑)。
あと、意外なことに、しらほし姫がナミに不思議な共感を。
なるほど、言われてみれば親(親代わり)を殺されているという点で境遇がちょっと似ているんですね。
この出会いが今後どんな絆となって行くのか、そしてドラマを生んでゆくのか。
そんなところにも興味が湧いてきます。
ナミって、ビビもそうですしローラもそうですし、同姓の友達を作るのが上手なんですよね〜。
■ホーディのスピーチ
さて、ここで状況を再確認。
ホーディが攻めてきた竜宮城で、捕らえられているのはネプチューンと兵、ということですが、実際にはナミたちが脱出後、状況は動き、王を残して兵達だけは脱出。
今はギョバリーヒルズで王子たちと合流して逆襲の準備をねっているところでしょうか。
あるいは各地で暴れている新魚人海賊団幹部たちと激闘を繰り広げているところでしょうか。
ゾロたちは、王とともに捕らえられたと思いますが、しかし、あれ? パッパグってどうしたんでしたっけ?
この絵を見て、はじめてパッパグの存在を思い出しました(ヒドッ)。
今ちょっと、みんなが捕らえられたところのシーンを読み返してみたのですが、パッパグの姿だけ見当たりませんでした。
これは一体どういうことなのか。
もしかして、意外な伏兵として活躍してくれる伏線だったりするんでしょうか。
ひそかに期待しておくことにします(笑)。
そして、ハチの口から、ホーディの人物像も確認。
なるほど、アーロンは人間を憎む分、逆に同胞には強い絆を感じていましたが、ホーディは人間と仲良くしようとするものなら同胞でも容赦ナシなんですね。
まさにハチの言うとおり、「魚人族の恨みと怒りだけを食って育ったような男」。
差別による復讐の連鎖から生まれた悪意が、こし集められてできた怪物といったところなのかもしれません。
ある意味、オトヒメ王妃やタイガーが恐れていた存在そのものかもしれませんねー。
断ち切らなければいけないものを逆に純粋に集めてしまった存在。
それがホーディなのかもしれません。
さぁしかし、そんなホーディの目的とは、果たしてどんなものなのか。
モニター越しに、ホーディは偉そうに演説を始めようというのでしょうか。
レヴェリーの阻止は当然として、その向こうに何かを求めているようですが…。
ジンベエが言っていた、まだネプチューン王は殺されないだろうというのも気になるところです。
あとそうそう、ジンベエは伝言で「ホーディとは戦うな」とも言ってましたっけ。
ホーディについては、まだまだ何かいろんなナゾがあるみたいですねー。
次回、この演説でそういったことが分かってくるのでしょうか。
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今週はナミの言葉に思わずうるっときてしまいました。確かに、アーロン達が何もしなかったら今でも幸せな生活が送れていたかもしれない。けれども、そのおかげで出会えた仲間達もいる。苦もあれど楽しい毎日を送れている。だから私の人生に勝手に謝るな、と。 本当に大人になりましたね。
<<ホーディは人間と仲良くしようとするものなら同胞でも容赦ナシなんですね。
ここらで大分ホーディの全体像がつかめてきましたね。とにかく、「人間が憎い」それがホーディだったんですね。人間を好むものはたとえ同胞であっても容赦はしないと。ここまで来たら、改心の余地もなく、ただのルフィ達にとっての敵、となるんでしょうか。
来週は全魚人に向けた、ホーディのスピーチ。果たしてその内容とは。そしてそれに対して王子達は、ルフィは、全国民は、どう動くのでしょうか。
(文章力の無さ&長文スミマセンm(_ _)m)
アーロパークで奴隷として生きてきたナミは、コアラやタイガーと同じようにトラウマを負っていたはずです。
しかしこの旅がナミからそのトラウマを取り除いた。
考えて見れば本当に凄いことだなと、感動してしまいましたよ。
ホーディは、たぶんああいうタイプは心を折られることはあっても、改心とかはしないでしょうねー。