2011年05月22日

【漫画感想】ジョジョの奇妙な冒険 第8部 ジョジョリオン #001 「壁の目」の男

 スティール・ボール・ランの完結の興奮いまださめやらぬままに、ここにジョジョの奇妙な冒険第8部、『ジョジョリオン』がスタートいたしましたっ!!
 それもまさかの舞台ッ! そして登場人物ッ!
 今回もまた、奇妙すぎる冒険の予感にワクワクが止まりませんッ!





【感想小タイトル】
■舞台は震災直後の杜王町!
■「壁の目」
■謎の少年



■舞台は震災直後の杜王町!

 といわけで、ドーンと開幕、ジョジョリオン!
 なぜジョジョリオンなのか、どうして主人公がすきっ歯なのか。
 世のすきっ歯の方には申し訳ないんけですけど、正直この主人公はあんまりかっこよくは見えないなぁ。
 ああでも、あのジョルノも最初はなんだこのコロネはとか思ってたわけで(笑)。
 そのうち慣れてかっこよく思えてくるのかもしれませんねー。

 しかし、今回はとにかくその舞台に興奮しました。
 第8部の舞台が、第4部の舞台であった杜王町ふたたび!ということは先月から知っていましたが、まさかそれがあの、東日本大震災直後の杜王町だったなんて!
 いやー、すごすぎですよ荒木先生。
 あの大震災から日もたっていないこの時期に、第8部の構想を震災とリンクしてしまうって。
 元々考えておられたアイデアを震災でアレンジしなおしたのか、それとも震災でゼロから発想されたのかはわかりませんが、どちらにしても凄すぎる瞬発力です。
 壮大なジョジョのストーリーを生のアイデアで作り上げられるその瞬間を、垣間見た気持ちになりました。

 それにしても杜王町、懐かしいなぁ〜。
 昔、ここが舞台になっていたのは第4部。
 ジョジョ内世界では1999年で、実時間では、連載スタートが1992年でした。
 29巻を引っ張り出してきて見ましたが、今回は同じ杜王町といってもちょこっとだけ違うんですね。
 年代が2011年というのは勿論ですが、町の人口が第4部では58,713人となっているところが、今回は47,228人。
 町のマークもちょこっと変わっていて、昔は変形した「M」に「楕円」だったところが、今回は「M」に「王冠」。
 これはやっぱり第4部の続きの話ではなく、一巡した宇宙の杜王町ということなのでしょうね。



■「壁の目」

 そして今回、もっとも驚かされたのが「壁の目」という壮大な怪現象。
 あの震災を発端にしながらも、それだけでは終わらない大異変。
 これまでのジョジョにはなかった、スケールの大きな天変地異が発生しておりました。
 「壁の目」と呼ばれるそれは、まるで津波から杜王町を守るように走る、巨大な壁。
 震災の夜、突如盛り上がった謎の城壁のようなもの。
 まるで城の銃眼か、騎士の鎧の目のスリットのようなものが各所に開いていており、なんとも奇妙的感覚に襲われます。
 なんなんでしょうねーこの摩訶不思議な光景は。
 家などを軽々と持ち上げ、町を寸断するこの巨大な構造物の光景は、えもいわれぬ強烈なインパクトがありました。
 「とんでもない事が起きちゃってるぞ!」「これまでにない、凄いストーリーが始まるぞ!」という予感ビシビシであります。
 いやー、ほんとに荒木先生は凄い作家さんです。
 あの震災から着想を得つつ、まさかここまでワクワクのアイデアを持ってこられるなんて。

 考えて見れば、仙台市ご出身の荒木先生にとって、今回の震災は精神的にも物理的にもとても大きな衝撃だったと思うのですよ。
 東北のこれからに大きな関心を持って、最も心配されている作家の一人でもあるでしょう。
 その心理的な衝撃を、作家として作品に昇華するのはとても正しい姿勢だと思います。
 しかも、それをしっかりジョジョっぽい、というか、これまでにないくらいのスケールの奇妙現象に仕立て上げてくれた。
 東北の痛みはもちろん作品のベースとしながらも、しかし作品自体は生々しい震災の悲劇をメインに据えるのではなく、あくまで娯楽として、ロマンとして、すばらしい第一話のインパクトとして世に送り出してくれました。
 そこがやっぱり凄いなと思うのです。
 あくまでジョジョは「奇妙な冒険」なんだよなぁと。



■謎の少年

 さて、今回の主役と思われる少年ですが、なんとこれが全裸+帽子一丁で土の中からご登場。
 まるで土から生えてきたような感じですが、自分が誰なのか記憶すら失って、いったいなんなんでしょうねー。
 謎めいています。
 なんとなくですが、この神秘的な少年にはピアノマンを思い出してしまいました。

 また、その少年ジョジョリオン(仮名)の首筋には、由緒正しいジョースター家の星の形のアザ。
 しかしそのアザのまわりには、まるで人間に噛まれたかのような深い歯型がついていて、今もタラタラと血が流れ出ている。
 いったいぜんたい何事かと。
 全裸で、記憶も失って、でも帽子だけはしっかりつけて、そして首筋には深い歯型。
 まったくもってわけがわかりません。
 ここまで謎めきまくった不可解な登場シーンもないんじゃないでしょうか。

 さらに、相手の目玉を消滅させる不思議な力。
 トドメとばかりにボールが4つですからね!
 このボールというのに思わずSBRとの関連性を想起してしまった人も少なくないのではないでしょうか。
 黄金の回転だ!とか……いやいや、それはさすがにないか(笑)。


 そして、このジョジョリオンを助けた女の子。
 この娘の名前にまたびっくり!
 まさかの広瀬康穂
 これってば、康一くんの一巡した姿なんでしょうか!!
 まさかの女性化って!

 さらに、その康穂をおっかけるストーカー気味の男、こちらも驚き! 東方常秀(じょうしゅう)!!
 康一君がかわいい女の子になったのは嬉しい誤算として、まさか仗助がこんな頼りない感じになっちゃうなんて!(笑)
 しかしこのブチキレやすい性格は、やっぱり仗助を思わせますね〜。
 そしてまた、康穂ちゃんの、普段は普通っぽいのにイザとなると勇気を出して積極的に行動できるところも、康一くんを思わせます。
 もちろん、第4部の舞台は1999年だったわけで、今回だいぶ時間的にズレがありますから、本人たちの一巡した姿とはまだ限りません。
 が、それにしてもこの登場は嬉しいですね〜。
 第一話から飛ばしてるなぁ〜と、おおいにニヤニヤさせられてしまいました(笑)。
 
 さぁ、いよいよスタートしたジョジョの奇妙な冒険第8部。
 最初から、これまでになく謎めきまくり、スケールも壮大な設定でびっくりさせられまくりでしたが、今度は一体どんな冒険が待ち構えているのでありましょうか。
 広瀬康穂によると、この物語は、「呪い」を解く物語とのこと。
 「呪い」とは、一体なんなのか。
 解くとは、どういう事を意味しているのか。
 本当にわからないことだらけですが、それだけにワクワク感もノンストップ。
 もう完全にジョジョリオンの物語に引きずり込まれてしまいました。
 またも、毎月のウルジャン発売が待ち遠しくなる日々が始まったようです。



■外部リンク
荒木飛呂彦 公式サイト[JOJO.com]
ジョジョリオン感想 #1@JOJO



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posted by BOSS at 22:56| Comment(2) | TrackBack(0) | 漫画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ジョジョリオンは、震災発生前から、地震がテーマだと決まっていたそうです。流石は荒木先生っ!! しかしかつての舞台をまた違う形に変えるのに、地震という設定は有効っ!! しかし決して簡単ではないテーマ!! そうとうな準備を行わないと難しいだろうに、この掲載準備期間の短さは、話の信憑性をあげていますね。
Posted by くまた at 2011年05月24日 08:20
>震災発生前から、地震がテーマだと決まっていたそうです。

 なんと! スゲェ、さすが荒木先生!
 たびたび出てくる荒木先生予知能力者説がまたも持ち上がってきそう。

 しかし震災と言う本当に大変なテーマに、一見さらりと立ち向かってしまうところが凄いなーと。大変さを見せないところが素敵だと思いました。
Posted by BOSS at 2011年05月26日 23:22
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