■ジャンプ本誌の感想はこちら→前編
【コミック派ネタバレ注意!】
扉絵シリーズは、まさかのガイモンさんに恋人登場っ!?
それもお似合いの樽入り女!(笑)
な、なんという局地戦用フェティシズム。
すっごいかわいいじゃないですかー。
【感想小タイトル】
■広がる戦火
■ナミとアーロン
■アーロンパーク
■広がる戦火
八方に散った新魚人海賊団が、魚人島のあちこちで暴れまわる。
何をしているのかと思えば、踏み絵と来ましたか。
踏ませているのは、しらほし姫の母、オトヒメ王妃の写真。
人間との和解をめざしたオトヒメ王妃の顔を踏めなければ、魚人の敵とみなし、島を追い出す。
どちらもイヤなら、殺してやるぞと。
物騒なヤツラですが、しかし、そんなやり方で魚人も人魚も言う事を聞くのでしょうか。
かなり怪しいと思うのですが。
彼ら新魚人海賊団は、魚人島住民達の意思をどう見積もっているんでしょう。
今回の島民達の反応を見るに、人間はいまだに魚人や人魚に対して強い差別意識を持っていて、だからそんな人間たちと一緒に暮らす事はなかなかできないと彼らは分かっているものの、だからといって強く歯向かいたいとまでは思っていない。
出来れば平和裏に、別々に距離を置いて暮らしたいと。
そういう意見が大勢なんじゃないでしょうかね。
そしてフカボシ王子、魚人島の北の「水車の町」でシュモクザメのドスンと衝突。
ていうか、フカボシ王子、こんな所で何をやってるんでしょう?
ゾロと交渉したあとで突然姿を消して、城の襲撃事件も知らずにこんなところに来てたんですね。
一方サンゴヶ丘にて、さわぎたてる群集を遠巻きに様子見する、怪しげな影。
おー、カリブー船長まだいましたか!
すっかり存在を忘れていましたが、なにやらしらほし姫を次のターゲットにした模様。
うわー、なんとも不穏な流れになってきましたなー。
あんなにでっかいしらほし姫をどうやってさらうつもりだ? とも思いますが、カリブーの力なら、物理的な体積とか全て無視して、体内にすっぽり入れられちゃうのかもしれませんね。
しかし、やっぱりカリブーの声は若本さんしかないなぁ(笑)。
しゃべりかたがまんま若本節ですって〜。
■ナミとアーロン
場面は海の森。
ジンベエさんが、いきなり気になるセリフを。
「奴ら 実際はまだ国王に
手出しなどできん!!」
これってどういう意味なんでしょう。
何かネプチューン王にはまだ奥の手があるのか。
それとも、ホーディが手に入れなければいけない何かをネプチューン王は隠し持っていたりするんですかね?
たとえば、アラバスタ編のプルトンのような、ですね。
ああ、そういえばロビンがこの島にもポーネグリフがあるとか言ってましたが、それと何か関わりがあるのでしょうか。
うーん、でもホーディにはそういうのを必要とするイメージがまったくないんですよねぇ。
シンプルに力で人類をねじ伏せようという、暴虐でストイックなニオイが先行していて、たとえば隠された兵器とか、そういうものを求めている印象がないのです。
なんなんでしょうね。
そして、意外や意外、ここでサンジが口火を切る。
これまで完全にギャグ要員と化していたサンジが、ナミのために本気で凄みを見せました。
「話次第じゃ お前を…
おれは 許さねェ!!!」
いやー、これはギャップがでかくってかっこよかった!
絞めるところはちゃんと引き締めますねー。
ゾクゾクッと来ましたぞ。
走馬灯のように描かれる、懐かしきアーロンパーク編の回想。
ベルメールさんの顔を見ると、今でも胸がしめつけられる。
切なくってたまらないですよ。
この辛さを思えば、ナミの抱える痛みはいったいどれだけのものなのかと。
到底、過去の事として簡単に割り切れることではありますまい。
はっちゃんの事こそ割り切ってくれましたが、あれは無害なはっちゃんの人徳によるところが大きいでしょうからね。
たとえば、アーロンその人が目の前にいたとしたら、ナミは今でも殺意の波動に目覚めるはずです。
そして、そのアーロンをイーストブルーに解き放った張本人が、今、そこにいる。
いやー、何十巻ぶりに回収される因縁の出会いであるわけですねー。
感慨もひとしおです。
■アーロンパーク
アーロンパークとシャボンディパークの噂は、本当だったんですねー。
人を憎みながらも人の世界に憧れた、複雑な幼年期の思い出。
悪逆非道をつくしたアーロンの過去には、魚人の差別の悲哀が隠されていたのでした。
うーん、やるせないなぁ。
そして語られる、魚人島の歴史。
200年前まで、人魚と魚人は“魚類”に分類されていた。
200年前、リュウグウ王国は世界政府に加盟し、世界会議(レヴェリー)に参加。
しかし、魚人族に対する差別はなくならなかった。
大海賊時代の幕開けとともに魚人島は人間の海賊たちが暴れ回り大混乱。
その混乱をおさめたのが、あの白ひげだった。
それでも、差別はやむことはなかった。
おかしなことに、政府の中枢に近付くほどに、差別体質は深く根付いて変わる事がなかった。
それはそうでしょう。
なにせ世界の中心が、あの天竜人なわけですからねー。
差別、諸悪の根源はまさにあいつらだと、そう思わざるを得ませんって。
そんな折、魚人島の腐った歴史を覆そうと、二人の人物が立ち上がった。
一人は、「オトヒメ王妃」。
王妃は、人間と“共に暮らす”事を島民に説き続けた。
オトヒメ王妃はさぞや苦労されたことでしょう。
いつかはきっと平和に仲良く人と暮らせる日がやってくると信じ、健気に説き続けたんでしょうね。
人と仲良くなるためには、まずは自分達から変わり、手を差し延べていかなければならないと、そういう信念があったのかもしれません。
どうやったら報われる日がやってくるのかわからない、不毛にすら思えるような試みじゃないでしょうか。
でも、きっと報われる日がやってくると信じて、健気に必死に頑張ったのでしょう。
しらほし姫の純真さから察するに、そのお母さんですから、きっと純粋な人だったのでしょうねー。
なんとなく、目に浮かびます。
そういう純粋な人だったからこそ、懸命な努力が人を引きつけ、いま、島民たちが踏み絵を拒み続けるほどに慕われるようになったのでしょうね。
そして、もう一人が、出ました、あのフィッシャー・タイガー。
蛇姫ボア・ハンコックたちを奴隷身分から解放した、あのタイヨウの海賊団の船長ですねー。
オトヒメ王妃が“共に暮らす”を信念としたのに対し、フィッシャー・タイガーの旗印は“決別”。
おおお、聖地マリージョアを襲撃するなんていう、大それたことをするだけはある。
魚人をひきつれ、人類すべてに反旗を翻したということですか!
かっこいいなぁ〜。
オトヒメ王妃とは考え方が対極でも、同じほどに強い信念を持った人だったのではないでしょうか。
己の明日を捨ててでも、やらねばならぬ事はやらねばならぬと、強烈な意志と義務感を持った人だったのかもしれません。
人類と魚人族。
大きな対立構造を解消しようとしたところで、魚人の中でもまっぷたつに対立が生じてしまう。
皮肉な事です。
オトヒメ王妃とフィッシャー・タイガー。
いったい、どちらが本当に魚人族のためになったんでしょうね。
なんだか、どちらも結局実を結びそうにないんじゃないかと思えてくる、そんな悲観的な感じがしてしまうのがさらにやるせない。
どちらにせよ、どちらの人物も今この世にはいない。
いったい、どんな事があって、彼らの命をうばったのでしょう。
時はさかのぼり、15年前。
おおお、タイヨウの海賊団に、フィッシャー・タイガーその人と、若かりし頃のジンベエさん、そしてアーロン、ハチの姿が!
よく見るとチュウもいるし、これはもしかしてマクロ一味でしょうか?
世界に反旗を翻すフィッシャー・タイガーの、ふてぶてしい面構えがかっこいい。
15年前のジンベエさんは、マゲもゆってなくって、今よりちょっと若々く、ちょっとだけ荒々しい感じがします。
そしてアーロン。
なるほど、立ち居知的にこれは、フィッシャー・タイガーをジンベエさんとともに補佐する、二人の側近って感じなんですかね。
実力的には、アーロンよりジンベエさんのほうが遥かに格上なんでしょうけど、フィッシャー・タイガーはこのふたりをともに重用していたのかもしれません。
だとすると、あの謎のセリフ、
「かつてアーロンはジンベエと肩をならべていた」
に、ようやく説明がつくと思うんですよねー。
実力的にも、身長的にも(笑)、肩が並びそうにない二人でしたが、海賊団内の役職として肩を並べていたのかな〜と。
そんなことを考えついたヒトコマでした。
さてさて、いよいよ語り始められた魚人島の過去。
いったいどんな真相があかされることになるのでしょう。
11年の、アーロンの「解放」。
10年前の、「白昼の暗殺事件」。
フィッシャー・タイガーの死。
そして、ジンベエはどうして七武海に加入したのか。
たくさん語られるべきことはあります。
ちょっと長い回想編になるかもしれませんね。
長い長いワンピの物語の中でも、ここは最初期から綿密に伏線がはられてきた、かなり重要なポイントなのだと思います。
この流れは、いったいどこへとワンピースという物語を運んでゆくことになるのでしょう。
反天竜人の戦いへむけての、最初の予兆となるのでしょうか……。
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フォークデュオでも結成するんでしょうか
明日にかけるはことかそんなタイトルでしょうか・・・
そうか、サイモン&ガーファンクルからとってきたのかー。
まったくもう尾田っちめ、少年少女おいてけぼりじゃないですかwww