ウルトラジャンプ2011年4月号掲載。
ジョジョの奇妙な冒険 Part7 SBR #69 新たな世界(5) の感想です。
【決定的ネタバレあり】
さぁーて、ついにあと2回となってしまったスティール・ボール・ラン。
最後の戦い、DIOとの対決も、とうとう最終段階に入りました。
ジョニィはどう戦うのか、そしてDIOの綿密に練られた作戦とは、いったいどんなものなのか。
特に今回はDIOの作戦の正体。
ここに注目が集まったわけですね〜。
では、順を追っていきましょう。
まずは、時の止まった世界のなかで、一気にジョニィに殺到するDIO。
スタンドと銃の二重の攻撃で、どちらかが防がれてもどちらかがやるという、言わば吉良吉影と康一くんの戦いの時のような作戦。
結果、時の動き出した瞬間、ジョニィはザ・ワールドに攻撃を加えてスタンドからの大破壊を防ぐ事を選択。
これはたしかに賢い選択だったかもしれません。
もしザ・ワールドのパンチを受けていたら、花京院のように胴体を貫通されていたかもしれませんからねー。
しかし、そのため、DIOの銃弾を首筋に受ける事になり、落馬。
馬から離れたジョニィはACT.4を使えない事に。
ここまで、すべてDIOの計算どおり。
着々と作戦が進んでいるぞっていう感触が、読んでいるこちらまで伝わってきます。
恐るべき敵の作戦ですが、こういう時って妙に快感なんですよねー。
だって、もしラスボスの作戦がショボかったりしたら、それはやっぱりガッカリですもの(笑)。
しかし、やはりジョニィもただやられるだけじゃない。
落馬前にあてもなく、散弾のように打ち出したかに見えたACT.4の爪弾は、鉄橋の鉄骨をつたってじきにDIOを攻撃しに戻ってくるという、ブーメラン作戦。
なるほど、その手がありましたか。
無限に敵を追い続ける、おそるべき能力ですよやっぱり。
ところがどっこい、それすらもDIOは見抜いている。
というか、大統領の助言が活きているんですねー。
DIOの作戦は、なんと! 自分の足を、捨てる!!
無限の回転の攻撃が鉄骨を伝い、路面を伝って戻ってくるその場所で、DIOはスタンドの上に乗り、攻撃を受けるその寸前、スタンドの足を切り飛ばすッ!!
これかっ!
これがDIOの言っていた、「それ相応の犠牲と対価」だったのかー。
炸裂する、DIOの神々しいまでの「無無駄無駄駄無駄無駄!!」。
まるで自らを犠牲にする、キリストのようではないかと思ってしまったのは間違っているでしょうか。
いや、これほど真っ黒いキリストもいないでしょうけれども(笑)。
しかし、間違いなく次の世界の色を決める、神となる人物です。
そのためならば、己の身を傷つけることなど何のためらいもない。
もはや狂気すらも感じますが、やはり恐るべき人だと、あらためて思いました。
さすがDIO様。
そしてさらにっ!
無限の回転をかわすだけじゃない!
切り捨てた自分のスタンドの足を、無限の回転をくらった足を、なんとジョニィのほうに切り飛ばしていた!!
恐るべし! DIOの姦計!!
なんとジョニィ、ここで自分の技を食らってしまったーーーっ!
まさかの自爆。
こんな決着、まったく想像の埒外でしたっ。
いやもう、今週はここで大興奮!
バラバラに分割され、回転しながら消えてゆくジョニィの、なんと憐れなこと。
これが、負けるって事なのか。
信じられない光景です。
ジョニィのあまりの無力さに、正直唖然としてしまいました。
このまま本当に負けてしまうのかと。
なにか逆転の方法はないのだろうかと。
そもそも自分の技だろ? 止められないのかよとか。
だけど、何もできないまま、消えゆくしかないジョニィ。
馬がない時点で、自分の技を逆回転で止める事もできないんですね……。
じゃあ、なにか都合のいい展開が起こって誰かが助けてくれないだろうかと。
それこそ、ポコロコやノリスケさんが。
いや、彼らにそんな義理はないか。
では、あるいは、死んだはずのジャイロが都合よく生き返って、「よぉ、顔色悪いじゃないか。ところでレッスン6だ」とか言って助けてくれないだろうかと。
しかし、
答えBかわせない。現実は非情である。
なのだなぁ。
一矢むくいようとするACT.2の爪弾すら、途中で引き戻される始末。
勝利を確信したDIOは後をも振り返らず走り去り、最高の哀愁とともに、道端に残されるジョニィ。
いや、死んではいない。まだね。
しかし、その場から永久に離れられない無限の回転の力。
それが働いている限りは……。
そしてついに、DIO、ゴーーーールイン!!!
まさかのDIO、総合優勝ーーーーーー!!!
こんな結末が待っているとは思わなかったーーーーッ!
「世界の頂点は
『ディエゴ・ブランドーで完結ですッ』!!」
この実況の言葉が、ドカーンと重いっ。
認めたくないけど、これはもう、動かしようのない事実なのだと、のしかかってきます。
いやもう、ジョニィの優勝を信じて疑わなかった私は、あまりにもショックでした”
なんなんでしょう、この脱力感は。
悲しいし、悔しいっ。
なんで世界はジョニィにやさしくなかったんだと、うらめしい。
この痛々しい運命が、憎たらしい。
本当に、一筋縄ではいかない運命ですよ。
今回はそういうことをつくづく思い知らされました。
まさか、レースがこんな結末を迎えるとは。
いや、もちろんDIO好きの私としては、他の誰がかっさらうよりDIOであって嬉しいです。
他の誰かだったらこれほどまでにショックではないかもしれませんし、むしろ納得が行かないかもしれない。
DIOにかっさらわれると、呆然としつつもどこかで納得はできるのです。
だって、しょうがない、DIOだものと。
しかし、まさかのまさかですよ。
先月までは、優勝も、勝利も、遺体も、すべて主人公が勝ち取ると信じて疑わなかったんですわ。
だが、違った。
運命は、まったく違ったんですわ。
いやー、まだなんかすごいショックです。
あまりにもショッキングですわー。
しかし、まだまだです。
胸の奥、フツフツと煮えたぎってくるこの感情はなんでしょう。
そう、勝負はまだついちゃいない。
本当の決着は、まだついたわけではないはずです。
ジョニィはまだ、死んだわけじゃない。
どうにかして馬の力を得て、逆回転の力を得れば、なんとか無限の回転から脱出できるはず。
だから助けて、スローダンサー!
そして、最後の決戦地、マンハッタン・トリニティ教会地下シェルターへ!
どうでしょう、次号最終回、間に合うんでしょうか!
もしかして、このままジョニィの負けとなって、ジョナサンとディオの宿命が第一部から第三部へと引き継がれたように、今回の決着もふたたび部をまたいで、子孫へと引き継がれる事になるんでしょうか!
うーん、もどかしい。
はやく結末を知りたいっ。
はやく次号が、最終回が読みたいっ!!
■外部リンク
SBR感想 #69(@JOJO)
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