■前編の感想はこちら。
後半の感想は、
・ブリーチ
・magico
・メルヘン王子
・エニグマ
・いぬまる
・黒バス
・こち亀
・ぬら孫
・めだかボックス
・逢魔ヶ刻
・保健室の死神
の11本でお送りいたします。
BLEACH
織姫の何かを斬った、月島の正体はXCUTION(エクスキューション)の元リーダーだった。
死神代行に力を渡す方法を発見したのもこの月島。
途中までは力を消し去る作戦に力を合わせていたが、ある程度死神代行に力を移した段階で、死神代行を殺し、力を渡した仲間も殺し、そして姿を消した。
なんだか、心変わりをしたというよりは、すべては最初から月島の作戦通りだったって臭いがプンプンですねー。
しかし、このエクスキューション現代表(? 名前忘れちゃった)の説明も、どうも納得しにくいものがあります。
月島の目的は、はたして一護の注意をひくためなんでしょうか。
なんだか、そういう問題ではないような気がするんですけどねー。
そしてまた、それに対抗するためにも修行を急ごうっていうこの男の話の持っていきかたも、やや不自然さを感じてしまいます。
月島が動き出した事がわかって、その目的が一護だというのなら、一護の保護こそ最優先なのではないですかね?
それなのに、普通に外を歩かせているエクスキューション。
なんだか、ちょっとアヤシイ。
まだまだなにか、いろいろと隠しているような気がいたします。
一方で、一心さんと浦原さんも動き出した様子。
さて、一護の知らないところでいったい何が起ころうとしているんでしょうね。
この雲を掴むような、ミステリアスな感じはなかなか面白いなぁ〜。
一護が感じているであろうもどかしさ、焦燥感が、こちらにも伝わってくるようです。
magico(マジコ)
泥棒はまだできないけど、きっと覚えます!
まさしく、エマは現代のクラリスだったか!
大犯罪者の汚名を喜んでひっかぶるシオン。
しかし、その心はほんとうはとっても優しく温かいということを見抜いて、自分も一緒に、そうありたいと宣言するエマ。
いや〜〜、ええ子や〜〜〜〜。
ほんとエマは可愛いなぁ〜。
そして最後は堂々たる、
「わだし
シオンさん好きですから」
の宣言!
そりゃーシオンも倒れるわ(笑)。
うぶで純情、正義感が強くて愛情豊か。
なんてまぁ温かいお話ですこと。
最近マジコを読むのが毎週楽しみになってきてますよ。
メルヘン王子グリム
今週も貪欲につぎつぎと新しいギャグを投入してくるメルヘングリム。
世紀末救世主ネタあたりはもはやジャンプギャグ漫画の伝統ですが、ここでまさかのバトル化(笑)。
普通にちょっとカッコイイと思ってしまった私はすでにメルヘン化が進んでいるのでしょうか。
そして、実体化したネロがまさかのスカートめくり。
「ルーベンスはどこ? ここかー!!」
じゃねえよ!!
なんか基本的にこの漫画は、オヤジ的セクハラ成分がかなり濃厚な気がしてきましたぞ(笑)。
エニグマ
昔義父に皮を剥がされた古傷が剥がれ、まるで陰陽師の式神のような形となって物体に張り付くと、その物体の時間を巻戻せる。
それが崇藤タケマルの目覚めた力。
なかなか便利そうですが、それにしてもエグい見た目ですねー。
そのたびごとにタケマルも出血しなければいけないとしたら、かなりリスキーでもありそうです。
それにしてもこの過去話、タケマルが第一印象とは全然違って、凄い理知的なタイプだったんだなってことがわかって意外でした。
10歳にして母親に離婚訴訟を起こさせて、さらに落ち着いて警官を呼んだり、法廷で証言をしたり。
並大抵の頭脳ではできないことでしょう。
そして胆力も凄い。
もっと直情径行で、考えずに暴力に訴えるタイプかと思ってたんですが、ミスリードでしたか。
ゲスな行為にはあくまで正当な手段で打ち勝つ。
それがタケマルのポリシーだったみたいです。
そして、そのタケマルは現在新しい理不尽の問題をかかえていると。
どうやらそれには若い女性がからんでいるようですが、その話、例のあの見回りに来た先生が関わりありそうですねー。
ふむふむ。なにやら昼ドラのようなどろどろした臭いがしてまいりました(笑)。
これは楽しみ。
それはさておき、なにやら一行は壁一面に大量のモニターが並ぶ部屋に到達。
はて、これはいったいなんでしょう。
画面に映っているのは、飛行機の機内のようにも見えますが。
今度はなにをすればいいんでしょうね。
タケマルの力をつかって、巻戻すとなにか真相が見えてきたりするんでしょうか。
いぬまるだしっ
ヤフー知恵袋をネタに持ってきますか(笑)。
デンジャーゾーンのネタではないものの、それっぽさを匂わせて思わずニヤリとさせてくれますねー。
そしてなぜか顔シューティングで銀魂とリンクしちゃういぬまるだし。
なんでこうジャンプは毎週のように波長共鳴現象が起こっちゃうんでしょう(笑)。
ジャンプ7不思議のひとつですね。
あとの6つは知りませんが。
黒子のバスケ
巨乳は肩凝るって本当なんですか?
興味あるぜー。
しかしカントクの能力はカップ数までわかるんですか(笑)。
なんて便利な!
そして、ええい! 男の裸はいい!
カントクたちを映せ! カントクたちの戦いぶりを!
いやー、眼福眼福。
素晴らしい戦いを拝見いたしました。
あと、「うちの男達だってヤワじゃないわ」ってセリフ。
はい、みんな目をつぶって!
このセリフで思わず、「ああ、ヤワらかいんだなぁ〜」って思ってしまった男子!
先生は黙っていますから、黙って手を上げなさい!
こちら葛飾区亀有公園前派出所
いかん、普通にバカ麻雀漫画として楽しんでしまった(笑)。
人間麻雀で人質を点棒がわりに勝負するというネタも秀逸だし、途中で脱衣麻雀に脱線しちゃうところもバカバカしくていい。
「国士無双でAKB1組分」という数え方には思わずポンと手を叩きたくなりましたよ。
いやー、これは普通に面白い。
しかしこれ、麻雀わからない子供達はいったいどうだったんでしょうね(笑)。
充分バカっぽくって楽しかったとは思うのですが、完全に説明放棄の方針は潔くすら感じました。
ぬらりひょんの孫
ほっほーう。
前回、百物語組の元幹部であったことがわかった黒田坊。
その出自(?)は、少々上質な怪談であった様子。
そういう怪談って何か実際ありましたかね?
黒田坊のモトネタと思われる「黒坊主」は、怪談というよりちょっとエッチな都市伝説って感じがするので、「上質」とか「鼻につく」とは印象が違います。
そこのところはぬら孫のオリジナルなのかもしれませんね。
そして、奴良組総会がひらかれ、改めて百物語のなんたるかを確認。
なるほど、文字通り百物語を使って怪談を「集め」「語り」「産む」わけですか。
人が恐怖にひきつけられる習性をよく利用した、うまい手じゃあないですか。
そうやって山ン本はどんどん鼠算式に妖怪を産みまくり、勢力を拡大していったんでしょうね。
一方で、裏切り者の疑惑の目で見られてしまった黒。
それを止めたリクオもよかったし、ひとりで責任を感じて特攻してしまいそうだった黒をなだめたリクオもよかった。
リクオ、どんどん総大将の器になってきますね。
そしてそれは、父親に似て来ている証拠でもあったと。
ここで来ました、リクオパパ、鯉伴の回想編!
おおー、かっこいいぞ鯉伴!
おじいちゃんの回想編もかっこよかったけど、この黒髪鯉伴も色気があっていいなぁ。
めだかボックス
約束をいともたやすく破ったり、人をおちょくるような言説を弄したりと、いかに邪道のフリをしたとしても、やっぱりめだかボックスは王道も王道。
素晴らしい王道バトル漫画なんだという事を思う存分思い知らされた今週。
いやー、素晴らしい決着大団円でありました。
ああ、もちろん王道であっても邪道なめだかボックスですから、これでもまだ決着がついてなくて、来週球磨川が「と、言うと思ったかい?」なんて言って立ち上がる可能性もまだまだ半々くらい残っているとは思うのですが(笑)。
それでもとりあえずここは万々歳と、思っておいたほうがよいでしょう。
そう思っておけば、来週もし裏切られたとしてもその裏切りを楽しめるわけですし(笑)。
とことんまで戦い、有無を言わさぬほどに納得できる勝敗をつけたい。
その思いで完全一致しためだかと球磨川。
まるで戦いを思う存分楽しむかのように、ハハハと笑いながら殴りあう様はまさにバトル狂。
これまた王道の名場面じゃないですか。
さらに同時に膝をつく、完全互角の描写。
どこまでも王道バトルです。
そして、決着の決め手となったのは、めだかの応援に駆けつけてきたこれまでのライバル=敵たち。
それもまだまだ和解したとは言いがたい、これからもライバルであり続ける者たち。
そのライバルたちからの、ベタの上にベタをさらに塗り重ねるかのような、最高の王道セリフでした。
「そんな奴に負けてんじゃねえぞ黒神―――っ!
お前を倒すのは
この俺だああああああっ!!」
ピンチに友が駆けつけてくる人はいくらでもいる。
しかし、ピンチに敵がかけつけてくるのは、めだかだけ。
この差こそがめだかと球磨川の勝負の決定打となったと。
いやー、素晴らしい決着じゃないですか。
王道も王道。
すばらしい痛快打でありました。
しかもこれ、我流に深読みすると、球磨川がめだかという物語についに組み込まれたとも解釈できるのではないでしょうか。
球磨川の不幸、マイナスの不幸は、誰にも受け入れられない不幸ですが、どう自分のマイナスを受け入れていいのか自分でも分からない、極限の理不尽さの不幸ではないでしょうか。
あまりに理不尽を持って生まれたがゆえに、自分で自分の居場所がわからず、自分がなんのために生まれたのかも分からない。
そういう不幸。
理不尽に大切なものを奪われた時、なんのために奪われたのかもわからない時、そして何を恨めばいいのかもわからない時、人は極限に不安定な状態になるそうです。
心の中でどう処理したらいいかも分からない理不尽は、受け入れようがないのかもしれませんね。
しかし、人はどんな深刻な状況であろうとも、物語の立ち居地を得る事である種の「安心感」を得られると、物の本で読んだことがあります。
たとえ理不尽な運命が愛する人を奪ったとしても、たとえば、その人の死を無駄にしないで欲しいと、なんらかの代償行為に身を投じる事で、人はある程度の安定を心に得る事ができるのだとか。
愛する人を失ってしまった以上、もちろんその人は不幸には違いありません。
でも、「不幸な自分と愛する人の物語」というものを心の中で想定できることで、なにも指標がないより何倍もマシな状況になるんだそうです。
人は、いつも物語を求めているのかもしれません。
「無意味」である事は、人を本当の意味で絶望させるのかもしれません。
(参考:『コミュニケーション不全症候群』 (ちくま文庫): 中島梓著)
球磨川は、めだかという物語の「ライバル」という居場所に自ら組み込まれる事を選び、ようやくある種の「安定」を得られたのではないでしょうか。
この戦いの中で、ついに球磨川はマイナスからエリートを越えたいと切望するようになり、ムチャクチャながらもプラス志向に転じてきました。
その負けず嫌い、頂点を狙う根性は、まさに主人公と言っていいほど。
そのありかたは、歪んでいながらもどれほどまでに強い生き方であるかは、めだかを能力で同化したことで証明されました。
そしてさらに、今回のライバルたちの堂々応援で、ああ自分もそうでありたいと、ようやっと自分の居場所をみつけることができたのではないでしょうか。
それが、「めだかのライバル」という立ち居地だった。
球磨川は、やはりこの戦いの中で幸せになれたのではないでしょうかね。
めだかの目指した戦いは、まさに達成されたのではないでしょうか。
そういった意味で、私はこの戦いはめだかの完全勝利であると、そう受け取りました。
ちょっと回りくどい説明だったでしょうか。
最後の会話が、すごく心に残りました。
「僕もいつか あんな風に
きみのピンチに駆けつけてきてもいいかな
めだかちゃん」
「……もちろんだ
這い上がれ球磨川禊
貴様に助けられるその日を
私は楽しみに待っている!!」
友情で結ばれたわけでも、理解しあったわけでもないでしょう。
これからも球磨川はめだかの恐るべき強敵でありつづけるでしょう。
しかし、なんとも達成感に満ちた、どちらもまったく遺恨などカケラもない、素晴らしい決着ではないですか。
いやー、今週は本当に満足!
生徒会戦挙編クライマックスにふさわしい、最高の大団円でした。
逢魔ヶ刻動物園
おお、ロデオめ、いかにも好戦的と思わせておいて
「ああ怖い」
で後ろ蹴り(笑)。
これは意表をつかれて面白かった。
そういえば馬の最強の攻撃は後ろ足の蹴りですものねー。
しかも俺の背中に立つなというまるでゴルゴ13なハードボイルド(笑)。
これはちょっとカッコイイ。
あわやという時に乱入してきた園長たち。
さぁて、どういう決着になるんでしょうか。
トイトイや鈴木さん、それと新入りあたりは動物園に来ることになるんですかね?
それとも道ノ家さんと一緒にサーカスを一から立て直そうって結論かな。
トイトイはちょっと気に入ったので、ぜひレギュラーになって欲しいんですけどね(笑)。
保健室の死神
少年探偵団編、第2ステージ!
今度の敵は幻影使いのエロス。
次々とあらゆるものを自分と同じ姿にしてしまうなかなか面白い能力で追い詰められてゆくアシタバ君たちですが、さすが少年探偵団。
アシタバ君の冷静な頭脳は冴え渡るばかりで気持ちがいいし、美作君の男らしさも素晴らしい。
本当に彼らの活躍は見ていて胸がスカッとしてきますよ。
そして今回なかなかうまいのが、そのかっこいい少年探偵団の活躍の姿こそが、エロスの心を追い詰めてゆく形となっているところなんですね。
実は男の子だったエロス。
さぁて、いったいどういう対決になっていくんでしょうか。
まとめて
ということで今週の感想も終わり。
次号の17号は、計画停電のあおりを食らったために、発売が一週間延び、4月4日(月)になるそうです。
皆様お間違えのないよう、注意しましょう。
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\(__ )(ソロ〜
(健全な男子だものあんな場面を見たら……
みつを』