2011年03月08日

週刊少年ジャンプ2011年14号 感想<後編>

 さて、今週はワンピがお休みということで、めずらしく火曜日にジャンプ感想後編となりました。
 これがどうしたものか、いつも水曜日に上げている後編を火曜日にやるっていうのは、普段とリズムが違うものですから、ちょっと調子が狂ってしまうって言うんですかね?
 頭では分かってるのに体がどうにもギクシャクしているといいますか(笑)。
 いやまぁ、それでもやってるうちにきっとノッてくることでしょう。
 ということで、とっとと本編にいってみようかと思いま〜す。

■前編の感想はこちら





 後編の感想は、

・べるぜバブ
・スケダン
・いぬまる
・黒バス
・保健室の死神
・めだかボックス
・ぬら孫
・逢魔ヶ刻

 の8本でお送りいたします。



べるぜバブ

 このゲーム編になってから、男鹿以外の脇がほんと光ってますねー。
 今週の姫川の輝きっぷりったらない(笑)。
 本筋のバトルが始まっちゃったらきっとまた活躍所がなくなっちゃうんでしょうから、今のうちにどんどん頑張って欲しいものですよー。

 さて、一方の本筋こと男鹿パートは、おお、ベル坊の影との対戦ときたか(笑)。
 これはまた可愛いくも恐ろしい。
 でもこの姿のものを殴るってのはちょっと気がひけちゃいますから、来週には男鹿の姿になってくれないものですかね。
 そしたら存分に殴れるって思うんですが(笑)。



SKET DANCE

 うわー、ゲスな先生が出てきたなぁ〜。
 加藤希里を動かすための物語上の必要悪だとはいえ、なんだかこういう話は、どうしても胃が重くなってしまいます。
 これだけやる先生でも、実は本当はいい人だったんだよっていうようなオチになるとは、あまり思えないですしねー。
 スケダンの場合、ゲスな大人は最後までゲスで、ギャフンと言わせてハイさようならっていうのが多い印象なんですよ。

 さぁて、その先生を文字通り吊るし上げた希里。
 いったいどういう結末が描かれる事やら。
 できれば後味の良い着地を見せて欲しいものですねー。

 ところで、ヒメコが泣いてすぐの場面、ギンってなった目がヒメコのものかと思ってびっくりしてしまいましたぞ(笑)。
 いやー、一瞬すごいビビりました。



いぬまるだしっ

 この初老のおじさんって、絶対すごい楽しんでますよねー(笑)。



黒子のバスケ

「……

 なんて言うわけねぇだろ!」


 って、これだんだんクセになってきたなぁ(笑)。
 緑間の「なのだよ」もそうですが、黒バスのセリフってじわじわと来るのが多いんですよねー。



保健室の死神

 おおー!
 僕らは少年探偵団!
 力を持つ敵に対して、力のない少年少女が知恵と勇気と団結力でなんとか立ち向かう。
 こういうモチーフって大好きなんですよー。
 今の子たちは読んでるかわかりませんが、おじさんの時代だと、「怪人二十面相シリーズ」ってのが人気でねぇ。
 小林少年を中心に少年探偵団が集まって、大人の怪盗に知恵と勇気で立ち向かってゆくっていうお話が、凄い大人気だったんですよ。
 なんだかおじさん、今週はそれを思い出しちゃって、思わず胸が熱くなっちゃいましたねー。
 アシタバくんたちも大活躍してくれるといいですねー。

 そうそう、アシタバくんと言えば、みんなで拉致されちゃった時の、あの大活躍が記憶に鮮烈ですねー。
 あの時の敵は、操ちゃんでしたっけね。
 気絶しているフリをしながら、気づかれないようになんとか携帯写真を撮って助けを呼ぶという、あの手に汗握るサスペンス。
 まるでジョジョを読んでいるのかと思っちゃうような本格サスペンスっぷりで、アシタバ君に惚れたものでした。
 またあの時のような活躍が見られるのかなーと、楽しみにしています。



めだかボックス

 ふーむ、結局不知火半袖は巨悪としての尻尾を出さないずくでしたかー。
 これは肩透かしを食らいました。
 今度の不知火の造反劇は、すべてめだかと球磨川とを思う存分戦わせるための芝居だったという事に落ち着き、善吉とのアイコンタクトで「やっぱり持つべきものは友だぜ」な感じになりましたが、でもはたして本当にそうなのか。
 善吉は「たぶんかぶと虫より弱いです」なんて言ってますが、志布志だったか蝶ヶ崎だったかに受けた攻撃をサラリと回避した手際や、日之影先輩に能力を与えた例のアレなど、半袖には不気味な点が数多く残されています。
 このまま何事もなかったかのようにフェードアウトされても、そこのところがかな〜り気にかかってしょうがないんですよねー。

 まぁしかし、今回のこの動きは、アンチ不知火のわたしとしても役に立ったと言わざるをえません。
 人を喰ったようなこの態度こそやはり気に喰いませんし、まぁそこはそれ、結果としては願ってもない方向ですものね。
 いずれ不知火は正体を現す時が来るで事でしょうし、その時こそ痛い目を見てもらうとして、今はとにかく球磨川との最終対決に期待が膨らみます。

 日之影先輩は結局蝶ヶ崎の改心や分かり合うことには失敗してしまいましたが、はたしてここでめだかは球磨川と分かり合うこと、改心させることができるのでしょうか。
 今回初めて気づいたんですが、球磨川のネジって「マイナス」ドライバーなんですね。
 これってつまり、球磨川が改心した時はこれが「プラス」ドライバーになるっていう事を暗に匂わせた、隠れた伏線なんじゃないでしょうかねー。
 いやー、なんかちょっと今更なのかもですが、これに気づいてちょっとワクワクしてしまいました。

 さてしかし、それはそれとしてバトルの先行きのほうも気にかかる。
 箱庭学園そのものがステージで、スタートはたった今となっては、全生徒が球磨川の人質ってことにもなりかねませんからねー。
 いや、逆に言えば全生徒が味方ということだってありえるワケです。
 ファールはなしで、武器を使おうと何をしようと構わないということは、これはもう戦争と言っても過言ではないでしょう。
 『人間比べ』とはよく名づけたもの。
 要するにこれは、最終決戦にふさわしい、文字通りの総力戦。
 どれだけの生徒を動員できるか、どれだけの人望、求心力があるかの勝負となるのではないでしょうかねー。
 ――な〜んて、これはちょっと当たらないかなぁ(笑)。
 なんにしろ、最終対決、最高の勝負を期待したいものです。



ぬらりひょんの孫

 うわーーやられたっ!
 先週うかつにも「白いふとももがいいなー」なんて言ったら、まさかそれが罠だったとは!(笑)
 まんまと鳥居さんの畏にしてやられてしまいました。
 それにしてもこの、最初の見開きのエロ怖さったら!
 今週最後のコマも凄くいいんですが、最近のぬら孫のこういう暗く妖しい魅力描写はキレまくってますねー。

 というわけで、いち早く地下鉄の都市伝説に気づいたリクオたちが奴良組総動員で動き出しましたが時既に遅し。
 巻が次なる犠牲者となってしまうのか。
 いや、巻にはむしろ、鳥居さん本体をみつけだす活躍をして欲しいなぁ〜って思いますよ。
 そして清継くんたちにも活躍を期待したい。
 今週の保健室もそうですし、べるぜバブの最近の展開もそうなんですが、こういう力を持たない人たちの活躍って私大好きなんですよねー。
 うむ、頑張って欲しい。


逢魔ヶ刻動物園

 ああもう、トイトイがかわいすぎるっ!
 “待て”って言われて不服そうに「待つ」とか、子犬らしくキャンキャン吠えたりとか、鈴木の態度に激しく動揺したりとか。
 極め付きは

「あたしはあなたの犬じゃない!」

   ↓

「犬だぁ〜〜〜〜」


 ですね(笑)。
 あまりにも可愛すぎでした。
 この可愛さは女の子の可愛さもありますが、やっぱり健気でオバカな小型犬の可愛さっていう性質のものなんでしょうねー。
 いやーこれは逢魔ヶ刻ならではの技ですよー。

 もちろん今週の主役であるウワバミさんもとっても魅力的だったのですが、しかし今週の面白さは、キャラクターの魅力だけじゃない。
 バトル漫画としても、その攻防の行程がうまーく丁寧に描かれています。
 戦いの発端から、それぞれ独自の技の応酬となり、一度は窮地に追い込まれながらも最後は観察眼と知恵とが勝利を呼び込む。
 最後はちょっとした奥の手が披露されたりして。
 少年バトル漫画のお手本のような完成度ですよ。
 そしてその過程が、すべてしっかり動物園ならではのモチーフと絡んでいるってところが凄いですし、今回はさらに、女性の愛の形と絡んでいたりもする。
 キャラクターの魅力を一話でしっかり描ききりながら、バトルとしてもよくできていて、動物ならではの面白さもあり、そしてちょっとハートウォーミングでもある。
 これはもう言う事なしですよー。
 そしてこれだけの密度でありながら、詰め込みすぎ感もなく、よ〜くまとまっておりました。

 いやもうお見事。
 今週のジャンプでもっとも完成度が高く、そして文句なしに面白い一本でした。
 先週のシシドくんと華ちゃんの話もすごくよかったですし、最近の逢魔ヶ刻はキレてますねー。
 明らかに堀越先生の大きな成長を感じます。
 おしむらくは、とにかくこの順位。
 これだけの面白さに、いったいどれだけの読者が気づいてくれた事か。
 形勢の変化を信じて、とにかく頑張って欲しいと思いますよー。



まとめて

 ということで4本出揃った今回の新連載。
 今回はなかなか粒ぞろいで、どれも面白いじゃないですかー。
 特にドキドキハートウォーミングなmagicoが人気を呼びそうかなぁ〜って思いましたが、皆さんはどの作品が気に入りましたか?
 なんにしろ、これから熾烈なアンケート順位競争が始まりそうです。
 またこの新連載攻勢に触発されるように、後ろのほうの作品が軒並み面白いってのもいい兆候。
 どの作品もどんどん刺激を与え合って、どんどんジャンプを盛り上げていって欲しいものです。

 今週はワンピがなくって最初はちょっとがっかりでしたが、読み終わってみればかなり読み応えのある週でした。
 お気に入りは、「戦国の仏破天驚拳」「逢魔ヶ刻の完成度」「magicoの純情爆弾」「保健室の少年探偵団」「中井さんの醜悪な復活」「ぬら孫の鳥居さんのフトモモ」の6本ってところかな。
 おお、こう見ると大漁じゃ(笑)。
 うむ、こんな感じで、来週も楽しいジャンプだといいですなっ。
 


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posted by BOSS at 22:48| Comment(4) | TrackBack(0) | ジャンプ感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
スケットですけど
まだ加藤がやったわけじゃありませんよ…
一応、加藤が忍者の子孫だから、とりあえず実力を隠して学園生活を送っているから
わざわざ生放送の動画サイトまでやるほどお仕置きするとは思えません
つーか、加藤にPCの専門知識は無いはず
逆に轡の罠だとしても、加藤がカメラの存在に気付かないミスの可能性もどっちかといえば考えにくいです
よって加藤は犯人ではない
じゃあ、轡の自作自演じゃないかと思います
そのセンの可能性は確かに低くありません
しかし、前の学校で問題を起こした教師が転任初日でそんな目立つ事しますか?
自分なら無いと思います
また、人を吊るして動画サイトまで使う計画は単独でやれるはずがありません
おそらく犯人は轡を含む複数犯もしくは第3者の複数犯、特に第3者の複数犯の可能性が十分高いです

…以上、今回の話における
自分の精一杯の推理でした
Posted by 跳祭 at 2011年03月09日 01:13
・スケット
サンデーの西森博之先生の作品ならこれ位ゲスな人間が出てきてもいつの間にか親しみのあるキャラになってて読者も自然に受け入れられる的な展開が割りと多い気がしますが、スケットでそれをやられると文句言う読者が結構いそうだなあ、とか思うのは何故なのだろう?
これは篠原先生がどうこうというより西森先生がちょっと凄すぎるのかもしれませんねえ。
まあそれはさておきボクも加藤は犯人じゃないと思います。というか加藤が犯人だとまた話が重くなりそうで何か嫌なので止めて欲しいです
Posted by アロニロ at 2011年03月09日 18:34
追記で、気になるセリフが1つ
轡のセリフで
「簡単に過去を清算出来ると思うなよ」
これは、ヒメコに対してでなく轡にも当てはまるのではないでしょうか?

今後の予想ですが、第3者が犯人の場合を考えて
・おそらくヒメコの指導の後、轡を尾行していた加藤は仕方無く轡を助ける
・動画サイトの映像から、加藤が轡に暴行したと周囲から誤解される
・しかし、尾行していて現場を全てを知っているはずの加藤は何故か真実を言わず、あえて責任をとって1人で去ってしまう
・そこまでの加藤の行動に違和感を感じたスケット団(特にヒメコ)または生徒会(特に椿)は今回の事件の調査に乗り出す

…みたいな感じでしょうか
もし調査するなら、スケット団と新生徒会の初めての合同調査をしてほしいものですね
Posted by 跳祭 at 2011年03月10日 01:12
 ということで、加藤=犯人ではないのではないかというご意見をいただきました。

 そうですねー。
 私は校舎の壁面にURLが書いてあったところから、これは加藤しかできない芸当だなって思って、犯人=加藤と考えてしまいましたが、そうでないことを祈りますわ。

 今回のイベントは、生徒会内での加藤の立場を鮮明にするか、あるいは絆が出来上がってゆく端緒とするお話だと勝手に想像しているのですが、だとすると、加藤があまりに「やりすぎる」と、収拾がつけにくいことになってしまいそうですからねー。

 さてさて、どんな結末が待っている事やら。
Posted by BOSS at 2011年03月13日 15:52
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