2011年03月05日

スティール・ボール・ラン感想 #68 新たな世界(4)

 ウルトラジャンプ2011年3月号掲載。
 ジョジョの奇妙な冒険 Part7
 SBR #68 新たな世界(4)
 の感想です。

【コミック派ネタバレ注意!】





 たくさん大切なものをくれた親友の死を乗り越え、そして壮絶な確執があった父親と、やっと和解ができたジョニィ。
 表紙のジョニィは、これまでよりも大きな「確信」に満ち満ちているように見えました。
 今、“本当の戦士”になったジョニィ。そんな気がします。
 肉体的に歩き出すことができたジョニィですが、1巻冒頭で言っていた「僕が歩き出す物語」とは、むしろこの事だったのではないでしょうか。

 そして、その扉絵にオドロキのアオリ文が!

『ゴールまで残り3km…

 最終回(フィナーレ)まであと3回…!!』


 おおー! 予告最終回だ!
 あと3回ということは、4月発売の5月号ということになりますね。
 泣いても笑ってもあと3回。
 これは心して読まなければ!



 さて本編。
 前回ラストでDIOにまんまとガソリンの炎を浴びせかけられたジョニィ。
 ACT4の力で地面を引き裂き、下水道に逃げる事で難を逃れる事に成功しました。
 頭から下水を浴びて火を消すコマは省略されましたが、まぁたぶんそういう事だったのでしょう。
 ちょっとフレーバーな男ジョニィ。
 そんな主人公だっていいじゃない。

 先手先手に次々と凶悪な手を打ってくるDIO。
 ジョニィはここまで後手後手です。
 でも、この状況は悪くはない。
 むしろ完全視界遮蔽を得て、ジョニィには絶好のポジションを取れたのではないかと、前回も触れました。
 DIOが時を止めるには、「いつ」止めるべきか、タイミングを計れなければいけない。
 しかし地下から撃てば、それがいつかなんて分からない。
 DIOには時を止める暇もないわけです。
 ジョニィもDIOも、それに気づかないはずがない。
 そしてさすがはジョニィ。
 DIOの馬の蹄の音を聞き分け、正確無比にDIOを狙い撃つ!!

 ここまでは大まかに前回までの予想通りです。
 さぁそれにDIOは、どう対抗するのかと思っていたのですが……。
 さすがはDIO!!
 予想のはるか上をやってくれた!!
 まさかの、女性ファンバリアーーーー!!!
 沿道の女性ファンを大勢抱きつかせ、馬のうえに引きずりあげて、人体による障壁を作り出してしまうとは!!
 まさに、「人は石垣」!!(笑)

 これを知らないジョニィはACT4を撃ってしまい、おぞましい悲劇を生んでしまったわけですが……。
 悪いのはDIOですよ。ジョニィじゃあない。

「オレの罪じゃあないからなジョニィ

 殺ったのはおまえだ……」


 なんて言ってますが、明らかに悪いのはDIOでしょー。
 しかし改めてDIO、恐ろしいことをやってのけます。
 


 そして戦いは、おそらく最終段階へ。
 全長2kmのブルックリン橋。
 なんの仕掛けもできそうにない、広い一直線のコースです。
 ここではたくさんの騎手が出揃い、コマのなかに何人も小さな騎手が描かれるため、名前と矢印が逐一表示されるという工夫がなされていましたねー。
 騎手が小さく描かれてるだけのコマとか、後姿だけとかのコマとかではとても分かりやすかったです。
 しかし、ジョニィやDIOのアップにまで矢印があったのにはさすがに笑ってしまいました。
 いやいや、みんなわかりますってって(笑)。
 親切すぎる荒木先生は素敵です。

 さてレースですが、最終局面とはいえラストまで3km。
 まだまだ馬のスタミナは出し切ってはいけないライン。
 ところが何を思ったのか、ここでDIOとジョニィはトップスピードで一団から抜け出す。
 彼らはレースを捨ててしまったのか、それとも何か考えがあるのでしょうか。
 ふたりの決闘のため、まわりの邪魔がない場所が欲しかったといったところでしょうかねー。
 あるいは、本当にもうレースよりも遺体争奪しか頭にないんでしょうか。
 どういうことなんでしょう。

 そしてついに、世紀の対決!
 すでにDIOの能力が止められる時間が5秒だと計算しているジョニィ。
 その5秒の圏外から攻撃をしかける。
 DIOも5秒が予測される事は計算済み。
 それを計算した上で、最前から言っている、なんらかの策略にジョニィを陥れようとしている。

 ここでDIO、いっぱいヒントをくれましたねー。
 どうやらその策略では、ジョニィを倒す事ができるけど、DIOも「それ相応の犠牲と対価」を払わないといけないらしい。
 そして、ジョニィを「串刺し」にすると。

 おお、「串刺し」と来ましたか。
 どう串刺しにしようって言うんでしょう。
 そう言えば、第一部では、DIOは吸血鬼になってすぐ、波紋習得前のジョナサンに「慈愛の女神像」「串刺し」にされて破れたんですよね。
 そう言えば、このブルックリン橋は「自由の女神」が目の前。
 「慈愛の女神像」と、「自由の女神像」
 妙に符牒が合うではないですか。
 因縁ってやつなんでしょうか。
 それとも運命なんですかねー。
 いや、考えすぎもいいところかもしれませんが、なんらかのアクロバティックなアクシデントが発生して、最後はDIOは自由の女神像に突き刺されて決着がつく……なーんて事になるのではないでしょうかね!
 なんだか、そんな気がしてまいりました。
 さすがに、妄想がすぎますかねー。


 そしてDIOのさらに謎めいたセリフ!

「決着は

 止まる時よりも『早く』着くだろうッ!」


 これはいったいどういう事なのか。
 時を止める前に既に決着はついている、時を止めるまでもなく計画によってお前は完璧に敗北が決まっているのだ、という事の婉曲な表現でしょうか。
 それとも、これは何か大きなヒントになっているんでしょうかねー。

 いやー面白い。
 このDIOのかな〜り長くひっぱってくれた大作戦。
 いったいどんな罠でジョニィを殺そうとしているのか。
 正真正銘の最終対決決着編に、期待は高まる一方です。



 しかし、ああ……あと2回かぁ……。
 そう知っちゃうと、急に寂しくなってくるなぁ〜。

 

■外部リンク
SBR感想 #68@JOJO



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