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【コミック派ネタバレ注意!】
【感想小タイトル】
■新魚人海賊団
■海神ネプチューン
■凶薬“エネルギー・ステロイド”
■新魚人海賊団
ズラリと揃った新魚人海賊団、船長および幹部たち。
ホオジロザメにシュモクザメにダルマザメにと、なるほど、今回は全員サメなのねと思ったら、一人だけダイオウイカが混じってた(笑)。
この統一感の微妙さはいったい何か意味が隠されているのでしょうかね。
それにしても尾田先生、それぞれの海の生き物を魚人にする、そのキャラクターデザインのセンスが素晴らしい。
そのまんまリアルに魚人にするのではなく、かなり加工していながら、それでもやっぱり元の生き物がわかるようになってるんですよねー。
シュモクザメとか、オオセとか、ダルマザメとか、かなり原型とどめてないですよ。
でもちゃんと特徴をとらえていて、ちゃんとわかる。
しかもこうやってズラリと並べた時に、ちゃんと個性が光ってて、インパクトのあるキャラクターデザインになっている。
いつもながらこういう仕事っぷりを尊敬しますよー。
■海神ネプチューン
なにやらドーピングっぽいことをやっているホーディはさておき、場面はパッパグのお店へ。
おっと、なんともあっけなくナミと合流(笑)。
もっとトラブルが起こったり、バラバラになった視点になんらかの意味があるのかと思いきや、案外簡単に合流していくんですねー。
もちろんブルックさんの合流時にはパッパグとの合流を素早く自然にするという意味合いがあったと思うんですが、今度のナミはバラバラにしなくてもいいドラマでしたからね。
ちょっと拍子抜けしてしまいました(笑)。
いやまぁ、バラバラ劇はもうシャボンディ諸島で思う存分味わっていますから、ネタかぶりを避けるためにも同じような事はないだろうなとは思っていました。
たぶんこれは、多人数を同時に描いてゆくと、ここのところ続いている状況描写にただでさえ長さが必要なのが、さらに長くなってしまうという意味での 「口減らし」 だったのかもしれませんね(笑)。
次々出てくる新情報に、ひとりひとりリアクションを描いていたら大変ですし。
単調になりがちで、読者のテンションが下がってしまいがちのこういう 「ストーリーの平地」 を、いかに簡潔にまとめるか。
その工夫としてのバラバラ化だったのかもしれません。
いや、もちろんまだわかりませんけどね。
ゾロあたり、一人になってかなり重要な役割を担ったりするかもしれませんしね。
と、そこになんと、海神ネプチューンそのひとが登場!!
って、クジラのホエがかわえええええ(笑)。
名前もいいし、ひんむいたちょっとキモい目もかわいい。
アホっぽい口もかわいいじゃないですかー。
いやー、こういうクッション欲しいなぁ〜。
そしてまた、王様がシーラカンスの人魚というのもかっこいいですねー。
生きた化石とも言われるシーラカンス。
まさに深海の魚人島の王様にピッタリ。
尾田先生のセンスが光ります。
こう来ると、人魚姫はなんの人魚なのかなぁーと、気になってきますねー。
世界一美しい魚というと、いったいなんでしょう。
ちょっと思い浮かびません。
これだけいろんな魚や海の生き物の魚人、人魚がでてくると、そういたっところも楽しみになってきます。
さて、異例中の異例の王様登場に、大騒ぎの周囲ですが、なんとその王様、ルフィたちを竜宮城へご招待!
ほっほー。
王子たちがルフィを探していた用事と一緒なんでしょうか。
普段出歩かない王様直々のお誘いとは、なにやらよっぽど重大な事が待っていそうですね。
これは、人魚姫に猛アタックしてきているらしい、バンダーデッケンがらみでしょうかね。
ルフィたちに用心棒でも頼もうというのでしょうか。
■凶薬“エネルギー・ステロイド”
一方、島の外では新魚人海賊団の下から逃げ出した海賊船を、船長ホーディ自身が襲撃。
なるほど、最近魚人島に人があまり来ないというのは、新魚人海賊団が犯人だったようですね。
彼らが魚人島の入り口でまちぶせしたのは、ルフィに対してだけやったことではなく、訪れる船ことごとくにやっているのかもしれません。
見せしめとして、たったひとりで船を沈めるホーディ。
これがなかなかお見事。
見せしめとしてわざと両腕を手錠で封印し、さらに船をぐちゃぐちゃにして船員を倒しつつも、死なない程度に手加減も加え、さらにシャボンが割れないように破壊をコントロールしてみせる達人ぶり。
これはなかなか手強そうです。
ただのパワー馬鹿じゃないようですねー。
腕前はかなりのもののようですが、その腕力自体の秘密は、彼ら新魚人海賊団がどこかから手に入れた凶薬“エネルギー・ステロイド”。
魚人の腕力は人の 10 倍で、これをひとつ飲めば 20 倍になり、2個飲めばさらに倍の 40 倍。
ホーディは4つほど飲んでましたから、160 倍になっているってことですか(笑)。
なんともムチャクチャな薬です。
そのムチャクチャな力の代償として支払うのは、削り取られる命。
しかし、彼ら新魚人海賊団は、それをまったく厭わない。
彼らを支えているのは、人から受けてきた屈辱の歴史を、いまこそ覆すのだという固い意志。
「我々は死を厭わず“計画”を実行する!!!」
おおおー。
彼らには彼らの信念がある。
彼らとしては、彼らがやっていることこそ“正義”に違いないのでしょう。
真っ向からの、正義のぶつかりあい。
ここにも、白ひげと海軍の戦争の時と同じく、どちらが正しいのかわからない戦いが始まろうとしているようです。
どうやら、ワンピースという作品内で長年くすぶり続けてきた、“差別”というテーマがいよいよ本格的に燃え上がるのかもしれません。
尾田先生は、第2話あたりの、本来はかなりの序盤で魚人を出すつもりだったと、どこかで言っていました。
つまり、魚人をからめた差別問題は、尾田先生が初期構想から描くつもりだった、ワンピの底流に流れている重要なテーマである可能性があります。
もちろんそのテーマは、世界政府成立とかかわる、天竜人の存在にも大きく絡んでくるでしょう。
ワンピ世界成立の秘密とも、関わってくる問題なのかもしれません。
ともあれ、被差別者の大反逆が起こったとき、ワンピ世界では、いったいなにが起こるのか。
今、かなり重要な大きな物語が動き出したのかもしれません。
ルフィが魚人島を滅ぼすというあの予言も気になるところです。
ここから注意深く見守っていきたいと思います。
しかし、なんというか、彼ら新魚人海賊団を見ていると、中東などで自爆テロを敢行するテロリストを彷彿とさせられます。
世界から敵視されるテロリズムですが、彼らにはもしかしたら、硬い正義の意志があるのかもしれません。
自分達のやっていることこそが正義で、正しいことで、そのテロが正しい未来を作るためのひとつの輝きなのだと、そう信じているのかもしれません。
どちらも自分が正しいと信じていて、だけど人が死んでゆく。
そんな悲しい歴史の繰り返しです。
そういう現実のテーマも内包しつつ、ここからのワンピは、より“本題”に近づいてゆくのかもしれませんね。
あ、ところで、新魚人海賊団がどこからこの薬を手に入れたのか。
そのあたりも気になるところですねー。
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哺乳類でも海に住んでれば人魚はありかもですね。
その発想はなかったです。
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いや魚じゃねーじゃん!と、良い意味で何でもありなことを
最初に説明してる尾田先生はさすがです(笑)