2011年01月06日

週刊少年ジャンプ2011年05・06号 感想<後編>

 さて後編です。
 今週号は読みきりがいっぱい。
 さぁどんどん行きましょう〜。

■前編の感想はこちら





 後半の感想は、

・【番外編】青の祓魔師
・銀魂
・【読切】信魂さんいらっしゃい
・スケダン
・めだかボックス
・【出張版】ギャグマンガ日和
・【出張版】カッコカワイイ宣言!
・【読切】お前んちお化け屋敷
・ぬら孫
・ライトウィング

 の10本でお送りいたします。



【特別番外編】 青の祓魔師

 ジャンプSQ連載作品から、アニメ化決定記念ということで、『青の祓魔師』 が特別番外編として掲載。
 予備知識ゼロで読んだのですが、これはなかなかテンプレート通りながら面白いですねー。
 優秀な双子の弟がいて、ちょっとぐうたらな兄の主人公がいて、ヒロインがいると。
 これはまさしくタッチフォーメーション。
 きっといつかこの弟は悪魔に殺されてしまうのでしょう。
 綺麗な顔してるだろ?
 いやいや、ナニを言ってるんだか(笑)。

 テーマ性としては、悪魔と戦う悪魔を描きつつ、エクソシストは何か、人間とは何かをハートフルに描く作品といったところでしょうか。
 絵柄がとてもやわらかいタッチで、美しく、なかなか魅力的な世界観に思えましたねー。
 悪魔祓いというモチーフは使い古された道具だてですが、その描写や行程がシステマチックなゲームのようでこれまた面白い。
 そのまま RPG かアクションゲームにできそうな感じがするんですよねー。
 なるほど、これがメディアミックスされる作品の魅力というやつかと思いました(笑)。



銀魂

 キタキタ!
 青少年健全育成条例ネタ!(笑)
 銀魂がケンカ売らずして誰が売るといったネタですものねー。
 まさにここ最近真正面からぶつかるようなお話が続いておりますもの(笑)。

 そしてなんたる視界0%!(上手いこと言ってる場合か!)
 6人同時の同棲生活って、どんなエロゲーですか(笑)。

 このギャグ成分濃すぎてチアノーゼ起こしそうな展開に笑い転げつつもですよ、しかしだしかし!
 このお妙さんや月詠、さっちゃん、九兵衛たちのなんたる可愛いこと!
 いやもちろんこれ全てが銀さんをハメるためのドッキリという線は消えてはおりませんが、それにしたってこれは銀さんが文字通りハーレムになってるわけですからねー。
 いやー、なんか年始からいいものを見せてもらいました。

 個人的には、ダークマターを喰らってハァハァ言ってる九兵衛がちとクリティカルでありました。
 今まであんまそうは見てなかったんだけど……か、かわいいじゃないか……。

 しかし、どういうオチが待ってるんだろう、この話。
 ドッキリオチかどうかもだんだん怪しくなってきました。
 着地点がさっぱり分かりませんぞ(笑)。



【読切】 信魂さんいらっしゃい

 大石浩二先生読切、新婚さんの身体に、武田信玄と上杉謙信の魂が宿ったら!?
 意外な感動に包まれる、素晴らしい読切でした!

 まず朱謙(あかね)ちゃんが実にかわいい! そしてエロイ(笑)。
 中身が謙信であろうがなかろうが、新婚さんのフリフリエプロンとか、つーかブルマってなんだよーとか(笑)。
 いやーもう、いいもの見せてもらいました。
 大石先生の描く女性はたまこ先生もそうですが、萌えではない普通の女性のかわいらしさが出ていて凄く好きです。

 ギャグのノリもいつもどおりの安定感。
 バカップルの痛さに始まり、乳輪火山、下半身が山の如し、ケータイ初体験、まさかの嫉妬などなど、終始笑わされっぱなし。

 しかし、作品全体を貫くのは歴史ロマンと、タイムトラベルロマンと、先祖達の命の上に立っている現代という、重みを感じさせてくれる感動。

 信玄と謙信が現代に来たことで、これから行う戦の結果を知り、では自分達のやってきたことに意味はあるのかと問う場面。
 これはたまらんものがありました。
 判断するのは、それを受け取る未来の、つまり私達なのだと。
 血で血を洗うような戦国の闘争があり、幾多の命が犠牲となり、その上に我々の歴史は作られてきている。
 我々現代人がこうやって平和に、自由と権利を掴むことができているのも、過去の人々の必死な生き様あったればこそ。
 戦国時代の人々は、自由と言う言葉も、権利と言う言葉も知らなかった。
 ただガムシャラに戦っただけでしょう。
 でも、その上に我々日本人は、歴史を築き上げ、そして今を勝ち取っている。
 ご先祖様たちの苦闘に、感謝したいと、私は思うのですよ。
 いやー、なんかとても深い感動を覚えました。

 そしてまた、まさか敵に塩を送るの格言のモトが、実は新婚生活にあったとは(笑)。
 なんだかとても心温まるオチです。
 そして、時を越えることはもう二度とないであろう、二人でカラオケなんていう安らぎは二度と味わえないであろう二人を思い、じんわりとくる切なさもにじませて。
 いやー素晴らしい!
 これは傑作と言っていい読切短編だったのではないでしょうか。
 大石先生、素晴らしい読切をありがとうございました!



SKET DANCE

 笑いの止まらなくなったヒメコ、どんどん崩壊してゆくの巻。
 あるあるあるある。
 なんかもう、変なツボにはいっちゃって笑いが止まらなくなるんだけど、後で考えてみると何が面白かったんだかさっぱりわからないってこと、ありますねー(笑)。
 それにしてもこのヒメコの崩壊っぷりは凄まじい。
 これでヒロインかいと(笑)。
 いっそ気持ちが良くなるくらいでありますが。

 そしてラストのまさかのクマドリ!!
 なんなんだこのバカカオス空間は!!(笑)
 ヒメコも追い詰められすぎて判断力ゼロになってますな!
 何度見ても絵の超絶パワーで強引に笑わされてしまいます。
 いやーすげぇ、なんつー恐ろしいカオス空間。
 以前ヒメコが天狗のお面をかぶってた回も凄かったですが、これはもしかするとそれ以上のインパクトだったかもしれません。

 しかしよかったですねー、この自殺志願者。
 思わずビビッて身体が逃げてたら、それで落っこちてたかもですね!
 そんな死に方はイヤすぎる!
 冷静にこっちに戻ってくるだけの判断力があって本当によかった(笑)。

 あと、頭から離れないって言われてちょっと照れてるボッスンがよかったですね。
 先週が先週ですから、色々意識しちゃってるんですかね(笑)。
 いいぞーボッスン、もっと意識しろ!



めだかボックス

 相変わらず球磨川、その異質感が素晴らしい。
 言っていることの言葉遣いなどはたいして特徴的ではない、むしろ常識的なことを言っているような口ぶりなのに、感じさせられる異常性はよくぞここまでと言いたくなるレベル。

『きっとめだかちゃんは恋を知らないんだ』

『あの子は人間が好きなだけで』

『人が好きなわけじゃないんですよ』


 というセリフなど、ともするとまるでほんとうに球磨川が恋を知っているかのように錯覚させられそうになる。
 だが決してそれは恋じゃないだろうと。
 ここまで異常な人間はいるのだろうかと。
 いや、もしかしたら球磨川も更正することができるのかもしれないけれども、でもコイツのこのヤバさは尋常じゃないぞと。
 球磨川のセリフの内容とはまったく逆にそう感じさせられてしまう。
 これはなかなか上手いですねー。
 思わず感心させられてしまいました。
 人を間違っていると糾弾するシーンで、その人の異常性を感じさせるわけですかー。
 ふむふむ、一つ勉強になりましたぞ。

 それはさておき、なんでも 「デビル」 をつけたがる善吉くんの安定感にはホッとさせられますな(笑)。



【出張版】 ギャグマンガ日和

 なんなんだこのカオスな漫画は(笑)。
 謎の人気投票企画に、次々登場するアフロなホセたち。
 サッカー漫画の設定のはずが、途中からなぜか悪魔退治が出てきて、最終的にサッカーですらない野球選手が1位って。
 脱力系もいいところのユルユルの内容じゃないですかーっ。
 ええい、感想が難しい!(笑)



【出張版】 カッコカワイイ宣言!

 こちらもユルユルの脱力系。
 最初と最後の犬のくだりが実に唐突でカオス。
 考えてみると、「この厳しい犬社会をなんとか生き抜かねば」 というモノローグが、どこかに繋がるのかと思いきや、どこにも受け皿がなくって浮きまくっている(笑)。
 このアンバランスっぷりがいっそ清々しい。
 あと、柱の登場人物紹介、顔が枠から溢れんばかりなのが妙にツボでした。



【読切】 お前んちお化け屋敷

 勇者学と、彼方セブンチェンジの麻生周一先生が、ひさびさのジャンプ返り咲き。
 この時期に怪談ネタって、ずいぶん季節感を無視しちゃってますが、まぁでも冬だからってお化けに出てくるなっていうのも一種差別かもしれませんしね!
 お化けだってシーズン以外も働きたいっつってね!

 そんなわけで、まさかのお前がお化けだったのかオチ。
 普通にグダグダっとした感じで終わるのかと思ってただけに、これはちょっと意外でしたねー。
 そして最後にちゃんと脇汗で〆るのかいと。

 爆発力のある笑いこそなかったものの、全編クスクスさせられっぱなし。
 このぬるーいくすぐり加減が、やっぱり麻生先生の味ですねー。

 しかし、全段ブチ抜きの男のシャワーシーンは、違った意味でホラーでした(笑)。



ぬらりひょんの孫

 巻ちゃん、まさかのトイレの神様と遭遇の巻。
 いや、これマジで爆発レベルの怖さでしょう!!
 やや滑稽に描いてますけど、首が落ちるとか袖に入ってくるとか、ヤバいですってーの!(笑)
 口から鳥が出てきて「ガンバレ」 とか、もうカオスすぎてワケがわかりません。
 いやー、さすが日本妖怪は奥が深い。
 こんな妖怪がいたんですねー。
 トイレの女神様とか言ってる場合じゃないよと、椎橋先生からのありがたーい警告なのでしょう(笑)。
 ひょっとするとあなたのトイレにも来るかもしれないよと。

 それにしても鴉天狗の奥さん、綺麗ですねー。
 「烏の濡羽色」 っていう言葉通り、とっても綺麗な黒髪もベリーグッド。
 同じ黒髪でも羽衣狐さまとはまったく違う姉さん女房的な雰囲気が出ていて、椎橋先生の表現の幅の広さにも感心しました。
 しかし……鴉天狗が縮んでる理由は、単にこの奥さんのスプラッターな仕打ちなんじゃないですかね(笑)。
 あなおそろしや……。



LIGHT WING(ライトウィング)

 ほっほー。
 シアン、なかなか凄いヤツ。
 これはまた実に面白い、憎たらしいラスボスをセッティングしたものですねー。
 まるで新興宗教のように仲間達を洗脳し、心を蝕み、思考力を失わせ、全てを崩壊させてゆく。
 目的も何もなく、まるで悪魔のように。
 めだかボックスの球磨川とも似ていますが、球磨川よりもより純粋に 「悪」 としてセッティングされているように見受けられます。
 憎たらしさでいったら、球磨川よりも上と感じました。
 球磨川のほうは、悪としてすら割り切れそうにもない、理解を超えた 「理不尽」 という印象ですね。
 憎たらしいというより、異質すぎるものに感じる気味悪さ、ゾッとする感じのほうが強いんです。

 ちょっと考えたのが、一昔前のジャンプの悪役には、こういう無目的な悪ってのはあまりいなかったんじゃないかなぁという事ですね。
 昔は、悪役にも悪役の目的意識が強くあって、たとえば金であったり権力であったり名誉であったり。
 そこには人間らしい動機があって、実は悪いことをしているのも人間らしさから出ている行動だったりもして。
 たとえば、ラオウにしろ、DIO 様にしろ、フリーザ様にしろ、クリスタル・ボーイにしろ、強い目的意識があったように思うんです。
 あの DIO 様の悪行も、原点には最低のクズオヤジの子というドブから抜け出して、上流階級に成り上がりたいという人間らしい欲求から始まっていたりしました。
 ところが、このシアンにしろ、球磨川にしろ、彼らの場合はそういった人間らしい欲求、ある種の弱さに根ざした悪役っぷりというわけではなさそうなんですよね。
 目的意識のある悪行ではないようなんです。
 いや、ちょっと最近気づいたことなので、きっちり体系的に考察できていないんですけど、なんとなくこれが今と言う時代の悪役なのかなぁと、薄ボンヤリと考えさせられました。

 最近の若者は、出世を望まないそうです。
 それよりも、定年まで安定して働けることを望むとか。
 そんなご時勢、悪役にも出世や金、権力というのは求めてもリアルさを感じられないのかもしれませんね。
 それよりも、目的意識のない、なにもかもまったく共感できない、理解不能のテロリストのような存在こそが、逆にリアルに感じられるのかもしれません。

 いや、ほんと思いつきの発想なんでぜんぜん違うのかもしれませんが、今週のシアンにはそんなことを考えさせられました。

 うーむ、それにしても面白いぞライトウィング。
 ここまで憎たらしいライバルキャラも久々だ。



まとめて

 はい、というわけで新年一発目のジャンプ感想でした。
 今週は大石先生の読切があまりにもクリティカルヒットで、感動すら覚えてしまいまして、全てを持っていかれたっていう印象でありました。
 いやー面白かった。
 大石先生はほんと天才ですな!

 ところで、1月13日創刊のミラクルジャンプ、すごいじゃないですか!
 大亜門先生に鈴木央先生、内水融先生、それに奥浩哉先生まで!
 これは買わなきゃですなっ!
 といった感じで宣伝もしつつ(笑)。

 そんなわけで、今年もこんな感じでジャンプ感想やっていこうかと思います。
 またまた一年、よろしくおねがいいたしまっす!



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