昨年大晦日に出発したスノーボード旅行より、昨日、わたくし無事帰って来ることができました。
本日はその写真を見ながら、ざざっと旅行記的な感じでお送りいたします。
スノーボード旅行は、我が友人 Musha くんや Wao たちが、4年くらい前から毎年やっているもので、今回わたしは初参戦。
スノーボードも初めてなら、スキーもやったことがない。
そもそも私は冬の雪山自体が初体験という、なかなかのドキドキの参加であります。
私はスポーツは得意なほうじゃなく、というより、はっきり言ってニガテなほうなんですが、まぁしかし、前々から Wao たちがとても楽しそうにしていたので、参加したかったのですな。
スノボ旅行といっても、スノボが主目的ではなく、スノボを口実に男どもでワイワイ楽しく遊ぼう、というのが目的らしいのですね。
それならと、今回は私も参加し、さらに Wao の昔からの友人 Vabo くん(スキーは達者。スノボは初)も含め、7人で行ってまいりました。
メンバーは以下(敬称略)。
■Musha : 旅行幹事長。TRPG仲間。無敵の天然キャラ男その1。今回最後に美味しいところすべてを持っていった男。
■Wao : 裏幹事。中学からの友人。TRPG仲間。スノボ現場での仕切り担当。途中からなぜかスキーヤーにジョブチェンジ!
■Pachi : 裏副幹事。いつもお世話になっている洋洋亭店長さん。スノボ現場での仕切り副担当。お母さんモードの使い手。
■あめじん : 大学からの友人。TRPG仲間。天然キャラのはずが、あまりに強力な敵の出現にシッカリ者として見られる。が、夜のシモネタ暴走モードはまさに無敵。
■DISK : 中学時代からの友人の弟。TRPG仲間。Pachi店長と二人で世話の焼ける連中にお母さんモードを発動させる。
■Vabo : Wao の昔からの友人。シュートボクシングの試合観戦にいつも招待してもらってます。無敵の天然キャラその2。そして最強の男。
■BOSS : そして私。自分では天然キャラだと思っていたが、あまりにも強力な Vabo の出現にキャラの立ち居地が分からなくなった男。
【1日目】
大晦日、早朝。
まずは心配だった集合も、さしたる遅刻者も出ず成功。
東京駅発の新幹線で一路新潟へ。
いやー、早いですね、新幹線。
一眠りとかするヒマもなくあっという間に新潟、越後湯沢へ。
最後のほうまで空が晴れててちょっと心配でしたが、長いトンネルを抜けると、しっかり雪国でした。
早めの昼食を軽くすませ、バスで 10 分のホテルにチェックインし、とっとと初滑りに向かいます。
まずは立つところから始めるんですが、これがまったく立てやしない!
スノボ入門者用の動画とか、事前に見てきたんですが、そういうのってすでに立っているところから始まるんですよね。
でも、立てない!(笑)
どうやって立つのよと!
さんざんやってみて、あることに気づきました。
みんなとフォームが違う。
どう違うかというと、ボードと身体の距離が遠い。
なぜ遠いか。
どうも、おなかが邪魔しているんですね!!(爆)
いやー、これは参りました。
まさかおなかさんがお邪魔様になろうとは(笑)。
悪戦苦闘の末、10回に1回くらいはなんとか勢いで立ち上がれるように。
この時点ですでに息があがってます(笑)。
ウォーミングアップは完璧です。
そこからプレッシャーの初リフト。
どうやって乗るのか。
そしてどうやって降りるのか。
とりあえず予備知識はありますが、実際は違うものでしょう。
緊張しつつ、特攻精神でトライ。
まぁ、これはなんとか気合と根性で、転びながらもなんとかしましたよ。
ドテテッと転んでも、係員さんがリフトを止めてくれなかったのがえらい恐怖でしたが、なんとかジタバタ後ろの人から逃げることはできましたしね。
そして初滑り。
いやー、本当に難しい。
まずは斜面に対してボードを横向きにして立ち、かかとに体重を乗せ、ボードのうしろのへりのエッジを雪面に立てる感じで。
そのままズリズリと滑りおりる(サイドスリップというらしい)練習をしたんですが、この日の午後はとにかくこれだけで終了。
この次のステップで、木の葉が落ちるようにゆらゆら揺れる滑りかた、その名も木の葉というのも試したのですが、ちょっとまだまだ難しい。
少し滑っては転び、少し滑っては転がり、の連続でした。
まぁよかったなと思ったのは、昔、高校の授業で柔道の受身を勉強していたことですね。
おかげで転ぶことには恐怖心はなくって、後頭部から谷側に倒れても、ゴロンと受身が出来ることがわかったのが自信につながりました。
しかし、とにかく転がるものだから、そのたびごとに立ち上がるのが凄く大変。
おかげで手から肩にかけて強烈なダメージを受けることになりました。
特に肩が受けた負担がでかくって、夜にはまるで四十肩みたいになっちゃいましたよ。
そんな初日、アクシデントが発生。
ゲレンデでみなのリーダー役をやっている Wao が、足を捻ってしまいました。
どうも片足を固定していたバンドが緩んでいたようで、滑っている途中でスッポリ抜け落ち、転倒。
大事には至りませんでしたが、スノボはちょっとできそうにないということで、ちょいと心配な展開です。
まぁしかし、なにはともあれ日は暮れて宿へ。
ホテル・プレステージさんにお世話になりました。
こちらは夕食。
オードブルの白身魚のムニエル。
おいしくいただきました。
メインディッシュのステーキも美味しかったです。
つか、ガッついちゃって写真を撮り忘れてしまいました(笑)。
そして大晦日の晩。
酒を酌み交わしてワイワイやりながら夜を楽しみました。
ここで、みんな疲れているはずなのに、酒とツマミの消費量がものすごい勢い!
事前に聞いてた話だと、みんな疲れすぎちゃって酒もほとんど飲めないってことだったのに、今回はちょっと違った様子。
あのテンションはなんだったんでしょうか(笑)。
【2日目】
年が明けて元日。
身体はすっかり悲鳴を上げてます。
足を捻った Wao は午前中はとりあえず休んで様子を見るとの事。
私も午前中は寝ていようかと思ったのですが、まぁでも途中から合流するのも、リフト券の受け渡しとかあって面倒なんで、じゃあとにかく勢いでゲレンデに行ってしまおうという事に。
疲れたら途中で一人でも休めばいいですし、ホテルに戻ってもいいですしね。
そんなこんなで二日目のゲレンデへ。
と、ここで思わぬ変化が。
昨日あれだけ苦労した立ち上がりが、すんなりできるようになっている。
3回に1回……あるいは2回に1回くらいで立てるようになってるんですね。
これは驚きました。
昨夜から今朝にかけていい雪が降り、ゲレンデの雪質がかなり良質になっているというのもあったかもしれません。
なにがきっかけになるかわからないなぁと思いましたが、以後立ち上がるのにさほど苦労はしなくなりました。
そして、昨日はなかなか苦労した木の葉も、なぜかすんなり滑ることが出来るように。
自分では何がどう変わったのかよくわからないのですが、昨日まであまりできなかった体重移動がそれなりにできるようになっていて、とりあえず左右好きな方向に進めるようになってるんですね。
減速も加速も出来て、ちゃんと目指したところで止まることができる。
実に不思議でしたねーこれは。
これはイメージトレーニングがよかったのかもしれません。
実はこの前の夜、目をつむるとずっと雪原が見えてたんですね。
ザーーーッと滑り続ける雪原で、ずっと滑っているイメージが取れなかったのです。
じゃあそれを逆に利用しようと思いまして、そこで滑るイメージトレーニングをしていたのでした。
これは周りにも言ったんですが、名づけて、『精神と時の部屋作戦』。
これが功を奏したのかもしれません。
きっと悟空たちもこういうことだったんですよ。
彼らは時のゆっくりになった部屋で修行しているつもりになってましたが、実は精神世界で修行してたんですよ(笑)。
そんなこんなで、リフトの乗り降りもスムーズになってきて、この日の午後には転ばずにスイーと降りられるように。
いろんな面で徐々に自信もついてきます。
なんというか、スポーツはニガテで、ボディバランスとかまったくもって不得意なはずなんですが、スノボってのはスポーツというより、自転車やバイクに近いものなのかもしれませんね。
まぁ、要するに乗り物ですしね。
そんなわけで、余裕の出てきた私は滑っている合間合間にパシャリと。
こちらは Vabo くん。
スキー歴は長く、仲間内で一番上手いとのこと。
しかしスノボは今回は初めてということで、同じく木の葉を勉強中。
どうもスキー歴の長さが逆に災いしたらしく、スキーとの違いに苦戦しておられました。
同じウィンタースポーツでも、やっぱり完全に別物なんですね。
こちらは旅行幹事、Musha。
スノボ企画のそもそもの発案者であり、今回で5回目か6回目のスノボなので、とても滑りは安定しています。
そんな余裕からか、ロッジの昼食中、
グビリと一杯(笑)。
おいおい、そんなんで大丈夫なのかよと。
この休憩中、Wao が合流。
その足には燦然と輝くスキー板が(笑)。
どうやら足は捻挫だったらしく、スノボは無理だけど、しかしスキーならいけるとの判断のようす。
スノボよりも圧倒的にスキー歴のほうが長い Wao。
こちらのほうが自由が利くと考えたんでしょうね。
また、スキーブーツは、がっちり足首を固定しますから、それもあるのでしょう。
そんなこんなで、ここからは Wao の華麗なスキータイムの始まりでした。
といっても、本人ぜんぜん本領発揮ではなかったんでしょうけどね(笑)。
さて、私はというと、そろそろ木の葉も安定してきたので、今度はS字を描くカービング(フロントサイドターンとバックサイドターンと言うらしい)を練習。
その前段階として、山側を向いてつま先エッジで降りる練習なども混ぜ、左右それぞれのカーブをちょこっとずつできるように。
考えてみると二日目でここまで出来るようになっていたのが大きかった。
こちらは、なにやらお疲れ気味の Musha を撮影する私。
こちらは DISK くん。
スキー歴は長く、スノボは3回目?
安定した滑りかと思えば、時折豪快な転倒を見せてくれる劇的な男です。
そして集合写真をパシャリ。
撮影者は Vabo くん。
この次に Pachi 店長も集合写真を撮っているので、今度受け取ったら掲載しておきましょう。
【3日目】
そして3日目。
天気予報では、雪か、大雪か、吹雪でしょう……というなかなか笑える話だったんですが、起きてみたらけっこう晴れている。
では、最終日は山頂を目指して、そこから降りてくるコースを行こうということに。
まずはリフトをいくつも乗り継ぎ、山頂へ。
そして、徐々に悪くなってくる天気……。
山頂につくころにはすっかり周囲は真っ白に。
いやー、天気予報って当たるものですねー(笑)。
まぁでも、とりあえず山頂です。
このリフト、最後のほうで止まったり動いたりを繰り返し、おかげでグラングラン揺れてかなり怖かったです。
そのたびに手すりを上げたり降ろしたり、まるでコントみたいでした(笑)。
ここで、名物らしい 「友情の鐘」 を全員でガランガラン鳴らし、全員集合の写真をパチリ。
こちらも、今度 Wao からもらったらアップしましょう。
そして、一路ふもとへの長い長い下りコースを。
初級コースではあるのですが、これまで練習してきた広いゲレンデとは大きく違い、ほとんどの部分がくねくねと曲がる狭いヘアピンカーブみたいなコースです。
一つ間違えば谷底へって感じですから、緊張感も違います。
ここで、前日まで練習してきたS字のカービングが役立ちました。
あれを練習してなかったらかなり大変だったでしょう。
しかし、視界はどんどん悪くなっていきます。
たまに雲間から綺麗な景色が見えたりもするのですが、時に10メートルくらいしか見えない状態に。
これはちょうど雲間から綺麗な山が見えたところですねー。
こちらも綺麗です。
でも大体こんな感じ。
自分の足元もろくに見えませんから、雪原の凹凸もわかりません。
ボードの裏で感じるって話がよくわかりました。
うっすらと見えている3人組が、我らの仲間。
はぐれないようにちょっとずつ進み、腰を降ろしては仲間を確認しを繰り返しています。
このあたりが一番ヒドかったんじゃないでしょうか。
そんなこんなで頑張りつつ進んでいたところ、広くて平らな場所に出たあたりで思わぬ事故が発生。
Musha が転倒し、左腕を痛めてしまいました。
聞くところによると、現場はたいして難所ではなかったようなのですが、転倒時の腕のつきかたが悪かったのでしょうね。
幸い、少し進んだところに大きな休憩所があるというので、Musha にはそこまで歩いてもらい、昼食がてら様子をみることに。
そのころ、外の景色はこんな感じ。
ホテルが立ち並ぶあたりまで、だいぶ降りてきたことが分かります。
でもまだ遠い。
腕を痛めた Musha には辛かろうって距離ですね。
かなり辛そうにしているので、結局ここでレスキューを頼みました。
スノーモービルに乗せられた Musha に、Wao がつきそい、これにて仲間は5人に減少。
いやー、初めての雪山でこんな光景を見ることになろうとは。
雪山怖い。
5人の仲間は、今度は Pachi 店長のナビで行軍開始。
相変わらず視界は最悪。
遠回りの林間コースを楽しむはずだったのですが、この視界の悪さではまた事故にもなりかねませんし、また、病院にいっている Musha もいるしで、近道のコースへ路線変更。
途中平坦な箇所にかなり苦労させられつつ、なんとか初日から二日目にお世話になった初級のゲレンデに到達したのでありました。
ここで、オドロキの変化が。
天候は一気に晴れ渡り、視界も開けたのもあるのでしょうが、これまで山くだりのコースに苦労した身体には、最初のゲレンデがものすごく簡単に感じられるのです。
まるで枷がはずれたように、ビックリするくらいノビノビと、これならなんだってできるんじゃ? って感じに思えたりして、するりするりと気楽にS字ターンできたり。
気づけば今回のスノボで初めて、一度もコケずにふもとまで滑りきり…………と行けばカッコよかったんですがねー。
最後の最後でスキーヤーに傍をつっきられ、ビビッた私は尻餅を突いてしまいました(笑)。
ええい、しまらん!
そして、ホテルへ。
病院から帰ってきた Musha は…………
折れてました(笑)。
いやー、もう笑うしかない!
幸い利き腕じゃない、左腕でよかったね!
痛がりながらも、おなかのすいた Musha くんはムシャムシャ(洒落じゃないよ)お菓子を食べていましたとさ。
というわけで、こんな感じで今回のスノボ旅行は終了。
怪我人は心配ですし、とても残念ですが、でもみんなそんなアクシデントも笑い飛ばし、楽しく終わることが出来ました。
幹事の Musha くん、企画ご苦労様!
とても楽しい旅行でした。
個人的にも、運動オンチの私が意外と滑れるようになれて嬉しいオドロキでした。
そして、とにかくお大事に!
若いんだからすぐ治るだろうけど、でもよく指を動かしてリハビリしておかないと、握力が本当になくなっちゃうから、そこだけは痛くても頑張ってね。
よくお医者さんの言う事を聞いておくれよ。
そんな感じで、みなさんお疲れ様でしたー!
いやー、楽しかった!!
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