2010年11月15日

週刊少年ジャンプ2010年50号感想 前編

 伸びきってるルフィの腕とか見ると、そこにチョンッて切れ目を入れたらどうなっちゃうんだろうってフッと思っちゃう事ってありませんか?
 私は、ついつい想像しちゃって一人でガクブルしております(笑)。
 ありがたいことに、昨日当ブログもついに 100 万ヒットを超えましたが、相変わらずバカなことしか言ってません。
 ま、そんなもんですよウチは(笑)。
 そんな感じで、今日も感想行きましょう。





 前半の感想は、

・ワンピ
・ナルト
・バクマン
・ブリーチ
・エニグマ
・トリコ
・【特別読切】KINTOKI

 の7作品でお送りいたします。



【巻頭カラー】 ONE PIECE

 別エントリーにて。



NARUTO-ナルト-

 1ページ目、下書き状態でちょっとびっくりしましたが、後のほうのページはちゃんとしてるじゃないですか。
 ペン入れって、最初のページから順にやっていくわけじゃないんですね。
 その時その時で、アシさんとの作業分担の兼ね合いもあったりするんでしょうかね。

 さて、穢土転生の術によってゾンビ兵として蘇ったザブザさんたち。
 ちゃんと自我があって、自分が死んだことを分かっていて、それでこれから起こることもなんとなくわかっていて。
 こうやって描かれると、とても切なくなってしまいます。
 生前の人生を踏みにじられたような、なんかとってもやるせない気持ち、もしくは抑えがたい怒りを覚えます。
 そして、きっとそれを訴えたり、仕返しをしようにもその自由もない。
 用がなくなれば、再び彼らを死者として戻してしまうことも自由。
 ブン殴ってやる前に消滅させられちゃうわけでしょう。
 なんかもう、本当に憎むべき術だなぁと思いましたよ。

 なるほど、これまで死んでいったキャラクターたちが、こうやって好き放題生き返らせられ、戦わされるってのはこういう意味だったんですね。
 なんだかもう、生前の思い出が汚されたような気がしてしまって、たまらなくムカムカします。
 人間の尊厳を侮辱してますよ。
 これは、その人がかつて敵であったのか、味方であったのかは問いません。
 もうそこで死ぬ事になったのだから、それであとはそっとしておいてくれよって気になります。
 死者を冒涜するな。その人が必死に生きた人生を穢すなと。
 敵も味方も、死んだからは、分け隔てなく大切な歴史の礎だと、私なんかはそう思うんですよね〜。
 カブトも暁も、許すまじと改めて思いました。

 しかし、それはさておき、我愛羅が軍団を前に立派な演説を。
 あれだけ個人主義で人を憎んでいた我愛羅が、変われば変わるものですね〜。
 その演説が功を奏してか、軍団もここに一致団結。
 さぁ〜こっからが大戦争!
 どんな戦いが繰り広げられるのか、これは楽しみ。
 できたら全てのキャラクターにとことん活躍の場面が欲しいですね!



バクマン。

 福田さんが恋愛経験ナシというのが一番の衝撃だったわけですが。
 いや〜この男らしさはかなりモテると思うんですけどね〜。
 現に蒼樹さんとはちょっといい線まで行ってると思ったんですが。
 やっぱり硬派タイプの福田さんは、女性に対してもついついツッぱねてしまうんでしょうかね(笑)。
 ああ、なんかちょっと想像がつくなぁ。

 さてさて、今週は各作家の漫画の進展状況がチラホラと。
 なんだか各人ちょっとずつ問題をかかえていそうな感じです。
 サイコーは、シュージン夫妻に読ませてもイマイチな反応。
 服部さんに見せたところ一応のアドバイスはもらえましたが、それでも「これ」という確信を得られた感じではないんですよね。
 一方、福田さんはそんな感じで雲行き怪しく。
 新妻エイジは、雄二郎さんの反応を見る限りめずらしく微妙な感じになっている様子。
 蒼樹さんはなかなか順調っぽいですが、岩瀬さんのほうは完全な恋愛小説状態。
 これはかなりまずいですね〜。港浦さんがどこまで編集としての仕事が出来るか、そこにかかってくるのでしょう。

 しかしここでただひとり気を吐いたのが、意外な事に平丸さん。
 美女に迫られるもののまったくそれを信じない冴えない男。
 それでもめげない頑張る美女。
 こーれは面白すぎる!
 素直にこの漫画を一番読んでみたいって思いましたよ。
 次点で蒼樹さんかなぁ。
 蒼樹さんの切ないファンタジック・ラブストーリーは、なんだか桂正和作品的な匂いがして惹かれます。

 まぁでも、この前フリは、例によって例のごとくフェイントなんでしょうねぇ。
 ちょっとダメっぽいと思わせておいて、新妻エイジあたりは誰もが考えなかったようなスンゴイ作品に仕上げてくるのでしょう。
 そしてサイコーは、それに迫り、追い抜くことが出来るのか。
 他ならない新妻エイジから盗み取った、セリフなしで絵だけで魅せる技が、どう炸裂するのか。
 そのあたりが楽しみですよ〜。

 ところが、ここへきてなんとシュージンが唐突な別行動を。
 おお、これはいったいどういう事に!?



BLEACH

 横ちん……横ちん…………?
 横ちん…………ねぇ。
 いや〜、覚えているような、覚えてないような(笑)。
 いやもうさっぱりですわ。
 な〜んとなくボンヤリ見覚えがあるような気がしてしまうのが、一護のアヤフヤ記憶とリンクしてちょっと面白かったです。

 さて、先週の電話の主、なんでも屋の店長は、新登場の女性・鰻屋育美さんでした。
 帽子をかぶってると、色の白い夜一さんって感じがしましたが、エプロンモードに変身すると唐突にイメージが変わりますね。
 いや〜、エプロン越しにもありありとわかるオッパイ様の重量感。
 思わず目を奪われてしまいました(笑)。
 これは実にけしからん。

 と、そんなところに、先週のあやしげな男が登場。
 おお、なんかいきなりな展開でちょっとびっくり。
 この死神代行っぽい男、いったい一護になんの用なんでしょね〜。



エニグマ

 水沢アルのぬいぐるみがからっぽで発見され、そしてその傍から栗栖リョウが登場。
 栗栖リョウの言う事が実際本当かどうかはさておくとして、これはなかなか面白い人物が仲間入りしましたね〜。
 仲間の結束を生む、明るいリーダー気質が開花してきた灰葉スミオに対して、アンチテーゼというか、混乱要員として、物語に緊張感を生んでくれそうです。
 ジョナサンに対するディオとなるのか、それともただの小悪党として終わるのか。
 今後物語を大きく乱してくれるのかもしれません。
 これは楽しみ。

 しかし、パスワードはスミオが全部持つんですか?
 これはちょっと考え直したほうがいいと思いますよ〜。
 もしスミオがシャドーに捕まったら、それで全員ゲームオーバーってこともありえますからね。
 通常ならば、リスク分散として3つバラバラに3人で持つか、あるいは最も生存能力が高いと思われる支倉モトくんが持つのがいいと思うんですよ。
 このへんは、基本お人よしのスミオがリーダーシップをとっているからなんですかね?
 まだまだ彼らはシビアさが足りないように思います。

 今後、この栗栖リョウが加わったことで、仲間内にもシビアな思考回路が働くようになったりするとか、意外とこの混乱要員の加入はいいほうに働くかもしれません。
 やはり、サバイバルサスペンスってのは、そういうシビアな思考がどうしても必要になってきます。
 どこまでもお人よしでは、いつかは乗り越えられない時がやってきちゃいますよ。
 今回の7人お披露目パートでは大丈夫だとしても、ね。
 スミオの理想はもちろん大切なことですが、同時にもうひとりが補佐としてシビアな保険をかけたりするといいバランスになると思うんですよ。

 

トリコ

 全神経を研ぎ澄ますと、たとえそれが一瞬でもドッと汗をかくってのは、これはよくわかりますね〜。
 私なんか、嘘をつくとドッと汗をかきますよ。
 ……あれ? ちょっと違いますか?(笑)
 まぁでもほら、かなり嘘って緊張するじゃないですか。
 そういう事で(笑)。

 そうそう、汗をかいてる弟子メルクはすばらしくエロかったです。
 やっぱりこの人は女性であってほしいなぁ〜。
 そしてなんとな〜く小松といい感じになって欲しい(笑)。



【トップ・オブ・ザ・スーパーレジェンド第6弾】
KINTOKI ‐金目族のトキ‐


 そして、トップ・オブ・ザ・スーパーレジェンドのトリを飾りますのは、鳥山明先生によるひっさびさの読切作品!
 絶滅寸前の戦闘民族、金目族の少年トキが、仲間を求めて旅立つまでを描く王道バトル漫画。
 いやねぇ、こう言うと聞こえが悪いかもしれませんが、ヒネリがあるわけでも真新しいわけでもないんですよ。
 でもなんだかやたらと面白い。
 妙に引き込まれてしまいました。

 誰よりも強い潜在能力を秘めた主人公トキ。
 ちょっととんちんかんな、女性との出会い。
 トークは基本、力の抜けたとぼけたギャグで構成(このへんまさに鳥山節ですよw)。
 小憎らしい、でも憎めないアホな敵役の登場に、女性のピンチ。
 主人公が介入して、トントン拍子にバトルシーン。
 そして最後は、冒険の旅にレッツゴー。
 仲間が集まって、これからの冒険の旅が予感されると。

 これでもかと天下ゴメンの王道テンプレートなんですが、これはもう鳥山明先生お得意の王道といいますか、むしろ鳥山先生が作り出した王道って貫禄なんですよね。
 バツグンの安定感。ドッシリ構えた王者の余裕すら感じます。
 正直、ガツンとした面白さこそなかったんですが、普通に面白く、普通に 「おお、この先が読みたい!」 って思わせてくれたんですよね。
 もしこれが金未来杯とかで、無名作家のエントリー作品だったとしたら、文句なしに連載して欲しいって思うでしょう。

 なんというか、まさに教科書のような作品じゃないかと。
 王道バトルでこれからデビューを目指す作家さん達には、これを教科書とし、よいところを出来るだけお手本とし、またマネしたくないところでは自分の味を出し、いろんな意味で参考にしていって欲しいと思いました。
 キャラクターの役割、基本配置。
 コマ割りや構図など、見せ方の工夫。
 いろんなところに師範の技が秘められてますよ。
 是非、先達の背を見てたっくさんの次世代作家に育って欲しいと思います。

 そういった意味で、今回のトップ・オブ・ザ・スーパーレジェンドはとてもいい役割を担えたんじゃないでしょうか。
 もし、今人気の作家さんたちが、まるで新人作家のように読み切りを描いたらどうなるのか。
 連載をめざす新人作家さんたちや、これからデビューを目指す卵たちにとって、6作品とも、これはうってつけのお手本となったのではないでしょうかね〜。
 そのまま参考書とするもよし、反面教師とするもよし。
 生かすも殺すも、次世代の漫画家さんたち次第でしょう。
 ぜひ頑張って、ジャンプの未来を盛り上げて行って欲しいと思います。



 といったところで前編は終了。
 つづきは後編にて。



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posted by BOSS at 22:46| Comment(3) | TrackBack(2) | ジャンプ感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
バクマン:取り上げられすらしなかった新井先生マジ空気。高浜さんとか静河さんとかが出た方がいいのでは……と思いましたが、彼らはカテゴリ的にはまだ駆け出しなんですかね。

エニグマ:どうやって着ぐるみを脱いだかを言わないあたり、「水沢=栗須」が成り立つとはどうしても思えません。しかし、モノローグで「一人で脱出」と言っているあたり、完全なエニグマ側というわけでもなさそう。
これは自分の推理なんですが、栗須は前回のゲームで「影」に取り込まれてしまい(祀木はそれを目撃?)、なんらかの条件(カプセル服用?)をクリアすることで「影」を解除できるというテストをエニグマから課されているのでは。
これなら前回の問題で「祀木とパスワードの二択」と名指しで出題された理由(祀木を「影」に取り付かせてもカプセルを飲まないと計算。最初から栗須は祀木だけに狙いを絞っていた)も、祀木がカプセルを服用しなかった理由(栗須を助けたい)も解ける気がするのですが。
Posted by ショウ at 2010年11月16日 22:11
>ぶりーち
(*ノノ)
(*ノノ)一発ネタかと思ったら新キャラだったでござるの巻
(*ノノ)あながあったらうめたい!

もうそろそろ日常パートは終わりでしょうかー。
ずっとひっぱってきた代行証のほんとの意味があきらかになるんですかねー
Posted by 渡り at 2010年11月17日 22:30
>ショウさん

■バクマン。
 高浜さんと静河さんはたしかに今回の勝負に出てきてもおかしくないキャラ位地でしたね。
 といっても、高浜さんはたしか現在連載しておらず、静河さんはラブコメとは正反対の作家性ってことでの不参加なんじゃないでしょうかね。いや、静河さんのダークなラブコメとか、それはそれで凄く読んでみたいと思いますが(笑)。
■エニグマ
 栗栖リョウの正体はほんとグレーゾーンですよね〜。謎めいてます。
 なるほど、祀木と関係性アリと読みましたか〜。
 そう読み解くとけっこう謎部分がスッキリするかもですね。
 はてさて、どうくるんでしょう。


>渡りさん

 どんまいです(笑)。
 こういう感想サイトでは、予測が外れるのは日常茶飯事。
 むしろ私なんか当たっちゃったほうが損した気になることもあります。
 逆に、予想を上回る真相とかだと凄く嬉しくなるんですよ〜。

 さぁ、こっからブリーチはどんな新しい物語が始まるのか。
 なかなか楽しみですね!
Posted by BOSS at 2010年11月21日 20:32
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