2010年09月28日

週刊少年ジャンプ2010年43号感想 後編

 さ〜て後編です。
 他の業務が差し迫ってきたので今日は軽めで失礼させていただきまっす。

■前編の感想はこちら





 後半の感想は、

・ライトウィング
・エニグマ
・黒バス
・保健室の死神
・めだかボックス
・サイレン

 の6本でお送りいたします。



【センターカラー】 LIGHT WING

 新連載第2話。
 今回の超人スポーツファンタジーは、倒れてきたゴールに無数のボールを同時に蹴り当てて弾き返す、でした!!
 いや〜今度も突き抜けたファンタジーですねーー。
 この漫画が超人漫画であることにはっきりと確信が持てました。
 一応伏線として、柱の同じ部分に何度もボールを蹴り当てる技術という描写があるのですが、いやいや、それ以上に凄まじいファンタジー物理ですからと、突っ込まざるを得ませんて。
 うーむ、いいぞもっとやれ(笑)。

 しかし、やっぱりその他の部分……主に脇を固めるキャラクター達がいたって常識レベル。
 これが今のところの大きな不安材料です。
 こいつらの成長を待っていられるほど、新連載を読む読者の目は長くないですからね〜。
 主人公がダイソン以上の吸引力を発揮して猛特訓を施したとしても、はたしてそこまでの超人レベルに到達できるのだろうかと、心配にならざるをえません。
 うーん、ともかく早く試合に到達していただきたい。

 また今回は、ちょっとキャラの言動にぎこちなさが目立って見えましたね〜。
 初回はそれほど感じなかったのですが、今回は特に佐治くんがぎこちない。
 ストーリーの都合に合わせて動かされ、必要もないのに不自然なところでセリフを言わされている感がぬぐえませんでした。
 まぁこれは動き始めによくあるギクシャク感でしょうかね。
 構成をあちこちいじくりまわし、セリフを言うタイミングとか、人物配置とかをあれこれ修正しまくっているうちによく起こる事でもありますしね〜。
 先生が連載に慣れてきて、キャラが走り出したらこういうのも消えていくはず、と、前向きに読んでいくことにいたします。



enigma 【エニグマ】

 今週はちょっとだけ緊張感がゆるんで、中学生日記みたいな感じになりましたなぁ〜(笑)。
 眼帯の支倉くんはなんだかかわいいですねぇ。
 色黒で男っぽい印象なのに、言動がまるで女の子。
 写真写りが悪くて消えたいって、動機からして乙女チックではないですか?
 あのリリエンタールのてつこが消えたいって思った動機「かぶと虫の幼虫をむしゃりんこしちゃった」と比較するとかなり救われる動機ではないかとも思えます(笑)。
 いや、比較したらいかんですね。
 つーかね、元から素材の悪い人間に言わせれば、写真写りが悪いなんて贅沢者の言う事なのだすよ!(笑)
 そんなわけで勇気を出したまえよ支倉くん!

 一方、消える 「呪い」 が発現してからの悪夢は、これはなかなかゾッとするものがありましたねー。
 いやこれ、言われてみるとほんとに怖いですよ。
 たしかに、消えるたびに身体を確かめたくなるってのはよくわかる話です。
 消えるって現象の法則性がはっきり分からないうちは、なにもかもが恐怖ですって。
 今はいいけど、次はどうだかわからない。
 次こそ元に戻れなくなるかもしれない。
 消えている間に何かやってはいけない事があったりして、もしそれを一度でもやってしまったらアウトかもしれない。
 ゲームのリセットはないんだから、自分の身体で試したいとは誰だって思わないでしょうしね〜。
 そりゃもう無事で元に戻れるたびに、ホッと胸を撫で下ろす事でしょうって。
 こういうキャラの恐怖感にさりげなく触れるのが、やっぱり女性作家の強みなのかもしれませんね〜。
 男性作家だと、そういうとこけっこうさばさばして割り切っちゃったりして、じゃあそんな能力があるなら有効活用しなくっちゃって欲望に走る話になったりしますものね(笑)。
 それこそ女の子の服を消すとか、やらないでか!ってヤツですよ。
 なんというか、これほど犯罪と直結して考えたくなる能力もないんじゃないですかね〜(笑)。
 そこで邪念が働かなかった支倉君はほんとにピュアだなと。
 そんなところも乙女チック。
 女性作家ならではのキャラって気がします(注:榊先生女性説は、私が勝手に言っていることです)。
 男性読者にこれがウケるかどうかはまぁよくわかりませんが、女性ウケはありそうじゃないかなぁ〜。

 さて、今週ほとんどがハートフルなノリだっただけに、ラストで一気に怪奇パートに暗転。
 写真の変化に、部屋中一面の手形ときた。

 いや〜なかなかいいじゃないですか。
 この現象に、いったいどういう答えを用意しているんでしょうね。
 サスペンスとしてとても楽しみです。
 そして、その答えが明かされた時に見えてくる真実と、そこからあらためて展開してゆくであろう本題の物語が、いったいどういう事になるのか。
 いかにサスペンスとしての宙吊り感を維持してゆく漫画となるのか。
 榊先生の用意している道具がいかなるものか、とても楽しみです。



黒子のバスケ

 読ませるなぁ〜。
 いやぁ今週はなかなか読まされました。

 火神であっても、先に飛ばなければ止めることが出来ない緑間の必中ロングシュート。
 そこからのフェイクを神がかった身体能力でさらに止めたとしても、それは体力をめちゃくちゃに消耗してしまう。
 ならばチームワークでと木吉が止めようとするも、それこそが実は緑間の作戦。
 これまで独立独歩で動いてきた緑間が、ここでまさかのパス出し。

 一話の中で怒涛の駆け引きと、キャラの見せ場が次々飛び出し、最後に一番美味しいところを緑間が持ってゆくよう計算されたこの展開。
 いや〜お見事でした。

 止めるために火神が飛ぶだけじゃダメ。
 パスルートだけ封じても飛ばれたらダメ。
 火神が飛んで、パスルートを封じても、緑間のフェイクを通したらアウト。
 この完全に緑間に有利な後出しジャンケンで、さらに火神は1プレイごとに体力を大幅に削られてゆくというジレンマ。
 これはジリ貧ですよ〜。

 さらに、仲間と団結することを覚えた、鬼気迫る緑間の気迫もすばらしい。
 いや〜面白いことになってきた。
 ここでいったい木吉はどうやって窮地を脱するつもりなのでしょうか。
 そして、黒子の必殺技はお披露目となるのか?
 うーむ楽しくなってきた。



保健室の死神

 すばらしい。
 安田君にはすでに、スケダンにおけるロマンちゃんの貫禄を感じます(笑)。
 出オチを超越し、出てしまうと話を独占し、混乱させ、破綻させてしまう漫画ブレイカー。
 あまりに扱いにくくて作者にすら敬遠され、徐々に出番が減っていくさだめにあるのかもしれません(笑)。
 まぁでも、逆にそれをネタとしてちょっとずつ顔出ししてくれるくらいがちょうどいいのかもしれませんね!
 今週のスケダンみたいに、出オチならばラストに出せばよいだけですもんな。
 これからの安田君の活躍に期待です。

 
  
めだかボックス

 どうやら長者原の 「ありえないほどの公平さ」 というのは、他でもない、とんでもない 「不公平さ」 であったようですな(笑)。
 なんですかこのムチャクチャなルールは。
 裁判を起こされる時点で既にあなたがたは有罪と同じなのですと言っているようなものではないですか。
 証拠がなくともあなたたちはそのままゆくと有罪となりますから、あなたがたは自分達が無罪であると自力で告発者を納得させてくださいって言っているように見えました。
 いや〜実に素晴らしい(爆)。

 敵は緒戦でいきなりラスボス。
 主人公側はもっとも準備の出来てない人物。
 公平なジャッジが現れたと思いきや、とんでもない不利なルール。
 これだけ追い詰められたところで、善吉が活躍するからかっこいいわけですよね〜。

 いや、なんか最近善吉がかっこいいしか言ってないような気がしますが、かっこいいんだから仕方ない(お、開き直った)。
 でもね〜、序盤でこんなに活躍しちゃうと、どう見ても死亡フラグにしか思えないんですよね〜。
 まぁでもあれか、毒蛇のバトル会場とかいうデッドリーな会場そのものが生存フラグか(笑)。 



PSYREN−サイレン−

 別エントリーにて。
 明日アップ予定。



まとめて

 さぁ、ついに来週ですか!
 ワンピ復活!
 長いようでけっこうあっという間だったなぁ〜と感じました。
 どうも復活早々2年後にブッ飛んでいるようですが、いったいどんなことになっているのか楽しみでありますね〜。
 銀魂を読むと余計に、ね(笑)。
 仲間達の変化に期待が高まります。

 そして、いよいよこの土曜からスタートするバクマンのアニメもチェックしなくっちゃ。

 そんな感じで今週は軽めにお送りいたしました。
 ではまた!



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posted by BOSS at 22:23| Comment(3) | TrackBack(0) | ジャンプ感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
エニグマ:最初モトが消えたときには祀木に続き二人目の犠牲者で、日記が実現したかと思いましたが、一安心。
そして発覚した、弱いメレオロンみたいな(笑)モトの能力。普通の漫画では、特殊な能力を持ったことをどこかで受け入れるものですが、いまだに苦悩しているモトの姿は確かに新鮮でした。今後彼の能力が(パスワード、影の回避以外で)どう生かされるのか楽しみです。そういえば、灰葉の日記は本人も言った通り、ハンタのネオンのように回避できる未来であることと、影が出現する際にアナウンスが流れることもわかりましたね。これで結構優位に立ったと思いきや。
「栗須リョウ」君の変貌ぶりには、BOSSさん同様ドキッとしてしまいました。単なるパスワードのためだけの人物だと思っていたけど、何か関係があるのかな。そして図書室の手形。影は廊下しか巡回しないはずなので、図書室の三人の誰かか、エニグマ本人か、はたまた祀木か(笑)。わくわく。今一番楽しみな漫画かもしれない。

保健室:操のセリフの漢字の法則が気になります。「ぎ論にみずを差すようなのですが」って、そこ変換できるのなら「みず」も変換しろよ!(笑)
そしてまさかのモザイク安田。誰もこれを見て病魔の仕業と思わないところが安田君の真骨頂? 来週以降もモザイクだったら、才崎先生が病魔「過保護」とかにかかっている可能性もww
Posted by ショウ at 2010年09月29日 00:43
トリコの重大発表ってなんでしょうねえ
アニメだったら嬉しいんですけど、
以前サイレンで肩透かし食らってるしなあ
Posted by ななし at 2010年09月29日 13:30
>ショウさん
■エニグマ
 弱いメレオロン(笑)。ぴったりすぎる!
 そしてこのめちゃくちゃ犯罪的に強力な能力をいかにして活用してゆくのか。とても楽しみですね〜。
 おっしゃるとおり、次々と不確定情報が投下されて、なかなか面白いサスペンスとなってます。
 そもそも、どんな作品の方向性になるのかすら分からないですからね!
■保健室
 ああ、たしかに漢字がかなり不規則ですね。
 論は書けるのに水が書けないってどういう子なんだろうと(笑)。
 変なところが大人っぽい歪な子っていう表現なのかもなってちょっと思いました。


>ななしさん
 重大発表と言ったらまずアニメ化……と連想してしまうのですが、どうなんでしょうね。

 ところで申し訳ないのですが、当ブログでは、コメントを入れてくださる際にはお名前の記入が「必須入力」とさせていただいております。
 そのため、皆さんにはハンドルネームでの記入をお願いしているのですが、これまで幾度かコメントをいただいている「ななし」さんが同一人物なのかそうでないのか、私の方では確かめる手間がけっこう面倒となっております。
 もしまたいつかコメントをいただける際には、そのあたりご協力いただけましたらありがたく思います。
Posted by BOSS at 2010年10月03日 14:36
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