■前編の感想はこちら。
後半の感想は、
・【金未来杯】戦国バショウ
・ぬら孫
・いぬまる
・サイレン
・逢魔ヶ刻
・メタメタ
・少年疾駆
の7本でお送りいたします。
金未来杯エントリーNo.5 戦国バショウ
今年の金未来杯の最後を飾るのは、小倉祐也先生の戦国バショウ。
現代にタイムスリップしてきた戦国時代の飛脚が、お姫様の転生した女の子を守って大騒動。
ファンタジックなアクションラブコメ作品といったところでしょうか。
正直なところ、画力、ストーリー面は新人として平均的といった感触だったのですが、主人公の心意気がなかなか気持ちいい。
敬愛する姫を思う忠義の心。大切な人を守るまっすぐな心。
このストレートなわかりやすさと気持ちよさが、たぶんこの作品の読後感のよさを出しているんだろうなぁと思いました。
また、このヒロインの女の子も、人の心がわかる優しい子でいいですね。
悪役はほんとクズですが、ヒーローとヒロインふたりがなかなか気持ちのよい子たちで気に入りました。
しかし、もしこのままの形で連載したとして、アクションを売りにするのは難しいでしょうね。
作品の構造として、主人公よりも強い敵を出して緊張感を生むのがかなり難しい形となっているんですよね。
最初から主人公は最強。
タイプとしては、べるぜバブに似ているでしょう。
バトルとしての緊張感は最初から存在しません。
今回も敵があんまりにもヘナチョコすぎて、アクションの爽快感はさっぱり感じられませんでした。
強い敵との戦いを盛り上げる作品にするのなら、作品構造をもうちょっと練り直す必要があるかもしれませんね。
ということで、戦国バショウは、70点。
主人公達の心意気成分がかなりを占めております。
では、グリグリメガネで勝手につけた順位を発表!
1位 95点 クロノ・マンション
2位 90点 花咲一休
3位 70点 戦国バショウ
4位 65点 宇宙卓球
圏外(70点)瞬間×ヒロイズム
花咲一休も本当に面白くて甲乙つけがたいのですが、連載時の話の広がり、対応力の高さを考え、クロノ・マンションを1位とさせていただきました。
キャラクターや世界観の魅力はバツグン。
画力や演出力、ストーリーテリングなども非常にレベルの高い、久々にこれは!と思わされた作品でした。
だからと言って、花咲一休は連載に向かないといっているわけではなく、こちらもやっぱり連載になって欲しい作品です。
今回はこのツートップをはじめ、なかなかにレベルの高い金未来杯だったなぁという印象です。
これからもどんどんこういう有望な新人さんたちに出てきてもらって、ジャンプをもっともっと盛り上げて行って欲しいものですね。
ぬらりひょんの孫
もだえ苦しむ羽衣狐さま……エロ過ぎですっ。
つか、それを見守る妖怪たちの目もエロすぎっ。
特に鏖地蔵なんてヤバすぎる(笑)。
しかし、まさか晴明と羽衣狐さまにこんな悲劇の過去があったとは。
この頃は羽衣狐さまもかなり弱かったようで(しっぽも1本しかないですしね)、人間の矢の嵐でいともたやすく狩られてしまうとは。
その羽衣狐さまのぐったりした身体をむんずと掴み、不死の夢を語る頼道(藤原頼道?)。ああもうコイツは許せん!
汚い手で羽衣狐さまに触るな!
頭を吹っ飛ばす晴明にここは完全に感情移入。
晴明の腕の中で力尽きる羽衣狐さま。
その口から出るのは、人間への恨みでも、呪いでもなく、
「あい すまぬな…晴明
お主を もう産めぬ…
愛して… おったぞ…」
ああもう、なんていじらしい。母の愛。
なんかもう、胸が熱くなってくるじゃないですか!
母を傷つけた人間など死んでしまえと、鬼の形相になる晴明。
その張り裂けそうな気持ちが痛いほどよくわかる。
晴明、怒りの大爆発。
屋敷を吹き飛ばし、そして闇こそ光の上に立つのにふさわしい、それこそが秩序ある世界だと悟ってしまう。
血の涙を流し、母のなきがらを抱きしめる晴明。
ああもう、誰が主役なんだか分からなくなる美しい場面じゃないですか。
血を流し、動かなくなる母羽衣狐さまが実に悲しい。
私、こういうのにめっぽう弱いのですよ。
そうかぁ〜、晴明と羽衣狐さまは、最初は転生して永遠に秩序を守る事が夢で、その夢を人間の強欲にブチ壊された事から全てが狂っちゃったわけですね。
それまでは、たしかに反魂の術など、禁術に手を出す面はあったけれども、人と妖の共生を目指していたという面では、リクオと同じ道を歩んでいたとも言えるわけで。
なるほど。哀しい運命ですねぇ。
悪いのは人間の強欲じゃないですか。
これは、もしかして和解エンドの可能性アリでしょうか。
リクオと羽衣狐さま、晴明は、もしかしたら和解する道があるのでしょうかね。
リクオとしては父を殺され、羽衣狐さまも多数の人間を手にかけた以上、それはかなりの壁があるとは思うのですが。
なんか、こういう哀しい過去を知っちゃうと、ちょっとなんとかならんのかなぁと思ってしまいます。
そりゃ、京妖怪たちも 「悲願」 って思っちゃいますよ。
こんな悲劇を目の当たりにしちゃ、妖怪だって胸打たれるよなぁと。
過去編を見せられて、鬼童丸の言葉の重みが何層倍も増して聞こえてくるようになりました。
うむ、この人はこの人で、ずっと千年主の復活を願い続けてきたんですよね。
その思いを想像すると、ちょっと胸が熱くなってしまいますよ。
いぬまるだしっ
どんな野球になるのかと思ったら、まさかのオールスター戦!?(笑)
まるで最終回のシリーズでも始まったかのように、脇役総登場となりそうな予感。
さぁ、次週はどんなキャラが登場するのか。
しかし、大石先生は画風の模写がほんと上手いなぁ〜。
PSYREN−サイレン−
夢のだーくねすいりゅーじょん♪
ともあれ感想は別エントリーにて。
逢魔ヶ刻動物園
うーん、掲載位置が急激に落ちてきました。
打ち切りの危険水域まで来ちゃいましたね〜。
人気ないんでしょうか。
そして、園長の手が突如人間化。
これはさすがに打切り臭がしてくる展開ですねぇ。
天下一の動物園にするにはどうしたらいいのか、それをようやっと考え始める段階に入ってきたところだと思うんですけど、どうなんでしょう。
その本筋次第によっては、ここから盛り返す事はできるのでしょうか。
やっぱり新連載ってのはスタートダッシュが大切だよなぁと改めて思いますよ。
メタリカメタルカ
そしてこちらはドベ2に入ってけっこう長いメタメタ。
この試験の次が最終試験と示されたってことは、直近の打ち切りは回避したようですね。
それはそうと、この迷路ネタは面白いなぁ〜。
動く迷路をどうやって攻略するのか。
周囲には命すら奪おうとしてくるライバルたちもいる。
なかなか緊張感のあるシチュエーションですよ。
実にゲーム的です。
私こういうの大好きですね〜。
とりあえず、地図に記された黒い点の謎を解くことから始めたらいいんじゃないですかね。
会長が、真の答えは目の前にあるなんて親切なヒントまでくれちゃってますからね(笑)。
少年疾駆
そしてこちらは、いよいよ来週打切り確定っぽい少年疾駆。
試合場面はほんとにかっこよくっていいですね〜。
やっぱりスポーツモノは試合してなんぼですよ。
試合シーンが一番かっこいいんです。
そりゃもう、スポーツモノなんだから当たり前。
新連載は、いかに試合シーンを早い段階でブチ込むか。
そこが最も重要なんだと思うのですよ〜。
そういった意味では、ちょっと少年疾駆はスロースタートだったのかなぁ。
まとめて
ということで、いまだに笑点のテーマが耳から離れない BOSS であります(笑)。
いやもう、今週のスケダンはやってくれちゃいましたね!
そして、ワンピの納得の休載入り。
ここまでもろ手を挙げて休載に納得できる作家さんというのも、なかなかいないよなぁ〜と変な感心をしてしまいます。
読者にとって4週間はとっても長いですし、その間ジャンプを読む楽しみが大きく減っちゃうよ〜とお嘆きの人も多いでしょうけど、でもそのお休みのおかげで尾田先生がまたまたスンゴイ面白い話を引っさげて戻ってきてくれるなら、なんの文句もないと私は思っております。
その間は、ポジティブに考えれば他の作家さんたちにとってものし上がってゆくチャンスでもあるでしょうしね。
さっそく次週はべるぜバブが2本同時掲載。
金未来杯も終わったところですし、作品数的に2本穴が開くわけですが、こんな感じで4週間つないでいくんでしょうね。
べるぜの次は誰がやるんでしょう。
個人的には PSYRN の番外編があったらいいなぁ〜なんて思っちゃうんですが。
あまり筆の早いほうではないっぽい岩代先生が死んじゃうかな?(笑)
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今の子供達に受けるかといわれると微妙な気はしますが、なんとか粘り続けて欲しい!
連載事態は4週休みですが最近尾田先生に会った漫画家さんのツイッターによると実際に本人が貰ってる休みは一週間位で今の時点でもう漫画描き始めてるそうです
すごいですよね…
天下一の動物園にするってのと動物園っていうモチーフを活かすのが上手くかんでないんですよね
キャラの掘り下げで一話使ってても面白くならんだろ
↓
でもキャラ掘り下げてウンチクいわせないとヒロインのキャラたたねぇっていう、、、
ぬらり、人と妖の間に生まれリクオとは本質的なところは一緒でも
お互いの道は分かたれてることはハッキリしている
みなごろし地蔵の動向が気にはなりますがバックボーンとしてはこれ以上無いラスボス格
物語の輪郭というか落としどころも見えてきたかな、メディアミックスが粗方済んだとこから見ても、、、
いぬまる:前から思っていたがバッター一人一人に見せ場作れるあたり
野球というスポーツはギャグとの相性がよすぎる
個人的にはクロノと花咲が逆転ですがその他は概ね同じですね
でもなぁ他にいっぱい日の目を浴びてほしい作家さんがいるんだけどな:::
少年冒険ものという、今のジャンプでは意外と減ってきてしまった、昔の王道なんですよね〜。
私はこのジャンル、多すぎると食傷気味になりますが、基本大好きですね〜。
金属のギミックや冒険のバラエティでいろいろ攻めて行って欲しいものです。
>からあげ山盛さん
わたしもそれ、リツイートで見ました。
いやもう、尾田先生働きすぎ(笑)。
きっともう休めない身体、というか、漫画がとことん好きすぎて、漫画描いてないと逆に調子おかしくなっちゃうとか、そういう事になっちゃってるんじゃないですかね〜。
笑っちゃうと言うか呆れちゃうというか。
ほんと尾田先生、凄いお人です。
>フーマッハさん
・動物園
たしかに、ちょっと最近の動物園はどこらへんをメインの武器としてやっていこうとしてるのか、分からないなぁ〜と思っておりました。
個人的に蒼井華ちゃんはなかなか気に入ってきてはいるのですが(笑)。
作者サイドもまだ手探り状態なんですかね。
・ぬら孫
晴明のキャラ構築と、今回の見せ方はなかなか見事なものだなぁと感動&感心してしまいました。
敵ながらアッパレというか、ラスボスだからこそ魅力あるキャラでなくっちゃいけないんだよなぁと。
最終対決がどうなるのか、そしてどういう落しどころに持ってゆかれるのか、今からとても楽しみです。
・いぬまる
たしかに、バッターボックスは一発芸のお披露目部隊なんですね(笑)。
・金未来杯
ほんと、帰ってきて欲しい漫画家先生は山のように!