ジャンプ感想別室 PSYREN‐サイレン‐ CALL.128 “警報（サイレン）”: 少年、グリグリメガネを拾う

<< 週刊少年ジャンプ2010年34号感想後編 | TOP | 【動画】初音ミクで、『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』 >>

2010年07月29日

ジャンプ感想別室 PSYREN‐サイレン‐ CALL.128 “警報（サイレン）”

　サイレン、週刊少年ジャンプ2010年34号収録分の感想です。

■ジャンプ本誌感想はこちら→前編、後編

【コミック派ネタバレ注意！】

【感想小タイトル】
■妖刀　心鬼紅骨
■凍神ウラヌス
■“サイレン”

■妖刀　心鬼紅骨

　順調に 70 ％までノヴァ化に成功したアゲハたち。
　しかし、朱鳥さんによると、ここからが本当に危険な領域とのこと。
　たしかにこんな状態で突如不安定化しちゃったりしたら、とっさには元の物質状態には戻れないでしょうからねぇ。
　それはかなり危険そう。
　ところがそんな危険なシチュエーションで、雨宮さんが不安定化。
　急激にノヴァがゆらぎ、すわ消滅の危機！
　ぬおー！　雨宮さん、向こう側がすけてますよ！！
　シースルーな雨宮さんも素敵だ！　なんてアホを言ってる場合じゃない！

　すぐさまノヴァを止めさせようとする朱鳥さんですが、しかし雨宮さん、あくまでノヴァ化をやめようとしない。
　これはもう意地。

「こんなところでやめられない…！！

　私は…　私は…！

　夜科と一緒に…闘いたい…！！！」

　意地、そして愛！！
　アゲハとの絆、一途な想いだけが雨宮さんを突き動かす。
　これが生きる証だからと言わんばかり。
　ぬおお健気だ！
　なんて健気なんだ雨宮さん！

　そしてその声に答えるかのように、なぜかすーっと持ち上がる妖刀・心鬼紅骨！　これは何事！
　妖刀の力が雨宮さんのノヴァ化を助けてくれるのでしょうか。
　たしかに天性の素質を持つアゲハに比べ、雨宮さんは能力で劣ってしまうのは確かでしょう。
　それを補うマジックアイテムとして、この謎めいた刀が加わったのかもしれませんね。

　しかし、この最後のイメージ。
　妖刀から力が溢れ、白と黒とに何かが別れたように見えてしまったのは私だけでしょうか。
　そう、白と黒……。
　雨宮さんが、白宮さんと黒宮さんに分裂してしまったとか……そういう展開だったりして……。
　ぬーん。
　それはそれで絵としては楽しそうではあるのですが、もし本当にそうだとしたら、どうしてそう雨宮さんは可哀想なシチュエーションにばかり叩き込まれるのだろうなぁと。
　なんとも哀しくなってしまいますよ。
　いや、まぁまだ推測の域をまったく出ない話ですけどね～。
　　
　

■凍神ウラヌス

　場面変わって、大岳山の神経制御塔。
　ヒリューくんがパワフルにタヴーを排除。
　背後からガッチと捕まえて、髑髏頭の眼窩に指をかけ、そのままバッキーンと引きちぎる。
　爽快なパワーキャラっぷり。
　ひさびさにヒリューくんの活躍を見た気がします。
　しかし、今回の決戦でヒリューくんの活躍は、これだけになってしまいそうな気がしてしょうがないんですが……私だけでしょうか（笑）。
　頑張れヒリューくん！

　一方、アストラルナーヴァの戦いはさらに激化。
　ウラヌスの凍結能力は空気をも凍りつかせるのか、今にも凍え死んでしまいそうな様子のカイルとフレデリカ。
　まさか環境攻撃をしかけてくるとは思わなかった。
　これだけの地域を全域にわたって冷凍してしまうって、かなりムチャクチャなパワーですよね～。

　対抗してフレデリカも熱波攻撃ができたらいいんですが、でもそれをやっちゃうとカイルを巻き込んじゃうか。
　カイルを巻き込まないように手加減して熱波を放射するとか、そういう器用なことはフレデリカは苦手そうですしね～。

　さらに周囲の温度が下がったためか、ウラヌスは氷の銃弾の威力も増加。
　氷の爆発がこれまた大迫力。
　一気に詰め寄られ、氷漬けにされるカイル。
　怒涛のたたみかけで大ピンチであります。
　いや～緊張感あるなぁ～。
　まぁ、今回一番ひやっとしたのは、実は凍結したカイルごとフレデリカが鞭で攻撃してきた瞬間だったんですけどね！（笑）
　カイル、コナゴナになるんじゃないかとマジで焦りましたわ（笑）。

　復活のカイル、ウラヌスのアゴにいい一発をお見舞い。

「夢見て何が悪い

　こっちは夢と希望だけで生き延びてきてんだよ…！！」

「生きる理由なんて幾らでもあるんだよ…！！

　こんな所で寝てられるか…！！」

「どんなに時間がかかろうが！！！

　俺達が必ずこの世界を元に戻す！！！」

　生きる目的が、闘うことしか見つからなかったというウラヌスに対する、綺麗に対照的な言葉。
　生きる目的なんて探すどころじゃない。
　完全に価値観も考え方も、これまでの人生で積み重ねてきたものもまったく違う。
　これは見事に会話がなりたたない存在ふたつなのだなぁと。
　どちらの感覚もわかるだけに、なんともやるせない気がしてしまいます。

■“サイレン”

　突如鳴り響くサイレン……おお、サイレン！！
　あのゲーム開始当初、謎めいた恐ろしさを絶妙に演出していたあのサイレンが、ここでまた鳴り響く！
　なるほど、あれは神経制御塔の稼動合図みたいなものだったんですね！
　いや～、なんか、昔を思い返して感慨もひとしお。
　ここまで来ちゃったんだなぁ～という不思議な感覚がじわりと湧き出てきました。

　さぁ、これで逆転だ！　とばかりに、フレデリカの大砲が空をつんざく！
　って、すっげーぞパイロクイーン！　火砲が大気圏突破しとる！！
　改めて考えるとムチャクチャな破壊力じゃないですか（笑）。
　ああ、これで命中率さえよければ、ウラヌスにも楽勝だったろうになぁ～（笑）。

　さて、一気に太陽光がふりそそぐ戦場。
　強烈な陽光の中で、苦しみだすウラヌス。
　おお、これでウラヌス消滅か……！？　と思ったその、とき！

　ええーーッ！！？
　太陽光が消滅！！
　なんと、グラナさんか！
　そーいや忘れていた、グラナさんは現代でも太陽光を捻じ曲げらたんだった！！
　やられてみればそりゃそうだ。
　陽光を収束させてレーザーにできてたんだから、逆に捻じ曲げて防ぐことくらいできるでしょう。
　グラナさんがいるかぎり、早々簡単に太陽光なんて降らせない。
　ぬーん。

　そしてお次の出陣はグラナさんですかな？
　これはいきなりボスクラス登場となりそうですね～。
　次はカプリコやシャイナさんあたりの出番だと思ってたんですが。
　カイルたち、はたしてアゲハたち登場まで持つんでしょうか。

■ジャンプ本誌感想はこちら→前編、後編

********************************************************

BOSSは募金サイト「イーココロ！」を応援してます。
右サイドバーのクリック募金にご協力お願い致します。
携帯からはこちらへどうぞ。
ブログ内の紹介記事はこちらへ。
********************************************************
よろしければランキングにご協力をお願いします。