2010年07月26日

週刊少年ジャンプ2010年34号感想 前編

 いやもう、まだまだ7月だってのに既に夏なんて充分ですよな暑さですね〜。
 連日だっくだくに汗かいて、茶が旨い日々を送っております。
 さぁしかし、なにやら雷がゴロゴロ言って雨が降ってまいりました。
 これでちょっとは涼しくなってくれればよいのですが。
 それでは感想いきましょ〜。





 前半の感想は、

・ナルト
・ブリーチ
・ワンピ
・バクマン
・トリコ
・逢魔ヶ刻
・スケダン
・【金未来杯】花咲一休

 の8本でお送りいたします。



【巻頭カラー】 NARUTO-ナルト-

 巻頭カラーは、ナルトの両親がもし生きてたらの日常の図。
 九尾の尻尾のように髪をめらめらさせるクシナかーちゃん。
 むー、コミカルさが余計に悲しいじゃないですか。

 本編は、どちらも自己犠牲を覚悟で里を守ろうとする両親たちのドラマ。
 ミナトの覚悟も立派だけど、やっぱり泣けるのはかーちゃんの想いだなぁ〜。
 大きくなったナルトを見てみたかったというクシナの言葉には、痛切なものを感じちゃいます。
 しかしそれでも九尾と相打ちになって死のうとするクシナかーちゃん。
 表情も壮絶ですし、これぞ忍の女、くの一かと唸らされる気概でした。
 いや〜、かーちゃんカッコエエ。

 一方のミナトも、このような状態にありながら国際情勢のことまで頭が回るとは。
 この冷静さ、胆力、本当にナルトの父なのだろうかと思うくらい頭がいい(笑)。

 さぁしかし、これで物語の円環がぐるりと巡りましたかね。
 あとはナルトに九尾が封印されるだけ。
 でも、ナルトに封印されてたのが九尾の力半分だけだったというのは初耳のような気がするのですが。
 それとも、なにか事情があって結果的には全部封印されることになったんでしょうか。



BLEACH

 水色のキレっぷり&意外な浅野の頑張りが見られた、これまでの流れとは一風変わった回でしたね〜。
 いや、面白かったですこれは。
 しかし、現世組の活躍はこれでおしまいですかね〜?
 戦力としてはまったく何にもならないでしょうけど、もうちょっと活躍してくれたらなって思っちゃいます。

 さてしかし、最後登場した市丸ギンと藍染の間になにやら不穏な空気が。
 市丸ギン、裏切りの流れかという読みも出来ますが、そこであえてギン偽物説なんてものを立ててみたり。
 幻術使いの藍染に対抗できるくらいの幻術使いって、誰かいなかったかなぁ〜。



ONE PIECE

 別エントリーにて。
 明日アップ予定。



バクマン。

 これはうまい!
 岩瀬さんの恋愛話と見せかけておいてのクロウ&ナチュラル、ツープラトン攻撃!
 編集長と港浦さん、雄二郎さん3人の会話が見事にブラフになっていて、恋愛話として読めていた会話がすべてコラボのことだったのかと分かるようになっている。
 これはマジで上手い構成です。
 いやもう今週の見せ方は本当に感心してしまいました。

 そしてまた、バトル漫画としての展開も熱い!
 サイコーの見せ方の大成長に応えるべく、新妻エイジの出した武器、セリフなし演出の鋭さ!
 それに戦慄しつつ、目をギラギラさせて闘志を燃やしまくるサイコー。
 そして、このラスト!
 拳と拳で殴り合いはしないのに、見事に熱い王道バトルしているじゃないですか!
 そうか、バクマンと言う漫画はこういうのがやりたかったんだと大いに納得させられる、素晴らしい熱血回でしたよ。
 そうか、これをやるためのこれまでの長い道のりだったのかと。
 なんかもう、今週号を読んだだけで、これまでバクマンを読んでいてよかったぞと思わされる、そのくらいの満足感がありました。
 いや〜見事な盛り上がり。面白いぞバクマン!

 さぁしかしサイコーもシュージンも、ここまで凄いツープラトン攻撃をライバルが編み出したのです。
 それに応えるべく、こちらもすんごい新必殺技を編み出さなければ、ライバル達に失礼ってものでしょう!
 連載を続けるには、タイムリミットの最後に1回でも抜けばよいのです。
 それまで、この最高に熱い丁々発止を心ゆくまで楽しみたい。そう思います。



【センターカラー】 トリコ

 前半は高山環境のウンチクをまじえた科学的冒険譚で、後半は次々現れる奇想天外な怪物たちに、トリコの特性ムササビスーツにと、全編実にトリコらしいワクワク一杯のエピソード。
 強敵たちとの命がけのバトルも面白いですが、こういう冒険編が楽しいのもトリコの魅力だなぁ〜と

 さぁしかし、最後に登場したこの人面の黒雲はいったいなんなのか。
 単に積乱雲がそう見えただけ?
 それとも、何か意志を持った超絶的な存在なんでしょうか。
 これまでとは一風変わった面白い冒険が始まりそうです。



逢魔ヶ刻動物園

 園長が主体的に動かないおかげでハナちゃんがどんどん主役としての存在感というか、ストーリーをグイグイ引っぱっていってますね〜(笑)。
 いろんな表情を見せてかわいく見えてきましたし、園長じゃなくってこのままハナちゃんメインでいいような気もしてきましたぞ。

 今回はチーターの話ということで、前回に引き続き、ひとつの動物に絞ってその生態紹介をしつつ、ハナちゃんの奮闘記的な展開。
 ふむ、この漫画はこういう方向性でいくんですかね?
 読切も第一話もバトル的だったので、メインはそういう系だとばかり思っていたのですが。
 次回予告は園長とハナちゃんが町へ行くとなってますね。
 まぁ、この次回予告ほどアテにならないものもないんですけど(笑)。



SKET DANCE

 おー、ついに来ましたか、生徒会世代交代。
 長らく止まっていた季節が流れ始めてから、いつかこういう時代が来るんじゃないかと思っていたら、案外早かったなぁ〜と。
 しかし、いい話で締めくくりそうなところで、そこでサーヤの事も任せたと来ますか!(笑)
 つか、まだ勘違いしたままだったんですか!!
 いや〜ズッこけた。

 ところがどっこい、ラストは意外な緊迫の引き。
 これはいったいどういう展開なんでしょうか。
 不良グループからのお礼参りとか、そういう流れなんでしょうかね〜。
 それとも椿たちがしかけたドッキリ大作戦とか?
 いや〜、彼らにそんな粋なサプライズができるようには思えませんし。
 普通に喧嘩沙汰ですかね。




金未来杯エントリーNo.1 怪奇とんち噺 花咲一休

 さぁ今年も始まりました、新連載に最も近い登竜門、金未来杯。
 最初の作品は、原作:小宮山健太、漫画:河田悠也両先生によるとんちバトル時代劇。
 冒頭思わず 「そんなアニメ絵の掛け軸があってたまるか!w」 とツッコんでしまいましたが、これはしっかり面白い!
 とんちバトルの面白さもさることながら、主人公が大切な何かを守るために文字通り魂を賭けるというところが熱い。
 主人公の一休は、圧倒的強さを持っているように見えて、その実、能力といえばとんちだけ。
 いいアイデアが閃かなければ即死亡という実にデンジャラスな戦いです。
 これを日々戦いながら善行を繰り返していると思うと、この一休には頭が下がるというか、感動すら覚えてしまいます。
 さすが、好きな漫画が GANTZ というだけはある。
 GANTZ の熱さは、大切な人のためなら理不尽な死のゲームの中であろうと、絶望的な破滅の中だろうと、何度でも飛び込んでいってやるというムチャクチャ熱い覚悟にあると解釈している私です。
 うーん、これは私好みの新人さんコンビ登場かも。
 金未来杯1エントリー目で、いきなり連載で読みたいと思わせてくれる作品でありました。

 さて、では今回はこれを仮に 90 点とさせていただいて、以降の作品の点数をつけて順位を考えて行きましょうか。
 今年こそは、金未来杯受賞作品を当ててみたいのですがねぇ〜(笑)。
 さてさて。



 といったところで前半は終了。
 続きは後半にて。



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posted by BOSS at 22:30| Comment(3) | TrackBack(3) | ジャンプ感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
スケットが初回以来3年ぶりの巻頭カラー…普通なら常識的に打ち切りになっててもおかしくはない間隔ですが…感慨深いです

で、今回のサーヤ誘拐はドッキリでしょう
自分の予想では、サーヤがドッキリ主犯、共犯はスケット団と生徒会の初めての共同作戦
本当は安形を祝う送別会…もとい誕生会
今回の誕生日ケーキも伏線の1つです
そうでないとサーヤを出す意味がありません
安形の誕生日は12月5日と可能性が十分にあります
スケット団と生徒会の共同作戦を可能に出来そうなキャラはサーヤしかいません
新生徒会長の椿でもいけそうに見えますが、安形の送別会ならともかく誕生会となるとスケット団(特にボッスン)が協力するとは思えません

…とこんな感じです

ここまで書いて気づきましたが、サーヤのポジションって何気に凄いのは気のせいかな?
Posted by 跳祭 at 2010年07月27日 01:34
・スケット
安形「あとサーヤの事も」
このセリフで笑ってしまったwww
未だにサーヤと椿の関係を誤解しているのでしょうか?
ボクもドッキリかなって気はしますけど大半の読者がそうだろうなと予想しているだろうからな〜。篠原先生はテクニカルな事やってくるのが多いからもう一段階ぐらい捻ってくるんじゃないかな?と予想してみます。
具体的にどうなるのかはさっぱり分かりませんが(苦笑)
・花咲一休
ナルト好きなんだな〜と思いました。扉絵とか主人公の見ためとか絵柄とか全体的にナルトを感じます。
なかなか面白かったのですが、これ連載する時どうするんだろう?
バトル展開にするとこの漫画のとんちという面白見が薄れちゃうしな〜。となると延々カルマととんちバトルばっかりやるのでしょうか?ライアーゲームやデスノートみたいな頭脳戦メインで話を進めていくのかな?
でもジャンプは基本、王道バトルの方が受けが良いですしねえ・・・どうなるのでしょうか?
Posted by アロニロ at 2010年07月27日 15:10
>跳祭さん

 おー、そーいやスケダンが巻頭カラーというイメージまったくなかったですな!
 これだけ安定して連載しておいて、3年半ぶりとは驚きです。
 なるほど、誕生日をからめてスケット団と生徒会の共同作戦という線がありましたか。


>アロニロさん

 安形はいつまでサーヤと椿のこと勘違いしてるんですかね(笑)。
 まぁ今回のドタバタでボッスンとサーヤが揃ったりしたらそこでさすがに気づくかもしれませんが、もし気づいたらそこからの安形の暴走が楽しみだったりします。

 花咲一休のほうは、最初は私、ナルトのアシさんかと思いましたが、調べてみたところそういう情報ないんですよね〜。純粋にナルトが好きなのかも。
 しかし、あんまり絵が似すぎているのもどうかと思うんで、早いうちに自分の絵を探し出して欲しいものです。
 また、とんち合戦ということで話の展開は幅が限られ、対戦相手もカルマだけってことになっちゃいますが、これは連載時に作品構造をちょっといじる必要があるかもしれませんね。
 世にいっぱいはびこる謎かけ妖怪一派を倒すとか、なんかまぁありがちな感じではありますけど(笑)。
 まぁなんにしろ、ちょっと工夫は必要かもですな。
Posted by BOSS at 2010年07月31日 12:30
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